ブログ移動のお知らせ

2021年10月より、「おすすめアーティスト・作品」ブログはこちらに移動しました。

引き続き、よろしくお願いいたします。

No.361

「響」(映画)

15歳の天才小説家が主人公の漫画を原作にした話。この主人公がどういう経緯をたどり世に出ていくかを様々な視点で見ることができる。主人公のもつ世界観・価値観と現代の世界の持つそれとが対比されてるようだと感じた。自分自身の本当の気持ちを堂々と言う主人公に対して、社会や周りの目を考えて自分の本当の気持ちを隠す人ここの葛藤が自分の中では最も印象に残った。自分自身も良く感じるところなので、うまくコントロールしたいと思った。

演技という観点から見て、非常に好きだなと感じたのは柳楽優弥さんの演じた新人賞を主人公とともに受賞した28歳。自身を曲げない思い強い意志を持ったキャラで、バイトの上司にも思った方を口にし、主人公にも周りにも強く当たるような人間。ギラギラしたもの暑い思いが根底にあるからでる上から挑発的な発言が良い意味で刺さった。ああいうキャラを演じてみたいなと久しぶりに思えた。

 

「もしも徳川家康が総理大臣になったら」(本)眞邊明人2020年、新型コロナの初期対応を誤った日本の首相官邸でクラスターが発生し、総理大臣が感染の上死亡!

未曾有の混乱に陥った日本政府はAI(人工知能)とホログラムの技術により日本史上の偉人たちを現代に復活させ、彼らを閣僚とした「最強内閣」組閣計画を実行する。

錚々たる顔ぶれで構成された「最強内閣」は迅速な意思決定、えげつないほどの決断力と実行力で大胆な政策を次々に実行してゆくが・・・

ロジック云々以前に問われる人間力としてのリーダーシップとは?

この作品は勿論、飽くまでフィクションですが、現代の日本人が忘れてしまった日本人の底力を蘇らせるきっかけになればと思い、自分は目下音読を絶賛実施中です!

 

「モネ展」(アーティゾン美術館)

最近良いなと思うものや、小説等様々な所で縁があると感じた。クロード・モネ

印象派の由来ともなって画を描いた人物。

自分の表現者として相手に伝えたい自然の美しさをまさに画で表現しているのがモネだと感じた。自分自身により良い刺激を与えてくれる存在だと感じたためよく知っていこうと思い「モネ展」へ向かおう感じた。

10月に開かれるそうだが、期間があるため、他の美術館でもみに行きたいと思う。

 

「御岩神社」(茨城県日立)

親が何かと子の神社と縁があるらしく自分も行くことに。噂によると日本一のパワースポットや宇宙から地球を見た際に日本に光の柱が立っておりそこを調べるとこの神社付近だった等色々と言われているようだ。実感しないと信じないタイプでもあるので、行った際にまた書きたいと思う。

No.360

TV

 

「島田秀平の怪談巡り」島田秀平(YouTube

この時期はやはり怖い話を聞きたくなるのが常で、色々と聞いてみました。

相手に想像させることと、話をきれいにまとめるのが上手なのが大事にされているのかなと感じました。これもまた芝居や朗読と通ずるところがあるなと。シウマさんという方とのコラボは聞いたことのないような話で、別の次元に生きてる人の話のように感じ面白かったです。

 

「千鳥の対決旅」千鳥、かまいたち、ロバート等の世代とEXITやマヂカルラブリー等の世代

久しぶりに見てしまったテレビ番組。ロバートの秋山がいたのでつい目が離せなくなってしまった。芸人はみんな常に思考して、その会話の際に的をた本質をついた良い言葉を選ぶ等心理戦のような空気を感じた。また、皆一様に目が特徴的だった。ベースには確固たる決意というか強い信念があってその上に状況に応じた様々な要素を載せているのかなと。

どんなにことにせよやはり自分自身と向き合って基盤を作った人は強く、魅力的にみえると思った。

 

「林先生の初耳学」

今回、林先生と対談で山田孝之さんが出ていました。

考えずに感覚でやる天才というイメージであったが、全く違っていた。台詞の意味、キャラの見た目の意味、そう言ったことの原因を考えて、役作りをしていることがわかった。

演じるという意味では、キャラを深く理解するほどリアリティを帯びておもしろさやナチュラルさに繋がるのかなと考えさせられた。

 

BOOK

 

「声優白書」松田咲實

歴史は同じことの繰り返しというが、やはり何年経っても求められているものは変わらないのだなと感じた。

人間性、表現力、世の中の需要、タレント力、強い意思 読んでいてこの5つが自分の中で特に重要なのではないかと感じた。

 

「ライオンのおやつ」小川糸                     

2020年度本屋大賞第二位の小説。読み始めて一気に世界へ引き込まれた。レモン島にある、海の見えるホスピス「ライオンの家」で、人生の最期を迎えようとやって来た33歳の女性が、島に来てから本来の自分自身を取り戻していく。本当はどうしたいの?という問いかけは、今の私にも強く響く。付き合いで笑ったり、相手をほめてみたり、いわゆる人間関係を円滑にする術は、生きていく上で大事だけれど、それを「なんだかなぁ」と感じている自分が確かにいる。歳を取っていくごとに、そういう、お付きあい仕草から少しずつ、遠ざかって、偏屈な人になりたいなと、ぼんやり思った。

 

「たゆたえども沈まず」原田マハ

フィクションとはいえ、ゴッホの生涯について書かれた小説。歴史的な事実を所々に入れているため歴史を理解するうえでもわかりやすかった。絵画の展覧会に行く機会もあるので、今後の参考にしたいと思う。

 

「ゴリオ爺さん」バルザック

 

学生時代から著者と本のタイトルは知っていましたが、読むのは初めてです。タイトルがインパクトありますよね。ゴリオはただの主人公の爺さんの名前で、特に意味はありません。

舞台はパリの激安下宿、ヴォケール館。いろんな人が暮らします。貧乏学生ながら、社交界デビューを目指し出世を視野に入れる学生ウジェーヌ。大貴族の娘ながら非嫡出で認知されないため不遇なヴィクトリーヌ。大悪党で脱獄囚のヴォートラン。そして主人公のゴリオ爺さん。個々の住人はみんなそれぞれの理由があって安下宿で暮らします。実家も貧乏なウジェーヌ、親は金持ちだが本人は貧乏なヴィクトリーヌ。身分をひそめるためにあえてそこにいるヴォートラン。ゴリオは、もともと製麺業で成功した大金持ちなのですが、娘2人を貴族と銀行家に嫁がせ、娘の散財のしりぬぐいをするために貧乏になってしまいました。娘に対する溺愛ぶりは目に余りますが、娘は2人とも相手にしてくれません。たまに娘が散歩するのを盗み見に行くのが唯一の幸福であるゴリオ。ちょっとかわいそう。ウジェーヌは金持ちになりたいがために、財産が転がり込みそうなヴィクトリーヌ(実はヴォートランによるヴィクトリーヌの実家の暗殺計画)と婚姻するか、ゴリオの娘の愛人になるかで二股です。かなり情けない。

意外と物語として面白く、いろいろ考えさせられる話です。

 

<その他>

 

「イエンセン」

代々木八幡駅近くにあるパン屋。

デンマーク🇩🇰のパンを食べられるお店。

比較的菓子パン甘いパンが多い印象です。

シナモンロールが好きなのでおすすめです。

No.359

「バック・イン・ブラック」ACDC

ロックを聴くということとは縁遠いけれど、なんとなく図書館で借りて聴いた。日頃、歌っているものに比べてなんと激しいリズム、けれど、聴いていると、いろんなことを考えなくてすむ。ちょうど、知人から思わぬ批判を受けて、へこんでいたので、ドラムの刻むリズムに乗ってやってくる、圧倒的な力に耳をまかせることが、意外に心地よく、気持ちが休まった。余計なことを考えずに、音とリズムに身をまかせるのも、たまには良いと思った。

 

「ソロ活女子のススメ」

40歳独身女性が、焼肉からラブホテル利用まで様々な「ソロ活」を体験しながら自分の固定観念を打ち破り日々を謳歌するストーリー。主演は江口のりこさん。

 

「シンエヴァンゲリオンⅡ」庵野秀明

全シリーズを視聴しており、かつNHKプロフェッショナルを見た後に視聴してきました。自分自身が共感する部分が多いのはもちろんですが、多くの人によって作られているものが作品なんだと感じる経験でした。一人ひとりの人生の時間を注がれて生まれる。軽い気持ちで見ているものすべてが色々な人生の証明なのかもしれないと感じました。人にここまで考えさせる作品に出会えてよかったです。

 

「声優白書」松田咲實

今まで何となくだった声優界の歴史や制作・マネージャーサイドの考えを知ることができる良書だった。

 

「野鳥観察ハンディ図鑑」日本野鳥の会

大学時代鳥の研究をしていたため、名残で趣味として鳥の知識を深めようと思い購入。ポケットに入るサイズ感で山野で見られる鳥の情報を網羅しているため散歩のときに気になった鳥類もすぐに同定することができる。身近な鳥に触れるきっかけになる良書だと思う。

 

「地学図録」数研出版

地学の図録

地球に関心のある人は楽しめると思います。

教科書と違ってわかりやすい画像が載っているので見ているだけでも楽しめます。火山・化石・鉱物など身近なロマンが詰まってます。

 

「メモの魔力」前田雄二

自己啓発本の一つ。主観的感情的に物事をとらえがちな自分において、偶然できた成功や良いアイデアをそのままなくしてきてしまった経験に公開して購入。毎日のメモから多くの成功につなげる方法などわかりやすく分析の方法についてが書かれており勉強になった。

 

「宝塚歌劇の演目『fff』」

男役の人の発声が自分の出したい声に近いように感じました。

 

「三鷹の森ジブリ美術館」

井の頭公園近くにあるジブリの美術館に行ってきた。初の来館で少しワクワクしていたが、想像を超えるほどではなかった。(デートなどではよいのかもしれない)ただやはり学びとしてはどんな才能があるといわれる人も当たり前の基礎やアニメや絵を描く上でのセオリーを守っていることがわかった(有名な絵画の模写や計画から実行までの流れ等)。量は質を兼ねるという言葉に最近意識が向いているが、第一線にいる人はその次元ではなくそれにプラスしてどこまで求めるかということをしてるように感じた。今の自分には想像できないレベルであることはわかった。まず自分は、努力というものそうだが当たり前のレベルを上げられるようにしたいと感じた。

 

「ポケカラ」

アプリにはまって、SNSで歌唱を披露しています。上手い方のを聴いて勉強できるし、なによりアップするために欠かさず練習するようになりました。

No.358

「シンエヴァンゲリオンⅡ」庵野秀明

全シリーズを視聴しており、かつNHKプロフェッショナルを見た後に視聴してきました。自分自身が共感する部分が多いのはもちろんですが、多くの人によって作られているものが作品なんだと感じる経験でした。一人ひとりの人生の時間を注がれて生まれる。軽い気持ちで見ているものすべてが色々な人生の証明なのかもしれないと感じました。人にここまで考えさせる作品に出会えてよかったです。

 

「なくしてしまった魔法の時間」安房直子

童心を思い出させてくれる、身近にあたかも存在しているかのようなファンタジーの童話集。何度読み返しても引き込まれるその世界観に魅了されている。コロナで大変な時期ではあるが、読書を通して心の豊かさをはぐくむ良い機会であると感じます。

 

「直感力」羽生善治

人生のヒントが書いてありますね。

 

「天保水滸伝」神田伯山

人に対して語る伝えるの本質が詰まっていると感じました。

 

「代々木八幡宮」

安らぎスポット、都会とは少し離れたような独特な世界があります。

 

「麵恋処いそじ」

非常においしいつけ麺があります。

No.357

「ロバート秋山のクリエイターズファイル」ロバート秋山

疲れた時、自由に役柄を演じる秋山をみて楽しんでいます。

 

7日間で自分で決められる人になる」根本裕幸

自分も含めて大人になっても自分で決断することがなかなかできず、自分で納得が行かない選択ばかりをして精神的に消耗してしまう人は意外と多いものです。

決められない原因は、変わったことをやると人から笑われる、こんなことをやってもお金が稼げない、周りの迷惑にならないか、など、周りに「忖度」し過ぎてしまうことで、特に日本にはこのような「自分で決められない人」が多いと思います。

本書はそんな人々が「自分で決められる人」に変わるためのプロセスを提案しています。

まず、その人が「自分で決められない」原因を洗い出し、その原因を捨て去り、「ありのままの自分」に出会うという流れになっています。

家庭や学校、職場では、自分のありのままの「感覚」や「直感」は単なる「わがまま」として排除され、「社会の常識」や「論理的思考」、「損得勘定」に従って行動することを教えられますが、それがありのままの自分を見失い、生き辛さの原因になっていると言います。

これは頭(思考)と心(感覚・直感)が対立してしまっている状態です。

それに対して、「自分で決められる人」は「感覚」や「直感」で自分の心底やりたいことを決め、それを成し遂げるために頭を働かせて「論理的思考」で戦略を立てるので、頭と心が役割分担して連携する形となるため、生きることが快適になり、結果として自分にも自信が持てるようになるという結論になっております。

まずは自分の心を信じることから始めてみたいと思います。

 

「スパイスポスト」カレー料理屋

様々なスパイスを駆使して作られたカレーは絶品

チキンとポークビンダルは何度も食べたくなるような五感を刺激するおいしさがあります。テイクアウトもできそれなりに人気店です。代々木八幡駅すぐ

No.356

「美しい歌・こころの歌」

日本の歌は、元々好きで、10枚のCDを買いました。CDは、ほとんど聞いていなかったのですが、引っ張り出してみると、歌がたくさん収録されていて、「赤とんぼ」「冬景色」「冬の星座」もありました。「冬の星座」は初めて聞く曲でしたが、とても素敵なメロディだと思います。

 

「香港画」

2019年の香港市民デモの様子を、居合わせた日本人監督が撮った30分のドキュメンタリー。香港は自分には懐かしい。神戸在住時に、香港からの交換留学生たちに、広東語を習っていた縁で、毎年、香港を訪れていた時期があった。あのときの彼女たちも、デモに参加していたはずだ。懐かしい街角が写されるが、そこでは、厳めしい警察隊と若者たちが睨み合う。コショウスプレーが目を狙って発射される。催涙弾が飛ぶ。浴びた者たちの目を洗う救護班の女性たち。放水車の水圧に飛ばされた女性を助け起こす若者。大学が警察隊に囲まれ、構内に取り残された、中学生を含むデモ隊数十人に向かって、ストリートミュージシャンたちが演奏を続ける。「彼らには届かないかもしれないけど、音楽で励ましたい」。その言葉が胸に残った。当たり前にあった自由を守るために立ち上がる気持ちは理解できる。けれど、デモ隊が中国銀行や中国を支持する店を破壊する行為には賛同できない。彼らは、平和デモでは政府は動かないから、暴力に訴えると言うけれど、力で解決しようとすれば、力で抑え込まれるような気がする。では、どうすればよいのか、答えは出せないでいる。

 

「稲川淳二YouTubeチャンネル 」稲川淳二

相手に想像させる表現、自分に対して話しているように感じる喋り方。表現者としての本質を見ていると考えさせられ、加えて経験した事のないような恐怖体験等を感じる事ができるおすすめのチャンネルです。

 

「リアル」井上雄彦

事実を受け止めて進まなければならず、大きい目標を達するためには目の前の現実をまず自分なりにこなしていかなければならない。

また、自分自身の気持ちに正直になっていい。これ以外にも沢山の本質を学ばせてもらっています。自分自身が間違った道に行こうとしたり、歪みそうになったら読み返して思い出します。

 

「金持ち父さん貧乏父さん」ロバート・キヨサキ

この本はかれこれ20年近くもベストセラーになっていますが、最近初めて読みました。

最も印象に残ったことは、

「貧乏な人はお金のために自分が働き、金持ちはお金を自分のために働かせる」

という教えです。

日米を問わず、大部分の人は貧乏か中流くらいの人達で、学校で専門分野について知識や技術を学び、それを活かして就職し、働いて給料をもらい、その中から諸々の費用を支払い、最後に残ったお金を自分の楽しみに当てます。それで足りなければ借金をすることもあり、自分のスキルには高いプライドを持っているものの、経済的には余裕があまりなくて四苦八苦している。

これに引き換え、金持ちも働きはするがお金のためには働かず、将来は投資家か経営者になるための技術を「学ぶために」働くという勤労意識を持っているというのです。そしてまずは稼いだお金を自分のために働かせるために投入します。例えば、不動産を購入してそこから家賃収入を得るシステムを作ったり、自分の持っている技術(知的財産)を人に教えて仕事をさせ、そこから技術の使用料を収入として得るために契約を結んだりするのです。

この違いの理由として、金持ちはお金というものの性質と、自分自身が働いて得られる収入の限界を知っているのです。だから、自分のために働いてくれるものは人でもお金でも使い方を慎重に考え、大切に使います。

結果として、こんな違いにも気づきました。

貧乏な人は自分の力だけを頼りにしてしまうので、「これほど働いているのになぜこんなに生活が苦しいのか?」と自分に自惚れたり、世間を恨んだりしているので、大抵は不機嫌な顔をしている。

金持ちは自分以外のいろんな人のお蔭で自分が生かしてもらっていることを知っているので、常に感謝の念を持ち、人に与えることをうれしく感じるので、笑顔が絶えない。

さらに、この本の中には、あのケンタッキーフライドチキンの創業者カーネル・サンダース氏の波乱万丈の人生についての記述もありました。

それを読んで自分自身を振り返ると、

「人間関係や軽症うつで今まで苦しんでいた自分の人生なんてまだまだ恵まれている方だ、まだまだできることはある!」

と、本当の意味で勇気づけられました。

キヨサキさんの他の著書も参考にし、お金に関する考え方、ひいては世の中に対する考え方を改善して行ければ、と考えております。

 

「どこかで誰かが見ていてくれる」福本清三(聞き書き・小田豊二)

切られ役専門の福本清三さんの訃報を聞き、この本を手にした。本から映画全盛時代の匂いが立ち上ってくるように感じるのは、聞き書きだからだろうか。時代劇全盛の東映の大部屋の雰囲気、大勢のエキストラが朝昼晩、あっちで斬られ、こっちで走り。福本氏は自分には何も才能がない、というけれど、その世界で長く生きているという、その空気をまとっているに違いない。それが語り口に出ている。どうせ斬られるなら、どんな斬られ方が良いかを考えて、工夫する。仕事から仕事を聞く、ということだろう。どうすれば、少しだけ目立つか。その「少し」という考え方がいいと思う。たくさん目立とうと思うと、きっと失敗する。読後、つくづく役者はセンスより体力と思った。これは歌い手もきっと同じだ。ずっと前に、ピアニストさんから聞いた話では「歌手は体力が大事。歌が下手なのはこっちがカバーしてやるから、体調が悪いなんて言って仕事に穴をあけないのが一番大事なこと。」

 

「魔の山」トーマス・マン

20代の若さ、ハンブルグ出身の主人公のハンス・カストルプが、ひょんなことからアルプスのふもとの結核療養所に行くことになりました。いとこのお見舞いに行っただけなのですが、実は自分も結核患者であることがわかり、ひと夏の休暇中の滞在のはずが、七年もアルプスのふもとの療養所で過ごすことになります。そこでいろんな人と交わり、人生について考えるというと、つまらなさそうな本です。

結核療養所を舞台とした文学といえば、我が国が誇る大作家、堀辰雄の「風立ちぬ」があまりにも有名ですが、日本の結核療養所と、アルプスのふもとのイタリア人からロシア人まで集う療養所は規模が違います。堀の小説では、フィアンセとの恋愛描写、その愛と死、いかにも日本人らしい細やかな心理描写が主ですが、トーマス・マンの小説では、恋愛も出てくるとはいえ、主人公ハンス・カストルプの精神的な成長に重点がおかれているようです。

結核療養所の日々は、一日五食、ボリュームのあるおいしい食事を食べ、横臥療法といって日向で寝て過ごすことによって治すようです。主人公ハンスは、実は小さいときに両親を相次いでなくしたという設定になっており、それが彼の「いろんな人から影響を受けやすい」、純朴な好感の持てる青年の描写になっているのです。

No.355

「メイキング・オブ・モータウン」

 

スタジオの横にチラシが貼ってあり、興味をひかれたので観てきた。時代の空気というか、自分達が音楽業界を動かしてくんだという勢いが人を呼び、チャレンジが夢を創る。会社の中では、白人も女性も、早くから登用されて、時代の先取り感がある。なにかを成し遂げていこうとするときに、黒人も白人も関係なく、男性も女性もないのだ。差別はいけないという考えに対応した結果、差別をなくすのではなく、なにかを成し遂げるために団結した結果、差別がなくなる、という自然な動きを見た。政治を音楽に持ち込まない、という姿勢も、その動きに一役買っていると思った。

 

「鬼滅の刃」吾峠呼世晴

 

命に執着して鬼になってしまう人と命を投げ捨て人を守る鬼殺隊の子供たちの話。画風もアクションシーンの筆遣いも力強く、物語に凄惨なシーンが多いので作者が女性と聞いて驚きました。アニメや映画しか見ていない方にはぜひ原作を読んで頂きたい一作です。

No.353

CDDVDMOVIE

 

HIP MAMAMOO

K−popブームにのって、最近よく聴くようになった。韓国語の独特の発音がうまくリズムにのっていて聴いていて気持ちいい。同じ曲でも日本語バージョンがあるものが多くあるのだが、日本語になった途端、韓国語版にあったリズム感がのっぺりとしてしまって曲の魅力が薄れてしまうように感じた。カンツォーネのイタリア語と日本語訳との比較もレッスンをとおして理解してはいたけれど、よりリアルな実感として日本語の難しさを感じた。

 

「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」オリヴィア・ワイルド

勉強ばかりしてきた女の子二人が卒業式前夜に、今まで遊ばなかった分を取り戻すくらいはじけてやろうと奮闘する物語。ティーンガールの冒険記である。

今までの自分を否定して変身するのではなく、自分は自分のまま、違う世界に飛び込んでいく彼女たちの姿はとても健全でポジティブでエネルギッシュ。いろんなタイプ・属性の個性あふれる同級生や先生たちが出てくるが、決してどの属性も否定したり悪くみせることなく、多様性を受け入れるってこういうことなのかも、というビジョンを見せてくれる。みんな違ってみんないい、そして私たちは最高!という映画でした。

 

BOOK

 

「最後の秘境 東京芸大」二宮敦人・土岐蔦子

芸大生を妻に持つ主人公が、芸大に潜入取材!天才たちのカオスな日常が垣間見られる、ドキュメンタリーマンガ。

 

「天才たちの日課」メイソン・カリー

作家、作曲家、発明家、画家や科学者などクリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々を、膨大なインタビューと資料をもとにまとめたもの。日々のルーティンを精密に決め、確実にこなすことで、脳を余計なことに使わない人が多かった。何かを生み出したい人は、真似してみる価値があるかも。

No.351

CDDVDMOVIE

 

Nessun DormaAretha Franklin

色々な人の「Nessun Dorma」を聴く中でオペラをこんな風に歌うことができるのかと感動しました。

どこかのブログかコラムにも書いてありましたが、最初の一声でもう、アレサ・フランクリンの世界。

オペラのメロディの壮大さ、美しさは活かしつつ、女性ボーカルだが裏声できれいに歌うのではなく、低めの地声をメインでジャズやソウル的なくずし方をして生々しく?歌うのがかっこよかった。

最後には鳥肌がたった。最近は手軽にいつでも音楽が聞けるため、いつもBGM的に聞いてしまっていることが多いせいか、音楽に心底感動する機会が減ってしまっていると感じる。

こんなにちゃんと音楽を聞いたのは久しぶりかもしれない、と反省した。

反省したけど、努力で解消できるものなのだろうか…。

 

「雪が降る」浅川マキ

図書館で間違って借りた浅川マキのセレクションCD、せっかく借りたのだからと聴いた。若い時の声はまっすぐな感じ。くっきりしている。年齢が上がると、歌い癖というか、うねるような感じになっている。CDの中に意外にもシャンソンの「雪が降る」があった。ラのスキャットが良い。バチっと切ったり、細く繋げたり、聴いているとだんだん、雪の静寂の中にいる気がしてくる。

 

「あまくない砂糖の話」デイモン・ガモー監督 (ドキュメンタリー映画)

1日にティースプーン40杯の砂糖を60日間摂取すると、どんな変化が起きるのかという監督自らが実験台になったドキュメンタリー映画。

カロリーオフや、低脂肪と謳う加工食品が大量の砂糖を使用していること、それらが身体や精神に与える影響の恐ろしさに驚く。

スタバのフラペチーノを毎日飲む方は見たほうがいい作品。

 

BOOK

 

「我が敵 習近平」楊逸

芥川賞作家の楊逸が、新型コロナウイルス蔓延の元凶は習近平独裁体制だと、告発する。子供の頃、文革による下放を体験した著者の書く、共産党の恐ろしさは、自分の想像を越えていた。それでも、今、書かなくては、という著者の決意に敬意を表する。書くことで、著者は中国という国を敵に回す、その影響は計り知れないが、人間には命を懸けてもしなくてはならないことがある、ということを、自分に見せてくれた、と思う。

 

「ゴミ清掃員の日常」滝沢秀一 

著者はお笑いコンビ、マシンガンズの片割れ。芸人生活を続けるための収入を、ゴミ清掃員として得ている、その日常を描いた漫画。今まで、全く知らなかったゴミ清掃の世界に入った著者の驚き、清掃員さんたちの悲喜こもごもやゴミ分別の苦労など、面白く読める。この漫画を書いたのは、著者の奥さん、48歳にして始めて漫画を書いたという。嫌みのない、好感の持てる絵、コマ割りもシンプルで読みやすい。目の前のことを一生懸命こなして、答えの出るのを待つ、という著者の姿勢に、励まされる。

No.350

BOOK

 

「漫画 香港デモ、激動200日!/ 扶桑社」

自由に物が言えて、国家や政府の批判も平気で口にできる社会で育った私にとって、言論が統制されることは恐ろしい。この本で、香港の若者たちがどんな危機感を抱いてデモに参加しているのかが、少しは理解できた気がする。

 

「官邸コロナ敗戦/乾正人」

コロナ対策の初動の遅さは、習近平国賓来日を推進する人たちが関わっているのかな、となんとなく思ってはいた。未曾有の危機に、政府も頑張っているとは感じるが、中国の顔色を伺うのは、独立国としてどうだろう、と思った。著者提案の衆参両院の一本化、四年に一度の選挙の固定に賛成する。

 

「うつにならない習慣抜け出す習慣」 小野一之・著 石田淳・協力 すばる舎

3年前にうつ(らしきもの)を発症し、働くことさえできずに自宅療養を続けながらも、「何とか早く社会復帰したい」と考え、心理学、精神医学などいろんな書籍を読み漁りましたが、その中で唯一「これは役立つ!」と感じたのが本書です。

著者は精神科医ではなく、出版コンサルタントを営む軽症うつ経験者。協力者は人間の習慣を内面的(精神論的)にではなく科学的に変えてゆくための習慣管理手法「行動科学マネジメント」の第一人者。

まずは著者が軽症うつを「生活習慣病」と捉え、生活習慣の乱れによって自律神経の働きが狂ってしまうゆえの発症メカニズムを、自身の闘病経験を基にしてわかりやすく解説し、自律神経を整えるための生活習慣の改善ポイントを提案してくれます。

さらに協力者が、それらの生活習慣改善を内面的に進めるのには無理があることを前提とし、科学的に「改善し易くする手段」を考える手法として「行動科学マネジメント」の応用を提案しています。

薬に頼らないうつ治療を考える上で有力な参考書です。

No.349

TV

 

afgan

インドネシア人歌手のという方が10年ほど前から大好きで聴いています。インドネシア語はほとんど分かりませんが、聴きすぎて歌詞を完コピーできるようになってしまいました。ライブには行けませんが動画サイトで観られたりするのでありがたい時代です。

歌は、言葉の違いを越えます。言葉がハードルではないなら、歌手は何に重きを置けばよいのか、世界に通用する歌手は何を持っているのか?なんて歌手でもないけど考えてしまいました。一般人で良かった。

 

BOOK

 

「フォーカス・リーディング 110分のスピードで、10倍の成果を出すいいとこどりの読書術」(寺田昌嗣 PHP

読みたい本はいっぱいあるが、全部読もうと思ったら時間が足りない!

今まで本は沢山読んできたけど、本から得た知識が仕事や生活に活かせない・・・

1日に何冊もの本を読んでいる「読書の達人」は、どんな風に本を読んでいるのか?

本書はそんな悩みや疑問を解消してくれるのではないかと思って購入し、今、読んでいるところです。(基本は頭から順に音読しています)

読んでいるうちに、読書法に限らず、今までの自分の生き方における間違い、勘違いに気づかされました。

仕事でも、勉強でも、端から端まで、丁寧に、ただやれば良いというものではなく、目的を考え、そのために必要な活動に力点を置き、効率良く片付けることが大切なことが説かれていることは勿論、そのための具体的鍛練法を「体育会系のノリ」で実行できるようにすることで、本書を読むことで「フォーカス・リーディング」という読書術を習得し、活用できるようにするという、文字通り「10倍の成果を出せる」構成になっています。

その効果の片鱗は早くも現れ始め、当研究所で使っている「声と言葉のトレーニング帖」を読むとき、以前は一文字づつ又は一語づつを目で追って読んでいましたが、最近は1行全体を視界に入れた上で視点を行に沿って流せるようになり、その分つっかえずスムーズに読めるようになりました。

 

OTHER

 

「コトバグラム」声のゲームアプリ

ことばの重さで勝負が決まります。

「ベストアクト」「はあって言うゲーム」など、声の感じで表現してあててみるというゲームが流行しています。

No.348

TV

 

「フェイスシェアリング」

TV番組で、「純烈」のメンバーが「フニクリフニクラ」をイタリア語での口の動きで再現をしていました。(TP

 

Jonathan Antoine」 

オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント2012」に出場した17歳のジョナサンと16歳のシャーロットによる男女デュオは、「The Prayer」でジャッジと観客を圧倒しました。のちに契約金12500万円で契約したと、今さらですが、TVで放映されました。(TP

 

BOOK

 

「どこからお話しましょうか」柳家小三治

寄席で小三治を聴いたとき、マクラが長くて、地味な気がした。マクラで数週間先のテレビ番組の話をして「私がこんなふうに話しても、じゃあ見ようか、なんて実際見る人は、まず、いない」などと言うので、よし、見ましょうと思ったけれど、実際は見ずに過ぎてしまい、とても悔しい気がした。けれど、この本を読み、この人はすごいと思った。この人は、もがいてもがいて、シンプルになろうとしている。どんどん付け加えるのでなく、玉ねぎの皮をどんどん剥いでいこうとしている感じがする。「客もよく知っている。話し手もよく知っている。だけど、噺の中に出てくる登場人物は、この先どうなるのか、なにも知らない。そう思ってやると、いつもやってる噺じゃなくなる。なぞることをしなくなる」、この感覚がすごい。(KR

 

「あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所」絵本と詩の教室/寮美千子

びっくりした。どんな人にも自分の言葉があり、どんな形でも自分から取り出せたら、それは詩なのだと思った。教養や知識はあった方が良いけれど、それらで作り上げたものが必ずしも自分の体から取り出した言葉とは限らない、という気がした。声も同じかもしれない。体から声を取り出すことが私はまだ出来ていないと思う。音程も取れるようになってきて、声も綺麗になってきたとしても、自分から取り出せているか?自分の体から取り出した声は変な声かもしれない、歌には向かないかもしれないけれど、レッスンしていくなかで、この視点は忘れずに行こうと思う。(KR

 

「山小屋ガールの癒されない日々」吉玉サキ

一年の半分を山小屋の仕事をして暮らす、という、生き方があることが新鮮でした。著者の働くきっかけが、山が好きだから、ではなく、こんな自分でもできるかもしれない、というところから始まったということで、読む気持ちになりました。気取らない文章が、特殊な社会や人間関係の濃さを、たんたんと伝えてくれます。その集団の中にいるけど、どこか客観視しているというか。よく、役者さんは演じている自分と、それを見ているもう一人の自分がいると言いますが、ちょっと似てるかな、と思いながら、電車の中で一気に読んでしまいました。(KR

 

「最速でおしゃれに見せる方法」MB

プロのファッションバイヤーであるMBさんが、主に高校生から40代の男性に向けて書いた本です。

日本の街着ファッションは、アメリカンカジュアルに傾き過ぎており、ドレスとカジュアルのバランスを7:3にすることで、誰でも高い費用をかけずにおしゃれになると、MBさんは自身の理論を展開しています。

単体では、どんなに高級でカッコいい時計や靴、服でも、全体のバランスを考慮しないファッションは、とたんに

おかしくなるという話は、歌、音楽のアレンジと重なるように感じました。

MBさんが服を着た写真と解説も載せてあり、イメージが湧きやすく、自分のような初心者にも分かりやすい内容でした。(NK

 

「働きながらリスクゼロで小さく稼ぐ 朝晩30分 好きなことで起業する」新井一

10000人の起業をプロデュースした「起業のプロ」として知られている新井一先生の著書で、「好きなことで起業すること」のメリットを力説しています。

まず、自分の過去に目を向けることで自分を知り、自分の才能(=苦労しなくてもできること)を発掘し、その需要の有無を検討し。そのうえで「参入障壁ができるくらいまで極める」、という手順で事業へと育ててゆくことを推奨しています。

起業というものにためらいを持つ人に、「敷居の低さ」を解き明かし、背中を押してくれる一冊です。(YD

 

OTHER

 

「ドニー・イェン」(アクション俳優 武術家)

香港のアクション俳優であるドニー・イェンさんは、幼少期から太極拳を母親から学び、その動きはジャッキー・チェンやジェット・リーと比較しても、素晴らしいものがあります。

映画「イップ・マン」シリーズで詠春拳の達人として主人公を演じる、ドニーさんの落ち着いた低い声が自分は好きです。(NK

 

「武田 双雲」(書道家)

NHK大河ドラマのタイトル字や、スーパーコンピュータ「京」のロゴを手掛けた武田 双雲さんは、上機嫌で

居ることの達人とも言われています。

友人と食事をしている時にわざと箸を落とし、「う、うまい!」と感激を表現して、周囲を和ませているそうです。

書を心から楽しみ、創作を続けている双雲さんのように、自分も歌を歌っていけたら良いなと思います。(NK

 

「佐藤 二朗」(俳優)

映画、ドラマの脇役として、多数の出演作があります。

CMで見せる、アドリブをふんだんに盛り込んだ芝居が、自分は好きです。

他の出演者が笑いをこらえながら芝居を続けているのが、とても面白くて、何回も見てしまいます。(NK

No.338

CDDVDTVMOVIE

 

He is Wonderful」イスラエル・ホートン

テナー、アルト、ソプラノで異なる歌詞とメロディで始まって、最後の「He is Wonderful」できちんと揃う面白い歌でした。

イスラエル・ホートンの他にも、たくさんのアーティストが歌っている曲なので、これからたくさん聞いていきます。(NK

 

MIYABI」ギタリスト

貪欲な学ぶ姿勢が印象的だったとアレンジャーが話してあったことを、思い出しました。

まだ中学生ぐらいのMIYABIは、ギターや歌の練習の合間に英語を習いに行ったり、とにかく動いていたそうです。(NK

 

「石田泰尚」ヴァイオリン

神奈川フィルのソロコンサートマスター。坊主頭に剃り込みも入った、おっかない風貌なのに、繊細な音。他のヴァイオリンと一緒に演奏中、この人から目が離せない。身体を使って弾いている、その身体の動きが少し変わってきたと思ったら、音楽が変わっている。演奏しながら、次のところへ行く準備に身体が変わるというか。

きっと、私たちヴォーカルも、こういう動きをするはずだと思う。(KR

 

「科捜研の女」沢口靖子

沢口靖子さんの声は、高いけれど、落ち着いていて、クリアで温かみがあるように感じます。家族がテレビをつけていて、この声が聞こえると、あっ科捜研を見ているな、とわかるので、特徴のある声に感じます。長寿番組なので、演じる中で、役どころに合う声を、身に付けて行かれたのでしょうか。(KR

 

「オーファンズ・ブルース」工藤梨穂(映画)

京都造形大学の卒業制作の作品。ぴあで受賞など評判がよかったので期待して観た。

いろんなことを忘れてしまう主人公が、昔の友人を探しに出るロードムービー。映像が美しく、魅力的だった。最近の若者はビジュアルを作るのがうまいし、いろんなものを取り入れ、オマージュしながら自分の作品を作るのが、上手だ。主人公の女優が、とてもボーイッシュな少女の役柄で、きっとプライベートもそうなのだろうと思っていたら、舞台挨拶にでてくると全く違う印象で、とても女性らしい可愛らしい人柄と声で驚いた。演技がうまいってこういうことか、と思った。芸能人はすでにブランディングされたイメージを持って演技も見るからなかなか気づけないけれど、無名な人だからこそ気づけたことだった。(IA

 

「カサブランカ」(宝塚歌劇団宙組)

ピアノ演奏者役の歌唱がとても印象的で、本当に男性のようだと思いました。(OT

 

「ブラタモリ」(NHK総合)

街歩きが好きなのでたまに観ます。ありふれた景色でも知っていることが多いと見る目が変わるので、世界が広がったような気がして面白いです。(OT

 

BOOK

 

「なぜジョブズは、黒いタートルネックしか着なかったのか?」ひすい こたろう、滝本 洋平

分野を問わず、一流、天才と呼ばれる人たちに共通するものは、独自のルール=自分だけの美学を持っていて、自分がどう生きたいのか、何を最優先事項として生きたいのかが、明確に決まっていると、著者は書いています。

前書きで触れられていますが、アップルコンピュータで独自のコンピュータを世に生み出してきたスティーブ・ジョブズは、自分の限られた時間を最大限にコンピュータ開発へ活かすために、服を選ぶ時間をなくすのを選びました。

自分がどう生きたいのか、何を最優先事項とするのか、どういうルールを持つのか、すぐに答えは出せないのかもしれませんが、自分と対話しながら問い続けることは、とても大切だと感じました。(NK

 

「よくわかる楽典の教科書」小谷野 謙一

音楽制作講座の先生から薦められて購入した本です。五度圏の項目は、自分のような初心者にも見やすく、分かりやすい内容でした。

まだ、読み込みが足りない部分もたくさんあるので、これから復習していこうと思います。(NK

 

「哲学と宗教 全史」出口 治明

著者の出口 治明さんは、ライフネット生命の社長であり、立命館アジア太平洋大学の学長を務める、読書家として知られる人です。

人間が生きることには悩みや葛藤がつきもので、それは古代から現代に至るまで変わりません。

「世界はどうしてできたのか、また、世界は何でできているのか?」

「人間はどこからきてどこへ行くのか、なんのために生きているのか?」

この世界の全てを知り、解き明かそうとしてきた哲学者、宗教家の知恵は、今を生きる自分たちにも、一筋の光と

なって道を照らしてくれていると感じます。

厚みのある本ですが、枝葉を省いて分かりやすく書かれているので、学生の時に世界史で苦労した自分でも、読み進められそうです。じっくり読んでいきたいと思います。(NK

 

「五輪書」宮本武蔵・筆 (江戸初期の兵法書)

生涯無敗を誇る剣豪宮本武蔵が、晩年、熊本藩の兵法指南役を務めていた折りに、藩主細川忠利公の命により編纂した兵法(特に剣術)の極意書で、五輪塔になぞらえて地、水、火、風、空の五巻にまとめられています。

しかし、この書は現代でもビジネスマンの間では、「人生の指南書」として、広く愛読されています。

まず、一巻目の地の巻の冒頭には、武蔵の自己紹介と略歴が記されていますが、現代で言えば「名刺」又は「本の著者プロフィール」に当たる役割を担っています。

実はこの部分こそ、ビジネスにおける営業や宣伝に役立つ重要なことが学べるのです。

まずは、執筆の動機から始まり、書き始めの年月日、場所、自分の姓名と年齢を記してあります。

次は、兵法者としての輝かしい無敗の戦績を紹介しています。

しかし、それに続いて、これらの実績も兵法の真髄を極めて勝ったわけではなく、たまたま運良く勝っただけだと分析してみせます。その上で更に修行を積んだ結果、50歳になってようやく兵法の真髄を会得したと語っています。

その後は「兵法の真髄」を他の様々なジャンルに応用してみたところ、人に教わらなくても全て自分でこなせるようになったと、自分の兵法の優位性を強調します。

最近、巷のビジネスセミナーでも、「顧客の心に刺さる名刺又は自己プロフィール」の重要性が叫ばれますが、武蔵はまさにそれを五輪書の冒頭で実践しているわけです。

その他にも、五輪書には現代にも活用できるヒントが満載です。(YD

 

「困難な結婚」内田樹

結婚生活に関する悩みに一つずつ答えていくという内容の本です。

結婚とは、病気のときや経済的に苦しいときの安全保障であって、今より幸せになるためにするものではない、という主張になるほどと思いました。人間関係は自動的に良くなるのではなく、お互いの努力と密な意思疎通が必須というのは日々実感しますが、結婚はその究極的な形なのだろうと想像します。(OT

 

「人は『のど』から老いる『のど』から若返る」福島英

この頃、耳に入ってくる声が、好感が持てるとか、印象に残るなど、気になり始め、この本をめくりました。発声や歌のレッスンにずっと取り組んできて、やっと今、声に注意が向き始めたと思います。そして、その声が作られる、喉について、も。どうせ私の持って生まれた喉は弱いから、みたいな認識を持っていました。けれど、「はじめに」を見ると、のどを鍛えるとこんなにいいことが起こる、と書いてあります。そして、のどの筋肉は何歳からでも鍛えられると、あります。日頃、声や歌のレッスンに一生懸命になってしまうと、出口のことばっかりに、気が行きます。つまり、人に誉められる声とか、ライブで受ける歌い方とかに。そんな中で、この本にある、「 声を出すことは健康につながる、いきいきした毎日につながる、自己治癒力が高くなる」などの記述を読むと、気持ちが明るくなります。 まず、自分の持っている声がある、それは自分が理想とするものとは違うかもしれないけれど、歌に向かないかもしれないけれど、まず、自分の声を出していくことは大事、のどを健康にキープすることも大事だと、改めて思いました。そういえば、高校の運動部に入っていたとき、トレーニング中に声を出して、皆も自分も元気になっていたのです。とにかく声を出して、人に働きかけて、そして、喉を鍛えていくことが根本にあって、その先に、声の良し悪しや、歌の良し悪しがあるのだなぁ、と、改めて思いました。歌のことばかり考えて、ちょっと不健康になっていたかも。(KR

 

OTHER

 

「近頃始めた写経について」

最近、般若心経の写経を始めました。

一見、お経を書き写す単純な作業に見えますが、やってみると様々な困難に出合います。

手本を見て書いているにも拘わらす、字を間違えたり、字を飛ばしてしまったり、字を格好良く書こうとすると変な力が加わって字が傾いたり歪んだり、筆圧が意のままにならないために字がかすれたり真っ黒に潰れたり、なかなかきれいに書けません。

ともかく、一字一字を丁寧に、落ち着いて書くしかありません。鉛筆は使わないのでやり直しが効かず、一期一会ならぬ一字一会です。

歌も同じことで、一旦自分の体から出た声や言葉はやり直しが効かない一音一会であることを感じました。

YD

 

「ビリー・ザ・キッド」俳優 倉田てつをさんが経営するステーキハウス

友達に誘われた夕食会で尋ねてみました。

柔らかいお肉を薄めにスライスして焼き上げたステーキは、美味しいだけでなく切り分けやすく食べやすかったので、すっかり気に入りました。

スタッフさんたちのフットワークの軽さや応対の良さも好印象になりました。

誘ってくれた友達は俳優をやっており、倉田さんとも知り合いということで、帰りがけにご挨拶に向かったところ、倉田さんから気さくに話しかけていただき、励ましのお言葉までいただくことができました。

倉田さんはかつて特撮ドラマ「仮面ライダーBlack」で活躍した他、平成3年のNHK朝ドラ「君の名は」で鈴木京香さんとダブル主演され、その後は現代劇、時代劇を問わず活躍されております。

寸暇を惜しんでご自身からお店の厨房に入ってシェフの腕を振るっていらっしゃる倉田さんですが、役者としても料理人としてもお客さんを元気にもてなす姿勢は同じでした。(YD

No.335

CDDVDTVMOVIE

 

「夢やぶれて」スーザン・ボイル

第一声で揺さぶられました。当たり前ですが、自分の声とはまるで違うきらめきがあってすごいと思います。

OT

 

「夢のあとに」宮本文昭

宮本さんのオーボエの音色は、柔らかさと温かさ、優雅さと色気があって大好きです。(NK

 

「ボヘミアン・ラプソディ」クイーン(映画のサウンド・トラックCD

「ボヘミアン・ラプソディ」を、初めて聞いた時、驚きました。

クラシック、オペラとロックが合体していて、面白いと思いました。

国籍、セクシャリティ、病気と、一般社会から疎外されがちな要素を持つフレディ・マーキュリーは、鬱屈した気持ちを声、歌、パフォーマンスで突き破るように、

ライブ・エイドでは渾身のステージを見せていました。

日本で公開された映画も、人気があったようです。

自分は2回観に行きました。

ライブ音源で声が揺れがちな所もありますが、それも良い味になっていると思います。(NK

 

「二葉百合子」(演歌歌手、浪曲師)

今は歌手を引退して、石川さゆり、坂本冬美、島津亜矢などの演歌歌手の師匠として、歌の稽古を続けています。

3歳で浪曲師となり、80歳近くまで張りのある声を維持してきた二葉百合子は、「岸壁の母」「九段の母」などの

歌謡浪曲がよく知られていますが、詩吟も素晴らしいです。(NK

 

「和田青児」(演歌歌手)

和田青児は、北島 三郎の弟子生活を11年経験した後に、歌手となった人です。

「はぐれ雲どこへ」という歌が、本人の雰囲気をうまく活かしていると思います。

和洋折衷の明るい曲調で、パワフルな歌が聞けます。(NK

 

「南部酒」小金沢昇司

演歌歌手の小金沢昇司が歌う「南部酒」は、普段演歌、歌謡曲になじみがない人も聞きやすい、しっとりした歌です。

ケーナの音色が印象的な前奏から始まり、最後の女性コーラスが美しくて、和洋折衷が噛み合ったアレンジも面白いと思います。

作詞は荒木とよひさ、作曲は浜圭介が担当していて、どちらかというと歌謡曲のイメージが強いふたりの作品です。

演歌の雰囲気を掴む歌の練習曲として、おすすめできます。(NK

 

「ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス」ローナ・タッカー監督

パンクの精神と彼女のデザイナーとしての生き方、人生について。

印象に残ったのは彼女の仕事の姿勢を「自由でいるために人の3倍働く」と語っていたこと。

自由というものは何事からも解き放たれているような、リラックスしたイメージを漠然と私たちは持っているような気がするけれど、捉え直す必要があるんではないかと思った。

私たち現代の一般的な人がよく愚痴のようにこぼす「自由になりたい」という「自由」と、この映画の「自由」は全然違う気がする。

私たちはそんなに強い政治に縛られているわけでもないし、こんなになんでも選べて、とても自由なのに、自由だと感じられないのは、どうしてなのか。私も3倍働いたら自由が見えてくるだろうか。(IA

 

「かぐや姫の物語」高畑勲監督

絵本が動いているようなアニメで、俳優さんの演技が自然に感じられました。性別や役割にとらわれず幸せを追求していくことは生きる本質なのだろうかと感じられました。(OT

 

「キングダム」

原作は、紀元前3世紀の中国を舞台とした、時代劇漫画です。

メインキャストではありませんが、秦の大将軍、王騎を演じる、俳優の大沢たかおの体と演技が気になっていました。

今回の映画の撮影のため、体重を増やして臨んだそうです。(NK

 

「グリーンブック」

実在した、ジャマイカ系アメリカ人ピアニストのドン・シャーリーと、彼の演奏ツアーに同行したイタリア系アメリカ人の、実話に基づくお話。もともとクラシックだったが、黒人ということでクラシック音楽を演奏させてもらえない。それでもニューヨークで裕福に暮らしているが、ナット・キング・コールがその5年前に舞台から引きずり降ろされたという、差別の激しい南部での演奏旅行を行う。でも、紳士であり素晴らしいピアニストであったシャーリーは、白人社会に強烈なインパクトを与えたはず。ツアーを共にしながら一番の味方になってくれた運転手兼ボディガードのトニーとのやりとりが面白かった。(ON

 

「漱石の妻」出演:尾野真千子 長谷川博己 

漱石の妻鏡子さん漱石夫婦と家族の物語。ストーリーや音楽も良かったし、主演の二人の演技がとても素晴らしかったです。最後はハッピーで前向きな雰囲気で幕を閉じます。でも、漱石のDVや精神を病んでいる部分もちゃんと描かれています。鏡子さんは愛嬌があって面白くて、情のある強い人で、漱石の創作に直接は関わっていないけれど、この人があって漱石の色々な作品が生み出されてきたのかなと思いました(NHKオンデマンドの特選ライブラリーで視聴できます)

原案となっている「漱石の思い出」、また漱石の息子さんや、長女の夫、孫などが残した本もあるみたいなので、それも読んでみたいな、と思いました(UW

 

「関ジャム 完全燃SHOW

ジャニーズのアイドルが出ているテレビ番組は、あんまり見ることはなかったのですが、ボーカロイド、ニコニコ動画など、新しい歌、音楽を生み出しているジャンルからも幅広く題材として取り入れて、今を俯瞰しようとする試みは、面白いと思いました。

楽曲制作、アレンジについての解説も、初心者に分かりやすい内容になっています。(NK

 

BOOK

 

「声優道 死ぬまで「声」で食う技術」岩田光央

声優の待遇は本当に厳しいのだなと思いました。作品を作る上で企画も大事ですが、実際に作るのは現場の人間なので、あまりにも安く使い捨てるようなことをしていると、作品の質や、将来的には業界の価値自体も落ちてしまうのではと、素人ながら感じました。演技の技術だけでなく、売り込み力、徹底した自己分析と人脈づくりが大切というのは、他の職業にも言えると思いました。(OT

 

OTHER

 

「鋤田正義」(写真家)

鋤田正義さんは、40年以上に渡り、デヴィッド・ボウイのジャケット写真を撮り続けた、福岡県直方市出身の写真家です。

日本のミュージシャンでは、

YMO、

サディスティック・ミカ・バンド、

忌野清志郎、

沢田研二、

内田裕也、

シーナ & ロケッツ、

MIYAVI、

矢野顕子、

布袋寅泰などの写真を撮っています。

日本、海外のミュージシャン達が、鋤田さんの被写体になることを望んで、「この人なら」と信頼を寄せています。

実物は自然体で飄々としている雰囲気で、淡々と自分の言葉を話す人です。

直方の谷尾美術館で見た、イギー・ポップと鋤田さんが

肩を組んで笑っている写真が、無邪気な子供同士のようで心が和みました。

デヴィッド・ボウイがヒゲを伸ばしたと聞くと、すぐさま飛行機で写真を撮りに向かったり、好奇心旺盛な子供の頃の感覚を、80歳を越えた今もずっと、持ち続けている人だと感じました。(NK

 

「機械人間オルタ」石黒浩+池上高志(アート)六本木クロッシング

正確にはこの機械人間が学習していく最中の様子を記録した映像が映像作品として展示されていた。人工生命を持つオルタは表情を探るように微妙に動きながら、イルカのような言葉にならない声を出している。そのもどかしい姿がとても尊いものに感じられた。声というか、音に近い声、言葉を持たない声にとても惹かれた。(IA

 

新宿末廣亭 余一会 「落協会レディース只今参上!」 三遊亭歌る多 他 (落語)

女性の噺家さんだけを集めての特別興行だそうです。先日初めて寄席に行ってきました。でも他に、発表会前に、他にも女性の噺家さんの落語も聞いてみたいな、とちょうど思っていた。(UW

No.332

CDDVDTVMOVIE

 

「初恋」宇多田ヒカル

「初恋は母親」とご本人がインタビューで語っておられたのが印象的でした。歌ってみると息継ぎが難しく、音域も広いと感じるのでかなり大変です。(OT

 

「狂熱のライブ」レッドツェッペリン

1973年のレッドツェッペリンが全盛期のライブを収めたCDです。

メンバー全員が何かに取り憑かれたかのような

信じられないパフォーマンスの高さで全てを熱狂、いや狂熱に導いています。

ロバートプラントの声も調子が良いので

伸びゆく高音は聞き惚れてしまいます。(SG

 

We Are the Champions A-cappellaQueen

フレディーマーキュリーのアカペラ、声の使い方を学ぶのにとても参考になります。(SG

 

Bohemian RhapsodyQueen

世間でも絶賛されていますので、あえて大きく書く必要はないかもしれませんが音楽英語の中では最もうまく現代のテクノロジーと組み合わせて臨場感や感動を与えられた作品かと思います。

IMAXで観ると、本当に映画の世界の中に入った感覚になります。

こういった類の映画が増えることで音楽の力に気づいてくれる人が増えれば良いなと感じます。(SG

 

「ボヘミアン・ラプソディ」

Queenの音楽の魅力を再認識する。多様性、作りたい音楽を作る独創性、フレディ・マーキュリーのパフォーマーとしての光と陰、このバンドだから生まれたのであろう名曲の数々。映画を観終わってから、ライブエイド1985年のステージを改めて何回も見ている。(ON

 

「市民ケーン」 オーソン・ウェルズ  

知人に薦められて、今更ながら鑑賞。「薔薇の蕾」の謎に引っ張られた。本編と関係ないところで、ケーンの二番目の妻が、自分のために建てられたOpera座で歌いたくない歌を歌って、聴衆を白けさせるシーンが、身につまされた。感動はお金では買えない。(IG

 

「古都」川端康成原作 松雪泰子 

早く映画が見たい。原作にはないストーリーが楽しみ。

IG

 

「くるみ割り人形と秘密の王国」ラッセ・ハルストレム 

母と一緒にキラキラメルヘンワールドに浸かってきます。とにかく映像や音楽が綺麗みたいです。(UW

 

「月刊少女野崎くん」

この笑い、大好きです!疲れたとき、笑いたいときに、つい観てしまいます。

身長190センチ、デリカシーに欠ける男子高校生にして少女漫画家(夢野咲子)の主人公野崎くん(CV中村悠一)が、張りのあるいい声で大真面目にボケまくります。

どの回も面白いですが、特に468話は抱腹絶倒!

KYの瀬尾結月(CV沢城みゆき)のキャラが炸裂する6話、8話では演劇部の堀ちゃん先輩(CV小野友樹)がいい声でボケキャラに翻弄される姿に大笑い。

Netflixでも配信されていました。(UW

 

「ブラック・スワン」

過干渉な母親を乗り越える娘の話という視点で見ていました。親を乗り越えて自分なりの生き方を見つけるというのは、人生の中でもかなり大きな試練なのだろうと思います。本公演の黒鳥のシーンは圧巻でした。練習のし過ぎで爪が割れたり、体に生えてきた羽を引っ張り出したり、見ているだけでも痛いシーンが多かったのはなかなか辛かったです。(OT

 

BOOK

 

「ゆるい生活」群ようこ 

『生きてるだけで丸儲け』世代を実感。ゆるゆる暮らす修行中。人によって、水分を過剰に摂取してはいけないらしい。自分はどちらだろうか。(IG

 

The Cat that Lived a Million Times/话了100万次的猫」佐野洋子原作 

今回は朗読会のために読み返しているが、別の言語で読むとまた違う味わいがある。(IG

 

「半神」萩尾望都

表題作。本当に短い話なのですが、強く印象に残ります。読後じわじわとなんとも言えない気持ち―孤独感、喪失感、虚無感、悲しみや不安がひろがっていく。先日の公演では主宰者の意向で乱歩作品(のみ)の中から各自任意で選びました。自分が「双生児」を選んだ背景には、いくつかの英米の小説の影響もありましたが、一番はこの作品だったように思います(UW

 

「銀の三角」萩尾望都

とても美しい、不思議な世界観で、萩尾さんの代表作ではないでしょうけれでも、個人的にはこの作家の中で一番好きな作品の一つです(UW

 

「トマトさん」田中清代

すごいインパクトで、書店で平積みになっていたのを目にして、つい買ってしまいました

朗読の先生にもお見せしたことがあり、絵のインパクトに大爆笑。特にトマトさんがごろごろ転がるシーンは圧巻です。私は読み聞かせはやらないのですが、もしされる方なら特におすすめです。トマトさん以外の登場キャラクター、トカゲさんなどは可愛いです。ほんとうは夏に読みたい絵本で、ちょっと季節外れですが。(UW

 

OTHER

 

「トライトーン ア・カペラ ライヴ 」

ボイスパーカッション、ベース、コーラスによるアカペラのライヴ。

5人のコーラスだけで、一瞬にしてリズムとハーモニーの躍動した世界を作り上げる。日本で一番マンハッタン・トランスファーに近いのでは、と思われるパフォーマンス。(ON

 

「劇団四季 アラジン」

2回目ですが、魔神ジーニー役の俳優さんが好きで楽しみです。(ZZ

 

「歓喜の歌」( ベートーベン第九より)

いつか、合唱に参加したいです。(ZZ

 

「クルミドコーヒー」(カフェ)

西国分寺にあるメルヘンなカフェです。先月久々に訪れ、季節のクルミドケーキクリーム(リンゴ)を頂いてきました。店内は少し変わった作りになっていますが、意外と広く、土日でも午前中早めの時間なら比較的空いていてゆっくりできます。テーブルにクルミ割り器とクルミが置いてあって、コーヒーのお供に好きにクルミを割って食べられます。私はまだ参加したことがないのですが、色々イベントもやっているみたいです(UW

 

「旗本退屈男」主演 市川右太右衛門さん (時代劇俳優)

殺陣の先生から伺った話です。

市川右太右衛門さんは今は亡き時代劇映画のスター俳優の一人で、北大路欣也さんのお父上に当たる方ですが、この方の十八番といえば「旗本退屈男」の主人公で、旗本にして剣豪でもある早乙女主水介(さおとめもんどのすけ)が特に有名でした。

クライマックスの大立回りで多くの敵を相手に振るう主水介の剣の必殺技は「諸羽流晴眼崩し」。左半身に取った体勢から柄を腰まで下げて刀を正面に真っ直ぐ立てた構えになります。

何やら他流にはないような独特の必殺剣のように見えますが、これには「カメラに映像をキッチリ納める」ための俳優とスタッフの苦心があったのだそうです。

カメラで正面から撮る場合、晴眼(剣先を前に突き出した中段の構え)では刀が見えにくくて見映えがせず、上段に振りかぶると刀がカメラの視野から上にはみ出して映らなくなってしまい、悩んだ挙げ句に人物と刀がキッチリ画像に納まる構えとして「晴眼崩し」が考案されたとのことです。

時代劇の殺陣では役者同士のタイミングはもちろん、さらに撮影するカメラ又は客席で観ているお客さんの目線も考慮しなくてはならないため、常に現場は苦心の連続だったようです。(YD

 

仁侠映画「女賭博師」のヒロイン 江波杏子さん逝く

仁侠映画で人気を博した他、刑事ドラマ、学園ドラマ、時代劇、CMなどで幅広く活躍されました。

撮影現場で若手の共演女優同士が言い争いを起こしても、江波さんの一睨みで鎮まってしまったという「武勇伝」がある一方、お笑いを好み、お笑い番組にゲスト出演して爆笑するような御茶目な一面も持ち合わせていた、素敵な女優さんでした。

ご冥福をお祈りいたします。(YD

No.329

CDDVDTVMOVIE

 

Ornella Vanoni

まだ聞き始めたばかりで、イタリア語もわからないですが、初めて聞いたときにいい声だなと思いました。(OT

 

LylaOasis

Oasisは兄のNoel Gallagherと弟のLiam Gallagherを中心としたバンドでメインボーカルはLiamですが、曲によってはNoelが歌うこともあります。

声という面では兄のNoelの方が音域も広く、声も安定しています。

ただ、聴いている側からするとやはりLiamが歌う方が良い曲があります。

Lylaというロックテイストの曲はLiamが歌っているのですが、兄のヴァージョンを聴いたとき上手いのですが物足りなさを感じました。

声質によって合う曲、合わない曲があることを改めて認識しました。

ヴォーカルが曲に与える影響を強く感じました。(SG

 

「氷の男 炎の男」

ウインブルドン5連覇をかけたボルグとそれに挑むマッケンローの1980年の実話。アスリートの、感情コントロール、自己管理能力、周りの支え、とライブ活動に通じるものがあり、興味深かった。(IA

 

RENT」ブロードウェイミュージカル

多数の出演者それぞれが、発声、歌ともに、すばらしかった。発音も言葉もわかりやすかったのだが、英語ものは日本語字幕を追っかけなければならず、それが大変、且つもったいない。(IA

 

「バケモノの子」アニメ映画作品

ストーリーや絵も本当に素晴らしかったですが、俳優さんたちの声の表現力に圧倒されました。(ZW

 

「この世界の片隅に」片渕須直監督

登場人物たちは、環境に流されつつも、その中で適応して、納得して生きていこうと努力し、工夫しています。どうでもいい人生などないのだなと思えました。3回見て、原作漫画も読みましたが、まだわかっていない部分があると思うのでまた見たいと思っています。(OT

 

BOOK

 

「神田松之丞 講談入門」(神田松之丞・著)

レッスン前に紀伊國屋書店新宿本店に立ち寄った際、偶然見つけた本です。

以前、ことばのレッスンの題材に講談など良さそうだなと思い、書店で講談に関する本を探しても見つからなかったことがありました。落語や歌舞伎に較べても関連書籍の数は圧倒的に少なく、講談とは何かという基本さえ解らずに、空しく月日を過ごしておりました。

本書はそんな講談の基礎知識を知りたい人にとってはまたとない幸運であると確信します。

Q&A方式による基礎知識の解説から、いくつかの著者自身の持ちネタ紹介と見所聴き所の解説など、これから読み進んでゆくのが楽しみです!(YD

 

「セロ弾きのゴーシュ」宮沢賢治 

何度読んでも新しい発見がある。我が家に住み着いている二匹の猫たちも、一匹は発声と呼吸法を、もう一匹はしっぽでリズムを、鴬はメロディを教えてくれているような気がする。(IG

 

「英語耳ボイトレ」松澤喜好 福島英 アスキーメディアワークス 実践編をトレーニングしてみようと。(IG

 

「キラキラ共和国」小川糸 

鎌倉を舞台にした「ツバキ文具店」の続編。本筋とは関係のないところで、実は鎌倉は「百足王国」という一節にくぎ付け。憧れの鎌倉暮らしだったが、ものごとには必ず負の側面があると気づいた。(IG

 

OTHER

 

「ラベイユ(はちみつ専門店)」

本店は荻窪ですが、いくつかの百貨店も店舗があります

とにかくいろんな種類のはちみつがあって、試食させてくれるので、行くだけでも楽しいです。自分用にはちょっとお高いのですが、たまになら、もしくは、ギフト用に。以前贈り物にしたらとても喜んでもらえました

お手頃価格のキャンディもあります(UW

 

「今、最も話題になっている女優 新垣結衣さん(愛称:ガッキー)」

自分は最近、ユーチューブ動画で「リアルで性格の良い芸能人」とか「実は性格の悪い芸能人」という話題の動画を数本観ましたが、「性格の良い芸能人」で、今最も人気がある「国民的女優」と呼ばれているのが、ガッキーこと新垣結衣さんです。

代表的な出演作品に「逃げるは恥だが役に立つ」、「コードブルー~ドクターヘリ緊急救命」で、「コードブルー」は今年には映画版まで上映されました。

「コードブルー」でのガッキーの役どころは救命隊のリーダーを務める女性隊員ですが、撮影現場で共演者と和気あいあいの雰囲気を大切にするのはもちろん、私生活でも女性共演者(比嘉愛未さんと戸田恵梨香さん)同士の連帯感を深めるため、女子会を定期的に開いたり、一緒に東京ディズニーランドに出掛けたりしているそうです。

一方では、待ち時間中に悪ふざけをしている男性共演者の行為が周囲の迷惑になると気付くなり、「そういうこと、マジでやめて!」と厳しく叱責するなど、リアルでリーダーの責任を冷静かつ誠実に果たし続けているそうです。

このように、仲間を大切にするガッキーですが、その裏では大変な倹約家でもあり、物持ちが良く、10年以上前に買った洋服を今も大切に来ているとのことで、バラエティ番組で明かされた時には共演者が皆一同に驚いていました。

そんなガッキーにも”黒歴史”があるそうで、過去には歌手としてCDを発売したものの全然売れなかったという苦い思い出もあるようで、その苦労を乗り越えて今のガッキーがあるのだろうと思いました。

以上のような良いところも苦い過去も、全てを受け入れ、ありのままを曝け出して素直に仕事に打ち込む。

みんな、そんなガッキーが大好きなのです。(YD

 

「ちびまる子ちゃん」作者 さくらももこさん逝く

まず、訃報を聞いてさくらさんが自分と同い年であったことに驚きました。

もう一つ感じたことは、さくらさんが「まる子」役の声優TARAKOさんにとって家族同然の存在であったことです。それだけさくらさんの死は大きな衝撃と悲しみを与えました。

未だに信じられないと同時に、まるちゃんのあのほんわかとした語りがもう聞けなくなってしまったことが堪らなく寂しく感じました。(YD

 

「怖いお姑を演じ続けたベテラン女優 菅井きんさん逝く」

「ムコどの!」の台詞で、ハードボイルド時代劇「必殺仕事人」シリーズにコミカルな花を添えていた名女優として知られ、藤田まことさん扮する「ムコどの」中村主水に対するイビリでは一言ごとに声の大きさやトーンがヒートアップしてゆくところがミュージカルのように面白く聞こえたものでした。

その他にも様々な老け役で独特の人物描写を手がけ、叙勲も受けるほどの実績を残しました。

訃報を知ったとき、また一人、日本のおふくろさんが去って行った、そんな気がしました。(YD

 

「愛国の名優 津川雅彦さん逝く」

愛妻、朝丘雪路さんを4月に亡くしてから約3か月にして、後を追うようにこの世を去ったことが、夫婦の絆の強さをより一層感じさせたように思います。

父の沢村国太郎さん、父方の叔父の加東大介さん、母方の叔父のマキノ雅弘監督、兄の長門裕之さんを家族、親族に持つ役者の家で、相当なプレッシャーを受けて育ったと考えられます。特に、「実力で自分の仕事を取らなければ生きてゆけない」という役者の厳しさを兄、長門裕之さんから容赦なく叩き込まれたばかりか、若いころには「兄貴よりも芝居が下手だ」と不評を買い、不遇な時代を経験しました。

父方の叔母、沢村貞子さんから「あなたは顔が良い分、余程芝居が上手くなければ相手にされない!」と諭され、心機一転、いろんな役に挑戦しました。時には悪役、時には三枚目、またあるときには大衆演劇を観に行ったりして、新境地を開拓するために猛勉強をしたそうです。

時代劇で津川さんが徳川家康を演じたことは、自分が知っているだけでも5回あるほどのはまり役。しかも同じ役者が演じる同じ人物でも、作品ごとに位置づけが違えば、全くの別人のように演じていたのが凄いと思います。

また、晩年は愛国者として政治論壇にも参加し、「国を思ってどこが悪い」、「拉致被害者は全員帰還させよ!」などの名言を残しています。

後に残された我々日本人がどのように志を受け継いでゆくのか、津川さんは今も草葉の陰で眼を鋭く光らせて厳しく見守っているように思います。(YD

 

No.326

CDDVDTVMOVIE

 

O Sole Mio」(フランチェスカデムーロ)

女性が歌うものしか聴いていなかったので、男性歌手の迫力に鳥肌が立ちました。(ZZ

 

Footsteps- Ryu Matsuyama -

イタリア生まれ、イタリア育ちの日本人をメインボーカル&ピアニストとするトリオバンド。どこまでも広がっていくような爽やかな曲調が大好きです。(AR

 

Crystal Kay(R&B)

女性らしい可愛い声なのにパンチがあってどうやったらあんな声が出せるのか不思議です。ライブDVDを見たら、腹筋バキバキに鍛えられていました。(ZZ

 

CYCLE AROUND JAPANNHK WORLD

日本の田舎町を、日本語堪能な外国人が自転車で旅するという番組です。英語の勉強も兼ねて聞いていますが、ニュース番組と比べて聞き取りやすく、また、なかなか行くことができない日本の風景を見られるので好きです。(OO

 

「ダーウィンが来た」NHK

ほぼ毎週、小学生の息子と観ています。地球上のいろいろな生き物の驚き満載の生態が紹介され、感動します。(ZW

 

「ときめき夢サウンド」NHKハイビジョン放送

1994~98年に放映していた番組がYouTubeで見られる。

司会はいしだあゆみと、デーブ・スペクター、宮川泰。毎回、海外音楽のジャンルや作曲家、歌手などあるテーマを取り上げ、名曲たちを実力派の歌手が歌っていて、

とても面白い。音楽の歴史の勉強にもなる。(ON

 

「チコちゃんに叱られる!(再)」NHK総合

コンニャクの黒いつぶつぶは何?など、普段気にしないけど聞かれたら分からない!疑問に答える番組。ちなみにツブツブはひじきでした。(ZZ

 

BOOK

 

「ねむり」村上春樹  

村上氏がスランプから抜けたという一冊。あやかれるだろうか。(IG

 

「百万分の一の猫」講談社 

13人の作家による「百万回生きた猫」へのトリビュート短編集。いろいろな「ある時」がある。もしかしたら、我が家の野良猫たちも?(IG

 

「バンドマンが知るべき100の秘訣」

いきものがかりの歌い方がやはり好き。バンドサウンドなのでヴォーカルが他音に負けないようPA面もかなり気にし始めた。(SS

 

「大人のおしゃれDo Don’t」地曳いく子&槇村さとる

痩せたからオシャレになれるわけじゃないという言葉に惹かれて買いました。(ZZ

 

「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」イルセ・サン

5人に1人はいるとされるHSPhighly sensitive

person)とよばれる特徴を持つ人たちについて書かれた本です。音や匂い、他人の表情などに非常に敏感なHSPの利点や、ストレスへの対処法などに触れています。よくある自己啓発本の一種と見ることもできますが、私にはかなり当てはまる内容であり、自分を受け入れる一助となったと思います。(OO

 

EVENT

 

「昭和日本文学盛衰史」原作 高橋源一郎 脚本・演出 平田オリザ 

やっと念願が叶った。こういうお芝居が見たかったんだと思った。(IG

 

「蟹工船」芸術座 

こんなに暗いお芝居は初めてだった。楽しむことはできなかったが、だからこその「真実」がそこにあるのだろう。(IG

 

「マルクス・エンゲルス」岩波ホール 

遅まきの感はあるが、一度はマルクスに挑戦してみようと思った。(IG) 

 

「ホーム」音楽座

1994年初演のオリジナルミュージカル。昭和34年安保闘争からの数十年、めまぐるしく移り変わる昭和の世の、ある家族の物語。

人とのつながりが尊く不思議に思う、ストーリーも歌も演技も舞台も素晴らしいミュージカルでした。(ON

 

「スポンジボブ・スクエア―パンツ」

今年のトニー賞を11部門でノミネートしているミュージカルをブロードウェイで観ました。オリジナルメンバーでの上演を見ることができうれしかった。音楽も多彩でアメリカのミュージカルって感じでした。とってもポジティブな内容で、本当に楽しかった。いまも頭の中で、ナンバーがなっています。(IH

 

OTHER

 

「時代劇「大岡越前」を演じきった名優 加藤剛さん逝く」

去年から今年にかけて実に多くの名優が亡くなっていますが、とうとう加藤剛さんまでが・・・そんな感じです。

「大岡越前」の他にも「剣客商売」の秋山大治郎役、大河ドラマ「風と雲と虹と」の平将門役、TBSスペシャルドラマ「関ヶ原」の石田三成役、映画では「伊能忠敬~子午線の夢」の伊能忠敬役、等、大作の主役をこなし、元々柔道で鍛え上げられていた心身を駆使して誠実な硬骨漢を好演することが多々ありました。

2人の息子、夏原遼さんと頼三四郎さんに役者魂を伝えての大往生と思われます。

長い間お疲れ様でした。ご冥福を祈ります。(YD

 

「憎めないお嬢様女優 朝丘雪路さん逝く」

男優津川雅彦さんの妻としても有名であった朝丘雪路さんは、生前、夫を劇作家の島村抱月になぞらえ、自身を松井須磨子になぞらえていることを自らテレビで告白していたことがありました。抱月に守ってもらいながら自分の好きなように芝居を演じる、そんなわがままなお嬢様のような女優として自身を捉えていたようです。

しかし、芝居を観る側にとって、朝丘さんは何とも憎めない、可愛らしい女性に映っていました。艶っぽい芸者、女盗賊、長屋のおかみさんなど、どんな役にもなりきれる演技力は松井須磨子になぞらえても良いと感じられます。

また一人、名女優がこの世を去ってゆくことは寂しい限りです。(YD

 

「アイドル歌手の草分け 西城秀樹さん逝く」

訃報を聞いたときには信じられませんでした。

「永遠の青春」を目指していた西城さんは、過去にも二度脳梗塞で後遺症に苦しみましたが、そのたびに不死鳥のような復帰を果たしてきました。

まさか、それが63歳の若さで呆気なく旅立ってしまうとは。

39年前に出版された鎌倉・報国寺の住職、故・菅原義道師の著書「死んだつもりで」の中に菅原師と西城さんの対談の経緯について記されていたのを拝読したことがあります。

対談の話を持ち込まれたとき、当初菅原師はアイドル歌手に偏見を持ち、「男のくせに髪を伸ばしてチャラチャラしているヘナチョコ男と何の話をする値打ちがあるものか」と思っていたものの、「先入観を捨てて、まずは会ってみよう」と思い直し、対談に応じたそうです。

会ってみると、西城さんは菅原師の予想以上に「しっかりした考えを持った好青年」であり、まだ売れていなかった下積み時代には砂を噛むような苦労をしていたということも解ったそうです。

自分が個人的に好きな西城さんの曲は、1976年にヒットした「若き獅子たち」ですが、当時西城さんは歌手生活5年目にして「世界を制覇するエンターテイナー」を目指していたそうです。

役者としても現代劇、時代劇、CMを問わず精力的に活躍し続けていました。

「青春に年齢は関係ない」、名曲「YOUNG MAN」の中でお馴染みになった手文字「YMCA」には、そんな西城さんの思いが込められていたのかも知れません。

YMCA」よ、永久に!(YD

 

「言葉、音声、場面を省くことで表現する映画監督 北野武監督」

最近、脚本作家の倉本聰さんとビートたけし(北野武)さんが大喧嘩をしたというニュースを見ましたが、事の起こりは北野さんが倉本さんの書いた脚本に記載の台詞を自分勝手に変えてしまったり、省いてしまったりしたことにあるということです。元々倉本さんは脚本の一字一句に意味を持たせ、脚本に忠実な芝居を目指すタイプであるのに対し、北野さんはアドリブでやり方を変えて「より良い表現方法」を追求するタイプであり、どちらが正しくてどちらが悪いかではなく、これはもう初めから両者は水と油のような関係であったと言わざるを得なかったようです。

特に、北野監督が頻繁にやるのは、製作の過程で余計な台詞やBGM、場面を極力省くことで、本当に観客に伝えたいものを表現するという手法です。「俳優 ビートたけし」としての仕事のやり方も、ほぼ同じようなものです。

北野監督の映画作品の常連は、そんな北野流のアドリブに十分対応できるか、或いは共感している人々なのだろうと考えられます。

北野監督作品の一つ「座頭市」に出演した女優の大楠道代さんは、再三の台詞の変更にも狼狽えず、「またやられたか」と笑って受け流すほどの余裕を見せていたそうです。

また、音楽担当の作曲家として数多くの北野作品に参加した作曲家の久石譲さんも、提供した曲が当初の打ち合わせとは違った使われ方になったときに、「勝手な変更をして申し訳ない」と詫びる北野監督に対し、「それは監督のお考えが正しいですよ」と理解ある応対をしたということです。

一字一句忠実に演じるやり方と、テーマを活かすために適宜変更してゆくやり方と、どちらを選ぶかはその人次第であろうと思われますが、いずれにしても脚本に書かれた言葉の裏に込められている真の意味をよく理解しておく必要があることに変わりはなく、その積み重ねがより深みのある表現を可能にするのだと考えられます。

YD

 

「ミンカ」 

北鎌倉の古民家カフェ、鎌倉ほどの喧騒がなく、落ち着いて本が読める。(IG

 

「神保町ブックセンターカフェ」

開店当初の喧噪がすぎ、より落ち着ける空間になっていた。復刻版の絵本を懐かしく読んだ。(IG

 

京都市二条駅近くにある「雨林舎」

一枚一枚焼き上げた固めのパンケーキがおいしいです。店内の雰囲気も落ち着いていて過ごしやすいと思います。(OO

 

「高尾山」

子どもとリフトなど乗り物を使わず、登り下りした。気候が爽やかでよい汗をかき心地よかった。(ZW

No.323

CDDVDTVMOVIE

 

「この胸のときめきを」尾崎紀世彦

「さよならをもう一度」とこの曲も聴いてみた。あれ? ここはこんなふうに長く引っ張ってる。楽譜通りじゃないみたいだけど、メリハリがついて、カッコいい。言葉をメロディにのせるから、訴えることができるんだと思った。(KR 

 

Nathan Pacheco

力みもなく、情感も溢れていてバランスが良いと思う。(NS

 

GEE BABY」木村充輝

ボロ雑巾感が半端ない。1本の映画を見終えた感じ。

様々なjazzシンガーが歌っているが、この人が歌っているのが1番ドラマチックと思う。(RT

 

「時そば」瀧川鯉昇 

何度聞いても面白く、思わずおそばが食べたくなる。

IG) 

 

「レミゼラブル」後編

子供でも読みやすいように登場人物が動物で描かれています」(AR

 

「花の二重唱(歌劇ラクメ)」森麻季&林美智子

美しいです。コンサート行きたいです。(ZZ

 

「おっさんずラブ」テレビ朝日

タイトル通りのBL系ドラマでしたが、吉田鋼太郎さんの発声が見事です。舞台俳優って凄い!(ZZ

 

「イッテQ」日本テレビ

タレントのイモトアヤコさんが南極登山に行っていました。

バイタリティの高さに驚かされました。南極で全裸になる山男達も凄いです。精神力は見習いたいです。(ZZ

 

SING

廃業寸前の劇場で、支配人が再起をかけて歌のコンテストを試みる話。字幕版、吹き替え版共に鑑賞した。数々のヒット曲が使用されていたので、自分が知らない曲にも触れることができた。吹き替え版では歌も歌手や声優などにより吹き替えられており、どれも素晴らしいと思ったが、個人的には特に山寺宏一さんの歌声が好きだと感じた。どんな声でもだせるのではないかと思った。

OT

 

「グレーテスト・ショーマン」

アメリカの興行師バーナムの実話に基づいたミュージカル。ヒュー・ジャックマンはじめとする俳優陣、音楽、歌に踊り、ストーリーも楽しめた。

「人を幸せにするものが芸術」というバーナムの言葉に深く同意。(ON

 

BOOK

 

「食養生」貝原益軒

体調が悪く読んでいます。現代人のマストアイテムかもしれません。(ZZ

 

「ありふれた愛じゃない」村山由佳 

物語の本筋とは関係ないところで気づいたこと。タヒチ語は日本語のような開音節言語である Ex:「HINANOビール」(IG

 

「悟浄出立」万城目学 

山月記の文体にほれ込んだという作者が、本家の中島敦の西遊記の続編に挑戦したという短編。沙悟浄から見た猪八戒の生き方を綴ったものである。どこか『名人伝』に通ずるものがある。(IG

 

「銀河鉄道の夜」宮沢賢治 

朗読CDを聞きながら考えたのだが、これまでの自分の解釈は違っていたのかもしれない。

音にすることで違う世界が立ち上がってくる。(IG

 

OTHER

 

「ザ・ニュースペーパー(社会風刺コント)ライブ 」

今年30周年、政治ネタ中心に、時の人、タイムリーな話題(サザエさんなど)も盛り込んだ、モノマネコント、替え歌、パントマイムあり、とても楽しいライブでした。(ON

 

「サヘル・ローズ講演会」

きれいな日本語を話す人だと思った。辛い経験を感じさせない軽妙な語り口に感銘を受けた。(IG

 

「は:Spanish Italian Azzuro520

レッスンの帰りに見つけたスペインバル。古民家を改装して作られたのれん街。のれん街には「いろはにほへと」の7店舗があり、それぞれにコンセプトが違う。パエーリャ美味!(IG

 

「神保町ブックセンターカフェ」

旧岩波ブックセンターが新しく生まれ変わったと聞いてい行ってみた。「Book, Cafe, Work」というコンセプトを体現した空間だった。(IG

 

自称「年中無休 24時間営業の俳優」大杉漣さん逝く

自分が大杉漣さんを初めて観たのは、北野武監督映画「BROTHER」での義理堅いヤクザ、原田征二の役でした。

その後、北野監督映画の常連俳優の一人となる一方、TVでも刑事、武将、公家、岡っ引きなど、その時々で全く違ったキャラクターを演じていました。

幅広い演技力を備えていた実力派の俳優であっただけに、享年66歳で急逝されたことが惜しまれます。(YD

 

「名バイプレーヤー 左とん平さん逝く」

「ヘイ、ユー、ワッチャネーム!」の決め台詞でバラエティ番組やCMで人気を誇りましたが、ドラマでは飲んだくれの親父、コソ泥、服役囚、マヌケな役人というような、頼りないけれどもどことなく憎めない役を得意としていました。

現実離れした二枚目スターとは違い、どこにでもいそうなおじさんと言う雰囲気のキャラクターが親しまれた理由ではないかとも思えますが、そんな平凡な役ほど演技としては難しいのかも知れません。

これほどの名脇役はもう二度と出て来ないような気がします。(YD

 

世話狂言「青砥稿花紅彩画」

「白浪物」とは盗賊が活躍する歌舞伎狂言を総称する名前で、本作はその中でも「白波五人男」と称する五人の盗賊の活躍を描いた二代目河竹新七(黙阿弥)の傑作として、歌舞伎や大衆演劇で広く親しまれております。

登場人物は、浪人崩れの首領格日本駄右衛門、岩本院の稚児上がりで女に化けた美人局弁天小僧菊之助、神出鬼没の盗賊忠信利平、元は武家に小姓として仕えた美少年赤星十三郎、漁師崩れの船盗賊南郷力丸の5人の盗賊。

舞台一杯に五人男が勢揃いして口上(自己紹介)を述べる姿が一つの見せ場となっております。

このようなスタイルが後世、「秘密戦隊ゴレンジャー」などの戦隊物と呼ばれる特撮ドラマにまで受け継がれていったとも評されております。(YD

No.320

CDDVDTVMOVIE

 

stand alone 久石譲・森麻季」

最近気に入ってよく聴いています。簡単そうに歌っていますが、自分で歌うと言葉の力の違いを痛感します。(ZZ

 

Todrick Hall

you tubeでも有名なアーティスト。ファーストフードの店で歌って注文して店員さんに伝わるかっていう動画が面白く、歌唱力が半端なく高いと思いました。今年は日本でライブをするそう。(ZZ

 

「にっぽんの芸能」Eテレ。

主に能 ・歌舞伎・文楽・日本舞踊を取り上げているが、同じ題材がジャンルによって表現の違いが現れていて面白い。

[例 道成寺」

能で人気が出ると歌舞伎で演じたりしており、今でいうと漫画をドラマ化や映画化するような感じだと思う(よく言えば活用・悪く言えば使いまわし。オマージュとパクリのちがいは何か、と考えてしまう。)(MO

 

NHKドラマ「この声を君に」竹野内豊主演 

朗読教室に通う人達のドラマ。声がテーマの一つでもあり、声の話題も多くあって興味深い。(ON

 

「龍馬伝」武田鉄矢

大河ドラマの龍馬伝の中で武田鉄矢さんは勝海舟役ででてきます。

坂本龍馬の師匠訳ということで金八先生の色が色濃く出ていました。

弟子たちを𐮟咤激励をするシーンの声の存在感はすごいと思いました。

心に刺さる声の使い方をされるなと改めて思いました。

声の密度といいましょうか爆発力といいましょうか。

気持ちを声に乗せて伝えることが大変うまいなと思いました。参考にしようと思います。(SG

 

「鴨川ホルモー」山田孝之他 

古都に潜む異界、オニ語を学んだものだけにしか見えない世界、原作を読みたい。(IG

 

BOOK

 

「外国語を学ぶための言語学の考え方」黒田龍之介 

語学教師はことばのシェフ、という考え方に共感した。(IG

 

「私も移動する子どもだった」川上郁雄 

多言語多文化の環境で育った子供たちのライフストーリ―。(IG

 

OTHER

 

「京の蛍火(明治座)

黒木瞳さんがエンディングで宝塚風の歌を披露してくれました。美しかったです。(ZZ

 

2017 Saltish Night Vol.21」ジャズピアニスト 塩谷哲のクリスマスコンサート

ゲストは佐藤竹善、池田綾子、さかいゆう。出演予定の絢香が喉を痛めてしまって、島唄の宮沢和史氏が急遽出演で数曲歌われた。塩谷哲のピアノ、歌手のそれぞれの歌がよかったが、オープニングでの池田綾子「明日への手紙」はその透き通る歌声が素晴らしかった。出産後数カ月とのことでそれも驚きだった。21年も続いているコンサート、次回も楽しみである。(ON

 

「大磯プリンスホテルのスパ」

山の中で何もないけれど、久しぶりに癒される空間でリラックスできた(IG

 

「タカナシミルクレストラン」横浜みなとみらい 

タカナシ乳業のミルクに拘ったレストラン。ランチタイムのクリームチーズバイキング&プリンはお勧め。(IG

 

「夏目漱石記念館 早稲田南」 

住宅街に溶け込むモダンな建物。漱石の足跡を辿った後で頂く漱石御用達最中はお勧め。(IG

 

「澤田美喜記念館 大磯町」 

駅前に静かに佇む森の中の教会。(聖ステファノ学園内)澤田美喜さんの足跡を辿るとともに、キリシタン信仰の歴史を知ることができる。(IG

 

会報に月田秀子さんの訃報が載っていて、私も大好きなので、本当に残念に思いました。四谷のお店で聴き、とても衝撃を受け、再び生で聴きたかったのに、残念でした。CDも購入してサインしてもらいましたが、CDじゃだめなのです。「あなたにはあなたの悲しみがある。私には私の悲しみがある。あなたの悲しみと私の悲しみは違うけれど、根っこはつながっている」という月田秀子さんの言葉は、忘れられません。(KR

No.317

CDDVDTVMOVIE

 

ELLA AND LOUIS」(1956

なんだか久しぶりに聴いて、エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロング、個性の違う二人のデュエットがとても新鮮に聞こえました。(IH

 

BILL HENDERSON WITH OSCAR PERTARSON TRIO」 本当に何度聴いて飽きません。(IH

 

「カノン100%」

14種の楽器と声でカノンが演奏されている。音楽的なことはよくわからないが、楽器によって演奏によって、こんなにも違う世界があるのかと思った。声で聴くカノンから、声は楽器である、との思いを新たにした。(IG

 

「カンナさーん」渡辺直美主演 

自分らしく、か、と久しぶりに思った。(IG

 

「この声をきみに」NHK 竹野内豊 

「朗読は読み手の声と心を使って聞き手に何かを伝えるための読み方」なるほどと思いつつ、いつかそんな朗読ができたらいいなと思う。(IG

 

「奇跡のレッスン 」Eテレ

世界的に一流の指導者が子供(主に中学生)に一週間指導する様子が撮影されている。いろいろなジャンルにわたるが大人が見ても学ぶところが多い。以前合唱指導者が出てきていたが、発声に対する説明がとてもわかりやすかった。(MO

 

「オフサイドガールズ」

イランでは女性はサッカー場に入ることができない。その禁を破ってスタジアムに侵入したガールズの物語。

IG

 

「音痴クリニック」韓国映画 

ピアノの伴奏ができても、歌えないということがあるのかと思った。(IG) 

 

「阪急電車」

小説の映画化 大阪に行ってきたばかりなので、阪急電車が懐かしく感じるとともに、乗り降りする人々の世代を超えた関わりが興味深かった。最近、伝記や人の生き様に興味がある。「下り坂を生きる」ということを意識しているのかもしれない。(IG

 

映画「連合艦隊」 主題歌「群青」 唄:谷村新司 (1981年上映)

雪が降る頃に咲く薔薇を冬薔薇(ふゆそうび)と言う。戦争で散った息子達は、いま雪降る冷たい群青の海に眠っている。冬に薔薇が咲く如く、お前達もその冷たい海からその姿を見せて欲しい。1番の歌詞ではそんな親の悲痛な願いが唄われている。

2番では、泣きながら砂浜に二人の息子の名前を書き、戦死した息子達が眠る海を眺めている父親の心情を唄っている。「俺も、お前達のところへ還ってやるから、暫く待っていろ」と息子たちに語りかける父。

映画の最後に谷村新司さんの「群青」の曲が流れた。その音楽によって 映画が終わるとたくさんの観客が泣いた。中には小さく声を出して泣く人もいたという。

息子たちの純粋な親と国への想いと子を思う親の心を切々と歌った曲、それが「群青」だったのである。(YD

 

BOOK

 

「子どものからだとことば」竹内敏晴 晶文社 

横浜で偶然見つけた。かつての琵琶湖でのレッスンを懐かしく想うとともに、自分の声と出逢った原点を想い出した。(IG

 

「終わった人」内館牧子 

「あたらしいものと出逢うには、何か一つ終わらせていく」とは今は亡き学友にもらったことばだが、終わらせることの難しさを痛感。(IG) 

 

「ヘボンの生涯と日本語」望月洋子 

ヘボン式ローマ字が生まれた時代とヘボンの足跡を辿る。ヘボンがヘップバーンであると初めて知った。(IG

 

OTHER

 

「常滑」

土管塀の小径散策 多治見、瀬戸に続く焼き物の旅だったが、最も歴史と趣のある街だった。(IG

 

「満蒙開拓資料館」(長野県阿智村) 

改めて資料を眺めてみると、満蒙開拓団員はなぜ長野県が一番多かったのか疑問に思った。貴重な歴史的資料である。(IG

 

「クレイジーな生き方のすすめ」ラリーペイジ

ラリーペイジさんはGoogleの共同創始者の一人で現在はGoogleの親会社のアルファベットのCEOをしています。

彼が卒業したミシガン大学の卒業式でのスピーチです。

声は軽い感じで、内容もユーモアにあふれており、聴いている側が入りやすい感じでスピーチをしています。

内容は起承転結でまとまっており、テーマもわかりやすいです。

スマートさを伝えたい際に勉強になる教材だと思いました。(SG

No.314

CDDVDTVMOVIE

 

Paul McCartenyの曲全般」

どの曲においてもボーカルだけということはなく演奏をしながら歌うほど、楽器の演奏に長けていることもあり彼のボーカルは、どんなリズムや曲でもそれにばっちり合わせて歌ってきます。

声が飛びぬけて出るというわけではありませんが、聴いている側からすると心地よくノリやすいと思います。

SG

 

fantome」宇多田ヒカル

今更ながら、昨年リリースされた宇多田ヒカルさんの新アルバムをきいた。

噂にはきいていたものの、やはり素晴らしい作品だった。

宇多田ヒカルさんのすごいところは、一見すごく見えないところだと思っている。

というのは、聞いている印象と実際に歌ってみる印象が全く違うのである。

耳で聞いて、よし、覚えた。と思って実際に歌ってみると、全く歌えないのである。

聞いている分にはとても気持ちいいメロディだが、歌ってみると滑らかに歌うことが難しい。(IA

 

「美女と野獣(実写版)」

3Dは期待通りの迫力で、前作にはなかったエピソードも加わり、新しい「美女と野獣」になっている。ただ、盛り込みすぎて、メインテーマが薄まってしまった感もある。

新しい歌も幾つか加わったが、オリジナルの名曲たちに勝るものではない。しかし、やはり名作。(GA

 

「モアナと伝説の海」 屋比久ともな

可愛いお話で主人公の声の方も綺麗な声だった。(SY

 

「朗読屋」NHK山口放送局制作ドラマ 

声の魅力について改めて考えた。 必要としている人にだけ見つかる24時間オープンしている図書館も興味深い。(IG) 

 

BOOK

 

「ツバキ文具店」小川糸 

ドラマで楽しんだので、鎌倉に遊び、原作を読んでみようと思った。(IG

 

「独立宣言」原田マハ 

今、何かから独立したいと思っているのだろうか。今の気分に合う一冊だった。(IG

 

1984」ジョージ・オウエル 

今更だが、この時代に既にこのことを書いていたということが凄くもあり、学べない人間を悲しくも思う。(IG

 

「教師花伝書」佐藤学 

風姿花伝の精神に沿い、教師の授業実践とその学びの有り様を考える、と帯にあり、教師として学び続けることの意義を考えた。(IG

 

「ガラスの仮面」2324美内すずえ  

十年以上前に22巻まで読み、その後が気になっていた。今回Bookoffで遭遇。紅天女の舞台が実演可能であるならば、ぜひ見てみたい。(IG

 

Three Wishes

セロニアス・モンクなどのジャズ・ミュージシャンを支援した、ロスチャイルド家出身のパノニカ・ドゥ・コーニグスウォーター(1913-88)がジャズ・ミュージシャン300人に聴いた3つの願いが、彼女の写した写真とともに紹介されている。彼女の死後20年たってから出版された。ホレス・シルバー「Nicas Dream」他、沢山のミュージシャンが彼女のために曲を書いている伝説の人である。(GA

 

EVENT

 

「ピーターラビット展」

かわいいイラストが印象的だったので行ってみたが、よくみると、ある意味残酷な事実もふくめてとりあげているためかわいいだけではない物語であることがわかった。

ピーターラビットのお父さんは。近所に住むマクレガー夫人にパイにされてしまっため、お母さんがひとりでこどもを育てているおり、人間にとって厄介者のウサギが、どう生き抜いていくか、という物語だった。

イラストの真ん中にパイ(おとうさん)が描かれてあり、何も知らなければかわいいイラストだなで終わってしまうのだが事実を知ってから見ると、非常に深い意味を持ったメッセージがこめられているのだな、と思った。

作者は非常に知的で博学な女性だったが、、学者として活躍することができず(当時女性が学会に入ることができなかったため)、絵本を書くことや農場を経営することに活動の場所を求めていたとのことだった。

イギリスではうさぎのミートパイは伝統食として食されているとのこと。このエピソードは作者があえて記したとのことで、単なるメルヘンではなく日常生活を送るために犠牲を払っている部分も記載しているところが感慨深い。レタスには催眠作用があるとか(真否は不明だが)、そんな知識も物語を読んでいるうちに自然に得られるようになっているところが優れていると思った。時代を超えて愛されるのももっともだと思った。

また絵本の登場人物のぬいぐるみやゲーム、教科書等、今でいうキャラクター商品を、時代にさきがけてつくっており、そこで得た収益を用いて農場を経営したり、たくさんの土地を購入している。死後は遺言によってナショナルトラストに土地を寄付し、自然保護の運動のさきがけともいえる活動をしている。

頭のいい人は、広範囲に活躍できるなと感心した次第。(感心している場合ではないのだが・・・。自分も何とかしないと思いつつアイデアが出てこない毎日を過ごしている今日この頃)(MO

 

「幽玄」坂東玉三郎 鼓童 

能の題材をとりあげ玉三郎が演出する舞台。

能との演出の違いや鼓童の太鼓をどう入れていくかというのが見ものだったが、とてもよかった。

あまり詳しく書くとネタバレになるのでひかえるが、少なくとも能の舞台と比較してみるのが面白いと思う。

会社の同僚が、「羽衣」を鑑賞して全然わからなかったといっていた。

「中の舞」というゆったりした舞があるのだが、初心者には何をしているのか全然理解ができず途中で眠くなってしまったとのこと。

古典芸能の観客を呼び込むためには、懇切丁寧な解説も別途必要かと思った次第。

(あらすじや見どころについての説明など・・・。)(MO

 

「弦楽四重奏の夕べ」

日本フィルOBによる毎年恒例のコンサート。同じフロアで、演奏を聴きながらアルコールを楽しめる。1楽章終わるごとに拍手しちゃうお客さんもいて、私も同調して拍手。ヴィオラの新井氏の解説は毎回楽しみ。「第九のベートーヴェンも良いけど、自分が歳を取ると、彼らしくないかもしれないが、明るさのある若いときの作品に、心引かれる。未来への希望が感じられる」。この解説を聞き、ドラマチックなものだけが作品として素晴らしい、とは限らない、と改めて思った。パッと派手なもの、強い訴えがなくても、良い作品はあり、それが感じられるようになりたいと思う。」

CD/ヴァイオリン愛奏曲集・若林暢/山野楽器にジャズの楽譜を買いに行った際、「ミニコンサートが、もうすぐ始まる。ウィーンフィルの主席フルート奏者、ワルター・アウアーだ」と聞き、会場に行った。それは、昨年亡くなったヴァイオリンの若林暢さんのCD発売記念コンサートを、何度も共演した仲間として企画する、というもので、ヴァイオリンのパートをフルートで奏でるという試みだった。一人の亡くなったヴァイオリニストのために、友人が働く、ということに気持ちが引かれ、CDを買った。驚いた。ヴァイオリンって、こんなに綺麗で、こんなに感情豊かなのだとは知らなかった。亡くなったことが残念です。このCDはオススメです。」(KR

 

「椿姫/パレルモ・マッシモ劇場」

ソプラノの主人公は、劇場の空気から一本の糸を引いてきて、それに声を載せて出しているみたいだった。初めて観る演目なので、ストーリーの細かい所はわからないけれど、ソプラノのデジレ・ランカトーレの声を聴いていたら、涙が出てきた。綺麗で切ない声だった。言葉を理解するという頭の作業を飛び越えて、声で働きかけるというのはすごいことだ。私の取り組んでいるシャンソンは言葉を語る、というけれど、言葉を伝えるだけじゃ頭を通過しないと働きかけにならない。声で働きかける、理屈ぬきで、という要素が少しはないと歌として、成り立たないような気がしてきた。バリトンのレオ・ヌッチの歌の終わりで、「あれ?今の音は高かったの?」と思ったら、たくさんのブラヴォがかかった。自分にはその声の技術のすごさがまだ分からなくて残念。しかし、下の声を引っ張っていないことはたしかだ。」(KR

 

「まげもん」オペラシアターこんにゃく座

operaと歌舞伎のコラボを見ているような気がした。

まげもんでまがいもん 太鼓橋と障子・暖簾だけで場面を変える動きにスキがない。(IG

 

「ほんとうの翻訳の話をしよう」村上春樹&柴田元幸トークショー

15倍の倍率をくぐり抜け、村上氏の講演を拝聴できただけでも大満足だったが、「騎士団長殺し」の一節をご本人の朗読で聴く、という恩恵にあやかった。翻訳の面白さと難しさを知るとともに、朗読によって伝わる世界が広がることを再認識した。正確さか読みやすさかは永遠のテーマだろうが、「翻訳」「朗読」「伝えたいこと」がいまここのキーワードかもしれない。(IG

 

OTHER

 

「フリーアナウンサー 小林麻央さん逝く」

実姉小林麻耶さんと並んで、清楚な雰囲気が多くのファンの支持を集め、歌舞伎俳優市川海老蔵さんと結婚した後は名門「成田屋」の若女将として夫を支え、また将来の「成田屋」を背負ってゆく二人の子供の母として育児にも奮闘しました。

そんな麻央さんを病魔が襲いましたが、麻央さんは怯むことなく闘病に挑み、日々の闘病生活を自身のブログに力強く残してゆきました。

臨終の床で夫に囁いた「愛している」の一言が、麻央さんの辞世の句になりました。

かくして麻央さんはフリーアナとして、梨園の妻として生き切った、34年の短い命を終えましたが、今もブログは閉鎖されずに残され、その魂は多くのファンの心の中に生きております。(YD

 

「痛快毒舌落語家 三遊亭圓歌師匠ご逝去」

「山のあなあなあな~」の台詞で広く親しまれてきた落語家であり、傍ら現役の僧侶として多くの人々の供養をしてきた圓歌師匠ご自身が、遂に供養される立場になってしまった、と言ったら圓歌師匠のファンからお叱りを受けることでしょうが、案外ご本人は「人は誰でも何時かは死ぬんだから、そんな当たり前のつまんねえこと言うんじゃねえやってんだ、馬鹿!」と啖呵を切って大笑いされるのではないだろうかと思います。

1983年9月、女性漫談家の都家かつ江師匠が亡くなりました。圓歌師匠がかつ江師匠宅での葬儀に参列するため、近所を彷徨っているところへ、当時電気工事士だった父の車が通りかかりました。圓歌師匠は父の車に近づくなり、かつ江師匠宅への道順を訊ねてきたそうです。父は偶然かつ江師匠宅の場所を存じ上げていたため、圓歌師匠に教えて差し上げたところ、圓歌師匠は丁重に礼を述べてかつ江師匠宅へ向かって歩いてゆかれたそうです。

毒舌家とか、生意気とか酷評されている圓歌師匠の、意外な素顔が存在したようです。(YD

 

「職人技に拘るステレオメーカー オンキョー株式会社」

どこの企業も標準品の性能・品質は似たようなもの。オンキョーにも標準品のラインナップはあります。

しかし、オンキョーではその他に、音に拘るユーザー向けに、音に拘る職人が、コストも惜しまずに作り上げたハイレゾ対応のミニコンポを、台数限定、受注生産で提供していることがわかりました。

ただ単に仕様書に従って規格通りの安い部品・素材を、規格通りの寸法・数値で作るのではない。

部品や素材同士の相性も考えて最高の組み合わせで組み立てる。

例えば、天然セルロース繊維を含有するスピーカの振動版、共鳴を高めるために厳選された天然木の外装ボックス、真鍮削り出しによる騒音インシュレータ。

しかも、組み上がったところで生身の人間の感性による入念なチューニングを行う。

だから、狭いワンルームマンションの一室で、ボリュームを抑えて聞いても、臨場感と奥行きのある、素晴らしい響きが実現できるのです。定価350,000円と言われても文句なし!

「本当の商売とは銭勘定ではなく、お客さんを本当に喜ばせること」と、オンキョーの開発担当者が語っていました。

この機種は、今後医療分野での「音楽療法」にも役立つものと期待されております。(YD

No.311

CDDVDTVMOVIE

 

「地中海の情熱」ホセ・カレーラス

レッスンで「I'te vurria vasa」に取り組んでいるので、聴いた。伸びやかな明るさのある声。ボーナストラックは、グロリア・エステファンをゲストに二人で「Solamente una vez」、あれっ?、声が急に薄くなった気がした。改めて思ったのは、それまでの声は、明るいけど軽いわけではなく、明るくても密度が濃い声だったのだ。(KR

 

「一会」中島みゆきコンサートの収録

中島みゆきのファンというわけではなく、コンサート映像の前にリハーサルの様子が入っている、と聞いて、興味を持った。音楽監督はすごいなと思った。適格な耳、各ミュージシャンへの注文。また、スタイリストと一緒に、視覚的な効果をどう出すか、細部にわたり、考える。本番のコンサートは想像以上に素晴らしかった。中島みゆきはシンガーソングライターという認識だったけれど、この人のハートは、ロックなんだと思った。強い喉だ。そんなに強く出しているように見えないのに、声がどんどん出てくる。メッセージを歌で伝える。誰かに似ている。あっ、と、思った。シャンソンのエディット・ピアフに似ているのだ。(KR

 

SING(吹替版)」

登場人物(動物)がそれぞれにチャーミングで、楽しい歌が沢山出てくるし、吹替の声優陣の歌も聞き応えある。

笑い、涙、感動、が詰まった楽しい映画。(ON

 

La La Land

歌、ダンス、タップ、ピアノ演奏、演技、と総合的にこなすミュージカル俳優の幅の広さがすごい。

アメリカのエンターテインメントの厚みを見せつけられる。(ON

 

BOOK

 

「騎士団長殺し(上・下)」

通時と共時が複層的に絡まって、まさに旋回する物語になっている。読み終えるのが惜しくて、ゆっくりと味わった。文学と芸術の融合、平成ルネッサンスとでも言おうか。(IG

 

「死に逝く人は何を想うのか 遺される家族にできること」佐藤由美子著 ポプラ社 2017

音楽療法士の方が書かれた本で、「看取り」ではなく「見送り」というとらえ方は死をとても自然に受け止めさせてくれます。(IH

 

「学校では教えない“お金”を生む発想法」岡野雅行著

「世界一の金属深堀プレス職人」として、「他人のやらない仕事」を数多くこなしてきた岡野さんが初めて明かす、上手なお金の稼ぎ方をまとめた一冊が出ました。

冒頭で「自然とお金が集まる人の共通点」として挙げているのは、一つ一つの仕事を誠実にこなしている人。安い仕事だからと言って、やっつけ仕事にしたり、手を抜いたりしない人のことだと言いますが、もう一つの共通点として「容量が良いこと」を挙げています。

容量が良いといっても、やっつけ仕事にしたり、手を抜いたりすることではなく、状況に応じて的確に対処できることを言うのであって、先を予測して常に準備ができていることを言うのだそうです。もちろん、その反対は土壇場になって慌てる「泥縄式」を言います。

長唄や声楽の例えれば、これから歌う題材のストーリーやイメージを予め描いておき、歌い出しの前に息を吸い込んだら、出だしのイメージを確認しつつ、吸い込んだ息を下に沈めるように意識して心を落ち着け、後は自然に歌い出せるような状態にしてから歌い始める。そうすれば、無理に力まなくても普段の安らいだ状態での呼吸に乗って声が出る。こんな解釈で練習を重ねれば良いのだろうと考えています。

後、もう一つは普段から繰り返し練習することが、不安を解消する意味で何より大切であり、今までそれが不十分だったことが最大の反省点であると感じました。(YD

 

VOICE CULTURE CLUB

器の大きさの話など、思わず膝を叩きたくなる記事が満載です。

結局のところ、表現者は自己の心と肉体に対して、そして物理的な場に於いて、忍耐ある開拓者でなければいけないということだと思います。それがイコール、主体性とは何であるか、ということの答えにもつながってくるのだと思います。

最近気付いたことは(気付きが遅すぎるのですが)、もっとも厳格なコーチは自分自身でなければいけない、ということです。自分を客観的に観て、シンプルなまでに理想を突きつけ、鍛え上げられるのは自身以外の何者でもない。

この年齢でそれに気付いてどうするんだ、という思いもありますが、しかし今日という日が始点であることも真実です。福島先生が書かれる内容は、励みになります。(SK)                     

 

EVENT

 

「名芸男子」

声楽とコントのコラボ、瀬戸市のイベントで偶然聞こえてきた歌声に耳をすますと、「千の風にのって」(声楽)だった。思わず足を止めて、聞き入っていると、コントが始まった。そのあとで訪れた工房で、瀬戸焼は陶器と磁器の融合から生まれたという話を聞いたのは偶然だったろうか。(IG

 

「草間弥生展」

生涯を通しての作品が展示されてあり、最近の作品も意欲的に創られているところがすごいと思った。年を重ねるごとに色彩感覚がだんだん鮮やかに変化しているところが印象的。

ニューヨークのパフォーマンス映像で猫に水玉のシールを貼り付けていた「クサマネコ」は面白かった。(今やったら動物虐待になるかも知れませんが・・・。)(MO

 

「ジャズピアニスト大西順子トリオライヴ@Body&Soul」 引退後やはり復帰して、大西さんならではのダイナミックなリズムチェンジ、めまぐるしい指さばき、これぞJazz の醍醐味、というライヴであった。(ON

 

「耳よりな…朗読会6/スケルツォ」河崎早春・松尾智昭)

久保田万太郎作の「三の酉」をこのコンビで聴いたのは三回目か四回目、今回の出来はとても良かった。幸薄い女性「おさわ」がすらりとそこに現れ、逆に「わたし」はおさわの、なにか隙間を必死で埋め尽くすようなおしゃべりを、一歩引いて受け止めている。「わたし」は静かにそこにいることしか出来ない。そこにいることが「わたし」の精一杯の愛情である、と、感じられる。お話が終わると、何か夢から醒めたような、良い話を聴いたと思った」(KR

 

2020年笑っているのは誰?」ナムジュン・パイク

ビデオアートの父と呼ばれるナムジュン・パイク氏の活動をたどる展覧会の後編。助手に旅をさせて、いろいろなものを買ってこさせて、それを展示するという作品があったのだが、それはの本人の作品なのか、という事に疑問を感じた。外国で誰かの作ったものを買ってきて、それをディスプレイする。もしかしたらディスプレイしたのも助手かもしれない。そうなると何を持って本人の作品と言えるのだろうか。結局、言葉で説明をできる人が世の中強いのだろうか。他者に発信していく中で言葉として説明していく大切さも確かにあると感じる。しかし、説明してしまうことのつまらなさも感じる。大雑把にまとめてしまうと、バランス感覚が大事なのだと思う。(SN

 

David Bowie is...

予習として鑑賞した映画「David Bowie is」では、英国で同展覧会が行われた際のドキュメンタリーで、会場の展示物からボウイの生涯の活動をなぞるものだった。

たくさんの当時の映像がみられることも興味深かったが、私は見に来た人たちの言葉がとても面白かった。若い人からおじいちゃん、おばあちゃんまで、とても見た目の派手なおばあさんや普通のおじさん、実にいろいろな人が見にきているのが印象的であった。自分自信の思い出と重ねながらボウイへの思いを語る姿がとても愛おしいものに感じた。(SN

 

OTHER

 

「スティーブ・ジョブズのプレゼン」

私が思うジョブズのプレゼン力で群を抜いているのが声の力です。

ほとんどが40代や50代の映像ですが声に熱がこもっていて第一印象では若者が話しているように感じます。

この声の力が人の心を揺らしているのだと思います。

タメや間なども大変勉強になります。(SG

 

「芸能界最強の俳優 渡瀬恒彦さん逝く」

悲報を聞いたときには、まさかと思いました。

芸能界で「最強」と謳われた男が、こんなに呆気なく逝くとは!

ケンカの強さ、仲間思いの義侠心、幅広い演技力、どれを取ってもまさしく「最強」の役者でした。

実兄の渡哲也さんでさえ、「勉強でもケンカでも、弟の方が上手でした。」と述懐するほどだったと言います。

個人的に印象に残っているのは、アクション刑事ドラマ「大激闘 マッドポリス80」で主役として演じたマッドポリスのキャップ・氷室健一の役でした。巨大犯罪組織に少数精鋭で立ち向かう部隊の指揮官として、「理想の上司像」とも言える人物を熱演していました。

ご冥福をお祈りいたします。(YD

No.308

CDDVDTVMOVIE

 

「プレイタイム」監督 ジャック・タチ

まだ冒頭しか見ていないが、各所で解説されているよに、とても音楽的な映画である。空港のロビーを様々な人が歩いていくのだが、そのタイミング・配置にリズム感があり、見ていて心地よい。以前に鑑賞した『ぼくの伯父さん』よりも笑いどころがわかりやすく、喜劇映画なのだということがよくわかる。画面に映るもの全てが緻密に計算されていて、とにかくおしゃれな映画である。(IA

 

「ズートピア」

動物の世界で、肉食動物は強くて草食動物は弱いという偏見がありますが、あるウサギが警察官になる夢をもつのです。そしてウサギは小さくてハンデがあるのに、逆にそれを活かして警察学校を首席で卒業します。それだけで感動的なのですが、まだまだ試練は続き、警察官になっても警察の仕事は与えられず違反切符の仕事ばかりさせられます。違反切符を猛スピードで切っていくのです。ある事件を時間内に解決できなければクビという厳しい任務を受けることになります。そんなとき協力してくれたのが違反切符のときに出会った騙し屋のキツネです。最初は乗り気じゃなかったのに、徐々に2人の結束は強くなっていきます。見事解決してめでたしと行きたいところですが、ここでウサギは肉食、草食に関する問題発言をしてしまい、ズートピアは分裂していきます。自分には警察官の資格などないと思って辞職しますが、きっかけがあってただ肉食、草食の違いではなく、動物が野性を取り戻しどう猛になる原因を突き止めることになります。試練、試練、試練…こんなにいろんな

ことが起こるものかと思ってしまいますが、ハンデがあったり夢を持っている人や、何か頑張っている人にとって、すごく共感できるし、勇気付けられる作品だと思います。いろんな人種がいるし、それぞれ特徴があるけれど、偏見を乗り越えて、友好的な社会が築ける。タイムリーで大切なメッセージです。最後のライブのシーンはすごく好きです。たくさんの問題を乗り越えて、一緒に踊りたくなります。主題歌が大好きです。現代風のiPhoneが出てきたり、ウォークマンやテレビ電話が出てくるのが面白かったです。(SN

 

「大道芸In Shizuoka16」  

衆目の前で演ずることの楽しさの背景にある努力に何度見ても脱帽(IG

 

「しゅららぼん」 

万城目学原作の小説の映画化。琵琶湖・龍・サンラインの三つのキーワードは、美内すずえの「アマテラス」を彷彿させる。(IG

 

「じゃじゃ馬さんとビックボイス」

ビックボイスに惹かれて観てしまった。ビックボイスの意味は勘違いしていたが、諦めないのも夢、諦めるのも夢、諦めたところからまた新しい夢が始まるような気がする。(IG

 

「ちあきなおみ幻の歌姫」

「紅い花」は歌というより、一つの物語のように聞こえてきた。(IG

 

Perfect HumanRadio Fish

最近お笑い芸人でもリズムや歌ネタが多いと感じていましたがこの曲はその流れを先どったものです。

音楽やダンスの使われ方が多岐に渡ってきていると感じます。(SG

 

EVENT

 

オペラ「ノルマ」エディタ・グルベローヴァ 

有名なこの歌い手の声を一度聴きたかった。どんなフォームで歌うんだろう。しかし、調子が悪いようで、一部では、素人の私でもあれっ?と思う部分があった。休憩のトイレ待ちの列で、「全然違う音から始めた。みんな期待してるのに」、という会話が聞こえた。期待が大きいと、応えるのが大変だ、と思った。そして、二部の後半、不思議なことが起こった。オペラグラスで観ていた私の目に突然、涙があふれてきた。別に悲しいとか、切ないとかの感情はなかったのに、声を聴いてダイレクトに涙が出てきた。字幕を見ると、場面は処刑台に向かうノルマが父親に子供たちを託すシーン。そして、さらに不思議なことに、舞台を観ているうちに、歌も声も消えてしまって、ただノルマという女性が立っていた。頭の理解を超えているけれど、本当にそうなのだ。オペラなのに、歌も声も消えちゃうなんて、不思議だけれど、たくさん流した涙は、このところ、しんどいことの多い私を慰めてくれた。このオペラが初演された頃の人も、こうして、涙を流して、元気を取り戻していったのかな。(KR

 

「桂歌丸、高座65周年記念落語会」

小学生の時に落語家になると決め、中32学期で咄家になって65年、80歳の歌丸。演目は、ねずみ。同じ話を数年前、歌丸で聴いている。あの時はまだ笑点の司会者で病気をする前だった。けれど、今回のねずみは前に聞いたものより、さらに話に引き込まれた。それは、二回目のせいだけではないと思う。最初、ふわっと聞こえた歌丸の声が、話が進むにつれ、声に引き込まれ、最後は声が消えて、話だけになる感じ。80歳にして、新しい噺を学んでいるというのが凄い。ライブで聞けたことを嬉しく思う。(KR

 

「勝手に歌唱会(青山マンダラ)」

シャンソン評論家の大野修平さんを司会に迎えて、シャンソニエ「ブン」ゆかりの有志のコンサート。「想いの届く日」レッスンでいろんな声を試したので、その録音と曲のイメージとで、今まで考えていたものとは違う、少し太めの声を使ってみた。スペイン語歌唱なので、お客様には内容がダイレクトには伝わりにくい。声を選んだことは結果的に良かったと思う。「私の天使」ピアノ伴奏の2ビート、サックスがバックにいるつもりで、フレーズを柔らかく作ってみた。今まで、弾むように歌っていたので、少し新しいイメージで作れたかと思う。(KR

 

Jazz Pianist Manami Morita

オリジナル曲弾き語りライヴ。歌とピアノで奏でる独自の世界。リズムや音程のアップダウンが激しいのだが、声の出し方もとても滑らか。ピアノも歌も一体化して、全身で音楽の人。(ON

 

OTHER

 

「時代劇俳優 松方弘樹さん逝く」

故・菅原文太さん主演の仁侠映画「仁義なき戦い」シリーズでは、狂気に満ちた演技で頭角を現したと言われます。

殺陣の上手さで時代劇スターとなった近衛十四郎さんの息子として生まれ、数々の時代劇で活躍しました。

主役、三枚目役、悪役、何でもこなす名優であっただけでなく、歌手として出演作品の主題歌を自ら唄うこともありました。

歴史ファンにとっては、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人を全て演じた経歴を持つ希少な俳優でもあったのです。

晩年は時代劇の復興を念じ、「銀幕維新の会」の発足に参画した他、後進の育成にも尽くしました。

感謝と共に、ご冥福をお祈りいたします。(YD

 

「元アナウンサー 小川宏さん逝く」

子供の頃からよく観ていた朝のバラエティ番組「小川宏ショー」でも、笑顔が素敵な優しい男性という印象が残っていました。

言葉の歯切れが良いだけではなく、共演者と視聴者に対する司会者としての気配りも好感が持てました。

後にうつ病を発症しましたが自力で克服し、その体験談を出版や講演活動に活かし、90歳の天寿を全うしました。

今思えば、優しさと強さを兼ね備えた日本の男性の理想の姿ではなかったかとも思えます。

今のTV番組は出演者だけで盛り上がっている自己満足的なものが多くなりましたが、視聴者に責任を持って番組を届ける小川さんの誠実な姿勢を見習ってもらいたいものです。(YD

 

最初に観た根津さんの演技は、昭和53年大河ドラマ「黄金の日日」での石川五右衛門役でした。

その他に黒沢明監督作品「影武者」や「乱」にも出演し、寡黙なキャラクターを演じつつ、真摯に学び続ける姿勢が人気を集めました。

将来を期待された俳優でしたが、晩年は持病悪化などの不幸に見舞われ、平成22年には芸能界を引退していました。

男らしい日本の男優がまた一人この世を去って行ったことが惜しまれます。(YD)                     

No.305

CDDVDTVMOVIE

 

「地球の上に朝が来る」川田晴久

美空ひばりの師匠と呼ばれているらしい。あるところで「美空ひばりが百年に一人の天才なら川田晴久は千年に一人の天才」という評価が書いてあったので、どんなものかと思って図書館でCDを借りて試聴。SPの復刻版なのでなかなか聞きづらいところもあるが、観客をひきつけるところがあると思った。機会があればぜひ。(MO

 

LALALA LOVE SONGap BANK fes 10)」久保田利伸

これくらい口を開けて声を出せたら、歌っていて気持ちいいだろうな、と見ていて思った。(OM

  

「君がいるだけで(ap BANK fes 09)」石井竜也

話しかけるような声に聴こえるが「ap BANK」のコールで、実声と歌声の違いに気づかされた。(OM

 

「びじゅチューン」NHKEテレ

有名な絵画を題材にした5分間アニメ作品。井上涼氏が作詞作曲歌作画すべて一人で行う。毎週奇想天外なアイディアが出ていて面白い。

ところが井上氏は美術史の授業が苦痛だったとのこと。仕事としてやらざるを得なくなって必死に考えて作品を作っているそうだが、下手に自分の好きなものだけに限定して活動してしまうと、自分の幅が狭くなってしまうのかなと思ったりする。

そういう言い訳をしながらあちこちに首を突っ込んでいる自分だが、ジャンルの違いを超えて共通している根本原理をつかんでいきたいと思っている。(MO

 

「悪党には粛清を」

面白かったです(構図や色彩も良かった)。なぜ今、しかもデンマーク製西部劇なのか。

いろいろなオマージュもありながら、知らなくても楽しめるし、最後には考えさせられました。たとえば…今、

温暖化が問題になってはいるが、永久凍土が溶けることで利益を得る国々があるとか、移民とか…。

ただ、宣伝が下手だなと思った。邦題はOKだけど、単に復讐劇じゃないのに勿体ないなあと思いました。(OM

 

「バトル・オブ・ライジング」

「ソーシャルネットワーク」を観たとき、まるで子供の喧嘩みたいだなと思ったが、これは、子供が権力を誇示しているように思えた。ままごとみたいだがそうなると怖いなと思った。(OM

 

Amy

エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画。歌うことが本当に好きで、才能があり、トニー・ベネットからは、エラ・フィッツジェラルドやビリー・ホリデーに匹敵する歌手といわれグラミーも手にするが、自己破戒的な性分が体を蝕み、27歳という若さでの他界はたいへん惜しい。彼女の歌は魂から絞り出された歌だったと思う。(ON

 

Zootopia」ディズニー

2016年に公開されたディズニーの映画です。

展開に無駄がなくあっという間に時間が過ぎていきます。

細部にこだわるという哲学を学ぶお手本のような作品です。(SG

 

BOOK

 

「社会の中で居場所をつくる」ビックイシュー2016

自閉症当事者の東田直樹さんと精神科医の山登敬之さんの「雑誌ビックイシュ-」での往復書簡を本にまとめたものです。

人間だったことを初めて自覚した時の東田さんの文章にはとても驚きました。また一つ僕の引き出しが増えたような気がします。(IH

 

「声は一分でよくなる!」福島英

この春に買ったものの、ちょっと忙しくて、いわゆる「積ん読」になっていた。「一分でよくなる」なんてタイトルも、ちょっと胡散臭い。けれど、自分のレッスンは相変わらずの試行錯誤の日々、その中でふと気がついた。三年ほど前から見ていただいているトレーナーの声だ。レッスンの録音を聴いて、「あれ?、トレーナーの話す声、最初の頃に比べて良くなっている」。そんなこともあり、この本を引っ張り出して、「はじめに」を読んでみた。「あれっ?」と思った。「声はただ、内容が伝わるように使えばよいというものではありません。それなら、メールで足ります。その動きやリズム、躍動感や命をもってこそ、十分に働くのです」とある。私は自分の話し声は良くないと思っている。日頃、レッスンの録音を聴くと、自分の会話の声が、高くて弾んだ感じで、元気良くて、嫌だなと思う。でも、ちょっと押さえて低めに落ち着いた声にすると、声は大きく出ないし、息漏れみたいにもなる。出しにくいから、しばらくすると、結局はいつもの出しやすい声、つまり、高くて、元気があって、動かしやすい声を使ってしまい、まあ仕方ないかと諦めていた。でも、躍動感とい

う点では、この声は、低めに出す声より、明るく生き生きしていることは確かで、もしかしたら、そんなに悪くないかもしれない。回りの人にとって高い声は嫌だろうと、私が思い込んでいるだけで、回りの人はあまり気にしていないのかも?。本の先をさらに読む。「みなさんが気分ののらないままに声を発すると、それを受け取る相手は、あなたの体調がよくないのだと思います。あるいは気難しい人だとか、機嫌が悪いと思い、離れていきます。ものごとがうまくいかなくとも、大失敗しても、あなたが誠実な声で対処すればものごとは必ずよくなります。険悪なときに、あなたが一声、明るい声を使えたら、それ以上、修羅場にはなりません」。ちょっと、待って。そういえば、たまに、私が低めの落ち着きのあるつもりの声を使うと、家族からは「具合悪いの?」「機嫌悪いの?」と言われる。頑張って低めに出しても、気分はあまり乗らないことは確か。普通に高い声で話す方が気持ちは乗る。それに、もし、自分が大失敗して謝る時や、険悪な時に、私はこの低めの声を使うかしら?、いやいや、やはり、いつもの声で事態の打開を図ると思う。あれ?、なぜだろう?。低めに出した方が良い声なら、いざというとき、それを使わないなんておかしい。それとも、いつもの声の方が気持ちを伝えられるから、良い声でなくても、使うのか?。あれっ?、自分の気持ちを伝えられるのが、自分にとっての良い声じゃないかしら?。うーん、わからなくなった。もしかしたら、私は、良い声を作ろうとしている。けれど、福島英さんは、磨け、と言っていて、作れ、とは言っていない。さらに、ページをめくる。第一章「声は必ずよくなる」。「普段とは違う力のない声のトーンで話していると、心配されることがあるでしょう。」これだ、私が家族にたまに使う低い声は、普段と違いすぎて、心配されちゃうのだ。「声帯を動かす筋肉や共鳴のさせ方は、トレーニングによって変えることができるのです。この声は生まれつきだからとあきらめないで、丹念に基礎的なトレーニングで鍛え続けていくことで、あなたの声は自分のもって生まれた声のまま、必ずよくなっていきます。」自分の持って生まれた声のまま、よくなっていく?、…私は声自体を変えなきゃと思い込んでいるけど、自分の持って生まれた声のまま、良くなっていくなら、そっちが絶対自然だ。

そして、「自分の声を嫌う人が多いのは、言い換えれば、多くの人が、これまで声を磨くことに関心がなかったということだと思います。しかし、声にはかたちがないので、これも仕方のない話だと思います。たとえば服や髪型の場合、あなたはどのように関心をもっていたでしょうか。」「「私はこの服が好きだ」と思えるような、自分のいい声の基準をもつ、という機会もなかったはずです。しかし、これまで自分の声に関心をもつ機会がなかったとしても、今がそのときです。これから声を訓練することで、自分に一番合う服や髪型をみつけたように自分の声の基準もつくっていきましょう。」。これは、すごく説得力がある。私は着るものや髪型に自分なりのスタイルを見つけるまで、かなりの時間がかかっている。だから、声だって私の場合は、自分らしいものを見つけていくには、たくさん時間が必要かもしれない。とはいえ、こういう本を読んでいるのだから、今だって、良い声の基準作りの準備段階にいるに違いない。そして、「一分でよくなる!」の意味は、一分間でできる簡単トレーニングをたくさん紹介している、ということだった。一分なら、何かやってみようかな。(KR

 

EVENT

 

「二台ピアノで奏でるタンゴの世界~ブエノスアイレスよりアンドレス・リネツキー氏を迎えて」杉並公会堂小ホール

コンサートは特に二部がどの曲も素晴らしく、曲の終わり方がものすごく美しかった。そっと終わるもの、畳み込んで終わるもの、力強く魅せるもの、華やかに終わるもの。曲の納め方がこんなにもある、しかもそれを二台のピアノがお互いの呼吸を読むように、ひとつなって終わる、見事だった。丸野さんは小さい女性なのに、ダイナミックかつ繊細、音の切れがシャープ。二人の共演をまた聴きたいと思ったし、タンゴって素敵だと感じた。帰りに、3月に共演した、タンゴ歴60年のヴァイオリンの方と一緒になり、その方も「曲の終わりが一番大事だ」と言っておられた。(KR

 

「アース・セレブレーション 2016年薪能」津村禮次郎 コンテンポラリーダンス 森山開次

何回か鑑賞しているが、森山開次のダンスは圧巻。能にインスピレーションを得た新作ダンス「楊貴妃」が初演されるため楽しみ。

通常伝統芸能の演者は狭い世界で完結してしまうことが多いが、津村氏は70歳を過ぎた今でも現役の能楽師でありながらいろいろなジャンルとコラボレーションして進化しているところがすごい。

森山開次のダンスは神々しさがあり目が離せない。野外上演のため森林から登場してくるがとても幻想的。

佐渡まで行くのは大変だと思うが、機会があればぜひご覧ください。(MO  

 

OTHER

 

「ソプラノ歌手 森摩季さん」

20092011年のNHK年末ドラマスペシャル「坂の上の雲」の主題歌として、「Stand Alone」は3人の女性歌手に歌い継がれました。

2009年:サラ・ブライトマンさん

2010年:森摩季さん

2011年:麻衣さん(本曲作曲者久石譲さんの娘)

以前、その中の一人森摩季さんがオーケストラをバックに本曲を歌ったときの動画を観ていたところ、自分はあることに気づきました。

歌い出しの「小さな光が」から「歩んだ道を照らす」へ音程が急に上がる瞬間、森さんが大きく息を吸い込むような仕草を見せたのです。一般人にとって歌うことに限らず、声を出すには息を吐き出すのが当たり前と思っていたのに、「息を吸いながら歌う」とはどういう仕組みなのかと不思議に思ったものです。

しかし、それは息を吸っていたのではなく、息を吐いて発声しながらも「後ろに引く」ように音程を上げていたことが、最近のレッスンでわかるようになりました。

YD

 

「リッツカールトン大阪」

入った途端別世界にいざなわれたようでした。

建物のつくりやインテリア、アメニティーそしてスタッフのすべてが超一流で魅了されました。

リッツのサービスへのこだわりを歌唱にも応用できるよう上を目指していきます。(SG

 

<店>

 

「アミュゼット(イタリアン)」新宿

野菜ソムリエのお店。ここでは肉もパスタもピザも、野菜の様々な表情を引き出し、引き立てるためのもの。ここの野菜は肉では感じられない季節感を分かりやすく伝えてくれる。丁寧な接客までもが、すべて野菜の魅力を楽しんでもらうためのもの、という意識がある。野菜という無数の種類と産地、旬を武器にすることでいつ何時訪れても飽きることがない構成を作り出している。

 

「東京屋台(アジア料理)」東京

日本や中国を含み、タイ・ベトナム・ラオスなどの東南アジア料理をごちゃっと詰め込んだようなお店。「雑」であることの魅力を追求するとこういう形になるのかもしれない。提供が早く、旨く、安い。タバコの煙や、雑踏のような騒々しさを楽しむお店として存在意義がある。

 

No.302

TVDVDMOVIE

 

「ある日どこかで 」クリストファー・リーブ

ラフマニノフの曲も素敵な映画です。

原作ではマーラーだった曲を変えたという、音楽担当のジョン・バリーのコメントが面白いなと思った。(OM

 

「ジョーズ」

テーマ曲、近づく恐怖を2音(低「シ」と「ド」かな?)で表しているんですね…。

そのたった2音が怖い…デス。日本も海洋国(政治的には、島国?)なのでサメは、普通にいるそうです(たしか…)。(OM

 

「未生(ミセン)」(韓国ドラマ):

場面音楽(インスト)に、ボーンボーンと1音(「ラ」かな?)が使われていて気になりました。

たぶん人物の内省シーンだと思うので、「ラ」の音はこういう感じなのか…とか、音の印象を考えるきっかけになりました。(OM

 

「世界から猫が消えたなら」

佐藤健さんが病気の役と、自分の中の悪役を演じるているのですが、2人を同じ人がやっていると思えないくらいに表情、話し方、態度がまるっきり違っていて、ストーリーにも緊迫感がありました。1日の命と引き換えに携帯電話、映画館、ひとつひとつ物が世の中から消えていくたびに、それに関連する思い出、大切な人との関係も消えていきます。最後に猫を消そうと言われたとき、お母さんとのエピソードがあるのですが、母親のことを大切に想う、愛情の深さに感動しました。そして、自分の生き方を振り返って恥ずかしくなりました。(SN

 

「久米書店」

話題の本を書かれた著者が登場し、久米宏さんと壇蜜さんによるインタヴュー番組

毎回面白く勉強になる。なぜこの番組、もっと早く気づかなかったのかと思う。(ON

 

「最高の花婿」

フランス映画。4人の娘がいる夫婦の物語。上の娘3人が外国人と結婚したため末娘にはフランス人と教会で結婚式を挙げてほしいと期待している。三人の婿はユダヤ人、イスラム教徒、中国人。家族一同が集まる場で宗教や習慣の違いのためにバトルが始まる。四女の結婚について話が進むところがストーリーの山場だがネタばれになるのでこれ以上は内緒。グローバル化とはいってもなかなか人々がわかりあう事はたやすいことではないが、過程を丁寧になおかつ上品に表現しており、ひさびさにいい映画を観たと思った。(MZ

 

BOOK

 

「夢をつかむ イチロー262のメッセージ」

ストイックに自分のやるべきことをやり続ける、準備を怠らない考えはあらゆることに応用可能だと思います。

「僕の一番の目標は「あれをやっておけばよかった」をなくすことです」という言葉が印象的でした。(SG

 

EVENT

 

「若冲展」

若冲の作品は5.6回鑑賞しているが、今回の東京都美術館での開催はとてもよかった。

間近で本物を鑑賞できた。この時代師匠の模倣をするのが一般的だがオリジナルの技法を編み出しており、それがまた現代につながる斬新な技法や色遣いになっているところがすごいと思った。

時空を超えて人々を魅了する作品を私も創り出したいと切に思った。

さすがに入場までに5時間を要するのは体力がいる・・・。しかもレッスン前に寄って行こうと思ったため大変ひやひやして待っていた。今回年配者が多かったが皆様元気だなと思った(途中でリタイアせずに並んでいたので。待っている間に給水ポイントを設置したり日傘の貸し出しがあったりするような展覧会は初めて)(MZ

 

other

 

「名司会者 大橋巨泉さん逝く」

「野球は巨人、視界は巨泉!」の決め台詞で有名だった大橋巨泉さんが、長いがん闘病生活の末に亡くなりました。

巨泉さんが司会を担当した番組には馴染みが多く、「巨泉・前武のゲバゲバ90分」、「お笑い頭の体操」、「クイズダービー」、「世界まるごとHowマッチ」、「ギミアぶれいく」など、知的でしかも笑える番組作りは、当時まだ子供だった自分にも素直に楽しめました。

共演者に語りかけるときと視聴者に語りかけるときの違いもはっきりしていることが、わかり易さの一因ではないかと思います。

 「世界まるごとHowマッチ」にレギュラーで出演した北野武さんや石坂浩二さんも、日本人の感性を大切にする巨泉さんの司会ぶりに理解を示し、一緒に番組を盛り上げていました。

一方で、人材発掘に精力的に取り組み、北野武さんの兄で科学者の北野大さんをテレビでヒットさせた仕掛け人も、巨泉さんでした。

最近のテレビ番組では、スタジオの中の出演者たちが内輪だけで盛り上がっていて、ともすれば視聴者を無視しているかのような雰囲気が腹立たしく感じられること頻りですが、巨泉さんの司会ぶりを見習ってほしいものです。(YD

 

<店>

 

Good Morning Caf(カフェ)」中野

ハンバーガーやパスタといった軽食に定評がある。窺ったのは夜で、アヒージョやフリットといった小皿料理が並び、カフェというよりも小洒落たバルの様相を覗かせていた。

 

Cuisine Tokyo(キュイジーヌ)」新宿三丁目

とにかく美味しい。とにかく早い。お店のキャパシティは小さく、メニュー数も多くないが、扱っている食材や調理法には随所にこだわりが見られる。長所も短所も全てここに含まれ、初めて行くには楽しいけれど、よく食べる人ならその一度で食べたいものを一通り食べ終えてしまう。魅力に溢れるお店なので、メニューチェンジが頻繁に行われているようなら足繁く通いたいと感じる人は多いだろう。

No.299

TVDVDMOVIE

 

「バケモノの子」

気持ちが落ちていても、それを超えて荒れる事無く行く事が強さだなと思いました。

陳腐な感想ですみません。しかし自分なりにかなり感動したのです。(KT

 

「宇宙へ」

NASAのドキュメンタリー。

個人的には60年代の音楽や時代背景など好きなので、アポロ計画もワクワクします。

その一方で月に人が行く意味って何なんだろうと疑問です。でもとりあえずソ連との宇宙開発競争に勝ったし、歴史には残ったし、アメリカの壮大な思い出作りなのかなと思っています。アポロ計画はそんな思い出作りに何兆円も使う事が出来た時代の話。(KT

 

「ピノキオ」

ピノキオが女神に嘘をついたとき、魔法をかけられて鼻がどんどん大きくなっていくのですが、これは嘘は大きくなるという意味があるそうで、とても納得しました。また、ピノキオが悪ガキと遊んでいるときに、みんながどんどんロバになっていくのですが、ロバはスラングで「怠け者」の意味があるそうで、作品の中のひとつひとつに深い意味があるんだなぁと分かりました。ゼペットの言葉からピノキオに対する強い愛情が感じられてとても感動しました。最後にはピノキオはおじいさんを助けるために必死になり、頼りなくて心配してしまうのですが、その勇気がピノキオを本物のこどもにしてくれます。大切な教訓がたくさんつまった物語だと思いました。

SN

 

「偉大なるマルグリッド 」フランス映画

歌に片思いしている音痴の男爵夫人が、大舞台でコンサートをすることになる、その背景にあるものは?がテーマの映画。

実在したアメリカのソプラノ歌手がモデルとのことだったが、より実話に近いストーリーで、今年メリル・ストリープとヒュー・グラントにより公開されるということでそちらも楽しみである。(ON

 

「らららクラシック 」 Eテレ

クラシック初心者の私にとって曲の解説がとてもわかりやすい。作曲者の立場から曲の構造を説明してもらえるので断片的ではあるが理解が進む。(MO

 

BOOK

 

「究極のいじめ解決法 」長野志津男

長野志津男先生は所謂「教育者」ではありません。歯科医師です。歯科医師としての日々の気づきが健康全般の問題解決に繋がり、さらにいじめ問題の解決にも繋がったと言います。それらを一冊にまとめたのが本書です。

加害者と被害者だけの問題にしてはならない。

メンタルな問題だけではなく、肉体の健康からも考える。

報復では真の解決にはならない。

いじめを解決するために旧来の常識を破り、新しい常識の構築を目指して本書は書かれております。(YD

 

「人生をワンランクアップさせる男塾入門 」良岡侑宙・流行に流されず、なりたい自分を目指す。そんな男性のためのスタイリストとして活躍する良岡侑宙(よしおか・ゆう)さんが初めて出版した書籍です。

本書では、なりたい自分を目指すための「V6メソッド」というものが紹介されています。

V6とは、下記の6つの段階を言います。

1.Voice(自分の内なる声)

2.Visual(見た目から起こす変化)

3.Vivid(生き生きとした暮らし)

4.Vision(人生の展望の明確化)

5.Value(今からでも高められる自分の価値)

6.Victory(自分にしか達成できない「勝利」)

一番最初に「声」が出てくるところが意味深げですが、世間体、流行、柵などによって、自分の内なる声は聴きにくくなってゆきます。

聴きとることができても、その声に従って実行することはさらに勇気が要ります。

それでも、まずは自分の声を聴き、勇気を持って実行に移さねば、後悔しないような「なりたい自分」にはなれないということです。

だからこそ、本書では最初に「声を聴く」ことから始めているのです。(YD

 

EVENT

 

「ウエストサイド物語」劇団四季

ダンスシーンが多くて、特に男性はアクロバット的な動きが多く、サーカスを見ているようなハラハラ感と興奮がありました。オーバーチュアがなくなってしまったのが少し寂しかったけれど、生演奏がとても良かったです。

SN

 

「ジキルとハイド」東宝

ジキルのときにあんなに思いやりがあって尊敬できる博士なのに、ハイドがでてくるとものすごくゾッとして、もとは同じ人間の善と悪を演じるってすごいと思いました。ルーシーの『連れてきて』の歌もダンスも好きでした。あと、『新たな生活』のところの演技がとっても感動しました。身売りに身を落として教育もちゃんと受けていない女の子が初めて愛を感じて夢を見て手紙を読んでいる姿がすごく伝わってきました。それでもこちらはハイドがルーシーを狙おうとしていることを知っているからとてもドキドキしました。エマの博士への一途な愛情があるから、ハイドの残酷さがさらに引き立って見えました。(SN

 

「ブエナビスタソシアルクラブフ・アディオスツアー」武蔵野文化会館

オマーラ・ポルトゥオンドを生で聴きたいと思い、出向いた。80代半ばという。プログラムの前半のヴォーカルは若手の男女二人、男性はハイトーンの輝かしい声だった。途中から、ピアニストに支えられて、オマーラ・ポルトゥオンドが登場した。えっ?、なんて小さいお婆さんなんだろう、と正直思った。けれど、歌い始めたら、もう音楽の中にいて、「ベサメ・ムーチョ」の聴衆との掛け合いなど、すっかり乗せられてしまった。曲の終わりのロングトーンは出している間にどんどん強く出てくる。曲の中でダンスを披露したり、ステージを楽しんでいる様子。ブエナビスタソシアルクラブメンバーのほとんどは高齢者で、最後のワールドツアーということもあってか、皆、楽しそうに演奏している。今まで見た、高齢のミュージシャンは、いずれも、ステージに余裕があった。90歳のドラマー、ロイ・ヘインズは「やりたいことをやるぜ!」という感じだったし、沖縄民謡の故登川誠仁は「歌というものは、だいたい合っていればいいんです」「歌詞を忘れたので、太鼓にまわ

ります」などと飄々としていた。オマーラ・ポルトゥオンドのステージは、ハメを外したような茶目っ気たっぷりだった。帰りはまた、ピアニストに手を引かれて退場。ステージになると、気合いが入るのだろう。いい感じで肩の力が抜けた境地に、いつか私もたどり着きたい、と、思う。そのためには、健康に気をつけていかなくちゃ。

KR

 

「英国の夢 ラファエル前派展」(Bunkamura)

テーマ別に展示が別れているのですが、わたしは前半、「ヴィクトリア朝のロマン主義者たち」の絵がすごく好きでした。人を描いた作品が多くて、表情や、その視線の先に何があるのかなと考えると、情景がありありと見えてきて絵が動いて見えました。ジョン・エヴァレット・ミレイの『良い決心』という絵があったのですが、その絵の中で女性は誰か大切な人を見たときのような、それでも何か深刻な決断をしたような表情をしていて、見ているこちらがひきこまれ、ドキドキしました。作家同じく、『春(林檎の花咲く頃)』という絵では女の子たちが広いお庭かお外でピクニックをしているのですが、ある子はミルクか何かを注いであげて、ある子はそれを見上げて、ある子は寝そべって何かぼんやりと考えていて、ある子はそれを見つめている、というようにひとりひとり役割が明確にあり、お芝居と似ているなと思いました。しかし絵の中で端の方の地面に剣が突き刺さっていて、何を意味しているのか未だに分からないのですが、全てが幸せというわけでもなく、ミスマッチなものがあることでも何かを象徴し、伝えることができるのが面白いと思いました。(SN

 

other

 

伝説「 地震加藤」(戦国武将加藤清正の忠義)

今回の熊本大地震で多くの被害者、犠牲者が出たことには、正直言葉も出ない。

発生から10日経っても、地震活動は活発化していて終息の見込みはないというのだからやりきれない。

その中で、熊本市の国宝熊本城もかなりの損傷を受けたが、倒壊はしなかった。古の築城技術の秀逸なることには驚嘆する。

この天下の名城を築き、今もなお「せいしょこさん」の愛称で親しまれている戦国武将が加藤清正(1562~1611年)である。

同郷の先輩に当たる羽柴(後の豊臣)秀吉の家来となり、秀吉の天下統一に大きく貢献した。後に朝鮮出兵にも参陣したが、同じく秀吉の家来石田三成と対立して秀吉に讒言され、無実の罪で帰国の上蟄居謹慎を言い渡された。

それから間もなく、近畿地方一帯を「伏見大地震」が襲い、秀吉の居館「聚楽第」も損傷したが、そのとき一番に秀吉の安否を気遣って駆けつけたのは加藤清正であった。謹慎命令違反の処罰を覚悟で清正は駆けつけたのだった。

人間、いざという時の振る舞いで本心が明らかになることがある。

表裏なき清正の忠義心に秀吉は涙を流して感謝し、罪も晴れた清正は、徳川時代に入ってからも忠勤に励み、豊臣家の安泰と天下の平和を願いつつ他界した。(YD

 

<店>

 

Grow(鉄板焼き)」六本木

日本最古の肉牛と言われている千屋牛を扱うお店。二百年以上の歴史があるというが、古食材にありがちな粗さはなく、今現在の和牛らしい優しく甘い味わい。品種は同じでも、時代の中で改良され続けた結果なのだろう。さらに一人につき一尾の伊勢海老が提供される。高級食材だけあって美味しいが、ただ単純に「焼きました」ではなく、蒸し焼きにして濃厚なソースをかけている手間に好感が持てる。ソースはエビの味噌がベースになっており、よく合う。素材や見た目のインパクトは確かに大事な要素だけれど、頼りすぎてはならない。より良い味を作るということが何よりも優先して考えるべきことで、他の要素はその土台の上に積み重ねていくべきものなのだと感じた。

 

「ブリーズヴェール(洋食)」赤羽橋

特に美味しかったのは、茹で上げたラビオリの下に、ブレゼした鯛とバジルのソース。字面でも十分に美味しいが、実際の味はそれを上回る。しかしこうした店を訪れた時、満足感と共に、伸び白の少なさを感じてしまう。一度ハードルを上げてそれをクリアした場合、次はさらにハードルが上がる。多くのお店は月単位でメニューの変更をしているが、そこに常に全力で取り組んでいるがゆえに、毎回クオリティを上げ続けるのは不可能である。期待値の高すぎるお店が目指すもの、ただ普通に「美味しかった」だけでは許されないお店に求められるものをどう満たしていくか。改めて注目していきたいと思った。

 

「メトロポリタングリル(グリル料理)」新宿

グリル料理の店。サーロインのプロシェット(串焼き)なども、専用のロースターで焼かれている。肉であれ魚であれ、薄かれ厚かれ、焼き加減は絶妙の一言。ローストに関しては焼き時間などをマニュアル化することはできないため、仕上がりを左右するのは、経験から得られる繊細な感覚でしかない。そういった意味では食べて学ぶことのできる点は多くはないのかもしれないが、完成品とも呼ぶべき料理を体感することは無駄にはならないと感じた。

No.296

<CD>

「ハイッブリッドレインボウ」BUMP OF CHICKEN
もともとはthe pillowsというバンドの曲ですが、バンプがアレンジをして自分たちなりに表現しています。もともとはピロウズの中でも激しい曲の部類に入る曲ですが、バンプはキーを下げて、しっとり歌っています。そういったアレンジでは物足りなさを感じることが多いのですが、聞き応えがあり、しっかりと自分の表現にしています。他のアーティストと何が違うのかを学ぶよい教材になると思います。(SG)

「ジョン・ウィリアムズ」
『スター・ウォーズ』『E.T.』『ハリー・ポッター』など、彼の作曲した作品は数えきれません。どれも大好きです。どこが好きなのか説明するのは難しいのですが、映画音楽なのでその音楽を聴くとやはりその映画の場面を思い出します。わたしがこれらの映画を好きなのも音楽の要素も強い気がします。スターウォーズの曲を聴けば宇宙を思いますし、戦いですから落ち着いてもいられず常に行進できる前に進んでいくような曲ですが、main themeではその壮大さに思わずため息をしてその中にもキラキラという音があって、ヴァイオリンの高くて細かい音に何億もの星が宝石のように輝いてうずまいている様子を想像してとてもすばらしいものを見たような気分になります。まだ見ていないエピソードもいくつかあるので全部見たいし、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』もできれば仮装して見に行きたいです。(SN)

<映画、TV>

「マンマ・ミーア! 」
ABBAの曲を使ったミュージカルなので、曲を聴いたことのある人は多いと思います。ドナのドスのきいた声と雰囲気に対して、「The winner takes it all」などのように、失ったものや背負ってきたものも描かれていて、しっとりとした表現と力強さがじわーっと伝わってきます。この歳になったらこんなにたくさん経験することも感じることも増えるのかなと思いました。いちばんのお気に入りは最後に流れる「Thank you for the music」です。息をするのを忘れてしまうくらいに聴き入ってしまいます。混じり気のない澄んだ声に、息使いに、圧倒されます。(SN)

「THE 有頂天ホテル」
セリフも物語もテンポよく進んでいき、ずっと笑っていました。ひとつ笑ったら次は何が出てくるんだろうと身構えてしまいました。それぞれが夢をもっていて、過去をもっていて、そこでの人間関係や失敗が描かれており、新年幕開けとともに前へ進んでいこうというシーンで終わります。でもそんなことよりなによりとにかく笑えます。娼婦の役がでてくるのですが、そのしぐさや動きがとっても美しいというかダンサーのようで、わたしには印象に残りました。(SN)

「ステキな金縛り」
仕事ができないと言われてきた女性弁護士がある殺人事件を調査する過程で落武者と出会い一緒に事件を解決していくコメディーです。落武者が戦国時代の武将という設定で、その時代を語ったり今の時代にあるものをわからないなりに堪能していたり、受け継がれる歴史の間違いを正したり笑ってしまうところはたくさんあるのですが、落武者を通して死後の世界があることやそこで亡くなった親戚もいつも見ていてくれているというメッセージも込められていて、散々笑ったあとにも温かい気持ちが残るような作品です。(SN)

「シティ・ハンター」北条司
新宿を舞台にしたハードボイルドなドラマです。
フィクションとはいえ、新宿の治安悪すぎだろと思いました。
そして悪者の人たちがなんだか妙に自信たっぷりで、冷酷で、武器弾薬を大量に持っていたりして、わかりやすくて良いです。(KT)

<本>

「人生をワンランクアップさせる男塾入門」良岡侑宙著
女性の視点から、時に厳しく、時に暖かく、素敵な男性であれかしと願いつつ、身だしなみから男性の「なりたい自分」をサポートする「ビジョンスタイリスト」良岡侑宙さんが満を持して初出版しました。
「なりたい自分」実現のステップは「V6」。
1.「VOICE」:自分の内面の声を聴く
2.「VISUAL」:見た目から人生を変える
3.「VIVID」:生き生きとした毎日を送る
4.「VISION」:人生の目的に向かう
5.「VALUE」:自分の価値を自分で上げる
6.「VICTORY」:輝く人生は自分が作る
長唄の題材にも、それぞれの登場人物の望みや思いがあり、それをまずは声(言葉)にして伝え、態度や仕草に表し、目標に向かって力強く進みつつ、自分に誇りを持って生きてゆく姿が歌われています。
まずは、しっかりと声を出し、声を聴くことから始まるということなのかも知れません。(YD)

<その他>

「CHICAGO」(渋谷ヒカリエ)
NHK朝ドラ『マッサン』でおなじみのシャーロット・ケイト・フォックスさんがロキシー・ハート役で、とても柔らかくて深い声が印象的でしたが、ヴェルマ・ケリー役のアムラ=フェイ・ライトさんがとてもセクシーで声の張りが強くて感動しました。私がイメージしていたヴェルマ・ケリーより男っぽくて驚きましたが、そこから伝わってくるエネルギッシュな女を超えた力強さが圧倒的でした。演奏が舞台の上でされていたのでジャズの雰囲気をさらに楽しむことができました。歌もダンスも盛りだくさんでした。(SN)

「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート」(渋谷ヒカリエ)
ミュージカルの代表的な曲をたくさん聴くことができました。私はローラ・オズネスが好きだったのでシンデレラの代表的な曲を聴けたのがとても嬉しかったのですが、『南太平洋』の魅惑の宵(some enchanted evening)がうっとりとしてとても感動しました。『南太平洋』の映画を見たことがないので見てみたいです。(SN)

「MUZAアコースティック・ライブ ウィーンは踊る」アンサンブル・ウィーン
良く歌うヴァイオリンだなぁ、と聴きながら思った。はっきり言って、私よりはるかに体を使って歌っている。ヴァイオリンに息を送っているのは、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサート・ミストレス、アルベナ・ダナイローヴァ、ヴァイオリンは1728年製グァルネリ・デル・ジェス。モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」のメドレー、歌手の代わりにヴァイオリンが歌う。強弱のはっきりした美しい音色だ。このアンサンブルはチェロの代わりにコントラバスが入っている。曲は他に、こうもり序曲、ウィンナワルツ、ポルカ。あまりに素敵だったので、CDを購入した。CDに入っていた「フィガロの結婚」バリトンの歌う所をヴァイオリンが歌って、美しい。歌手がいらないとは言わないが、ヴァイオリンの挑戦状だ。声の奏者の一人として、ヴァイオリンに負けないよう、体を使って歌わなきゃ。(KR)

「菅原佐知30周年記念コンサート」(南青山マンダラ)
演劇出身のシャンソン歌手、声の使い分けや雰囲気作り、選曲が良く、飽きずに何曲も聴けた。特に良いと思ったのは、曲の終わり方、他の歌手なら綺麗に伸ばすところを、短くして、しかし、歌い手として、歌の中にそのまま立っている感じがした。声は切っても、歌が続いている、というのは、演技力なのか、集中力か。自分の歌い方というのを、つかんでいるから、できるのだと思った。
(KR)

「リズ・ライト」(丸の内コットンクラブ)
海の底で聴く声のようだった。スウッと入って来て抵抗がなく、響きというより、声そのものがそこにある、というか。地底の声というと、もっと響くと思う、それより柔らかく、そこに魂が存在するような感じが深海のイメージ。声だけ突出するのでなく、音楽としてそこにある。歌っていない時のリズは、タンバリンをさりげなく叩き、それが少しもうるさくなく、演奏に参加している。テンポの早い曲でも、海の底のような静けさを感じのに、リズム感がすごくよい。バンドメンバーそれぞれのソロパートを楽しんでいるようで人柄の良さを感じる。衣装が黒で、キラキラさせないところが私好み。すっかりファンになり、また聴きたいと思った。本当に行って良かったライブだ。(KR)

「エリック・ミヤシロ」(かわさきジャズ)
ジャズアカデミー講義「トランペットの魅力と音楽の楽しさ」で聞いた話が、ヴォーカルにも通じるものがあり、この研究所の福島さんの考えにも共通するものがあり、勉強になりました。「自分の肺活量は一般人と変わらない。自分の持っている肺活量をいかにバランスよく使うか。勉強はいろんな考え方があり、自分に合ったものを進めていけばよい。ひとりの先生に、はまってしまうと、自分が考えなくてすむ、言われたことをやっていた方がラク。でも、10人いたら10人のやり方がある。そして、ひとりになったら自分が自分の先生になる。学校で最初にトランペットを教わる子供たちは、唇をしめすぎている、唇自体も共鳴している。でも、最初にそう教わってしまっているから、しめてしまう。マウスピースの選び方は、音が良いことより、自分がラクなこと、音は後からついてくる。何かが苦手なネガティブは進歩の妨げ、客観的にどうするか考えて、先生を探す。リハーサルを見学させてもらうのは良い勉強、作る作業に協力することは大切。練習について、音楽は心を使うと同時に筋肉に覚えさせる、4回ミスして1回クリアすると、体は4回のミスを覚えている。ネガティブは体に残る。個人練習だから、ゲネプロだから、本番がうまくいけばいいというのはダメ。音を下げて、ゆっくり、絶対ミスしない。練習でも、誰かが前にいて聞いていると思う。練習時間が長いから良いとはいえない。人間の集中できるのは長くない、気が散るのは脳が休みたがっている。5分やったら5分休む、同じ時間休む。小分けした練習の方が成果が出る。アドリブはどの音を吹いちゃいけないとしばられがち、でもジャズは間違った音はない、間違いは二回すれば間違いにならないとマイルス・デイビスは言った。ポジティブに行く、何か起こったら次にどうするか、動ける心がまえ、これを吹いてしまったら、どう処理するか。食わず嫌いで拒むより、いろんな音楽を聴く。なぜ嫌いか、分析してみる、批判は簡単。苦手なジャンルの何か面白いものを探すのが前向き。それに刺激されて、いろんなドアが開く。幅広くいろんなことをする。音楽全般は死ぬまで上達できる。息が続かなくなっても、悲しいことを経験すると、悲しい曲の表現が豊かになる」。
(KR)

「障害者支援のためのチャリティ・コンサート、鎌倉オペラティックコンサート」
ソプラノ、テノール、ピアノの3人による15曲。「リゴレット」と「椿姫」より数曲ずつ。
「女心の歌」「乾杯の歌」というような有名な曲、またオペラとは?というミニ講座的なお話が面白かったです。
(ON)

「芸能界で最も人柄の良い悪役俳優」阿藤快さん逝く
2015年11月14日、丁度満69歳の誕生日に当たる日に、阿藤さんは亡くなりました。
主に狂気じみた悪役の他、コミカルで憎めない役を得意としていましたが、後には通販雑誌で商品の宣伝マンとして人気を博しました。
出身地である神奈川県小田原市への思いが強く、2010年からは毎年5月3日に催される「小田原北條五代祭り」に、地元の英雄でもある戦国武将北條早雲の役で参加し、祭りを盛り上げてくださいました。
私もこの祭りには毎年参加しておりますが、阿藤さんの訃報を知って寂しく思っております。
2016年の祭りからは、阿藤さんの志を受け継いでくださる方に、是非新たな北條早雲として、我々と一緒に頑張っていただきたいと願っております。(YD)

いろんな役者さんが演じた「遠山の金さん」
江戸後期の江戸町奉行、遠山左衛門尉景元(通称:金四郎)は、時代劇で実に多くの役者さんによって演じられてきました。
中村梅之助さん、市川段四郎さん、橋幸夫さん、杉良太郎さん、高橋英樹さん、松方弘樹さん、松平健さん、などなど。
声量、音程、体格、仕草、表情の違う様々な役者さんが演じても、遠山金四郎という一つの人格には変わりがないわけですが、その一つの人格が多面的、立体的に見えてきて、視聴者側の発想力も豊かになってくるところが一つの楽しみであり、人気の秘密なのかも知れません。
これは、他の登場人物にも言えることです。(YD)

<店>

「Grow(鉄板焼き)」(六本木)

日本最古の肉牛と言われている千屋牛を扱うお店。二百年以上の歴史があるというが、古食材にありがちな粗さはなく、今現在の和牛らしい優しく甘い味わい。品種は同じでも、時代の中で改良され続けた結果なのだろう。さらに一人につき一尾の伊勢海老が提供される。高級食材だけあって美味しいが、ただ単純に「焼きました」ではなく、蒸し焼きにして濃厚なソースをかけている手間に好感が持てる。ソースはエビの味噌がベースになっており、よく合う。素材や見た目のインパクトは確かに大事な要素だけれど、頼りすぎてはならない。より良い味を作るということが何よりも優先して考えるべきことで、他の要素はその土台の上に積み重ねていくべきものなのだと感じた。
 
「ブリーズヴェール(洋食)」(赤羽橋)
特に美味しかったのは、茹で上げたラビオリの下に、ブレゼした鯛とバジルのソース。字面でも十分に美味しいが、実際の味はそれを上回る。しかしこうした店を訪れた時、満足感と共に、伸び白の少なさを感じてしまう。一度ハードルを上げてそれをクリアした場合、次はさらにハードルが上がる。多くのお店は月単位でメニューの変更をしているが、そこに常に全力で取り組んでいるがゆえに、毎回クオリティを上げ続けるのは不可能である。期待値の高すぎるお店が目指すもの、ただ普通に「美味しかった」だけでは許されないお店に求められるものをどう満たしていくか。改めて注目していきたいと思った。

「メトロポリタングリル(グリル料理)」(新宿)
グリル料理の店。サーロインのプロシェット(串焼き)なども、専用のロースターで焼かれている。肉であれ魚であれ、薄かれ厚かれ、焼き加減は絶妙の一言。ローストに関しては焼き時間などをマニュアル化することはできないため、仕上がりを左右するのは、経験から得られる繊細な感覚でしかない。そういった意味では食べて学ぶことのできる点は多くはないのかもしれないが、完成品とも呼ぶべき料理を体感することは無駄にはならないと感じた。

「グラスコート(ブッフェ)」(新宿)
時節柄、ハロウィンフェアの開催中。秋の味覚が勢揃いするだけあって、食材のラインナップが他の時期よりも魅力的に感じられる。誰からも愛される料理が並ぶ反面、ぐっと惹きつけるようなここだけの演出は無い。「家族で楽しむ」とか「団体で来ても各々が満足できる」とか「これといって食べたいものがない」というような、鮮明なビジョンを持たないシーンには間違いのない選択肢として挙げられるけれど、印象に残るパンチ力はない。前菜からメイン、デザートに至るまで品数も多く、どれも美味しい。サービスはホテルらしく凛としているが、声をかけにくいほどではない。お店のスタイルそのものが、良くも悪くも生真面目な優等生といった印象だった。

「金太郎(鶏料理)」(神楽坂)
地鶏にこだわるお店。大和肉鶏という地鶏だった。筋肉質で脂が少なく味が濃いので、名古屋コーチンに近いがそれよりも野性味がある。こちらでは丸鶏を仕入れて捌いているので、大和肉鶏の内臓系も特別に出していただいたが、これが非常に美味しい。決してメジャーな地鶏ではなくとも美味しいものは幾らでもあるのだろう。ただ、全体のメニュー数が減っていることが気になった。どれも美味しいが、渋い構成になっており、年配向けの内容になっている。単価も上がり、客を日本酒好きの年配男性に絞っているようで、「鶏が美味しい」こと以外はあまり魅力的に感じられないラインナップだった。

「アミュゼット」
小さなお店で路地裏にある。バーニャカウダのソースとデザート類。野菜ソムリエがいるだけあって、豊富な種類でふんだんに使用されている野菜は新鮮で美味しい。手作り感溢れるデザートは、アップルパイ一切れに丸ひとつのリンゴが入っていたり、保存料や着色料などの化学調味料のない優しい美味しさ。

No.293

<CD>

「風歌い」シャルル・トレネ
同じメロディが五番まで繰り返される曲なのに、最後まで一本の道が続いている。風歌いと呼ばれる吟遊詩人に恋をして、叶わぬ悲しみで死んでしまったお嬢さんの話。トレネは淡々と、しかし声を少しずつ変えながら歌っている。伴奏ピアノが歌詞に合わせて弾きかたを変えているのも、メロディの美しさを際立たせている。いつも同じ伴奏者とやっていると、お互いあうんの呼吸があるのだろう。悲しい物語なのに、懐かしく温かみがある。この歌を、こんなふうに歌いたいものだ、と思う。(KR)

「時代劇主題歌で気づいたこと」
今回のレッスンで、自分にあった音程で歌うことの効果の話が出てきましたが、過去の時代劇などの主題歌でも歌い手に合わせて音程が変えられる例があったことを思い出しました。
例1:「江戸を斬る」主題歌「ねがい」
元々は高音域の得意な西郷輝彦さんが歌っていましたが、後に主演と歌が里見浩太朗さんに交代された時には音程が下げられ、テンポもスローに変更されました。
例2:「水戸黄門」主題歌「あゝ人生に涙あり」
元々は介さん役の里見浩太朗さんと格さん役の横内正さん(後に伊吹吾郎さん)が低音域で歌っていましたが、介さん役があおい輝彦さんに交代した途端に音程はかなり引き上げられました。
それにしても、低音高音どちらでも歌える伊吹さんは凄い声域、声量の持ち主です。驚くばかりです。(YD)

<映画>

「洋画全体」
洋画を吹き替えで見ると違和感を感じます。声の深さなど、いろいろな要因はあると思いますが、一つには役者と同じ身体の動きをしながら発声していない点にあると思います。立ったままのときとそうでないときでは違和感がどれくらい違うのかもっと研究してみます。(SG)

<本>

「お役所しごと入門」山田咲道
最近、自分は「お役所体質」又は「お役所仕事」、「お役所化」という言葉に興味を持っています。
周囲を見渡せば、何も官公庁だけでなく、民間企業も、病院も、学校も、サークルやスポーツチームも、遂には家庭内までもが「お役所化」しているように思えてなりません。
この「お役所化」は、仕事のやる気を失わせ、品質や効率を低下させ、人間関係を面倒にし、遂には人為的ミスによって人命に関わるような大事故を引き起こす場合もあります。
なぜ優秀な人材が揃っていても「お役所化」は起きるのか?
「お役所化」を防ぎ、やりがいのある仕事にするにはどうしたら良いのか?
この一冊がヒントを与えてくれます。(YD)

「お役所仕事の大東亜戦争」倉山満
今では「太平洋戦争」と呼ばれる「大東亜戦争」に、1945(昭和20)年、日本は敗戦した。
この戦争について、“右向き”の人々は「聖戦」と呼び、“左向き”の人々は「侵略戦争」又は「戦争犯罪」と呼んできた。
しかし、正か邪かを論ずる前に、この戦争に日本はなぜ負け、夥しい数の人命が失われなければならなかったのか?その原因を考える必要がある。それがわからなければ、また同じ失敗を犯す危険性がある。
その原因は、政府や軍部の「お役所仕事」であると著者は論じている。
さらに恐ろしいことは、この「お役所仕事」(又は「お役所体質」)は今も続いているということである。
政府や官公庁はもちろん、企業や学校、家庭内でさえも。
見てくれや上部だけを取り繕い、波風を立てないように核心には触れず、面倒なことは先送りにし、自分さえよければ良いという独善的な考えで誰もが動き、しかも無計画で無責任。
本書ではそんな日本人の「お役所体質」を、1907(明治40)年から1945(昭和20)年の敗戦まで、日本を腐敗させた「お役所仕事」の歴史を辿ることで詳細に解説している。
この一冊が、日本を救う一つのヒントになるかも知れない!(YD)

「ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法」飯村久美
家計というと、あまりポジティブなイメージがないのではないでしょうか。
「どんなに工夫してもお金が足りなくなって苦しい」
「家計簿をつけるのが面倒くさくて続かない」
「お金はあるだけ使ってすぐなくしてしまう」などなど・・・
家計のやりくりに悩む多くの人々に、「ライフプランニング」をベースとした家計管理の方法を提案するファイナンシャルプランナー・飯村久美さんが、長年の経験から得た「無理なくお金が貯められるコツ」をピックアップし、その中から37の方法を厳選してまとめたものが、今回出版された本書です。
この37の方法を全て実践する必要はなく、できるもの、やってみたいと思えたものから気軽に始めるのもコツだとか。
まずは、本書に目を通して、気軽に実践してみることです。(YD)

「ゆるめる力 骨ストレッチ」松村卓
1~2分の簡単な動作で上半身を緩めることができる。
下半身とのバランスも良くなる気がする。
歌を歌う時にもいい感じの体感で歌えるような気がしてお薦めです。(MR)

<その他>

「いわさきちひろ」
水彩画がとても色鮮やかで水をたっぷりと含ませて描いたようなところやぼかしてあるところにほのぼのとしたしあわせを感じます。絵の中の女の子が自然や他のものと調和して、人間も他のものもすべてが同じようにそれぞれの美しさを放っている世界をみせてくれます。(SN)

「アートアクアリウム展 金魚シリーズ 」日本橋
いろいろな形の水槽を組み合わせて光を当てることでその中の金魚も深い色に染まり幻想的に見えました。(SN)

「重力の秘密」コスモプラネタリウム渋谷
プラネタリムの番組です。重力とは引っ張り合う力ではなく、時空の歪みなのだそうです。
アリストテレスが提唱した地・火・水・風のバランスから全ての物質は成りたっているという説が1900年もの長い間、人々に信じられていた事は驚きです。(KT)

「ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場 フィガロの結婚 」
モーツァルトのオペラ全21作品すべてを常時上演できる態勢の歌劇場。常日頃、アンサンブルを組んでいる者同士の呼吸の妙が発揮される、という謳い文句に興味を持ち、出かけた。値段的にも、有名な歌劇場の引っ越し公演より、行きやすい。行ってみたら、とても楽しかった。出演者みな歌唱力があり、歌で芝居をどんどん進めていく。段取りで進む印象は全くなかった。舞台装置はシンプルだが、場の雰囲気がよく出ており、感じがよかった。伯爵夫人役のオルガ・パシェチニックの声が素敵だった。ソロで歌う場は、聴いているこちらが、彼女の方に吸い寄せられるような感じがした。向こうから声が来るというより、こちらが引っ張られる感じ。(KR)

<店>

「THE Sky(ブッフェ)」赤坂見附
ホテルニューオータニのメインダイニング。ブッフェというとどこも似たようなラインナップになりがちだが、ここは明確な差別化を行っている。マイナーな料理に強く、限られた品数の中で、海ぶどうやパクチーなど、人を選ぶ食材を多く扱う。特定の人には中毒性があるといってもいいほどに強い魔力を持つ素材が並ぶだけに、ツボにはまると滅法強い。デザートには「パティスリーSATSUKI」のデザートが15種類以上並び、ブッフェというよりも「ケーキ屋さんのショーケースから取り放題」に近い。総じて、意外なほどに素材の鮮度と味がよく、個人的な満足度は非常に高かった。クセそのものを苦手とするような人には楽しめない場所になってしまうかもしれないが、無難な月並みのブッフェに慣れた人には刺激的で新鮮に感じられるだろう。

「赤坂潭亭(沖縄懐石)」赤坂
六本木と赤坂の中間、住宅街の中に位置し、沖縄料理のみで懐石。ラフテーなどもあるが、並ぶ名前は初めて聞くものばかり。ドゥルワカシーという、田芋を煮た料理などは、独特な風味があり絶品だった。語源は、芋を似ているときの鍋が泥を沸かしているようだという意味で「泥沸かし」。ありふれた懐石料理と違い、本土とは異なる食材や文化を味わうことのできるお店だった。

「とりや幸(焼き鳥)」銀座
銀座の繁華街に佇む焼き鳥のお店。比内地鶏のみを扱い、お店で鶏を捌くので一羽丸ごと余すことなく味わうことができる。全カウンター席であるが、焼き鳥屋ならではの煙が店内に充満することはなく、焼き手が焼いている手元で煙が吸気されていく。反面、巨大な吸気口と煙を逃さないためのカバーによって、炭の上で串が焼けていく姿は見ることができない。比内地鶏はメジャーな地鶏の一つだが、それだけに魅力にあふれており、肉質は弾力が強く、脂が美味しい。平日の夜から予約で満席という人気店である。

「BRASSERIE D & SWEETROOM(イタリアン)」三越
まず目に付くのは、三越前駅直結の商業施設内という立地でありながら、全メニューが非常に安価であるということ。しかも、その安さを感じさせない質の商品を提供している。店内も清潔感に溢れ、サービスにもホスピタリティを感じる。キッチンもホールも、皆が皆きちんと仕事をしているというのは当然のことのようでありながら、実は実現しがたい。それをこの価格帯で体感できるというのは、なかなか稀有な経験であるように感じた。店名からも察せる通り、デザートも充実している。隙のないお店だった。

「王朝(中華)」新宿
こちらの単価を考えると美味しいのは当然、その上でどこまでの満足感を提供できるかというところが肝になってくる。こだわりは、点心。聞けば専属の点心師がいるという。点心が蒸しあがるごとにテーブルを回り、出来立てを配膳していく。もちろん好みの点心を注文することもでき、ものによって様々な表情を見せる点心はそれだけを食べていても飽きがこない。点心は専門の職人の仕事であり、小皿の一つというよりは、日本食で言うところの寿司に近い存在なのかもしれないと感じた。

No.290

<映画>

フランス映画「8人の女たち」「スイミングプール」のフランソワ・オゾン監督/「アメリ」「ミックマック」のジャン・ピエール・ジュネ監督
この二人の監督の作品。最新作が上映されます。「彼は秘密の女友達」待ち遠しい。(YM)

<本>

「ねずさんの日本の心で読み解く百人一首」小名木善行
小野小町:「花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせしまに」真の女性の美しさは顔貌ではないとよく言われますが、それは何かと問えば、心の持ち方であるとも言えます。
長雨に打たれて桜の花は散ってゆくが、中にはまだ散っていない桜も残っています。
年を経て人は老いてゆくが、私はまだまだ老いていませんよ。これからも素敵な恋をしてみせるから。
サムエル・ウルマンの詩「青春」にも通ずるこの心の持ち方こそ、最高のアンチエイジングかも知れません。
(YD)

西加奈子にはまって立て続けに読んでいたら直木賞を受賞。
吉田修一、上橋菜穂子中村文則…好きな作家はまだまだいますが中村文則の「掏模」が何故映画にならないか不思議。フランスかイタリアの監督に撮ってほしい。「最後の命」「教団エックス」は映画化されているのに…。「掏模」はお勧めの本です。(YM)

「ギタリストとベーシストの為のシステム構築Q&A」林 幸宏
楽器や機材のことを勉強する為に読んでいます。興味があるので楽しいですが、電気の事は難しくてよくわかりません。(KT)

<店>

「CROSS TOKYO(洋食)」六本木
コース主体のお店ゆえか、アラカルトのメニューが少ない。前菜からメインまで一通りを単品で組み立てようとすると選択肢が少なく、コースを頼んで追加で欲しい物をカルトから注文すべきなのかもしれない。お料理の味は、普通。お店一番の名物であるハンバーグは、パンチがなく印象に残らない。美味しいけれど、「ごくごく普通の美味しさ」の域を出ない。盛り付けが洗練されているというわけでもなく、あまり感動を覚えるような部分は見受けられなかった。

「ニルヴァーナ・ニューヨーク(インド料理)」表参道
カレー屋さんではなく、伝統的インド料理屋を謳うお店。「本場の味」を売りにしたカレー屋さんは数多くあるけれど、現地出身の人だけで経営している場合が多い。その点、こちらは厨房とフロアで完全に分業している。お料理を作るのはイメージ通り、インド方面の出身らしき方々で、ホールで動き回るのはきちっとベストを身に着けた清潔感ある日本人になっている。愛嬌のある片言の日本語は客席では聞こえず、インド料理という言葉からはイメージしにくいスマートな接客が提供される。ナンやカレー、チキンディッカなどのメジャーな料理もあれば、聞きなれない豆料理の数々もあり、ラインナップには新鮮味がある。一流のレストランという引き締まった空気がありながらも、ガラス張りの向こうに覗くキッチンからは、どこか街中のカレー屋さんの親しみやすさも感じられる。インド料理は美味しく、楽しく、安い。これほど分かりやすくて強力な武器は、そうそうないだろうと思う。

「アントニオ(イタリアン)」六本木一丁目
70年以上の歴史を持ち、現存する日本最古のイタリア料理店と呼ばれることもある名店。前菜も魚料理も肉料理も美味しいけれど、何よりも手打ちパスタの旨さに圧倒される。麺とソースが抜群に美味しく、その相性も扱いも、非の打ちどころがない。歴史があるというだけではなく未だに高い評価を受け続けているというのは、新たな顧客を掴んでいくだけの魅力を備えている証拠である。ホールを取り仕切っていた方はイタリアとのハーフだという40~50代の男性。どことなく風格が漂い、それは威圧感ではなく安心感に繋がっている。闊達な喋りと、満点の笑顔は、彼を目当てに通う人もいるに違いないと思わせる。一度行っただけではその魅力を知りつくせない。そんな奥深さを感じさせる貫録のお店だった。

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