No.308

CDDVDTVMOVIE

 

「プレイタイム」監督 ジャック・タチ

まだ冒頭しか見ていないが、各所で解説されているよに、とても音楽的な映画である。空港のロビーを様々な人が歩いていくのだが、そのタイミング・配置にリズム感があり、見ていて心地よい。以前に鑑賞した『ぼくの伯父さん』よりも笑いどころがわかりやすく、喜劇映画なのだということがよくわかる。画面に映るもの全てが緻密に計算されていて、とにかくおしゃれな映画である。(IA

 

「ズートピア」

動物の世界で、肉食動物は強くて草食動物は弱いという偏見がありますが、あるウサギが警察官になる夢をもつのです。そしてウサギは小さくてハンデがあるのに、逆にそれを活かして警察学校を首席で卒業します。それだけで感動的なのですが、まだまだ試練は続き、警察官になっても警察の仕事は与えられず違反切符の仕事ばかりさせられます。違反切符を猛スピードで切っていくのです。ある事件を時間内に解決できなければクビという厳しい任務を受けることになります。そんなとき協力してくれたのが違反切符のときに出会った騙し屋のキツネです。最初は乗り気じゃなかったのに、徐々に2人の結束は強くなっていきます。見事解決してめでたしと行きたいところですが、ここでウサギは肉食、草食に関する問題発言をしてしまい、ズートピアは分裂していきます。自分には警察官の資格などないと思って辞職しますが、きっかけがあってただ肉食、草食の違いではなく、動物が野性を取り戻しどう猛になる原因を突き止めることになります。試練、試練、試練…こんなにいろんな

ことが起こるものかと思ってしまいますが、ハンデがあったり夢を持っている人や、何か頑張っている人にとって、すごく共感できるし、勇気付けられる作品だと思います。いろんな人種がいるし、それぞれ特徴があるけれど、偏見を乗り越えて、友好的な社会が築ける。タイムリーで大切なメッセージです。最後のライブのシーンはすごく好きです。たくさんの問題を乗り越えて、一緒に踊りたくなります。主題歌が大好きです。現代風のiPhoneが出てきたり、ウォークマンやテレビ電話が出てくるのが面白かったです。(SN

 

「大道芸In Shizuoka16」  

衆目の前で演ずることの楽しさの背景にある努力に何度見ても脱帽(IG

 

「しゅららぼん」 

万城目学原作の小説の映画化。琵琶湖・龍・サンラインの三つのキーワードは、美内すずえの「アマテラス」を彷彿させる。(IG

 

「じゃじゃ馬さんとビックボイス」

ビックボイスに惹かれて観てしまった。ビックボイスの意味は勘違いしていたが、諦めないのも夢、諦めるのも夢、諦めたところからまた新しい夢が始まるような気がする。(IG

 

「ちあきなおみ幻の歌姫」

「紅い花」は歌というより、一つの物語のように聞こえてきた。(IG

 

Perfect HumanRadio Fish

最近お笑い芸人でもリズムや歌ネタが多いと感じていましたがこの曲はその流れを先どったものです。

音楽やダンスの使われ方が多岐に渡ってきていると感じます。(SG

 

EVENT

 

オペラ「ノルマ」エディタ・グルベローヴァ 

有名なこの歌い手の声を一度聴きたかった。どんなフォームで歌うんだろう。しかし、調子が悪いようで、一部では、素人の私でもあれっ?と思う部分があった。休憩のトイレ待ちの列で、「全然違う音から始めた。みんな期待してるのに」、という会話が聞こえた。期待が大きいと、応えるのが大変だ、と思った。そして、二部の後半、不思議なことが起こった。オペラグラスで観ていた私の目に突然、涙があふれてきた。別に悲しいとか、切ないとかの感情はなかったのに、声を聴いてダイレクトに涙が出てきた。字幕を見ると、場面は処刑台に向かうノルマが父親に子供たちを託すシーン。そして、さらに不思議なことに、舞台を観ているうちに、歌も声も消えてしまって、ただノルマという女性が立っていた。頭の理解を超えているけれど、本当にそうなのだ。オペラなのに、歌も声も消えちゃうなんて、不思議だけれど、たくさん流した涙は、このところ、しんどいことの多い私を慰めてくれた。このオペラが初演された頃の人も、こうして、涙を流して、元気を取り戻していったのかな。(KR

 

「桂歌丸、高座65周年記念落語会」

小学生の時に落語家になると決め、中32学期で咄家になって65年、80歳の歌丸。演目は、ねずみ。同じ話を数年前、歌丸で聴いている。あの時はまだ笑点の司会者で病気をする前だった。けれど、今回のねずみは前に聞いたものより、さらに話に引き込まれた。それは、二回目のせいだけではないと思う。最初、ふわっと聞こえた歌丸の声が、話が進むにつれ、声に引き込まれ、最後は声が消えて、話だけになる感じ。80歳にして、新しい噺を学んでいるというのが凄い。ライブで聞けたことを嬉しく思う。(KR

 

「勝手に歌唱会(青山マンダラ)」

シャンソン評論家の大野修平さんを司会に迎えて、シャンソニエ「ブン」ゆかりの有志のコンサート。「想いの届く日」レッスンでいろんな声を試したので、その録音と曲のイメージとで、今まで考えていたものとは違う、少し太めの声を使ってみた。スペイン語歌唱なので、お客様には内容がダイレクトには伝わりにくい。声を選んだことは結果的に良かったと思う。「私の天使」ピアノ伴奏の2ビート、サックスがバックにいるつもりで、フレーズを柔らかく作ってみた。今まで、弾むように歌っていたので、少し新しいイメージで作れたかと思う。(KR

 

Jazz Pianist Manami Morita

オリジナル曲弾き語りライヴ。歌とピアノで奏でる独自の世界。リズムや音程のアップダウンが激しいのだが、声の出し方もとても滑らか。ピアノも歌も一体化して、全身で音楽の人。(ON

 

OTHER

 

「時代劇俳優 松方弘樹さん逝く」

故・菅原文太さん主演の仁侠映画「仁義なき戦い」シリーズでは、狂気に満ちた演技で頭角を現したと言われます。

殺陣の上手さで時代劇スターとなった近衛十四郎さんの息子として生まれ、数々の時代劇で活躍しました。

主役、三枚目役、悪役、何でもこなす名優であっただけでなく、歌手として出演作品の主題歌を自ら唄うこともありました。

歴史ファンにとっては、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人を全て演じた経歴を持つ希少な俳優でもあったのです。

晩年は時代劇の復興を念じ、「銀幕維新の会」の発足に参画した他、後進の育成にも尽くしました。

感謝と共に、ご冥福をお祈りいたします。(YD

 

「元アナウンサー 小川宏さん逝く」

子供の頃からよく観ていた朝のバラエティ番組「小川宏ショー」でも、笑顔が素敵な優しい男性という印象が残っていました。

言葉の歯切れが良いだけではなく、共演者と視聴者に対する司会者としての気配りも好感が持てました。

後にうつ病を発症しましたが自力で克服し、その体験談を出版や講演活動に活かし、90歳の天寿を全うしました。

今思えば、優しさと強さを兼ね備えた日本の男性の理想の姿ではなかったかとも思えます。

今のTV番組は出演者だけで盛り上がっている自己満足的なものが多くなりましたが、視聴者に責任を持って番組を届ける小川さんの誠実な姿勢を見習ってもらいたいものです。(YD

 

最初に観た根津さんの演技は、昭和53年大河ドラマ「黄金の日日」での石川五右衛門役でした。

その他に黒沢明監督作品「影武者」や「乱」にも出演し、寡黙なキャラクターを演じつつ、真摯に学び続ける姿勢が人気を集めました。

将来を期待された俳優でしたが、晩年は持病悪化などの不幸に見舞われ、平成22年には芸能界を引退していました。

男らしい日本の男優がまた一人この世を去って行ったことが惜しまれます。(YD)                     

No.305

CDDVDTVMOVIE

 

「地球の上に朝が来る」川田晴久

美空ひばりの師匠と呼ばれているらしい。あるところで「美空ひばりが百年に一人の天才なら川田晴久は千年に一人の天才」という評価が書いてあったので、どんなものかと思って図書館でCDを借りて試聴。SPの復刻版なのでなかなか聞きづらいところもあるが、観客をひきつけるところがあると思った。機会があればぜひ。(MO

 

LALALA LOVE SONGap BANK fes 10)」久保田利伸

これくらい口を開けて声を出せたら、歌っていて気持ちいいだろうな、と見ていて思った。(OM

  

「君がいるだけで(ap BANK fes 09)」石井竜也

話しかけるような声に聴こえるが「ap BANK」のコールで、実声と歌声の違いに気づかされた。(OM

 

「びじゅチューン」NHKEテレ

有名な絵画を題材にした5分間アニメ作品。井上涼氏が作詞作曲歌作画すべて一人で行う。毎週奇想天外なアイディアが出ていて面白い。

ところが井上氏は美術史の授業が苦痛だったとのこと。仕事としてやらざるを得なくなって必死に考えて作品を作っているそうだが、下手に自分の好きなものだけに限定して活動してしまうと、自分の幅が狭くなってしまうのかなと思ったりする。

そういう言い訳をしながらあちこちに首を突っ込んでいる自分だが、ジャンルの違いを超えて共通している根本原理をつかんでいきたいと思っている。(MO

 

「悪党には粛清を」

面白かったです(構図や色彩も良かった)。なぜ今、しかもデンマーク製西部劇なのか。

いろいろなオマージュもありながら、知らなくても楽しめるし、最後には考えさせられました。たとえば…今、

温暖化が問題になってはいるが、永久凍土が溶けることで利益を得る国々があるとか、移民とか…。

ただ、宣伝が下手だなと思った。邦題はOKだけど、単に復讐劇じゃないのに勿体ないなあと思いました。(OM

 

「バトル・オブ・ライジング」

「ソーシャルネットワーク」を観たとき、まるで子供の喧嘩みたいだなと思ったが、これは、子供が権力を誇示しているように思えた。ままごとみたいだがそうなると怖いなと思った。(OM

 

Amy

エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画。歌うことが本当に好きで、才能があり、トニー・ベネットからは、エラ・フィッツジェラルドやビリー・ホリデーに匹敵する歌手といわれグラミーも手にするが、自己破戒的な性分が体を蝕み、27歳という若さでの他界はたいへん惜しい。彼女の歌は魂から絞り出された歌だったと思う。(ON

 

Zootopia」ディズニー

2016年に公開されたディズニーの映画です。

展開に無駄がなくあっという間に時間が過ぎていきます。

細部にこだわるという哲学を学ぶお手本のような作品です。(SG

 

BOOK

 

「社会の中で居場所をつくる」ビックイシュー2016

自閉症当事者の東田直樹さんと精神科医の山登敬之さんの「雑誌ビックイシュ-」での往復書簡を本にまとめたものです。

人間だったことを初めて自覚した時の東田さんの文章にはとても驚きました。また一つ僕の引き出しが増えたような気がします。(IH

 

「声は一分でよくなる!」福島英

この春に買ったものの、ちょっと忙しくて、いわゆる「積ん読」になっていた。「一分でよくなる」なんてタイトルも、ちょっと胡散臭い。けれど、自分のレッスンは相変わらずの試行錯誤の日々、その中でふと気がついた。三年ほど前から見ていただいているトレーナーの声だ。レッスンの録音を聴いて、「あれ?、トレーナーの話す声、最初の頃に比べて良くなっている」。そんなこともあり、この本を引っ張り出して、「はじめに」を読んでみた。「あれっ?」と思った。「声はただ、内容が伝わるように使えばよいというものではありません。それなら、メールで足ります。その動きやリズム、躍動感や命をもってこそ、十分に働くのです」とある。私は自分の話し声は良くないと思っている。日頃、レッスンの録音を聴くと、自分の会話の声が、高くて弾んだ感じで、元気良くて、嫌だなと思う。でも、ちょっと押さえて低めに落ち着いた声にすると、声は大きく出ないし、息漏れみたいにもなる。出しにくいから、しばらくすると、結局はいつもの出しやすい声、つまり、高くて、元気があって、動かしやすい声を使ってしまい、まあ仕方ないかと諦めていた。でも、躍動感とい

う点では、この声は、低めに出す声より、明るく生き生きしていることは確かで、もしかしたら、そんなに悪くないかもしれない。回りの人にとって高い声は嫌だろうと、私が思い込んでいるだけで、回りの人はあまり気にしていないのかも?。本の先をさらに読む。「みなさんが気分ののらないままに声を発すると、それを受け取る相手は、あなたの体調がよくないのだと思います。あるいは気難しい人だとか、機嫌が悪いと思い、離れていきます。ものごとがうまくいかなくとも、大失敗しても、あなたが誠実な声で対処すればものごとは必ずよくなります。険悪なときに、あなたが一声、明るい声を使えたら、それ以上、修羅場にはなりません」。ちょっと、待って。そういえば、たまに、私が低めの落ち着きのあるつもりの声を使うと、家族からは「具合悪いの?」「機嫌悪いの?」と言われる。頑張って低めに出しても、気分はあまり乗らないことは確か。普通に高い声で話す方が気持ちは乗る。それに、もし、自分が大失敗して謝る時や、険悪な時に、私はこの低めの声を使うかしら?、いやいや、やはり、いつもの声で事態の打開を図ると思う。あれ?、なぜだろう?。低めに出した方が良い声なら、いざというとき、それを使わないなんておかしい。それとも、いつもの声の方が気持ちを伝えられるから、良い声でなくても、使うのか?。あれっ?、自分の気持ちを伝えられるのが、自分にとっての良い声じゃないかしら?。うーん、わからなくなった。もしかしたら、私は、良い声を作ろうとしている。けれど、福島英さんは、磨け、と言っていて、作れ、とは言っていない。さらに、ページをめくる。第一章「声は必ずよくなる」。「普段とは違う力のない声のトーンで話していると、心配されることがあるでしょう。」これだ、私が家族にたまに使う低い声は、普段と違いすぎて、心配されちゃうのだ。「声帯を動かす筋肉や共鳴のさせ方は、トレーニングによって変えることができるのです。この声は生まれつきだからとあきらめないで、丹念に基礎的なトレーニングで鍛え続けていくことで、あなたの声は自分のもって生まれた声のまま、必ずよくなっていきます。」自分の持って生まれた声のまま、よくなっていく?、…私は声自体を変えなきゃと思い込んでいるけど、自分の持って生まれた声のまま、良くなっていくなら、そっちが絶対自然だ。

そして、「自分の声を嫌う人が多いのは、言い換えれば、多くの人が、これまで声を磨くことに関心がなかったということだと思います。しかし、声にはかたちがないので、これも仕方のない話だと思います。たとえば服や髪型の場合、あなたはどのように関心をもっていたでしょうか。」「「私はこの服が好きだ」と思えるような、自分のいい声の基準をもつ、という機会もなかったはずです。しかし、これまで自分の声に関心をもつ機会がなかったとしても、今がそのときです。これから声を訓練することで、自分に一番合う服や髪型をみつけたように自分の声の基準もつくっていきましょう。」。これは、すごく説得力がある。私は着るものや髪型に自分なりのスタイルを見つけるまで、かなりの時間がかかっている。だから、声だって私の場合は、自分らしいものを見つけていくには、たくさん時間が必要かもしれない。とはいえ、こういう本を読んでいるのだから、今だって、良い声の基準作りの準備段階にいるに違いない。そして、「一分でよくなる!」の意味は、一分間でできる簡単トレーニングをたくさん紹介している、ということだった。一分なら、何かやってみようかな。(KR

 

EVENT

 

「二台ピアノで奏でるタンゴの世界~ブエノスアイレスよりアンドレス・リネツキー氏を迎えて」杉並公会堂小ホール

コンサートは特に二部がどの曲も素晴らしく、曲の終わり方がものすごく美しかった。そっと終わるもの、畳み込んで終わるもの、力強く魅せるもの、華やかに終わるもの。曲の納め方がこんなにもある、しかもそれを二台のピアノがお互いの呼吸を読むように、ひとつなって終わる、見事だった。丸野さんは小さい女性なのに、ダイナミックかつ繊細、音の切れがシャープ。二人の共演をまた聴きたいと思ったし、タンゴって素敵だと感じた。帰りに、3月に共演した、タンゴ歴60年のヴァイオリンの方と一緒になり、その方も「曲の終わりが一番大事だ」と言っておられた。(KR

 

「アース・セレブレーション 2016年薪能」津村禮次郎 コンテンポラリーダンス 森山開次

何回か鑑賞しているが、森山開次のダンスは圧巻。能にインスピレーションを得た新作ダンス「楊貴妃」が初演されるため楽しみ。

通常伝統芸能の演者は狭い世界で完結してしまうことが多いが、津村氏は70歳を過ぎた今でも現役の能楽師でありながらいろいろなジャンルとコラボレーションして進化しているところがすごい。

森山開次のダンスは神々しさがあり目が離せない。野外上演のため森林から登場してくるがとても幻想的。

佐渡まで行くのは大変だと思うが、機会があればぜひご覧ください。(MO  

 

OTHER

 

「ソプラノ歌手 森摩季さん」

20092011年のNHK年末ドラマスペシャル「坂の上の雲」の主題歌として、「Stand Alone」は3人の女性歌手に歌い継がれました。

2009年:サラ・ブライトマンさん

2010年:森摩季さん

2011年:麻衣さん(本曲作曲者久石譲さんの娘)

以前、その中の一人森摩季さんがオーケストラをバックに本曲を歌ったときの動画を観ていたところ、自分はあることに気づきました。

歌い出しの「小さな光が」から「歩んだ道を照らす」へ音程が急に上がる瞬間、森さんが大きく息を吸い込むような仕草を見せたのです。一般人にとって歌うことに限らず、声を出すには息を吐き出すのが当たり前と思っていたのに、「息を吸いながら歌う」とはどういう仕組みなのかと不思議に思ったものです。

しかし、それは息を吸っていたのではなく、息を吐いて発声しながらも「後ろに引く」ように音程を上げていたことが、最近のレッスンでわかるようになりました。

YD

 

「リッツカールトン大阪」

入った途端別世界にいざなわれたようでした。

建物のつくりやインテリア、アメニティーそしてスタッフのすべてが超一流で魅了されました。

リッツのサービスへのこだわりを歌唱にも応用できるよう上を目指していきます。(SG

 

<店>

 

「アミュゼット(イタリアン)」新宿

野菜ソムリエのお店。ここでは肉もパスタもピザも、野菜の様々な表情を引き出し、引き立てるためのもの。ここの野菜は肉では感じられない季節感を分かりやすく伝えてくれる。丁寧な接客までもが、すべて野菜の魅力を楽しんでもらうためのもの、という意識がある。野菜という無数の種類と産地、旬を武器にすることでいつ何時訪れても飽きることがない構成を作り出している。

 

「東京屋台(アジア料理)」東京

日本や中国を含み、タイ・ベトナム・ラオスなどの東南アジア料理をごちゃっと詰め込んだようなお店。「雑」であることの魅力を追求するとこういう形になるのかもしれない。提供が早く、旨く、安い。タバコの煙や、雑踏のような騒々しさを楽しむお店として存在意義がある。

 

No.302

TVDVDMOVIE

 

「ある日どこかで 」クリストファー・リーブ

ラフマニノフの曲も素敵な映画です。

原作ではマーラーだった曲を変えたという、音楽担当のジョン・バリーのコメントが面白いなと思った。(OM

 

「ジョーズ」

テーマ曲、近づく恐怖を2音(低「シ」と「ド」かな?)で表しているんですね…。

そのたった2音が怖い…デス。日本も海洋国(政治的には、島国?)なのでサメは、普通にいるそうです(たしか…)。(OM

 

「未生(ミセン)」(韓国ドラマ):

場面音楽(インスト)に、ボーンボーンと1音(「ラ」かな?)が使われていて気になりました。

たぶん人物の内省シーンだと思うので、「ラ」の音はこういう感じなのか…とか、音の印象を考えるきっかけになりました。(OM

 

「世界から猫が消えたなら」

佐藤健さんが病気の役と、自分の中の悪役を演じるているのですが、2人を同じ人がやっていると思えないくらいに表情、話し方、態度がまるっきり違っていて、ストーリーにも緊迫感がありました。1日の命と引き換えに携帯電話、映画館、ひとつひとつ物が世の中から消えていくたびに、それに関連する思い出、大切な人との関係も消えていきます。最後に猫を消そうと言われたとき、お母さんとのエピソードがあるのですが、母親のことを大切に想う、愛情の深さに感動しました。そして、自分の生き方を振り返って恥ずかしくなりました。(SN

 

「久米書店」

話題の本を書かれた著者が登場し、久米宏さんと壇蜜さんによるインタヴュー番組

毎回面白く勉強になる。なぜこの番組、もっと早く気づかなかったのかと思う。(ON

 

「最高の花婿」

フランス映画。4人の娘がいる夫婦の物語。上の娘3人が外国人と結婚したため末娘にはフランス人と教会で結婚式を挙げてほしいと期待している。三人の婿はユダヤ人、イスラム教徒、中国人。家族一同が集まる場で宗教や習慣の違いのためにバトルが始まる。四女の結婚について話が進むところがストーリーの山場だがネタばれになるのでこれ以上は内緒。グローバル化とはいってもなかなか人々がわかりあう事はたやすいことではないが、過程を丁寧になおかつ上品に表現しており、ひさびさにいい映画を観たと思った。(MZ

 

BOOK

 

「夢をつかむ イチロー262のメッセージ」

ストイックに自分のやるべきことをやり続ける、準備を怠らない考えはあらゆることに応用可能だと思います。

「僕の一番の目標は「あれをやっておけばよかった」をなくすことです」という言葉が印象的でした。(SG

 

EVENT

 

「若冲展」

若冲の作品は5.6回鑑賞しているが、今回の東京都美術館での開催はとてもよかった。

間近で本物を鑑賞できた。この時代師匠の模倣をするのが一般的だがオリジナルの技法を編み出しており、それがまた現代につながる斬新な技法や色遣いになっているところがすごいと思った。

時空を超えて人々を魅了する作品を私も創り出したいと切に思った。

さすがに入場までに5時間を要するのは体力がいる・・・。しかもレッスン前に寄って行こうと思ったため大変ひやひやして待っていた。今回年配者が多かったが皆様元気だなと思った(途中でリタイアせずに並んでいたので。待っている間に給水ポイントを設置したり日傘の貸し出しがあったりするような展覧会は初めて)(MZ

 

other

 

「名司会者 大橋巨泉さん逝く」

「野球は巨人、視界は巨泉!」の決め台詞で有名だった大橋巨泉さんが、長いがん闘病生活の末に亡くなりました。

巨泉さんが司会を担当した番組には馴染みが多く、「巨泉・前武のゲバゲバ90分」、「お笑い頭の体操」、「クイズダービー」、「世界まるごとHowマッチ」、「ギミアぶれいく」など、知的でしかも笑える番組作りは、当時まだ子供だった自分にも素直に楽しめました。

共演者に語りかけるときと視聴者に語りかけるときの違いもはっきりしていることが、わかり易さの一因ではないかと思います。

 「世界まるごとHowマッチ」にレギュラーで出演した北野武さんや石坂浩二さんも、日本人の感性を大切にする巨泉さんの司会ぶりに理解を示し、一緒に番組を盛り上げていました。

一方で、人材発掘に精力的に取り組み、北野武さんの兄で科学者の北野大さんをテレビでヒットさせた仕掛け人も、巨泉さんでした。

最近のテレビ番組では、スタジオの中の出演者たちが内輪だけで盛り上がっていて、ともすれば視聴者を無視しているかのような雰囲気が腹立たしく感じられること頻りですが、巨泉さんの司会ぶりを見習ってほしいものです。(YD

 

<店>

 

Good Morning Caf(カフェ)」中野

ハンバーガーやパスタといった軽食に定評がある。窺ったのは夜で、アヒージョやフリットといった小皿料理が並び、カフェというよりも小洒落たバルの様相を覗かせていた。

 

Cuisine Tokyo(キュイジーヌ)」新宿三丁目

とにかく美味しい。とにかく早い。お店のキャパシティは小さく、メニュー数も多くないが、扱っている食材や調理法には随所にこだわりが見られる。長所も短所も全てここに含まれ、初めて行くには楽しいけれど、よく食べる人ならその一度で食べたいものを一通り食べ終えてしまう。魅力に溢れるお店なので、メニューチェンジが頻繁に行われているようなら足繁く通いたいと感じる人は多いだろう。

No.299

TVDVDMOVIE

 

「バケモノの子」

気持ちが落ちていても、それを超えて荒れる事無く行く事が強さだなと思いました。

陳腐な感想ですみません。しかし自分なりにかなり感動したのです。(KT

 

「宇宙へ」

NASAのドキュメンタリー。

個人的には60年代の音楽や時代背景など好きなので、アポロ計画もワクワクします。

その一方で月に人が行く意味って何なんだろうと疑問です。でもとりあえずソ連との宇宙開発競争に勝ったし、歴史には残ったし、アメリカの壮大な思い出作りなのかなと思っています。アポロ計画はそんな思い出作りに何兆円も使う事が出来た時代の話。(KT

 

「ピノキオ」

ピノキオが女神に嘘をついたとき、魔法をかけられて鼻がどんどん大きくなっていくのですが、これは嘘は大きくなるという意味があるそうで、とても納得しました。また、ピノキオが悪ガキと遊んでいるときに、みんながどんどんロバになっていくのですが、ロバはスラングで「怠け者」の意味があるそうで、作品の中のひとつひとつに深い意味があるんだなぁと分かりました。ゼペットの言葉からピノキオに対する強い愛情が感じられてとても感動しました。最後にはピノキオはおじいさんを助けるために必死になり、頼りなくて心配してしまうのですが、その勇気がピノキオを本物のこどもにしてくれます。大切な教訓がたくさんつまった物語だと思いました。

SN

 

「偉大なるマルグリッド 」フランス映画

歌に片思いしている音痴の男爵夫人が、大舞台でコンサートをすることになる、その背景にあるものは?がテーマの映画。

実在したアメリカのソプラノ歌手がモデルとのことだったが、より実話に近いストーリーで、今年メリル・ストリープとヒュー・グラントにより公開されるということでそちらも楽しみである。(ON

 

「らららクラシック 」 Eテレ

クラシック初心者の私にとって曲の解説がとてもわかりやすい。作曲者の立場から曲の構造を説明してもらえるので断片的ではあるが理解が進む。(MO

 

BOOK

 

「究極のいじめ解決法 」長野志津男

長野志津男先生は所謂「教育者」ではありません。歯科医師です。歯科医師としての日々の気づきが健康全般の問題解決に繋がり、さらにいじめ問題の解決にも繋がったと言います。それらを一冊にまとめたのが本書です。

加害者と被害者だけの問題にしてはならない。

メンタルな問題だけではなく、肉体の健康からも考える。

報復では真の解決にはならない。

いじめを解決するために旧来の常識を破り、新しい常識の構築を目指して本書は書かれております。(YD

 

「人生をワンランクアップさせる男塾入門 」良岡侑宙・流行に流されず、なりたい自分を目指す。そんな男性のためのスタイリストとして活躍する良岡侑宙(よしおか・ゆう)さんが初めて出版した書籍です。

本書では、なりたい自分を目指すための「V6メソッド」というものが紹介されています。

V6とは、下記の6つの段階を言います。

1.Voice(自分の内なる声)

2.Visual(見た目から起こす変化)

3.Vivid(生き生きとした暮らし)

4.Vision(人生の展望の明確化)

5.Value(今からでも高められる自分の価値)

6.Victory(自分にしか達成できない「勝利」)

一番最初に「声」が出てくるところが意味深げですが、世間体、流行、柵などによって、自分の内なる声は聴きにくくなってゆきます。

聴きとることができても、その声に従って実行することはさらに勇気が要ります。

それでも、まずは自分の声を聴き、勇気を持って実行に移さねば、後悔しないような「なりたい自分」にはなれないということです。

だからこそ、本書では最初に「声を聴く」ことから始めているのです。(YD

 

EVENT

 

「ウエストサイド物語」劇団四季

ダンスシーンが多くて、特に男性はアクロバット的な動きが多く、サーカスを見ているようなハラハラ感と興奮がありました。オーバーチュアがなくなってしまったのが少し寂しかったけれど、生演奏がとても良かったです。

SN

 

「ジキルとハイド」東宝

ジキルのときにあんなに思いやりがあって尊敬できる博士なのに、ハイドがでてくるとものすごくゾッとして、もとは同じ人間の善と悪を演じるってすごいと思いました。ルーシーの『連れてきて』の歌もダンスも好きでした。あと、『新たな生活』のところの演技がとっても感動しました。身売りに身を落として教育もちゃんと受けていない女の子が初めて愛を感じて夢を見て手紙を読んでいる姿がすごく伝わってきました。それでもこちらはハイドがルーシーを狙おうとしていることを知っているからとてもドキドキしました。エマの博士への一途な愛情があるから、ハイドの残酷さがさらに引き立って見えました。(SN

 

「ブエナビスタソシアルクラブフ・アディオスツアー」武蔵野文化会館

オマーラ・ポルトゥオンドを生で聴きたいと思い、出向いた。80代半ばという。プログラムの前半のヴォーカルは若手の男女二人、男性はハイトーンの輝かしい声だった。途中から、ピアニストに支えられて、オマーラ・ポルトゥオンドが登場した。えっ?、なんて小さいお婆さんなんだろう、と正直思った。けれど、歌い始めたら、もう音楽の中にいて、「ベサメ・ムーチョ」の聴衆との掛け合いなど、すっかり乗せられてしまった。曲の終わりのロングトーンは出している間にどんどん強く出てくる。曲の中でダンスを披露したり、ステージを楽しんでいる様子。ブエナビスタソシアルクラブメンバーのほとんどは高齢者で、最後のワールドツアーということもあってか、皆、楽しそうに演奏している。今まで見た、高齢のミュージシャンは、いずれも、ステージに余裕があった。90歳のドラマー、ロイ・ヘインズは「やりたいことをやるぜ!」という感じだったし、沖縄民謡の故登川誠仁は「歌というものは、だいたい合っていればいいんです」「歌詞を忘れたので、太鼓にまわ

ります」などと飄々としていた。オマーラ・ポルトゥオンドのステージは、ハメを外したような茶目っ気たっぷりだった。帰りはまた、ピアニストに手を引かれて退場。ステージになると、気合いが入るのだろう。いい感じで肩の力が抜けた境地に、いつか私もたどり着きたい、と、思う。そのためには、健康に気をつけていかなくちゃ。

KR

 

「英国の夢 ラファエル前派展」(Bunkamura)

テーマ別に展示が別れているのですが、わたしは前半、「ヴィクトリア朝のロマン主義者たち」の絵がすごく好きでした。人を描いた作品が多くて、表情や、その視線の先に何があるのかなと考えると、情景がありありと見えてきて絵が動いて見えました。ジョン・エヴァレット・ミレイの『良い決心』という絵があったのですが、その絵の中で女性は誰か大切な人を見たときのような、それでも何か深刻な決断をしたような表情をしていて、見ているこちらがひきこまれ、ドキドキしました。作家同じく、『春(林檎の花咲く頃)』という絵では女の子たちが広いお庭かお外でピクニックをしているのですが、ある子はミルクか何かを注いであげて、ある子はそれを見上げて、ある子は寝そべって何かぼんやりと考えていて、ある子はそれを見つめている、というようにひとりひとり役割が明確にあり、お芝居と似ているなと思いました。しかし絵の中で端の方の地面に剣が突き刺さっていて、何を意味しているのか未だに分からないのですが、全てが幸せというわけでもなく、ミスマッチなものがあることでも何かを象徴し、伝えることができるのが面白いと思いました。(SN

 

other

 

伝説「 地震加藤」(戦国武将加藤清正の忠義)

今回の熊本大地震で多くの被害者、犠牲者が出たことには、正直言葉も出ない。

発生から10日経っても、地震活動は活発化していて終息の見込みはないというのだからやりきれない。

その中で、熊本市の国宝熊本城もかなりの損傷を受けたが、倒壊はしなかった。古の築城技術の秀逸なることには驚嘆する。

この天下の名城を築き、今もなお「せいしょこさん」の愛称で親しまれている戦国武将が加藤清正(1562~1611年)である。

同郷の先輩に当たる羽柴(後の豊臣)秀吉の家来となり、秀吉の天下統一に大きく貢献した。後に朝鮮出兵にも参陣したが、同じく秀吉の家来石田三成と対立して秀吉に讒言され、無実の罪で帰国の上蟄居謹慎を言い渡された。

それから間もなく、近畿地方一帯を「伏見大地震」が襲い、秀吉の居館「聚楽第」も損傷したが、そのとき一番に秀吉の安否を気遣って駆けつけたのは加藤清正であった。謹慎命令違反の処罰を覚悟で清正は駆けつけたのだった。

人間、いざという時の振る舞いで本心が明らかになることがある。

表裏なき清正の忠義心に秀吉は涙を流して感謝し、罪も晴れた清正は、徳川時代に入ってからも忠勤に励み、豊臣家の安泰と天下の平和を願いつつ他界した。(YD

 

<店>

 

Grow(鉄板焼き)」六本木

日本最古の肉牛と言われている千屋牛を扱うお店。二百年以上の歴史があるというが、古食材にありがちな粗さはなく、今現在の和牛らしい優しく甘い味わい。品種は同じでも、時代の中で改良され続けた結果なのだろう。さらに一人につき一尾の伊勢海老が提供される。高級食材だけあって美味しいが、ただ単純に「焼きました」ではなく、蒸し焼きにして濃厚なソースをかけている手間に好感が持てる。ソースはエビの味噌がベースになっており、よく合う。素材や見た目のインパクトは確かに大事な要素だけれど、頼りすぎてはならない。より良い味を作るということが何よりも優先して考えるべきことで、他の要素はその土台の上に積み重ねていくべきものなのだと感じた。

 

「ブリーズヴェール(洋食)」赤羽橋

特に美味しかったのは、茹で上げたラビオリの下に、ブレゼした鯛とバジルのソース。字面でも十分に美味しいが、実際の味はそれを上回る。しかしこうした店を訪れた時、満足感と共に、伸び白の少なさを感じてしまう。一度ハードルを上げてそれをクリアした場合、次はさらにハードルが上がる。多くのお店は月単位でメニューの変更をしているが、そこに常に全力で取り組んでいるがゆえに、毎回クオリティを上げ続けるのは不可能である。期待値の高すぎるお店が目指すもの、ただ普通に「美味しかった」だけでは許されないお店に求められるものをどう満たしていくか。改めて注目していきたいと思った。

 

「メトロポリタングリル(グリル料理)」新宿

グリル料理の店。サーロインのプロシェット(串焼き)なども、専用のロースターで焼かれている。肉であれ魚であれ、薄かれ厚かれ、焼き加減は絶妙の一言。ローストに関しては焼き時間などをマニュアル化することはできないため、仕上がりを左右するのは、経験から得られる繊細な感覚でしかない。そういった意味では食べて学ぶことのできる点は多くはないのかもしれないが、完成品とも呼ぶべき料理を体感することは無駄にはならないと感じた。

No.296

<CD>

「ハイッブリッドレインボウ」BUMP OF CHICKEN
もともとはthe pillowsというバンドの曲ですが、バンプがアレンジをして自分たちなりに表現しています。もともとはピロウズの中でも激しい曲の部類に入る曲ですが、バンプはキーを下げて、しっとり歌っています。そういったアレンジでは物足りなさを感じることが多いのですが、聞き応えがあり、しっかりと自分の表現にしています。他のアーティストと何が違うのかを学ぶよい教材になると思います。(SG)

「ジョン・ウィリアムズ」
『スター・ウォーズ』『E.T.』『ハリー・ポッター』など、彼の作曲した作品は数えきれません。どれも大好きです。どこが好きなのか説明するのは難しいのですが、映画音楽なのでその音楽を聴くとやはりその映画の場面を思い出します。わたしがこれらの映画を好きなのも音楽の要素も強い気がします。スターウォーズの曲を聴けば宇宙を思いますし、戦いですから落ち着いてもいられず常に行進できる前に進んでいくような曲ですが、main themeではその壮大さに思わずため息をしてその中にもキラキラという音があって、ヴァイオリンの高くて細かい音に何億もの星が宝石のように輝いてうずまいている様子を想像してとてもすばらしいものを見たような気分になります。まだ見ていないエピソードもいくつかあるので全部見たいし、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』もできれば仮装して見に行きたいです。(SN)

<映画、TV>

「マンマ・ミーア! 」
ABBAの曲を使ったミュージカルなので、曲を聴いたことのある人は多いと思います。ドナのドスのきいた声と雰囲気に対して、「The winner takes it all」などのように、失ったものや背負ってきたものも描かれていて、しっとりとした表現と力強さがじわーっと伝わってきます。この歳になったらこんなにたくさん経験することも感じることも増えるのかなと思いました。いちばんのお気に入りは最後に流れる「Thank you for the music」です。息をするのを忘れてしまうくらいに聴き入ってしまいます。混じり気のない澄んだ声に、息使いに、圧倒されます。(SN)

「THE 有頂天ホテル」
セリフも物語もテンポよく進んでいき、ずっと笑っていました。ひとつ笑ったら次は何が出てくるんだろうと身構えてしまいました。それぞれが夢をもっていて、過去をもっていて、そこでの人間関係や失敗が描かれており、新年幕開けとともに前へ進んでいこうというシーンで終わります。でもそんなことよりなによりとにかく笑えます。娼婦の役がでてくるのですが、そのしぐさや動きがとっても美しいというかダンサーのようで、わたしには印象に残りました。(SN)

「ステキな金縛り」
仕事ができないと言われてきた女性弁護士がある殺人事件を調査する過程で落武者と出会い一緒に事件を解決していくコメディーです。落武者が戦国時代の武将という設定で、その時代を語ったり今の時代にあるものをわからないなりに堪能していたり、受け継がれる歴史の間違いを正したり笑ってしまうところはたくさんあるのですが、落武者を通して死後の世界があることやそこで亡くなった親戚もいつも見ていてくれているというメッセージも込められていて、散々笑ったあとにも温かい気持ちが残るような作品です。(SN)

「シティ・ハンター」北条司
新宿を舞台にしたハードボイルドなドラマです。
フィクションとはいえ、新宿の治安悪すぎだろと思いました。
そして悪者の人たちがなんだか妙に自信たっぷりで、冷酷で、武器弾薬を大量に持っていたりして、わかりやすくて良いです。(KT)

<本>

「人生をワンランクアップさせる男塾入門」良岡侑宙著
女性の視点から、時に厳しく、時に暖かく、素敵な男性であれかしと願いつつ、身だしなみから男性の「なりたい自分」をサポートする「ビジョンスタイリスト」良岡侑宙さんが満を持して初出版しました。
「なりたい自分」実現のステップは「V6」。
1.「VOICE」:自分の内面の声を聴く
2.「VISUAL」:見た目から人生を変える
3.「VIVID」:生き生きとした毎日を送る
4.「VISION」:人生の目的に向かう
5.「VALUE」:自分の価値を自分で上げる
6.「VICTORY」:輝く人生は自分が作る
長唄の題材にも、それぞれの登場人物の望みや思いがあり、それをまずは声(言葉)にして伝え、態度や仕草に表し、目標に向かって力強く進みつつ、自分に誇りを持って生きてゆく姿が歌われています。
まずは、しっかりと声を出し、声を聴くことから始まるということなのかも知れません。(YD)

<その他>

「CHICAGO」(渋谷ヒカリエ)
NHK朝ドラ『マッサン』でおなじみのシャーロット・ケイト・フォックスさんがロキシー・ハート役で、とても柔らかくて深い声が印象的でしたが、ヴェルマ・ケリー役のアムラ=フェイ・ライトさんがとてもセクシーで声の張りが強くて感動しました。私がイメージしていたヴェルマ・ケリーより男っぽくて驚きましたが、そこから伝わってくるエネルギッシュな女を超えた力強さが圧倒的でした。演奏が舞台の上でされていたのでジャズの雰囲気をさらに楽しむことができました。歌もダンスも盛りだくさんでした。(SN)

「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート」(渋谷ヒカリエ)
ミュージカルの代表的な曲をたくさん聴くことができました。私はローラ・オズネスが好きだったのでシンデレラの代表的な曲を聴けたのがとても嬉しかったのですが、『南太平洋』の魅惑の宵(some enchanted evening)がうっとりとしてとても感動しました。『南太平洋』の映画を見たことがないので見てみたいです。(SN)

「MUZAアコースティック・ライブ ウィーンは踊る」アンサンブル・ウィーン
良く歌うヴァイオリンだなぁ、と聴きながら思った。はっきり言って、私よりはるかに体を使って歌っている。ヴァイオリンに息を送っているのは、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサート・ミストレス、アルベナ・ダナイローヴァ、ヴァイオリンは1728年製グァルネリ・デル・ジェス。モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」のメドレー、歌手の代わりにヴァイオリンが歌う。強弱のはっきりした美しい音色だ。このアンサンブルはチェロの代わりにコントラバスが入っている。曲は他に、こうもり序曲、ウィンナワルツ、ポルカ。あまりに素敵だったので、CDを購入した。CDに入っていた「フィガロの結婚」バリトンの歌う所をヴァイオリンが歌って、美しい。歌手がいらないとは言わないが、ヴァイオリンの挑戦状だ。声の奏者の一人として、ヴァイオリンに負けないよう、体を使って歌わなきゃ。(KR)

「菅原佐知30周年記念コンサート」(南青山マンダラ)
演劇出身のシャンソン歌手、声の使い分けや雰囲気作り、選曲が良く、飽きずに何曲も聴けた。特に良いと思ったのは、曲の終わり方、他の歌手なら綺麗に伸ばすところを、短くして、しかし、歌い手として、歌の中にそのまま立っている感じがした。声は切っても、歌が続いている、というのは、演技力なのか、集中力か。自分の歌い方というのを、つかんでいるから、できるのだと思った。
(KR)

「リズ・ライト」(丸の内コットンクラブ)
海の底で聴く声のようだった。スウッと入って来て抵抗がなく、響きというより、声そのものがそこにある、というか。地底の声というと、もっと響くと思う、それより柔らかく、そこに魂が存在するような感じが深海のイメージ。声だけ突出するのでなく、音楽としてそこにある。歌っていない時のリズは、タンバリンをさりげなく叩き、それが少しもうるさくなく、演奏に参加している。テンポの早い曲でも、海の底のような静けさを感じのに、リズム感がすごくよい。バンドメンバーそれぞれのソロパートを楽しんでいるようで人柄の良さを感じる。衣装が黒で、キラキラさせないところが私好み。すっかりファンになり、また聴きたいと思った。本当に行って良かったライブだ。(KR)

「エリック・ミヤシロ」(かわさきジャズ)
ジャズアカデミー講義「トランペットの魅力と音楽の楽しさ」で聞いた話が、ヴォーカルにも通じるものがあり、この研究所の福島さんの考えにも共通するものがあり、勉強になりました。「自分の肺活量は一般人と変わらない。自分の持っている肺活量をいかにバランスよく使うか。勉強はいろんな考え方があり、自分に合ったものを進めていけばよい。ひとりの先生に、はまってしまうと、自分が考えなくてすむ、言われたことをやっていた方がラク。でも、10人いたら10人のやり方がある。そして、ひとりになったら自分が自分の先生になる。学校で最初にトランペットを教わる子供たちは、唇をしめすぎている、唇自体も共鳴している。でも、最初にそう教わってしまっているから、しめてしまう。マウスピースの選び方は、音が良いことより、自分がラクなこと、音は後からついてくる。何かが苦手なネガティブは進歩の妨げ、客観的にどうするか考えて、先生を探す。リハーサルを見学させてもらうのは良い勉強、作る作業に協力することは大切。練習について、音楽は心を使うと同時に筋肉に覚えさせる、4回ミスして1回クリアすると、体は4回のミスを覚えている。ネガティブは体に残る。個人練習だから、ゲネプロだから、本番がうまくいけばいいというのはダメ。音を下げて、ゆっくり、絶対ミスしない。練習でも、誰かが前にいて聞いていると思う。練習時間が長いから良いとはいえない。人間の集中できるのは長くない、気が散るのは脳が休みたがっている。5分やったら5分休む、同じ時間休む。小分けした練習の方が成果が出る。アドリブはどの音を吹いちゃいけないとしばられがち、でもジャズは間違った音はない、間違いは二回すれば間違いにならないとマイルス・デイビスは言った。ポジティブに行く、何か起こったら次にどうするか、動ける心がまえ、これを吹いてしまったら、どう処理するか。食わず嫌いで拒むより、いろんな音楽を聴く。なぜ嫌いか、分析してみる、批判は簡単。苦手なジャンルの何か面白いものを探すのが前向き。それに刺激されて、いろんなドアが開く。幅広くいろんなことをする。音楽全般は死ぬまで上達できる。息が続かなくなっても、悲しいことを経験すると、悲しい曲の表現が豊かになる」。
(KR)

「障害者支援のためのチャリティ・コンサート、鎌倉オペラティックコンサート」
ソプラノ、テノール、ピアノの3人による15曲。「リゴレット」と「椿姫」より数曲ずつ。
「女心の歌」「乾杯の歌」というような有名な曲、またオペラとは?というミニ講座的なお話が面白かったです。
(ON)

「芸能界で最も人柄の良い悪役俳優」阿藤快さん逝く
2015年11月14日、丁度満69歳の誕生日に当たる日に、阿藤さんは亡くなりました。
主に狂気じみた悪役の他、コミカルで憎めない役を得意としていましたが、後には通販雑誌で商品の宣伝マンとして人気を博しました。
出身地である神奈川県小田原市への思いが強く、2010年からは毎年5月3日に催される「小田原北條五代祭り」に、地元の英雄でもある戦国武将北條早雲の役で参加し、祭りを盛り上げてくださいました。
私もこの祭りには毎年参加しておりますが、阿藤さんの訃報を知って寂しく思っております。
2016年の祭りからは、阿藤さんの志を受け継いでくださる方に、是非新たな北條早雲として、我々と一緒に頑張っていただきたいと願っております。(YD)

いろんな役者さんが演じた「遠山の金さん」
江戸後期の江戸町奉行、遠山左衛門尉景元(通称:金四郎)は、時代劇で実に多くの役者さんによって演じられてきました。
中村梅之助さん、市川段四郎さん、橋幸夫さん、杉良太郎さん、高橋英樹さん、松方弘樹さん、松平健さん、などなど。
声量、音程、体格、仕草、表情の違う様々な役者さんが演じても、遠山金四郎という一つの人格には変わりがないわけですが、その一つの人格が多面的、立体的に見えてきて、視聴者側の発想力も豊かになってくるところが一つの楽しみであり、人気の秘密なのかも知れません。
これは、他の登場人物にも言えることです。(YD)

<店>

「Grow(鉄板焼き)」(六本木)

日本最古の肉牛と言われている千屋牛を扱うお店。二百年以上の歴史があるというが、古食材にありがちな粗さはなく、今現在の和牛らしい優しく甘い味わい。品種は同じでも、時代の中で改良され続けた結果なのだろう。さらに一人につき一尾の伊勢海老が提供される。高級食材だけあって美味しいが、ただ単純に「焼きました」ではなく、蒸し焼きにして濃厚なソースをかけている手間に好感が持てる。ソースはエビの味噌がベースになっており、よく合う。素材や見た目のインパクトは確かに大事な要素だけれど、頼りすぎてはならない。より良い味を作るということが何よりも優先して考えるべきことで、他の要素はその土台の上に積み重ねていくべきものなのだと感じた。
 
「ブリーズヴェール(洋食)」(赤羽橋)
特に美味しかったのは、茹で上げたラビオリの下に、ブレゼした鯛とバジルのソース。字面でも十分に美味しいが、実際の味はそれを上回る。しかしこうした店を訪れた時、満足感と共に、伸び白の少なさを感じてしまう。一度ハードルを上げてそれをクリアした場合、次はさらにハードルが上がる。多くのお店は月単位でメニューの変更をしているが、そこに常に全力で取り組んでいるがゆえに、毎回クオリティを上げ続けるのは不可能である。期待値の高すぎるお店が目指すもの、ただ普通に「美味しかった」だけでは許されないお店に求められるものをどう満たしていくか。改めて注目していきたいと思った。

「メトロポリタングリル(グリル料理)」(新宿)
グリル料理の店。サーロインのプロシェット(串焼き)なども、専用のロースターで焼かれている。肉であれ魚であれ、薄かれ厚かれ、焼き加減は絶妙の一言。ローストに関しては焼き時間などをマニュアル化することはできないため、仕上がりを左右するのは、経験から得られる繊細な感覚でしかない。そういった意味では食べて学ぶことのできる点は多くはないのかもしれないが、完成品とも呼ぶべき料理を体感することは無駄にはならないと感じた。

「グラスコート(ブッフェ)」(新宿)
時節柄、ハロウィンフェアの開催中。秋の味覚が勢揃いするだけあって、食材のラインナップが他の時期よりも魅力的に感じられる。誰からも愛される料理が並ぶ反面、ぐっと惹きつけるようなここだけの演出は無い。「家族で楽しむ」とか「団体で来ても各々が満足できる」とか「これといって食べたいものがない」というような、鮮明なビジョンを持たないシーンには間違いのない選択肢として挙げられるけれど、印象に残るパンチ力はない。前菜からメイン、デザートに至るまで品数も多く、どれも美味しい。サービスはホテルらしく凛としているが、声をかけにくいほどではない。お店のスタイルそのものが、良くも悪くも生真面目な優等生といった印象だった。

「金太郎(鶏料理)」(神楽坂)
地鶏にこだわるお店。大和肉鶏という地鶏だった。筋肉質で脂が少なく味が濃いので、名古屋コーチンに近いがそれよりも野性味がある。こちらでは丸鶏を仕入れて捌いているので、大和肉鶏の内臓系も特別に出していただいたが、これが非常に美味しい。決してメジャーな地鶏ではなくとも美味しいものは幾らでもあるのだろう。ただ、全体のメニュー数が減っていることが気になった。どれも美味しいが、渋い構成になっており、年配向けの内容になっている。単価も上がり、客を日本酒好きの年配男性に絞っているようで、「鶏が美味しい」こと以外はあまり魅力的に感じられないラインナップだった。

「アミュゼット」
小さなお店で路地裏にある。バーニャカウダのソースとデザート類。野菜ソムリエがいるだけあって、豊富な種類でふんだんに使用されている野菜は新鮮で美味しい。手作り感溢れるデザートは、アップルパイ一切れに丸ひとつのリンゴが入っていたり、保存料や着色料などの化学調味料のない優しい美味しさ。

No.293

<CD>

「風歌い」シャルル・トレネ
同じメロディが五番まで繰り返される曲なのに、最後まで一本の道が続いている。風歌いと呼ばれる吟遊詩人に恋をして、叶わぬ悲しみで死んでしまったお嬢さんの話。トレネは淡々と、しかし声を少しずつ変えながら歌っている。伴奏ピアノが歌詞に合わせて弾きかたを変えているのも、メロディの美しさを際立たせている。いつも同じ伴奏者とやっていると、お互いあうんの呼吸があるのだろう。悲しい物語なのに、懐かしく温かみがある。この歌を、こんなふうに歌いたいものだ、と思う。(KR)

「時代劇主題歌で気づいたこと」
今回のレッスンで、自分にあった音程で歌うことの効果の話が出てきましたが、過去の時代劇などの主題歌でも歌い手に合わせて音程が変えられる例があったことを思い出しました。
例1:「江戸を斬る」主題歌「ねがい」
元々は高音域の得意な西郷輝彦さんが歌っていましたが、後に主演と歌が里見浩太朗さんに交代された時には音程が下げられ、テンポもスローに変更されました。
例2:「水戸黄門」主題歌「あゝ人生に涙あり」
元々は介さん役の里見浩太朗さんと格さん役の横内正さん(後に伊吹吾郎さん)が低音域で歌っていましたが、介さん役があおい輝彦さんに交代した途端に音程はかなり引き上げられました。
それにしても、低音高音どちらでも歌える伊吹さんは凄い声域、声量の持ち主です。驚くばかりです。(YD)

<映画>

「洋画全体」
洋画を吹き替えで見ると違和感を感じます。声の深さなど、いろいろな要因はあると思いますが、一つには役者と同じ身体の動きをしながら発声していない点にあると思います。立ったままのときとそうでないときでは違和感がどれくらい違うのかもっと研究してみます。(SG)

<本>

「お役所しごと入門」山田咲道
最近、自分は「お役所体質」又は「お役所仕事」、「お役所化」という言葉に興味を持っています。
周囲を見渡せば、何も官公庁だけでなく、民間企業も、病院も、学校も、サークルやスポーツチームも、遂には家庭内までもが「お役所化」しているように思えてなりません。
この「お役所化」は、仕事のやる気を失わせ、品質や効率を低下させ、人間関係を面倒にし、遂には人為的ミスによって人命に関わるような大事故を引き起こす場合もあります。
なぜ優秀な人材が揃っていても「お役所化」は起きるのか?
「お役所化」を防ぎ、やりがいのある仕事にするにはどうしたら良いのか?
この一冊がヒントを与えてくれます。(YD)

「お役所仕事の大東亜戦争」倉山満
今では「太平洋戦争」と呼ばれる「大東亜戦争」に、1945(昭和20)年、日本は敗戦した。
この戦争について、“右向き”の人々は「聖戦」と呼び、“左向き”の人々は「侵略戦争」又は「戦争犯罪」と呼んできた。
しかし、正か邪かを論ずる前に、この戦争に日本はなぜ負け、夥しい数の人命が失われなければならなかったのか?その原因を考える必要がある。それがわからなければ、また同じ失敗を犯す危険性がある。
その原因は、政府や軍部の「お役所仕事」であると著者は論じている。
さらに恐ろしいことは、この「お役所仕事」(又は「お役所体質」)は今も続いているということである。
政府や官公庁はもちろん、企業や学校、家庭内でさえも。
見てくれや上部だけを取り繕い、波風を立てないように核心には触れず、面倒なことは先送りにし、自分さえよければ良いという独善的な考えで誰もが動き、しかも無計画で無責任。
本書ではそんな日本人の「お役所体質」を、1907(明治40)年から1945(昭和20)年の敗戦まで、日本を腐敗させた「お役所仕事」の歴史を辿ることで詳細に解説している。
この一冊が、日本を救う一つのヒントになるかも知れない!(YD)

「ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法」飯村久美
家計というと、あまりポジティブなイメージがないのではないでしょうか。
「どんなに工夫してもお金が足りなくなって苦しい」
「家計簿をつけるのが面倒くさくて続かない」
「お金はあるだけ使ってすぐなくしてしまう」などなど・・・
家計のやりくりに悩む多くの人々に、「ライフプランニング」をベースとした家計管理の方法を提案するファイナンシャルプランナー・飯村久美さんが、長年の経験から得た「無理なくお金が貯められるコツ」をピックアップし、その中から37の方法を厳選してまとめたものが、今回出版された本書です。
この37の方法を全て実践する必要はなく、できるもの、やってみたいと思えたものから気軽に始めるのもコツだとか。
まずは、本書に目を通して、気軽に実践してみることです。(YD)

「ゆるめる力 骨ストレッチ」松村卓
1~2分の簡単な動作で上半身を緩めることができる。
下半身とのバランスも良くなる気がする。
歌を歌う時にもいい感じの体感で歌えるような気がしてお薦めです。(MR)

<その他>

「いわさきちひろ」
水彩画がとても色鮮やかで水をたっぷりと含ませて描いたようなところやぼかしてあるところにほのぼのとしたしあわせを感じます。絵の中の女の子が自然や他のものと調和して、人間も他のものもすべてが同じようにそれぞれの美しさを放っている世界をみせてくれます。(SN)

「アートアクアリウム展 金魚シリーズ 」日本橋
いろいろな形の水槽を組み合わせて光を当てることでその中の金魚も深い色に染まり幻想的に見えました。(SN)

「重力の秘密」コスモプラネタリウム渋谷
プラネタリムの番組です。重力とは引っ張り合う力ではなく、時空の歪みなのだそうです。
アリストテレスが提唱した地・火・水・風のバランスから全ての物質は成りたっているという説が1900年もの長い間、人々に信じられていた事は驚きです。(KT)

「ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場 フィガロの結婚 」
モーツァルトのオペラ全21作品すべてを常時上演できる態勢の歌劇場。常日頃、アンサンブルを組んでいる者同士の呼吸の妙が発揮される、という謳い文句に興味を持ち、出かけた。値段的にも、有名な歌劇場の引っ越し公演より、行きやすい。行ってみたら、とても楽しかった。出演者みな歌唱力があり、歌で芝居をどんどん進めていく。段取りで進む印象は全くなかった。舞台装置はシンプルだが、場の雰囲気がよく出ており、感じがよかった。伯爵夫人役のオルガ・パシェチニックの声が素敵だった。ソロで歌う場は、聴いているこちらが、彼女の方に吸い寄せられるような感じがした。向こうから声が来るというより、こちらが引っ張られる感じ。(KR)

<店>

「THE Sky(ブッフェ)」赤坂見附
ホテルニューオータニのメインダイニング。ブッフェというとどこも似たようなラインナップになりがちだが、ここは明確な差別化を行っている。マイナーな料理に強く、限られた品数の中で、海ぶどうやパクチーなど、人を選ぶ食材を多く扱う。特定の人には中毒性があるといってもいいほどに強い魔力を持つ素材が並ぶだけに、ツボにはまると滅法強い。デザートには「パティスリーSATSUKI」のデザートが15種類以上並び、ブッフェというよりも「ケーキ屋さんのショーケースから取り放題」に近い。総じて、意外なほどに素材の鮮度と味がよく、個人的な満足度は非常に高かった。クセそのものを苦手とするような人には楽しめない場所になってしまうかもしれないが、無難な月並みのブッフェに慣れた人には刺激的で新鮮に感じられるだろう。

「赤坂潭亭(沖縄懐石)」赤坂
六本木と赤坂の中間、住宅街の中に位置し、沖縄料理のみで懐石。ラフテーなどもあるが、並ぶ名前は初めて聞くものばかり。ドゥルワカシーという、田芋を煮た料理などは、独特な風味があり絶品だった。語源は、芋を似ているときの鍋が泥を沸かしているようだという意味で「泥沸かし」。ありふれた懐石料理と違い、本土とは異なる食材や文化を味わうことのできるお店だった。

「とりや幸(焼き鳥)」銀座
銀座の繁華街に佇む焼き鳥のお店。比内地鶏のみを扱い、お店で鶏を捌くので一羽丸ごと余すことなく味わうことができる。全カウンター席であるが、焼き鳥屋ならではの煙が店内に充満することはなく、焼き手が焼いている手元で煙が吸気されていく。反面、巨大な吸気口と煙を逃さないためのカバーによって、炭の上で串が焼けていく姿は見ることができない。比内地鶏はメジャーな地鶏の一つだが、それだけに魅力にあふれており、肉質は弾力が強く、脂が美味しい。平日の夜から予約で満席という人気店である。

「BRASSERIE D & SWEETROOM(イタリアン)」三越
まず目に付くのは、三越前駅直結の商業施設内という立地でありながら、全メニューが非常に安価であるということ。しかも、その安さを感じさせない質の商品を提供している。店内も清潔感に溢れ、サービスにもホスピタリティを感じる。キッチンもホールも、皆が皆きちんと仕事をしているというのは当然のことのようでありながら、実は実現しがたい。それをこの価格帯で体感できるというのは、なかなか稀有な経験であるように感じた。店名からも察せる通り、デザートも充実している。隙のないお店だった。

「王朝(中華)」新宿
こちらの単価を考えると美味しいのは当然、その上でどこまでの満足感を提供できるかというところが肝になってくる。こだわりは、点心。聞けば専属の点心師がいるという。点心が蒸しあがるごとにテーブルを回り、出来立てを配膳していく。もちろん好みの点心を注文することもでき、ものによって様々な表情を見せる点心はそれだけを食べていても飽きがこない。点心は専門の職人の仕事であり、小皿の一つというよりは、日本食で言うところの寿司に近い存在なのかもしれないと感じた。

No.290

<映画>

フランス映画「8人の女たち」「スイミングプール」のフランソワ・オゾン監督/「アメリ」「ミックマック」のジャン・ピエール・ジュネ監督
この二人の監督の作品。最新作が上映されます。「彼は秘密の女友達」待ち遠しい。(YM)

<本>

「ねずさんの日本の心で読み解く百人一首」小名木善行
小野小町:「花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせしまに」真の女性の美しさは顔貌ではないとよく言われますが、それは何かと問えば、心の持ち方であるとも言えます。
長雨に打たれて桜の花は散ってゆくが、中にはまだ散っていない桜も残っています。
年を経て人は老いてゆくが、私はまだまだ老いていませんよ。これからも素敵な恋をしてみせるから。
サムエル・ウルマンの詩「青春」にも通ずるこの心の持ち方こそ、最高のアンチエイジングかも知れません。
(YD)

西加奈子にはまって立て続けに読んでいたら直木賞を受賞。
吉田修一、上橋菜穂子中村文則…好きな作家はまだまだいますが中村文則の「掏模」が何故映画にならないか不思議。フランスかイタリアの監督に撮ってほしい。「最後の命」「教団エックス」は映画化されているのに…。「掏模」はお勧めの本です。(YM)

「ギタリストとベーシストの為のシステム構築Q&A」林 幸宏
楽器や機材のことを勉強する為に読んでいます。興味があるので楽しいですが、電気の事は難しくてよくわかりません。(KT)

<店>

「CROSS TOKYO(洋食)」六本木
コース主体のお店ゆえか、アラカルトのメニューが少ない。前菜からメインまで一通りを単品で組み立てようとすると選択肢が少なく、コースを頼んで追加で欲しい物をカルトから注文すべきなのかもしれない。お料理の味は、普通。お店一番の名物であるハンバーグは、パンチがなく印象に残らない。美味しいけれど、「ごくごく普通の美味しさ」の域を出ない。盛り付けが洗練されているというわけでもなく、あまり感動を覚えるような部分は見受けられなかった。

「ニルヴァーナ・ニューヨーク(インド料理)」表参道
カレー屋さんではなく、伝統的インド料理屋を謳うお店。「本場の味」を売りにしたカレー屋さんは数多くあるけれど、現地出身の人だけで経営している場合が多い。その点、こちらは厨房とフロアで完全に分業している。お料理を作るのはイメージ通り、インド方面の出身らしき方々で、ホールで動き回るのはきちっとベストを身に着けた清潔感ある日本人になっている。愛嬌のある片言の日本語は客席では聞こえず、インド料理という言葉からはイメージしにくいスマートな接客が提供される。ナンやカレー、チキンディッカなどのメジャーな料理もあれば、聞きなれない豆料理の数々もあり、ラインナップには新鮮味がある。一流のレストランという引き締まった空気がありながらも、ガラス張りの向こうに覗くキッチンからは、どこか街中のカレー屋さんの親しみやすさも感じられる。インド料理は美味しく、楽しく、安い。これほど分かりやすくて強力な武器は、そうそうないだろうと思う。

「アントニオ(イタリアン)」六本木一丁目
70年以上の歴史を持ち、現存する日本最古のイタリア料理店と呼ばれることもある名店。前菜も魚料理も肉料理も美味しいけれど、何よりも手打ちパスタの旨さに圧倒される。麺とソースが抜群に美味しく、その相性も扱いも、非の打ちどころがない。歴史があるというだけではなく未だに高い評価を受け続けているというのは、新たな顧客を掴んでいくだけの魅力を備えている証拠である。ホールを取り仕切っていた方はイタリアとのハーフだという40~50代の男性。どことなく風格が漂い、それは威圧感ではなく安心感に繋がっている。闊達な喋りと、満点の笑顔は、彼を目当てに通う人もいるに違いないと思わせる。一度行っただけではその魅力を知りつくせない。そんな奥深さを感じさせる貫録のお店だった。

No.289

<CD>

「モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調K.622」エマニュエル・ヌヴー(クラリネット奏者)
モーツァルトがクラリネット奏者アントン・シュタードラーのために作曲したという、モーツァルト最後の協奏曲。シュタードラーはクラリネットを人の声のように演奏したというが、今日の一番最初にクラリネットが入ってくる入り方が、先日CDで聴いたエラ・フィッツジェラルドの声みたいだと思った。楽器が演奏している上にスゥッと乗って来る感じ。クラリネットは人の声に似てるのかもしれない。高い音域と低い音域の音はかなり違うように感じるけれど、もしかしたら、人間の声もそれで良いのかもしれない。このところ、同じような声で高いところも低いところも、と思い過ぎているかもしれない。(KR)

<その他>

「セビリアの理髪師」ハンガリー歌劇場 」
出演者のサービス精神溢れる楽しい舞台だった。「こんにちは」「わかった」などの日本語を使ってくれたり、コミカルなところを分かりやすく観客に見せる演出。ロッジーナは最初、正直言って、体格の良いおばちゃんに見えたが、仕草や物言いが可愛らしく、だんだんお嬢さんに見えてきた。憎まれ役の老博士にもなんとなく親しみのわく演出が良かった。フィガロを演じたのはアジア人のように見えたがイキイキして魅力的だった。抜群のチームワークが物語を引っ張っていく。感心したのは、椅子や机、ついたてなどの小道具や階段にキャスターがついていて、出演者が登場するとき何かしら小道具を押しながら、引っ張りながら出てくる。舞台から捌けるときも、さりげなく何かしらの小道具を引っ張って帰っていくので、場面展開がスムーズ。歌や声の技術をアピールするというより、物語でお客を楽しませてくれる。こんな楽しい舞台なら、クラシック門外漢でも、劇場に通っていろんな演目を見ようかな、という気持ちになる。(KR)

「リトルマーメイド」劇団四季
アリエルとエリックのダンスシーンがすごく好きでした。(SN)

「イディナメンゼル」
ライブに行きました。とても感動しました。(SN)

<店>

「みゆき(日本料理)」目白
良くも悪くも捻りがなく、素材と出汁で料理の味を決めている。二十代と思しき若い客も少なくない。旬に沿った優しく味わい深いお料理は親しみやすく、誰からも愛される魅力がある。料理全般が高い水準にあり、何を頼んでも美味しいことは間違いない。反面、パンチ力には欠ける部分があり、記憶に残る一品があるかというと難しい。時間をかけて、じっくりしっかり味わうべき品々は、身近な和食でありながら、普段なかなか触れることのない本物の和食を体験させてくれる。

「メトロポリタングリル(グリル料理)」新宿
まず目を引くのは入り口から覗く巨大なロースター。綺麗に磨き上げられ銀色に輝くロースターの両脇には燃料になっている薪がワイルドに積み上げられており、見る者を惹きつけるインパクトがある。そこで焼かれた肉や野菜がこちらの名物になるのだが、一方でサラダやピクルスなどの冷菜・前菜類にも手抜きがない。本日のジュースなるメニューがあり、日替わりでジュースを提供しているのも珍しい。また、オニオングラタンスープは玉ねぎを数時間かけて丁寧にキャラメリゼしてあり、レストラン顔負けの完成度を誇る。ロースターでのグリル料理がメインではあるが、派手なパフォーマンスの裏でしっかりとした仕事をしている。

「マンハッタンテーブル(多国籍料理)」新宿
多国籍料理、あるいは創作料理のお店。生春巻きがあったり、牛ステーキがあったり、パスタやピザがあったりする。、少し節操のない印象。お料理からもお酒からも、こだわりのようなものは感じられず、一体感に欠ける。一品ずつの料理の美味しさももちろんだけれど、その品々の脈絡、前菜からメイン、デザートまで一本の線で繋がっていることが大切なのだと改めて感じた。

No.288

<映画>

「リトル・マーメイド」
ディズニー映画が全部大好きです。この映画の中の曲はどれも好きですが、『Part of Your World』が特に好きです。思春期の女の子の気持ちが描かれていてすごくうっとりとしてしまう映画です。
(SN)

<BOOK>

「ねずさんの日本の心で読み解く百人一首」 小名木善行・著
日本人としての誇りを取り戻すために起こしたブログ「ねずさんのひとりごと」で人気を博する国史研究家、小名木善行さんが、上っ面だけの解釈ではなく、その奥に秘められた歌意を探り出し、百首の歌で日本人の心を綴る一つの叙事詩として仕上げられた「百人一首」のなぞを解いてゆく最新作です。
小名木さんは、歌の順番にも意味があると考え、まずはトップの2首がなぜ日本国家草創期の二人の天皇なのか?という理由について論じます。
1.天智天皇:秋の田の 刈り穂の庵の 苫を粗み わが衣手は 露に濡れつつ
2.持統天皇:春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山
この2種には、庶民と同じように家族のために働く天皇の本来の姿が描かれ、天智天皇の歌には家族を思う父性愛が、持統天皇の歌には先に亡くなった夫天武天皇への純粋で力強い夫婦愛が秘められているというのです。
現代の日本人が失った素直で強い心を取り戻させてくれる一冊です。(YD)

<その他>

江戸東京博物館 特別展「大関ヶ原展」
徳川家康公没後400周年を記念し、415年前に勃発した天下分け目の関ヶ原合戦を偲ぶ特別展示が、江戸東京博物館にて開催されます。
参戦した東西両軍の武将所用の武具の他、開戦までに武将同士の間でやりとりされた書状など、スリリングな展示も多数用意されておりました。
今回は歴史の勉強というより、当時の武具の技術調査を目的にしました。
というのは、自分は小田原にある「手作り甲冑教室」に所属しており、最近新作を作り始めようと考えていた折しもこのような特別展があることを知り、展示されている武具を参考にしようと考えたのです。
実際、展示物の中には歴史の本でもよく掲載される以下の武具が間近で見られました。
・徳川家康所用:大黒頭巾兜付黒塗鎧具足(歯朶具足)
・本多忠勝所用:大鹿角兜付黒塗鎧具足
・井伊直政所用:大天衝兜付朱塗鎧具足
・池田輝政所用:黒塗頭形兜
・加藤嘉明所用:富士山形兜
・石田三成所用刀:名物石田政宗
・本多忠勝所用槍:名物蜻蛉切 他
いずれも素晴らしい出来栄えの品で、見栄えと実用性が両立しています。
各部ディテールを見ていると、昔の職人というのはすごい仕事をしていたことが想像できます。(YD)

「ロイ・ヘインズライブ 」
90歳の現役ドラマー、ロイ・ヘインズのライブ。70年以上、ジャズの世界で生きている人を見たくて行った。彼のステージの感想を一言で言うと、ああいう歳になると何しても許される?という感じだ。まさに長生きしたもん勝ち。ステージまで歩く時は本当にヨレヨレじいさん、でもステージ上では元気、タップを踏んで見せたり、聴衆にクールだと文句言ったり。一曲目はドラムセットが気に入らないようで  演奏しながらずっとあちこちいじっていた。三曲目だったか、サックスの人が楽器を持ち替えて待っているのに、ドラムソロに突入して、そのまま曲が終わった。ドラムの技術的なことはよくわからないが、彼は回りのミュージシャンのお尻叩きながら突っ走って行く、回りの若手がじいさんの暴走をセーブしつつ、立てている感じ。でも、その自由さはたくさんの経験と技術の積み重ねで手に入れたものに違いない。彼は煙草も麻薬もやらなかったという、その自制の結果の長寿でもある。私はジャズ初心者なので、ウッドベースを頼りに楽しく聴いた。ベースの音の動きは本当に楽しく、CDなどよりもはっきり聞こえて、ライブはいいなぁと感じた。私は音楽に取り組んだのが遅いから、90歳とは言わなくても80歳まで歌えたら楽しいだろうと思う。(KR)

<店>

「AWエレメンツ(イタリアン)」六本木
昨年オープンした、AWキッチンの気鋭店。バーニャカウダを日本に広め、それが全国で人気を博する中、今もそれを最大のウリにして見事に成立し続けているこのお店。今度は「バーニャカウダブッフェ」なる試みを始めたということで伺ってみた。元来、決して広くない店のスペースの中で、オシャレな屋台のようなワゴンを中央に置いてそこにバーニャカウダ用の野菜をディスプレイしている。置いている野菜は十種で、金美人参などの比較的馴染のある野菜から、ロマネスコなどのイタリア食材、江戸菜といった農園野菜まで幅広い。新鮮な野菜は、どれも尋常ではなく美味しい。さらに、どうしても茶系の野菜が比率を増しているはずのこの季節にも関わらず、鮮やかな彩りの野菜を揃えていたところも、さすがにAWキッチンというところ。ただ、人気店ゆえの悩みだろうか、ピーク時には補充待ちの野菜が続出。店内はあまりにも慌ただしく、スタッフも滝のような汗を流していたので、急な欠勤による人手不足など不測の事態があったのかもしれない。今回は時期的なこともあり根菜に偏っていたが、夏などは野菜が瑞々しさを増して風合いも変わる。常に旬を取り入れて違った顔を表現することのできるバーニャカウダに死角はなく、加速していく健康志向や野菜ブームを、このお店はまだしばらくは牽引していく存在となるのだろうと思った。

「ミッシェルトロワグロ(フレンチ)」新宿
ミシュラン二つ星を獲りつづける名店。エントランスから席に案内されるまでの間にガラス張りのキッチンの前を通る。そこから覗けるキッチンは広すぎるほどに広く、スタッフは驚くほどに多い。チーフシェフのギヨーム・ブラカヴァル氏の姿も確認できる。サービスのスタッフは全員が当然のようにソムリエバッジを着けており、店内は格式高い雰囲気が漂っていた。ただ、その動きはスマートさに欠けている。髪に白髪の混じったベテランウェイターが担当してくれたが、グラスに水を注ぐ手はひどく震えており、料理説明の際にはテーブルに手をついていた。一方で料理も、どこか冴えない。温菜のフォアグラのヴェロア、ペーシェのトラウトのコンフィは美味しかったけれど、他は今一つ。何より、 期待していた料理の盛り付けやソースの配置などに、工夫も驚きもなかったことが残念だった。普通に美味しいけれど、特別には印象に残らない。感動を提供してくれるレストランというイメージが先行していたが、その通りのお店というわけにはいかなかった。

No.287

<CD>

「Jazz100・Vol21 サマータイム」エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング
Jazzの名演奏を集めたシリーズ、ほとんどがヴォーカルなしの演奏で、アドリブの勉強として聴いていたが、CDの最後に入っていたこの曲、エラの第一声が楽器と同じように入ってきたことに驚いた。サックスが演奏の流れに入ってくるのと同じ感覚で、声が入っている。歌と伴奏ではなく、曲を演奏する楽器のひとつ、という感じ。この感覚を身につけたいと思う。(KR)

「A Whole New World」 Lea Salonga & Brad Kane
ディズニー映画「アラジン」の曲で、まさに物語の通り、天に昇るようなとてもきれいな曲です。日本語版も好きですが、わたしはレア?サロンガが好きなので英語版を選びました。(SN)

「ルーマニア国歌 POPver.」
かっこよくて好みなのと、外国人の発声が聞けるので最近聞いてます。(AM)

<映画>

「ワイルドスピード スカイミッション 」
毎回楽しみにしている作品。今回は出演者が不慮の事故で撮影中に亡くなってしまったこともあり、作品にどう影響しているかも気になっていました。結局亡くなった俳優の兄弟が参加し、CGで差し替えたそうですが、違和感なく、また思いが画面から伝わり、泣けました。(KZ)

「バーレスク「But I am a good girl」」
バーレスクの曲が全部好きですが、中でもこの曲は官能的なだけでなくて、気取った感じと女の子の感じがマッチしていて好きです。クリスティーナ?アギレラが好きです。(SN)

<BOOK>

「長渕語・録」長渕剛
曲の歌詞を自分で書いているというのが、この語録を読むと伝わってくる。鋭く、熱く、迫力がある語彙に溢れているこの本は表現を磨く上で一度読んでいても損はないと思う。(SG)

<その他>

「出口治明」(ライフネット生命会長)
この方の書籍はどれも学びが少なく浅い自分に気づかせてくれます。(KZ)

<店>

「ゴントランシェリエ」(渋谷ハチ公前を出て右の高架下をくぐって少し行ったところの角)
パン屋さんで、全部おいしいですが、クロワッサンが特においしいです。ただおいしいだけでなくてクロワッサンの層がとても細やかで美しいです。お店の雰囲気も上品でしゃれていて本場フランスを感じます。(SN)

元祖サラサラカレーのお店「Mon Snack」(紀伊國屋書店新宿本店地下1階)
テレビ東京の情報番組「出没!アド街ック天国」でも紹介されたカレー専門店。
入口の壁には有名な芸能人のサイン色紙がびっしり貼り出されています。(船越英一郎さん、渡辺いっけいさんなど多数)
今回は当店の多彩なメニューの中から「シーフードカレー」をいただきました。
具も歯ごたえの良い魚介類でしたが、当店の特徴は何といってもスープのように粘度の低いカレールーで、ライスと一緒にいただいた後は、残ったルーをスープとしてじっくり味わえます。
辛さは程良い中辛レベルで、常連さんは、来店の度にもらったサービス券でゆで卵のトッピングなどを注文することができますので、固定客が多いようです。
紀伊國屋書店新宿本店地下1階の飲食街には、この他にもなかなかこだわりのあるお店が多いようですので、色々なお店を渡り歩いてみるのも楽しみになりそうです。(YD)

No.286

<CD>

「星空に輝く月」五十嵐喜芳
ヴィンチェンツォ・ダヴィコが五十嵐喜芳に捧げた曲。「明るい月よ、星空を照らし、私の恋人を照らすなら、彼の後を追い、そして尋ねてください。どんな思いで私を捨てたのか」短いイタリア語歌詞に伴奏するピアノがとても美しい。そのあとの弱音のハミングが、まるで月が彼の後を追って夜道を照らしていくよう。そして、月の光に浮かび上がる彼の後ろ姿が見えるよう。ハミングだからこそできる、この美しい表現、なんて素敵。(KR)

2011年NHK時代劇「新選組血風録 主題歌 「慕情」 
作詞・作曲・唄:吉田拓郎
ドラマでは土方を主役に据えていますが、主題歌「慕情」ではもう一人の主役沖田総司(辻本祐樹)の恋を歌っています。
副長助勤の一人で一番隊長を務める沖田は新選組最強の剣士。しかし、その体は若くして結核に冒され、余命いくばくもなかった。そんな中、沖田は主治医半井玄節(逢坂じゅん)の娘と恋に落ちるも、もうじき死ぬ運命にある自分のために娘を不幸にしたくない思いから、沖田は病を押して一層稽古と任務に没頭してゆきます。
「結ばれなくても良い。遠くから見守ってあげられたら・・・」
そんな儚くも直向きな沖田の恋心を、拓郎さんが熱く、優しく唄い上げている、泣かせる一曲です。(YD)

<BOOK>

「うたのチカラ」JASRAC創立75周年記念事業実行委員会著 集英社
この本のなかに、作家の島田雅彦さん、あまちゃんのテーマで一躍有名になった作曲家大友良英さん、ミュージシャンのヒャダインさんが「鼎談 愛されるうた、日本人が本当に好きな歌とは?」が載っています。面白いので歌っている方は是非ご覧ください。外国でヴォイストレーニングをして、面白くなくなった歌手がいるという発言もあり、結構刺激的です。(IH)

「頑張らないから「上手く」いく」桜井章一
著者は麻雀の代打ち20年間無敗のまま、引退、雀鬼と呼ばれた。印象に残ったのは「子供の心を親の期待で擦りすぎない」という考え方と「地に足を着けて生きろ、と世間ではよく言うけれど、地に足を着けて踏ん張っていたら、ポッキリ折れてしまう。風に吹かれて生きるのも悪くない。今日の風と明日の風は違う。今と、少し時間が経った後も違う風が吹いている。その風を柔軟に受けて行く生き方もある」。例えばレッスンでも、この間はこう言われた、でも今日は、ということがある。その時、今吹いている新しい風を受けて行く柔軟性を身に付けたいと思った。柳に風折れなし、という言葉を思い出した。(KR)

「何もつけない美肌術」牛田専一郎
化粧水や乳液は肌を痛める、肌には何もしみこまない、という驚きの理論。天然皮脂膜を守るために石鹸をやめる、手についた菌やウィルスは流水で落ちるなど、今までの常識が常識でなくなります。「こうでなくちゃ」「これが当たり前」という無意識の思い込みが崩れる、面白い本です。(KR)

<その他> 

「カサンドラ・ウィルソン」ブルーノート東京
CDではあまり好きになれなかったが、有名なヴォーカリストなので、生で聴こうと来日ライブに行った。バンドはエレキギター、ヴァイオリン、ベース、サックス、ピアノ、ドラムで、複雑な不思議な響き。カサンドラの声はとても低く、柔らかい。ライブ空間が音で埋め尽くされ、現代環境音楽という感じで、眠くなる。ライブは満席なので、この音楽が支持されている、とわかる。自分はもっとシンプルな楽器の響きで、声を聴きたいと思うけれど、それは私の中の音楽の感受性が育っていないからかもしれない。(KR)

「シャンソン歌手 秋田漣」
青森県弘前市在住、ほとんど地元から出たことがなく、津軽言葉でシャンソンや詩の朗読をする。一度生で聴いてみたいと思っていた。ミューザ川崎シンフォニーホールの3/11東日本大震災チャリティ・コンサートのゲストが秋田漣だった。黒のシンプルなロングドレス、黒い帽子から白髪がのぞく、サヨリのようにスラリとしたまっすぐな身体から発せられた「雪は降る」の第一声、空間にサッと斬り込まれた、きれいな声。想像ではもっとドスの効いた声と思っていたが、全く違った。声と言葉を自分に引き付けて、メロディの中にぽぉんと、でも丁寧に放る感じ。聴きやすいのは、叫んだり嘆いたりしないからか?。「ふるさとの山」古賀力の詞では葡萄作りの部分を、山を津軽の岩木山に見立て、リンゴ農家の話に置き換えて歌った。MCで自分が何故この曲を選んだのか、話してくれるのも良かった。七曲聴いて、飽きなかった。もう一曲聴くと、もしかしたら飽きるかもしれないけれど、この人は自分の歌を歌っていると感じ
る。今月、古稀を迎えるという。私も古稀を迎える頃には、自分の歌を歌えるようになっていたい。(KR)

「江戸東京博物館 特別展「大関ヶ原展」」
今年は徳川家康公没後400周年。
これを記念し、415年前に勃発した天下分け目の関ヶ原合戦を偲ぶ特別展示が、江戸東京博物館にて開催されます。
参戦した東西両軍の武将所用の武具の他、開戦までに武将同士の間でやりとりされた書状など、スリリングな展示も多数用意されております。期間中に、常設展と併せて観覧する予定です。(YD)

<店>

「金太郎」
ただひたすら、鶏料理に情熱を注ぐお店。前回訪れたときよりも、さらに地鶏の種類が増えていた。名古屋コーチン、東京シャモ、比内地鶏、水郷赤鶏といった有名どころから、地方の地鶏まで週替わりで用意されており、それら地鶏のレバーとハツの間の部分、などという珍しいところも数量限定で頂ける。正肉は一つ一つの切り身が大きく、地鶏の肉の弾力はブロイラーなどでは味わえない。筋肉質で野性的な味わいのものもあれば、脂がのって柔らかくジューシーなものもあり、同じ「鶏肉」で括られているものの幅の広さに驚かされる。相変わらずの鶏尽くしで、当然のように、〆の茶漬けまでが鶏の出汁。鶏肉という一つの食材でありながら、その種類ごと、部位ごとの味わいの違い、可能性の広さを感じさせられる。一つの食材でここまでのことができるならば、無数にある食材でいったい何ができるのか。何ができなくてはならないのか、とても考えさせられる。また少し期間を空けて訪れたい、飽きのこないお店の一つ。

「サール(バイキング)」日比谷
今でいうブッフェ形式のお店に対し、日本で初めて「バイキング」という呼称を用い、広めたという伝統あるお店。来訪時はイタリアンフェアを開催しており、ずらりと並んだお料理はその文句の通りにイタリア一色。フェアごとに専門のシェフやスタッフの入れ替えがあるのか分からないが、ともかくレベルが高い。バイキングゆえに家族連れや若者をターゲットにした「分かりやすい」料理が多いかと思いきや、ちょっとした田舎の郷土料理や、一般的には聞き馴染のないだろう料理も平気で並んでいる。一方で、イタリアンの定番の一つであるピッツァを置かないという潔さもあった。厨房にピザ釜がないという理由が一つ、妥協してオーブンで焼いたようなピザは提供できないというプライドが一つ。パスタなどの出来たでで食べるべきものはさすがに一流レストランの仕事に劣ると感じたが、バイキングという形式では間違いなく最高レベルのものを供している。というより、下手なイタリア料理店の出来立てよりも美味しいかもしれない。サービス陣には百戦錬磨の貫禄があり、深く刻まれた皺と澄んだ笑顔は客に安心を与える。たとえどんな事態が起きようとも「待っていました」とばかりにスマートに対処してくれるのではないか。そんなどっしりとした安定感が、料理を楽しむことに集中させてくれる。全国に普及したバイキングの原点であると同時に、一つの到達点であると感じた。

「KOSO(生肉料理)」銀座
こちらは日本で一番最初に、生の牛肉を提供する許可を得たというお店。ということで、当然強みは生の牛肉の握りずしやユッケ、牛トロ丼などの生肉料理である。癖のない新鮮な牛肉は、例えが悪いかもしれないけれど、まるで刺身などの食べ慣れた生魚のように自然に受け入れられる。その味の裏で徹底していたのは、衛生管理。365日生肉を提供するということは、実に大変なことであるように思う。店の特性からして、ただの一度でも品質管理に間違いがあってはならない。一度信用を失えば、即座に閉店に直結しかねないからだ。もちろん、消費期限や食中毒に対する安全管理というのは全ての飲食店にとっての至上命題だが、「レストランで牡蠣を出してお客様が当たってしまったのでしばらく牡蠣は自粛しましょう」というのとは重みが違う。そこら中に配置したアルコールで常時あらゆるものを殺菌・消毒している。そうして神経を尖らせ続けた結果これまで一度の失敗もなく、しかしこれからも失敗の許されない日々が続く。取り返しのつかない事態の真隣で毎日営業していくことのプレッシャーは、ちょっと想像できなかった。

No.285

<CD>

「 XXXV」ONE OK ROCK
新しいアルバムです。今までの曲より、ストリングスを入れたりするなど、完成度が高い曲が多い。日本人離れの歌唱力があり、日本語の発声をどのように処理するのかを学ばせていただきます。(SG)

<CINEMA>

「ビッグアイズ」
アメリカで実際にあったゴーストペインターの話。夫が妻の描いた絵を自分が描いたと偽り富を築く。偽りに絶えきれなくなった妻が告発し裁判になる。どちらも自分が描いたと譲らずその場で両者がスケッチして決着をつけた。
日本にも同じような事件があったがもっともめたらその場で作曲させて決着をつけることが出来ただろう。
どちらもされる方はおとなしく弱い。する方は強くて脅す。真実を告発する時は勇気が必要だったと思う。弱くても積もり々ると強い力を発揮する。(FZ)

<BOOK>

「民間防衛」スイス政府編(原書房)
今、日本は狙われている!
尖閣諸島を中国が、竹島を韓国が、虎視眈々と狙っている。
一方では1945年の敗戦以来、国軍を失った日本を守る名目で進駐していた在日米軍の撤退まで囁かれている。
加えて、近々発生すると言われているのが首都圏直下型地震と東海大地震。
では、日本は誰がどのように守るのか?
この課題を政府に任せきりにするのでは不十分である。
民間でできることはないのか?
スイスでは、国軍(政府軍)と民間人の力を一つに統率して国土を守る伝統が古くからあるという。
そのうちの民間人に割り当てられた防衛活動の具体的マニュアルとしてスイス連邦内閣が編集したのが本書である。
戦時や災害時など緊急時の行動指針のみならず、平時の平和と安全の維持についても、具体的かつきめ細かに説明されている。
これはかつて、大切な家族や奉公人及び土地や財産を守るために武装した日本の武士の心得にも通じることである。
今この時代だからこそ、一読しておきたい一冊である。(YD)

<その他> 

「シンガーソングライター 松山千春さん」
人生で初めて聴いた千春さんの歌は、「季節の中で」でした。
1978年、グリコ・アーモンドチョコレートのCMソングに採用され、これを機に千春さんの人気は急上昇してゆきました。
その他に、可愛い歌だなと思った曲に、「七つ違い」という曲があります。
「七つも年下の女性に愛を感じるなんて、俺、おかしいんじゃないか?恥ずかしいな。」
「俺のせいで辛い思いをさせているのに、いつも笑顔でいてくれるのが悲しい・・・」
「気づくのが遅かったけど、やっぱり俺、お前を愛している!」
そんな、不器用ながらも純粋な愛情の描写が大好きです。
高い音域と「千春」の名前が女性と見紛うような印象がありましたが、気性は激しく、侠気に熱いタイプで、歌い方も雄大な雰囲気を描き出します。
後には任侠映画でも活躍するようになりましたが、やはり歌い手としての活動をベースに、数々のCMソングやドラマのテーマ曲を多く残しています。(YD)

「活劇一家の兄弟 長門裕之さんと津川雅彦さん」
巨匠牧野省三監督を祖父に、マキノ雅弘監督と俳優加東大介さんを叔父に、歌舞伎出身の俳優澤村國太郎さんを父に持つ、文字通りの活劇一家に育った兄弟。
故・長門裕之さんと津川雅彦さんは非常に仲が悪い兄弟だったと言います。
二人とも子役から叩き上げてきました。弟の雅彦さんは学校を卒業したらジャーナリストになるつもりでしたが、兄の裕之さんから「この映画一本に出て、けじめつけてから俳優を辞めろ。」と勧められて石原慎太郎さんの原作映画「狂った果実」に主演し、一躍大人気を誇るようになり、俳優としての道を進みます。
しかし、その後この兄弟は業界からはっきりと差別をつけられて評価されるようになりました。
「兄は顔も良いが演技も上手い。弟は顔が良い分演技が下手だ。」
さらに、二人ともフリーランスになった途端、裕之さんは雅彦さんから映画の仕事を奪い取るなど露骨な対抗心を示しますが、「生き残るためにはそれくらい貪欲に自分で仕事を取りに行かなきゃいけない」というプロの厳しさを教えてくれる弟への愛情だったのかも知れません。
新境地を開拓しようとしていた矢先の雅彦さんにスキャンダルが持ち上がり、芸能界の嫌われ者になったときに「必殺シリーズ」の悪役を勧められ、雅彦さんは美男俳優のプライドを捨てて挑戦することで実力をつけてゆきました。その影には叔母沢村貞子さんの「お前のような顔の良い俳優は人の4倍上手くないと認めてもらえない」という叱咤激励が活きていたとも言います。
晩年、裕之さんが脳梗塞で倒れたとき、口の聞けない状態で、見舞いに来た雅彦さんに、目で「後を頼むぞ」と訴えてきたと言いますが、その直後雅彦さんも心筋梗塞で倒れます。幸い雅彦さんは一命を取り留め回復しましたが、その身代わりになったかのように裕之さんは息を引き取りました。
「敵対しながらも同じ時代を共に生きて、役者としてのあり方を教えてくれた。兄貴はそんなかけがえのない人だった。」
涙ながらに語る雅彦さんの姿が印象的でした。
今は俳優の他にも、拉致被害者救出運動など国事にも奔走するようになった津川雅彦さん。
彼を支え、鍛え、育ててくれたのは好敵手でもあった兄、長門裕之さんだったのかも知れません。(YD)

<店>

「カリシファーズ・グリル・アラ・トスカーナ(イタリアン)」銀座
山形牛を使った肉のコースなど、独自の素材で工夫した料理を廉価で提供してくれる。「セレクトコース」は、前菜3品を15種から、パスタやメインは1品を8種から、と嬉しいチョイスがあって5,000~6,000円で済んでしまう。安いばかりでなく、工夫して力を入れた中身のある料理を賞味出来ること。本質追求で頑張っているこういったお店はいつまでも大切にしたいと思っている。(KW)

「川豊(鰻)」成田
成田山の表参道に位置する鰻屋さん。店頭で八人もの職人さんが鰻を捌いている姿に、通りすがる人々の視線が集まる。写真を撮って去っていく人もいれば、興味を惹かれて店内に足を踏み込む人もいるが、その手数で延々と捌き続けている鰻を売り切るというお店もまた凄い。立地もよく、元来有名な歴史あるお店なので放っておいても客足は伸びるのだろうが、味がなければ長くは続かないだろう。店の前には行列ができていたが、一人であることを告げると割かし早く案内してもらえた。うな重の上と、肝吸いを注文したが、やはり美味しい。外は芳ばしく焼き上げてあるが中はふっくらと柔らかく、焼き方も大事だろうけれど、肉厚の身を使わないとこうはならないだろうと感じた。ただ正直、それが他の
鰻と特別に違うかといわれると、自分の経験の少なさからか、よく分からない。鰻屋というのは「鰻」一本に特化したお店ばかりで、成田という鰻の名産地にあることもあり、同業が多く差別化は難しいところ。知名度と立地で、お客さんは来る。鰻という食材自体がそもそも美味しく、味が他店とそう変わらなくとも満足させることはできる。そこに特別な努力のようなものがあまり見えてこなかったのは、少し残念だった。

「兜(肉料理)」恵比寿
恵比寿の表通りから一本路地に入ったところに佇む、一軒家店舗。一階と二階と半地下という三フロアからなるお店は、外から見るよりも随分と広い。焼肉屋、というよりは洒落たバーのような内装で、なんとなく料理の味に不安を覚えるが、これは良い意味で裏切られる。佐賀牛1頭買いをしているお店で、牛を丸ごと捌いているので希少部位などもメニューとして扱うことができるのが強み。メニューには数ページにわたり、ひたすら肉が並ぶ。牛の部位を表すイラストや、味について丁寧に説明が記載されており、不慣れな人でも食べたいお肉を注文できるような工夫がある。牛肉についてはある程度の知識はあるつもりだったが、聞いたことのない部位が幾つもあった。牛の種類によって、同じ部位でも呼
称が変わることがあるらしい。味は、どれも間違いがない。佐賀牛という質のいいブランド牛を扱っていること、また人気店ゆえに常に鮮度の良いお肉を仕入れ、それをすぐに売り切りまた仕入れるという好循環の中にある。ただ、手入れ不足なのか、炭の真上にある吸気口があまり役を果たしていないように思われた。そこを除けば文句のつけどころはなく、サービスもスマートで、いかにも恵比寿らしいという印象のお店。多少趣の違う系列店があるようだが、そちらにも興味が湧くほど、素敵なお店だった。

No.284

<CD>

「The book of love」シェリル・ベンティーン
柔らかい声だ。抵抗なく、すんなり入ってくる。声の高い人だなぁと聴いていたが、一緒に歌ってみると、あれ?、下のソやファを出している。低い方はあまり強く出していないから、頭声かな?、高い声の方は強く、地声のような声と、柔らかい声と両方使っている。こういうものを聴くと、他人に聴きやすい声を考えるのは大事だと思う。自分はどうしても、強く出すことを考えてしまうけれど。
このCDのあと「バーレスク」クリスティーナ・アギレラを聴いた。パンチがあって、強くてかっこいい、でも、さっき聴いたシェリル・ベンティーンの声をまた、聴きたいと思うのは、自分が柔らかい声が好きなのかもしれない。三年ほど前に、トレーナーから「トレーニングしても声が強くならないのは、柔らかい声が好きなのではないか」と言われたことがあり、その時は何を言われているか、わからなかった。今、なるほど、こういうことを言われていたのかな、とやっと感じます。(KR)

「1985年日本テレビ年末時代劇「忠臣蔵」」里見浩太朗
このドラマの再放送を観て感ずるところを述べてみたい。
「昼行灯」から「名将」に豹変した赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助は、なぜ本懐を遂げることに成功したのか?
内蔵助が初めから優秀な「名将」であったら、討ち入り計画は失敗していたかもしれない。
なぜなら、「名将」タイプの人間は、その才覚を自他共に認めているからプライドが高い。
それでなくても、武士は見栄を張り、プライドに生きる職業であり、侮られたら武士としての信用もなくなる。
武士は職業軍人であるから、「そんなだらしない奴に国家の防衛を任せられるか」と言われたら終わり、という意識が強い。
侮られても平気でいられる奴は、余程の腑抜けか馬鹿か、どちらかだと見られていた時代であった。
ところが、浪々の身になった者たちが、幕府の重鎮に連なる者を亡君の敵として討とうと志した場合、この「武士のプライド」が却って邪魔になる。
幕府の重鎮に刃を向けることは反逆行為であり、その気配を事前に察知されれば討ち入り決行前に捕縛されてしまう。
いかに志のために隠忍自重が必要と理屈でわかっていても、「武士のプライド」という感情は隠しおおせられるものではない。
そのうち隠忍自重に耐え切れず脱落するものや、食うに困って金欲しさに仲間を売ろうとする「裏切り者」が出てくる恐れもある。
(実際、裏切り者は出なかったが、脱落者は半数以上出た。)
敵方の間者が入り込むことは常識と言って良かった。敵方の人間も主家のために命をかける武士なのだから、手段は選ぶまい。
こうなると、討ち入り成功には、以下の条件が必要になる。
1.プライドなど平気で捨てられること
2.何が起きてもおかしくないという冷静な意識
3.目的達成に対する集中力
では、内蔵助は以上3点についてどうだったか?
1.自分は所詮「昼行灯」(無能者)に過ぎないという自覚があったので、プライドには囚われなかった。
2.自分は思慮の足りない人間であるとの自覚から、人一倍「想定範囲」を広げて計画や対策を練る姿勢ができていた。
3.討ち入りを成功させること以外に自分たちの存在価値は残されていないという悲壮感があった。
一介の「昼行灯家老」大石内蔵助は、泰平を謳歌していた当時の武士達が到達できない境地に至ることができたのではないだろうか。
そう考えれば、それこそ内蔵助にとっては武士の本懐であり、以て瞑すべしであったのだろうと結論づけておきたい。(YD)

「NHK連続テレビ小説「マッサン」」玉山鉄二
このドラマにつき、感ずるところをまとめてみたい。
マッサンには、スコットランドで本場のウィスキー製造技術を学んできたという強い自負がある。
しかし、それは彼の強みでもあり、弱みでもある。
マッサンは本場のウィスキーの風味に拘っていたが、「商売」ということを考えた場合、ウィスキーはお客さんに買って飲んでいただく「商品」であり、マッサンが飲んで自己満足に浸るために作るのではない。
伝統技術をいかに忠実に守っても、お客さんに買って、飲んで、喜んでもらえなければ何にもならない。
もっと早いうちにそこに気づいていたら、マッサンは「鴨居の大将」と末永く連携して、ヒット商品を打ち出し続けていたかも知れない。
後にマッサンのモデルとなった実在の人物はニッカウヰスキーの創業者となった。
「鴨居の大将」のモデルとなった実在の人物はサントリーの創業者となった。
昨年イギリスで世界のウィスキーのランキングが発表されたが、第1位はサントリーの「山崎」であった。
素直に日本人客の好みを熟知した上で、伝統技術を単なる「踏襲」ではなく「応用」し、山崎のきれいな水で作った結果が、世界一のウィスキーを生み出したのだ。
一方で、マッサンが目指そうとした本場のスコッチウィスキーは、10位にも入れなかったというのだから皮肉なものだが、それくらい顧客の満足を獲得するのは難しい。
伝統技法を学んだだけでは基本の中の本の一部をかじったに過ぎない。
さらに顧客に売って、その反響で打ちひしがれ、自分の商品や技法を改め、実地の応用問題が解けて初めて基本ができたと言える。本当の商売はここからだ。
入口に立ったばかりの自分を、完成品と思うような勘違いをしないように、常に自戒の念を持っておきたい。(YD)

<BOOK>

「プレヴェール詩集」嶋岡晨訳
シャンソンの「枯葉」は、プレヴェールの原詩を読むと、日本語詩とは全く感覚が違った。そこにあるのは過去への感傷ではなく、時の流れの残酷さを受け入れる冷静さだ。詩集を読んでいくと、世俗を離れた目で、人の世の奥を鋭く見つめているように感じる。
生きていてつらいのは、目の前の人から全く関心を持たれないこと、中途半端に温情をかけられること、条件付きの愛を与えられることだと、詩人が私に訴えているように思えた。(KR)

<その他> 

自分を変える処方箋
「人と話をする時には、相手の目を見ること。」
よく言われることですが、自分では人の目を見ることが苦手だと思っています。
相手の目をじっと見ると、嫌われるのではないか?そんな意識がひとりでに出てきてしまいます。

小学校時代からいじめられっ子で、担任教師もいじめを見て見ぬふり。
そんなある日、その担任教師から言われた一言が後々まで尾を引きました。
一瞬、目と目が合ったときの一言
「何見てるんだ、人の顔を睨むな!」

それ以来、自分は人の目を見るのが傍迷惑な悪いことであると印象づけられてしまいました。
この一言のせいで、大人になってもいじめに遭い続け、結婚相手はもちろん恋人もできないし、求職活動をしても面接で落ちてしまう。
面接に落ちた理由として、「コミュニケーション能力が弱い」と告げられ、具体的に何が弱いのかわからないが、声からでも変えてみようと思い立った。
6年前、当研究所でレッスンを始めたきっかけは、この思いつきでした。
しかし、レッスンでご指導を受けた時には堂々と発音や発声ができても、実社会に戻るとレッスンの時のようにはいかない。
レッスンの受講態度が受身なのではないか?だとすると、その原因は?
何が自分から積極性、主体性を奪っているのか?

思い出したのは、あの担任教師から受けた「睨むな!」の一言。
そろそろ、この教育者のセリフとも思えない理不尽な一言に立ち向かう時が来たようです。
相手の目を見てどこが悪いか?
相手の目を見ずしてどこを見れば良いのか?
相手の目を見ずしてどこに声が、言葉が届くのか?
いじめっ子を撃退するのに、止むなきケンカに勝つために、相手を睨まなきゃ話にならないじゃないか!

自分と同じように、いじめを受け、自信が持てず、夢も目標も持てずに俯いている人たちにも言いたい。
近頃有名な本の題名ではないが、「嫌われる勇気」を持て!と。
忌み嫌われ、恐れられても良いから、目の前をしっかり見据えよ!
見据えたら、その方向に向かって声を、言葉を放て!
放ったら、その方向へ向かって突き進め!背筋を伸ばし、胸を張り、腹を据えて。

親兄弟だろうと、教師だろうと、職場上司だろうと、お役人だろうと、あなたの行く手を不当に遮る資格はない。
あなたの最大級の味方は、あなた自身だから、誰よりもあなた自身を大切にせよ!
そのことに気づいて動き出したとき、あなた以外にもあなたの味方になってくれる人が現れるだろう。(YD)

<店>

「上海花園(中華)」京橋
元々は新橋駅寄りの銀座、その後六本木、そして現在の京橋と移転。変わらぬ台湾語出身の家族経営(ご夫婦でやっていたが、最近ご子息も加わる)で、小辛・中辛・大辛の坦々麺はランチの人気メニューで、汁の多い日本風坦々麺であるが、とにかくコクのあるスープで美味しい。大辛は相当な辛いもの好きでも「「辛い!」と叫ぶレベルなので要注意。夜も、紹興酒をいただきながらコース料理や定番料理をお腹いっぱい食べて坦々麺で締めても一人4,000円程度で収まる(但し、クレジットカード不可)。エコノミカルにおいしい台湾中華を味わいたい方にお奨めしたい。(KW)

「焼肉 KYOKU(鹿児島牛焼肉)」銀座
90年代に活躍した大相撲力士、旭道山の店。13,500円の焼肉コースが常時6,500円に割引になっているが、大きな板の台に並べられ部位名称が名札表示された肉のディスプレーは実に壮観で、味も大変よろしい。また、ここの無煙ロースターの性能は非常に高く、髪の毛や衣服に匂いがほとんど付かない。これまで10回ほど利用したが、ほぼ毎回旭道山関が必ず挨拶に来てくれる。夜のみで値段も飲み物込みで8,000~9,000円くらいになるがそれだけの価値がある店である。(KW)

「和心 ぎんすい(日本料理)」新橋
新橋駅汐留口から徒歩3分。大将夫妻と仲居さん3人で経営するこじんまりした日本料理店。料理は絶品。価格の書いていないお品書きを見て引いてしまう人もいるが、「5,000円でやってください」などの要望にも応えてくれる。最近、焼酎と日本酒の品揃えが充実。呑ん兵衛を連れて行くと一人1万円を超えてしまうので要注意。まずはランチから試して味の検証をされることをお奨めする。すべて1,000円で和定食4種類、デザートのミニアイスまで付いて特に女性に好評である。(KW)

「トスカ(イタリアン)」横浜
横浜エリアでブッフェといえば、のお店。目の前で作ってくれるライブキッチンにはピザやパスタ、オムライスなどがあり常に行列が絶えない。変わり種で野菜の素揚げなどというものもあったが、野菜は国産のもので十種類以上もあり、素揚げといえども侮れない。氷の上にディスプレイされたミニトマトだけでも五種類ほどあり、野菜好きの多い最近のニーズによく合っている。全体的にヘルシーなものが多い構成だが、どれもひと手間加えてあり、食べ飽きないので自然と満腹になる。ドルチェまで全て手作り、ブッフェにありがちな業者発注の冷凍ものは一つもない。料理人のプライドどもいえるこだわりに溢れており、人気店たる理由がよく分かるお店だった。

「ベランダ(軽食)」海浜公園
アフタヌーンティーが人気のお店。豊富なフレーバーティーと、一口サイズのフィンガーフードが何種類も提供される。十二月ということもあり、クリスマスを意識したフードが多く、見ているだけでも楽しめる。シュー生地のスイーツの中に少しだけ生姜のペーストが塗られていたりと、一口で収まるものの中に、幾層もの味が凝縮されている。こうしたフィンガーフードを出すお店は多いけれど、店ごとにそれぞれ独自のコンセプトを持っている。その限られた大きさにどれだけのものを盛り込めるか、その中で他店との差別化も図らなくてはならないという条件は厳しいものだけれど、その分作り手側の楽しさもあるのだろうと思う。

「銀杏(鉄板焼)」台場
鉄板焼き、というイメージとは少し異なる、賑わいのあるお店。家族連れからカップルからビジネスマンまで、客層は幅広い。全席鉄板を目前にしたカウンター席になっているが、店内は明るく、堅苦しさはない。鉄板でフランベをする際などは、焼き手の方から「写真撮りますか?」などとフレンドリーに話しかけてきてくれる。お料理は、うかい亭などとは異なり、極めて和食寄りである。前菜から煮びたしで始まり、ガーリックライスには赤出汁が添えられる。メインのお肉もわさびや醤油で食べることを勧められる。食べなれた味に触れることができるということもあり、とても落ち着くお店だった。

「トゥーランドット遊仙境(中華)」みなとみらい
言わずと知れた中華の鉄人、脇屋シェフのお店。想像していたよりも小さめの店内は隅々まで清掃が行き届いている。フォークやナイフの角度まで決められているかのようにきっちり揃えられており、左利きの友人と行ったが、左利き用にセットを直すのも早い。コースは洋食の技法が多く取り入れられており、脇屋名物の担担麺はさすがの美味しさ。辛みはそこまで主張しないが、味の深みが段違いで、これだけで人を集める力がある。多くの人にとって一度は訪れたいお店の一つであると思うけれど、行ってみると何度でも再訪したくなるような魅力の詰まったお店だということが分かる。

「シリウス(フレンチ)」横浜
印象に残るのは、メインで提供された分厚いローストビーフ。思えばブッフェのメインなどではなく、コース料理のメインとして一人前のローストビーフを食べるのは初めてだった。やはり、作り置いたものとは別物である。いくらきちんとした料理が並んでいても、ブッフェではその料理の本当の味は堪能できないということを実感した。

No.283

「八山(日本料理)」六本木
十月にリニューアルオープンしたばかりの日本料理店。寿司に天ぷら、すき焼き、しゃぶしゃぶなど日本料理の代表格が並ぶ。リニューアル前には訪れたことがないが、とても綺麗な内装で居心地がいい。お料理もおいしく、職人さんがきちんと仕事をしている。ただ、席についてくれた担当の方が、リニューアルに際して新しく雇ったアルバイトさんのようだった。オーダーを間違える、鍋物のタレを大幅にこぼしたうえそのままにして拭かない、など、落ち度が目立った。こちらに限らず、飲食店においてお料理のレベルとサービスレベルの乖離がしばしば見られるが、そのたび、どちらも決して欠けてはならないものなのだということを痛感する。たった一人の不手際だけで、どんなに素晴らしいお店の印象も台無しになってしまう。不安要素があるときは、それを補う準備と態勢を整えておかなければならないように思う。今回はお料理が美味しかっただけに、とてももったいないと感じた。

「オーベルジュドリルトーキョー(フレンチ)」六本木
 キャーヴド平松の経営店。入店前の出迎えから、退店の見送りまで、さすがのサービス陣で固められているという印象。白塗りの綺麗な店内はフランスのお城のようで、別世界に来たかのような感覚に陥る。料理は、当然のように美味しく、加えて華やかさがある。ソースが主体と言われるフランス料理だが、素材もその調理も、他のどのジャンルの料理にも見劣りしない。ただ、唯一残念だった点として、数種類出てきたデザートだけは甘ったるさが強く、あまり口には合わなかった。紅茶と一緒に頂くために甘味を強調してあるのか、あるいはフレンチのデザートがそういうものなのかは分からなかったけれど、日本人の舌には馴染のない類の甘さであったように思う。

「重慶飯店(中華料理)」麻布十番
裏路地に佇む中華料理屋さん。前菜は九点盛りで、あまり中華のイメージらしくなく、繊細で綺麗な料理が一口ずつプレートに並ぶ。コース全体としては、やはり中華らしく味が濃く、重たい印象の料理が多い。デザートも盛り合わせで、杏仁豆腐だけならばすっきりとまとまるが、月餅や中華饅頭のようなものが続くと、中国茶ではちょっと拭いきれない重さになってしまうように感じた。スタッフの方にお話を伺ったところ、最近こちらのメインシェフが変わったらしい。以前のシェフは四川の出身で濃口・辛口の味付けを得意としており、現在のシェフはそれを引き継ぐために意図的に味を濃くしているという。中華料理の本場のシェフは、その出身県により味付けが全く異なるというが、同じ麻婆豆腐を作っても全くの別物になるらしい。中華を食べる際には、それを作っているシェフがどこの出身なのかなど、考えてみるのも面白いのかもしれない。

No.282

<CD>

「L'ABSENT」ジルベール・べコー
この世を去った友人を思って歌われる。ボサノヴァの軽いリズム、しかし内容は「友達がいなくなった空しさを耐えるのはつらい。死とはみじめだ、心を苦しませ少しずつ解体してしまう」。つぶやくように歌うべコーの最後の一音、l'amiのiがはかなげに、でもしっかりと耳に残り胸に届く。どうやったら、こんな音を出せるんだろう、こんな素敵な終わり方ができるんだろう。(KR)

「You've changed」ジョニ・ミッチェル
ジョニ・ミッチェルの声は私の好みではない。けれど、You've changedとつぶやくように歌う、その声が胸に迫ってきて、残ります。(KR)

「談志百選」立川談志
弟子の立川談春・立川志らくについての項、「芸に完成はない。その芸人のプロセスが芸である。そのプロセスという煩悶が芸なのに、ある程度噺が出来ると、又は笑いがとれると、それでOKがほとんどの咄家であり芸人達の姿だ」。今、声について、歌について、試行錯誤しているこのプロセスが、未来の私の芸?につながっていると思うと、ファイトが湧きます。いつも、だめなことばかりの自分だけど、頑張って続けよう!(KR)

「吉左右会・大蔵流狂言 」
初心者への解説を聞いていて、あっと思った。「途中にわからない言葉が出てきたら、無視して先に進んでください。日本の方は真面目なので、一つわからない言葉があると、それがずっと気になって、物語の中に入って来れなくなってしまいます。外国の方は所作や抑揚で物語をそのまま楽しんでいます。わからない言葉は無視して楽しむ、どうしても知りたかったらまた見に来ていただけると良いです」。この真面目さ、わかります。例えばレッスン、以前は言われたことの中で、一つわからないことがあると、そこで頭がひっかかってしまい、その先のトレーナーの言葉が入って来なくなってしまいました。今はレッスンで言われたことをちゃんとわからなくても、とりあえずやる、わかった分だけ抱えて前に進む、という気持ち。これがよいかどうかわからないけれど、とりあえずリアルタイム、目の前のトレーナーと共有する時間を生き切るには、私にできることはこれです。(KR)

<DVD・CINEMA・TV>

「フューリー」
フューリーは戦車の名前。ブラッド・ピット主演。戦争映画だからドンパチしていました。もうちょっとのところでナチスをやっつけるブラピの英雄物語になりそうなのを抑えつつも、戦争の酷さ、理不尽さ、人を殺せなかった(普通で当たり前なのだが)新入りの青年が立派な殺人者になっていく過程がよく描かれでいた。ブラッド・ピットの声が良かった。ナチスのSS隊員の存在感、描き形が薄過ぎてハリウッド式にブラッド・ピットが格好良すぎたかもしれない。(FZ)

「ストックホルムでワルツを 」
スウェーデンのジャズ歌手モニカ・ゼタールンドの半生。母国語でジャズを歌うという試みは、訳詩の良さが決め手と感じた。また、英語で歌ったリズムを体に入れてから、母国語の詩を入れるというやり方が良いように思った。私の取り組んでいるシャンソンは、日本語の訳詞が一曲について何種類もあることと、一般の日本人にフランス語はあまりなじみがないこともあり、最初から日本語で勉強したりするが、原曲と日本語でニュアンスが違うことはよくあるし、今日のレッスンのように、アクセントの位置が日本語詞の中途半端なところに出てくるという問題もある。原曲を体に入れ、そこに詩を乗せていくことが必要だなと思った。(KR)

「ベニシアさんの四季の庭 」
音楽とはまったく関係ありませんが、心の栄養になる映画。(TU)

「BLUE GIANT」石塚真一
岳の作者のJAZZをテーマにした漫画
表現することについて、とても勇気をもらえる漫画です。(TN)

<EVENT>

「15th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2014 BEST」倉木麻衣   
単独ライブ300回目のプレミアムライブ。音楽性だけでなく、舞台なども壮大で観ても聴いても楽しめるライブでした。(KM)

「くるぶし」ライブ@千駄木ペチコートレーン
ゴスペル歌手のかたの迫力ある声量と透明感ある発声はとても勉強になります。(TU)

「バリトン・甲斐栄次郎 」
親子で楽しむバリトンコンサート。昨年まで10年間ウィーン国立歌劇場の専属ソリスト歌手だったという本人は「自分も二人の子供がいて、この子たちに聴かせてみたいと思ったので、このコンサートは夢でした。お子さんの泣き声は全く大丈夫ですし、普段外に出られないお母さんたちも出掛けられる機会をと思って」。ホールには幼児の泣き声叫び声が途切れず響く。その中で午前11時から「アマリッリ麗し」「われを見捨てて」「もう飛ぶまいぞこの蝶々」「わたしに最後の日が来た」など7曲を歌った。フレーズの終止と共に子供の声が入って来たりする中で集中力を持ち続けるのがすごいと思う。アンコールの日本語の歌を聴き、声そのものが深い場所にいる、と感じた。低く響くのではなく、声のいる場所が深い。イタリア語より日本語で聴いた方がそう感じた。ご本人が撮った写真をスクリーンに映しウィーン歌劇場での仕事の説明も興味深かった。実際の舞台に出ながら、他の演目の勉強も4つか5つ平行して抱えているとのこと。心身ともタフでなければ務まらない仕事だ。私も頑張って自主トレしなくちゃ(KR)

「ネマニャ・ラドウロヴィッチ 」 
ユーゴスラヴィア出身パリ在住の若手ヴァイオリニスト。ピアノとの共演だったが、立って演奏するだけで視線が離せない。集中して最後まで鑑賞していることができた。舞台装置やトーク等の演出もないのに演奏だけで魅せられるところがすごいと思った。正直言ってヴァイオリンの音等詳しくないのだが、曲のフレーズごとに深い息を吸ってから弾き始めているのがとても印象的だった。音楽的な表現というのはジャンルが違っても共通しているのだなと思った。
(MO)

<店>

「タワーズグリル(グリル料理)」六本木
グリル料理のお店、ということで様々なグリルが堪能できる。メインのグリルとしては鯛と北海道産ホタテ、サーロインに、鶏、ラムといったラインナップ。どれかが格別に美味しいということはないが、どれも一つの料理として高い水準にある。グリルということで素材が味を大きく左右するけれど、それぞれに添えられているソースが丁寧に作りこまれており、皿に広がっているソースをもバケッドで残さず平らげたくなる。スタッフは気配りが細かく、また、一挙一動の全てがさりげない。会話を妨げない、雰囲気を壊さないことを徹底しているようで、客側としても気を使わずに済む。グリル料理というジャンルの割に客の年齢層は高いけれど、それも納得の落ち着いた空間が創り上げられている。

「ぐう本店(ホルモン料理)」東京
東京駅から徒歩数分という立地だが、路地を入った飲み屋街のようなところにある、ぐう系列の本店。非常に小さいお店だが、「美味しいホルモンを食べさせる」ためのこだわりは随所に見られる。肉の鮮度がよく、ゆえに提供できるホルモンの種類も多い。レバーは軽くあぶってタタキで頂くことができたが、臭みがあるはずもなく、あっという間に溶けてなくなってしまった。洗練されたサービスを求めるお店ではなく、威勢のいい体育会系の店長の接客は潔い。荒っぽいと言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、その屈託のない笑顔で大部分は許されるという気がする。金額も良心的で、「美味しい」と「安い」が両立されているのが最大の魅力である。

No.281

CD

 

「アホの坂田のテーマ」作曲/キダタロー 唄/コメディNo.1

「アホ」といえば大抵は軽蔑の意味で使われますが、この「アホ」をトレードマークにしてしまったのが上方漫才コンビ、コメディNo.1の坂田利夫さん。

事の起こりは、ある時漫才をしていて、相方の前田五郎さんが「お前、アホちゃうか?」と突っ込んだところ、坂田さんが何の気なしに「そうや、アホやで。」と応じたところ、大ウケにウケてしまい、「これだ!」とひらめいて以降、「アホ」キャラで売り出しました。

ついには1972年には坂田さんがメインボーカルを務める「アホの坂田のテーマ」がリリースされ流行しましたが、同じ「坂田」の姓を名乗る学生がクラスメイトからいじめを受けるなどの問題により、この歌の放送、レコード発売は自粛されてしまいました。

いつしか坂田さんは「アホ」を続けることに疑問を持ち、この芸風をやめようと考えましたが、そのとき、「アホ芸」の大御所、藤山寛美さんが声をかけてきました。

「アホいうもんは、優しい人間しかなれへんもんや。」

寛美さんにこう諭され、坂田さんは再び「アホの坂田」として活躍する一方、師匠として弟子の育成にも励み、上方お笑い界の重鎮として評価されるようになりました。

子供ができると「アホの子」といわれて負担を感じるだろう。そう案じた坂田さんは、生涯独身を貫いております。(YD

 

DVDCINEMATV

 

「ギター弾きの恋 」

ウッディアレンのジャンゴを題材にしたドキュメンタリータッチの映画。音楽が好きになれる映画。(TU

 

EVENT

 

「遠藤征志トリオ」銀座・ノーバード

ヴォーカルなし、ピアノ遠藤征志の繊細なピアノ、呼吸を読んでベース長谷川泰弘が入り、ドラム中谷啓之がサポートする。呼吸と間合い、これを土台に三者三様、時に激しく時にゆったり音楽を進め、リズムの切れ上がりはバッチリ。呼吸で音楽を作っていく感じが、聴いていてとても楽しく、心地よい。そして、ライブが終わって、自分の背中の力が抜けた感じに気がついた。多分、最近の私は、発声時のフォームや背中を意識し過ぎて日常でも背中に力が入り、それでこのところ体の感覚が落ち着かなかったのかもしれない。つまり、このライブはそれだけリラックスできた、良いライブだった。(KR)

 

<店>

 

「トラジ日本橋店(焼肉)」東京

竹をあちこちに張り巡らせた内装で、雰囲気のいいお店。ただ、席ががらがらにも関わらず料理提供が遅く、肉も野菜も提供されてから焼くことになるので実際に食べるのはさらに遅くなる。肉の味・匂いが薄く、脂も乗っていない。国産牛らしくない国産牛、という印象。量も少ないので満足度は低い。ただ、締めに頂いた辛口の冷麺は喉越しもよく、スープ自体が非常に完成度の高い味だった。

HJ

 

An(日本料理)」神谷町

目の前で板さんの仕事を見ることができる寿司カウンターもある。店員さんはこまめに、そしてさりげなく席の様子を見ており、飲み物もなくなる直前にはきちんと聞きに来てくれる。家族の食事からデート、接待にも使われていたようで、用途は広い。

手鞠寿司は見た目に可愛く、三貫盛りのネタの一つには食用菊を出汁で煮たものがあった。旬ではなさそうだれけど、薄味の出汁と菊の花のほろ苦さは、三貫という限られた枠を埋める一種として盛り込むのに十分な魅力がある。場所柄、外国人のお客さんも多いようで、こういった寿司は受けが良さそうだ。日本人が食べても美味しく頂ける。総合的にレベルが高いお店。(HJ

 

「グラッシェル(アントルメ)表参道

 大通りから一本、小路を入る。人の気配がなく、そこに佇むお店の店内は、14時過ぎという時間にも関わらずほぼ満席。注文したのはどろぶたのリエット。添えられている野菜が量も種類も多く、新鮮でおいしい。リエットはバゲットにつけて食べるが、クセが少なくあっさりと食べやすい。メインターゲットが若い女性に設定されている。有名なのはデザート。特にアイスケーキに特化していることで知られる。アイスクリームとも普通のケーキとも違う美味しさがある。こういった専門店以外で、例えば普通のコース料理のデザートなどでアイスケーキを見かけることはまずないけれど、味としても見栄えとしても、もっと広く採用されていいデザートなのではないか。(HJ

 

「レジーア(イタリアン)」六本木

ファーストドリンクがかなり遅い。最初の料理が出てくるまでに四十分以上、次が来るまでにそこからさらに十分以上かかった。ピクルスとレバーパテという、事前に仕込んであるものを盛り付けるだけの、時間をかけてはいけない前菜である。続いて、ホタテのソテーと鮮魚のソテーが間違えて運ばれてくる。アヒージョを頂いている途中で「ご一緒にバゲットなどいかがですか」という提案があった。実際に頼んだところ、バゲットはアヒージョを完食してから三十分後の提供となった。オイルも何も冷え切ってしまっているうえに、肝心のバゲットはなぜか焼きたてではなく冷めていた。

ピッツァは一時間以上たってから登場、しかもパスタと間違えられている。他にもソフトドリンクが注文から十五分以上。

お料理の味は普通に美味しく、お店は綺麗で、立地等考えると何よりコストパフォーマンスに優れている。それなのに、とても残念だった。(HJ)

No.280

DVDCINEMATV

 

時代小説「お助け同心巡回簿」笹沢左保

「木枯し紋次郎」の原作者としても名高い笹沢さんの作品で、1993年に小林稔侍さんと田中健さんの主演で、「お助け同心が行く」というTV時代劇シリーズとして放映されました。

TVでは、冤罪に苦しむ人の容疑を晴らすために二人の同心が真犯人を探し出し、それが法で裁けないとわかるや闇に葬るという、「必殺」シリーズのような展開で事件が解決し、最後に容疑が晴れた人は釈放されるという結末がお約束。

しかし、原作では真犯人を見つけ出して暗殺するところまでは描かれておらず、冤罪に苦しむ人の容疑が晴れたところで一話完結となっている、オムニバス形式になっています。

それにしても、面白いのは主役の二人。片や今で言う窓際コースの高積み見廻り役同心緒形左門次(小林稔侍さん)、片や超エリートコースの定町廻り同心辺見勇助(田中健さん)。普通なら立場も違うし仲が良いはずのないこの二人が、強い信頼関係で連携して事件を解決するところに、意外性があります。

勇助に比べてうだつの上がらない左門次ですが、原作でもTVでも、エンディングでの左門次の台詞がたまらなくカッコイイのです。

容疑が晴れた人が涙ながらにお礼を言うと、いつも決まって左門次は照れ臭そうにこう答えます。

「俺は、やるだけのことをやったまでさ。」

こんな台詞がさりげなく言えるような仕事をしたいものです。(YD

 

BOOK

 

「斎藤一人」(著書多数)

暗黙知を言葉にして表現するのがとてもうまいと思う。わかりやすいし説得力がある。もっと他にたくさん教養がある人は多くいると思うがこれだけわかりやすく噛み砕いて説明できるのはすごい才能だと思う。またおまけのCDも付いているが講演会をきいていてとても説得力がある。正直言って最初は自分も斜に構えたような本の読み方をしており、そんな単純なことで人生変わりませんよという気もしていたが、多くの著書を読み進めるにつれて、その単純なことができない人々が圧倒的に世の中にあふれかえっているのだなとつくづく感じる今日この頃である。(私は仕事で電話でクレームを受けることがかなりあり応対をしているが、不幸な人は自分でその環境を招いていると感じる場面がかなりある。不幸を愛しているというか、不幸になじんでいるというか、とにかく人生について考えさせられる事が多い)(MO

 

EVENT

 

「赤木りえ(ラテンフルート奏者)

森村献ラテンジャズスペシャルで聴きました。今までのフルートのイメージが変わりました。ソロパートではとてもアグレッシブな演奏、キューバンラテンの中で自己主張し、跳躍するフルートはかなり印象的です。(KR

 

「田中朗(シャンソン )」 

田中朗のソロライブを聴きました。故立川談志が「シャンソンともジャズともくくれない至芸」と言ったピアノ弾き語り。スタンダード曲がフランス語日本語交えた語りによって、温かく新しく聞こえました。圧巻は「パダムパダム」、次はお前の番だと叫びつつ迫ってくる謎の足音。ものすごいホラーです。ステージにいるのは田中朗とピアノだけ。ある意味、能や狂言に通じます。何もない空間に世界を作って行くのです。(KR

 

「サンバ実験工房」ジョーダ・バビロニア

ジョーダ・バビロニアは日本人です。サンバ・オペラの作曲とバンドのヴォーカル&バンジョーを担当、サンバのリズムにのせて日本語で歌う、風俗嬢ナナコの物語。放送禁止用語も入った、かなり危ない歌をバンドメンバーは大まじめで奏で歌います。最初はなんだこれ、ひんしゅく~と思いましたが、ノリの楽しさ、お坊さんの唱和のようでもあるコーラスに引き込まれます。77才フク爺さんが風俗に通う歌や、知り合いが客として現れ、とっさに中国人のふりをする歌、ナナコをナンバーワンにするべく財産をつぎ込み、貧乏になったマーシーが今も時々来るとき、恩を忘れず張り切るナナコの歌など、楽しく聞きました。クラシックのオペラも良いけれど、この破天荒なオペラも私は好きです。(KR

 

<その他>

 

「山口淑子」

歴史の激流に耐え抜いた女優、逝く。

先日、山口淑子さんが94歳で亡くなったニュースを見て驚きました。亡くなったことよりも、今まで生きていたことに驚きを感じました。

南満州鉄道職員の娘として生まれ、女優「李香蘭」として活躍し、歌手としても「蘇州夜曲」や「夜来香(イェライシャン)」などの名曲で人気を博しました。

終戦後は国内で女優として活躍し、後には国会議員として国政にも参画しました。

山口さんの前半生は、劇団四季のミュージカルになった他、TVドラマスペシャルとして、1989年には沢口靖子さん、2006年には上戸彩さんの主演で放映されました。

激動の時代に翻弄されながらも力強く生き抜き、多くの足跡を残した山口淑子さんのご冥福を祈ります。(YD

 

<店>

 

「カスケイドカフェ(ブッフェ)」六本木一丁目

とにかくコストパフォーマンスが高いブッフェ。ブッフェ台に新しいお皿を取りに行って戻ってくると前のお皿が片付いていない、飲み物のオーダーを一切取りに来てくれない、などと気になる点もあったけれど、客席の広さを考えると多少は仕方のない所かもしれない。瞬間的に「あれ」と思うことはあっても、後々まで引きずるような不快感を覚えることはなかった。料理に外れらしい外れのものはなく、入店前のわくわく感を最後まで維持できる。味はどれも本格的なものが揃っており、特にサラダ・ハム・チーズをはじめとした前菜類の充実っぷりは他ではちょっと見ることができない。ディルとキュウリのドレッシングが初めて食べる味で、夏らしく爽やかな味が美味しかった。(HJ

 

「軍鶏郭(日本料理)」神楽坂

店名通り、東京軍鶏の専門店といった色を持ったお店。単価が高く、その割に「これを楽しみにして来ている」はずの軍鶏から、満足感は得られない。味は十分に美味しいけれど、口いっぱいに頬張るようなボリュームがあるわけでもなく、皿の上のものがあっという間になくなっているという印象。スタッフの方も、こちらから呼ぶ前に何かをしてくれるということはほとんどなく、ドリンクのオーダーも料理の注文もスタッフさんを探さなければならなかった。席を立っても会計をしに来てくれることはなく、入り口の戸を開けて扉についた呼び鈴を鳴らすことでようやく店員さんが来てくれた。東京軍鶏自体は魅力ある地鶏で、その様々な部位を様々な楽しみ方で提供してくれるお店としては貴重な店舗だと思うけれど、残念ながら、個人的に満足して帰ることはできなかった。(HJ

 

「アンリ・ルルー(洋菓子)」六本木

塩バターキャラメルで有名なお店。C.B.S.という名のキャラメルは、キャラメリエが作り出した、塩を使ったスイーツの原点と言われている。ショコラとキャラメルのお店だけれど、軽食もあり、初めてガレットを食べてみることに。ガレットに対しては「少し前に流行ったそば粉のクレープ」という大まかな知識しか持っておらず、あまり興味を持っていなかったけれど、想像とは違う味だった。クレープという言葉の持つ人工的な甘さは一切なく、そば粉の持つ自然の甘味は主食としての小麦粉や米が持つそれと変わらない。食感は硬めのパンのようで、ベーコンや卵などとよく合う。もっと定着してもいいと思えるほど完成された味で、一過性のブームで終わらせるには勿体ない、と感じた。食後に食べたキャラメルも美味しく、キャラメリエの繊細な仕事を初めて見ることができた。(HJ

 

AW ELEMENTS (イタリアン)」六本木

六本木らしく、お洒落で洗練されたお店。カタプラーナやエスペダータというあまり聞きなれないお料理が中心となっているが、それぞれBBQとブイヤベースのようなもので、意外と舌によく馴染む。母体となっているAW Kitchenグループの看板ともいうべき「農園バーニャカウダ」は盛り付けも美しく、美味しくたくさんの野菜摂ることができる。ただ、いくらバーニャカウダブームの火付け役であっても、バーニャカウダがありふれてしまった今、他店との差別化を図ることは難しくなっている。綺麗で美味しいというのが当然になり、それ以上の付加価値というものは、いくらAW kitchenグループといえども、まだ模索している途中であるように思えた。

HJ

 

「うかい亭(鉄板焼き)」表参道

うかいグループの中でも一、二の売り上げを誇るという表参道店。店名を冠しているうかい牛は、和牛らしい味で香り高く柔らかく、非常に美味しい。マナガツオのソテーは旬を迎えた茄子と一緒に頬張ると、うかい牛に負けないほどの旨みが広がる。北海シマ海老のジュレは、キンキンに冷やした半熟卵と同様に冷やしきったシマ海老の相性がよく、温度管理の重要さがよく分かる一品。料理の完成度が高く、それはデザートも例外ではない。シフォンケーキのようなシンプルなデザートが美味しいのは、作り手の腕前もさることながら、うかい亭ならではの空間造りによるところもあるのだと思う。値は張るものの、価値ある贅沢に多くのファンが付いているのは、納得のいくところでもある。(HJ)

No.279

DVDCINEMATV

 

「女王蜂 」

日本だと思われる国籍の3人の女性に見えるロックバンド。ボーカルの人は東南アジア系の女性に見えるが明らかに男性として出生したようだ。

NHKの朝の情報番組で(朝の雰囲気ではなかったが)ライブしていたが、ボーカルの人の声が裏声から地声まで変幻自在で「鉄壁」という歌の作詞も良くジーンとさせられた。本人達も自分達の情報を一切語らず、初めて聞いたのでインパクトがありました。(FZ

 

「世界の料理ショー」司会・グラハム・カー(カナダで1968~1971年、日本版1974~1978年テレビ東京で放送)

40年前、自分がまだ小学生だった頃、毎週日曜日あさ11時半からよくこの番組を観ました。

番組ホストは世界的に有名な料理研究家、グラハム・カーさん。

(吹き替えは声優の浦野光さん、大野しげひささん、黒沢良さん)

世界中のおいしい料理が実演を交えて紹介されるのです。

作りかたの解説も懇切丁寧。視聴者が自分でも作ってみたくなります。

いい仕事ができる人は、ジョークも上手いもので、子供心にも面白いと感じて大爆笑して観ていました。

料理テクニックも、ユーモラスなトークも、試食時の幸福感に満ちたスマイルも、表現力豊かです。

パーティ、営業、社内会議、いろんなステージで応用が利きます。

社員研修の教材にもオススメです!(笑)(YD

 

BOOK

 

「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健 共著

我々は自分自身の生き方を省みるとき、その多くが過去に原因を求めようとする。

過去の要因によって人格が形成されてゆくという考えに基づいた「フロイト心理学」を、多くの人は信奉している。

結果として、過去の要因で人格が決まる以上は、今から自分の人格や生き方を変えることはできないし、不幸な人生が幸せになるはずがないと諦めてしまっている。

しかし、これに真っ向から異を唱える学説として、最近注目を浴びているのが「アドラー心理学」である。

人格、というよりも生き方を決めているのは過去の原因ではなく、その人の目的意識であるという。

では、なぜ多くの人は「フロイト心理学」に従って、その人の生き方を過去の要因によると考えるのか?

「アドラー心理学」によれば、これにも目的があるからだという。それは、「過去の原因によるものとすることで、自分自身の責任を回避したり、自分の行き方を変えること、とりわけ自分にとって未経験の生き方に変えることからくる不安を回避しようとする」目的によるものだという。

さらにアドラーは、人間の悩みの殆どは、「人間関係によるもの」としている。具体的には「認めてもらいたい」、「嫌われたくない」、「笑われたくない」というものだが、アドラーはまず、「認めてもらいたい」という欲求即ち「承認欲求」を捨ててみることを奨める。

自分が自分を信じている限り、他人から認めてもらえなくても、嫌われても、笑われても、自分には関わりがない。

「認めない」、「嫌う」、「笑う」という行為は他人の都合であり、自分とは関係ないと考えられるからだ。

それら他人の都合を、自分の生き方の領域に関わらせず、自分も他人の生き方には関わらない。

言い換えれば、お互いに相手の領域に土足で踏み込むことなく、尊重し合うことで共存できる生き方で、誰もが幸せになれるというものだ。

今自信を失っている人々は、一度この一冊を紐解いて見ると良いと思う。(YD

 

EVENT

 

「十二夜」オックスフォード大学演劇協会

発声と歌の参考になりました。(TU

 

<その他>

 

「俳優米倉斉加年さん、逝く」

いつものことですが、長年演劇界に貢献してくださった俳優さんの訃報には、大きなショックを感じずにはいられません。

俳優としての存在感のみならず、画家としても独特の個性を発揮した方でした。

役者としては、主役よりも脇役又は悪役として、どこか知性を感じさせる、それでいて何を考えているかわからない、

奥深い恐怖感を与える芸風も備わっていました。

<ドラマ>

1976年大河ドラマ「風と雲と虹と」の興世王・役

1977年大河ドラマ「花神」の桂小五郎(後の木戸孝允)・役

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の大山巌・役

CM

資生堂男性化粧品「ヴィンテージ」(ナレーター)

モランボン焼肉のたれ「ジャン」

<絵本描画>

「魔法教えます」

その他実績多数

米倉さんのご冥福をお祈りいたします。(YD

 

<店>

 

「ザ・ロビーラウンジ(ラウンジ)」東京

シャングリラ東京のロビーラウンジ。夜はお酒を飲むバーになるようだけれど、今回はお昼の訪問。この時間はティータイム利用のマダム客が多く、静かな大人のくつろぐ場所というよりは賑やかな歓談の場になっていた。アフタヌーンティを行っており、三段重ねの定番の形で一口サイズの軽食とデザートを提供している。驚くべきは紅茶の種類とこだわり。二十~三十種類ほどの品ぞろえがあり、聞いたことのない茶葉も多い。また、場所柄なのか、様々な国のものを豊富に取り揃えており、癖の強いものもそれなりに多かった。メニューには茶葉名と共に簡単な説明が記されているので、初めてでも分かりやすい。難を言えば、ひとつ注文するたびに3杯分ほど入ったポッドで出てくるため、紅茶は飲み放題なのに、飲み比べをすることは難しい。人数がいれば、それぞれが一種類ずつ注文するだけでシェアして楽しむこともできるのだろう。行く前は自分たちには少し場違いな空間にも思えたが、アフタヌーンティの流行からか、若い女性客の利用も少なくない。程よく席間の離れた騒々しさも相まって居心地も悪くなく、意外と肩肘張らずにくつろぐことができた。(HJ

 

「アクアトロピクス(イタリアン)」品川

魚介がウリのイタリアンのお店。しかし、むしろ印象に残ったのはメインの肉料理だった。ハンガリーの国宝でもあるマンガリッツァポークは、最近取り扱う店が増えてきたが、こちらのお店では以前から長く使っているらしい。そのため活かし方を熟知しているのか、果実味の強いソースが珍しかったけれど、相性は抜群。個人的に、ライスが欲しくならず、かつ美味しい豚肉メイン料理というのは、意外になかなか見かけない気がする。また、デザートも美味しかった。自家製ジェラートの涼感は暑くなってきた今の季節に嬉しく、ティラミスはドルチェ専門店のような味で、マスカルポーネの濃厚さと酸味が、エスプレッソを染み込ませたジェノワとバランスよく大人の味を作り出している。ちょこんと添え

てあるだけの生クリームも、きちんと店で泡立てているものだと感じられた。お昼の利用だったこともあるのだろうけれど、コストパフォーマンスも優れており、年嵩のウェイターも安心感がある。突出したものはないかもしれないが、非常に総合力の高いお店だった。

HJ

 

「クリスタル(フレンチ)」天王洲アイル

レディクリスタルというクルーザーが店名の由来で、時間とメニューが指定されるが、店内で食べるのと同じ食事がディナークルーズでも楽しめるらしい。外国人客が多く、店内には日本語より英語の方が多く飛び交っているので、まるで異国にいるかのような錯覚に陥る。所詮はクルーズメインのイベントもの、「ついでの」料理、と侮ってはいけない。提供されるフランス料理は、非常に美味しい。聞けばクルーザーの中にも同等のキッチンを完備しているため、料理のクオリティは変わらず、船内レストランとしても好評なのだとか。付加価値としての料理、付加価値としてのクルーズのどちらでもなく、掲げているのは「ダブルメイン」。また、船酔いを和らげるような成分を持った食材を使ったり、クル

ーザーで通る海域の地場産の魚介を使ったりもしている。そこにあるのは、最高のもの同士を二つくっつけてみました、という単純な発想ではなく、二つの要素を密接にリンクさせて、更に高め合い圧倒的な強みにする。他店にはない魅力を創り上げる、という明確なビジョン。もしかしたら、今回のようなクラブハウスのレストラン利用だけではその魅力の半分以下しか体験できなかったのかもしれない。それでも、十分に満足できるお店だった。(HJ

 

「シナガワ プリンスコート(イタリアン)」品川

品川プリンスホテル最上階にあるレストラン。ハーフブッフェスタイルで、前菜とデザートがフード台に並んでいる。これに、パスタとメインが一種類ずつ選んで注文できる形。ホテルレストランだけあってサービス面は充実していたけれど、残念ながらお料理がお世辞にも美味しいとは言えなかった。前菜とデザートがブッフェなので、パスタやメインの量が少ないのは全体のバランスを考えての調整なのだろうけれど、パスタは熱くなく、具がほとんどなく、乾麺でぼそぼそしており、最近のレベルの高い冷凍食品やインスタントに劣る味だった。メインの外国産の牛肉は質が悪く、味が薄く妙な歯ごたえがある。ソースもそれを補うような力強さを持っておらず、出来合いのもののような軽い味。恵まれた場

所にある綺麗なお店で、サービス陣はきちんとしているのに、お客さんは多くない。とても、もったいないと感じた。(HJ

 

「金太郎(鶏料理)」神楽坂

ささみの串が週替わりになっており、今週は大葉と味噌で焼いたものになっていた。置いている地鶏も毎回異なるが、今回あったのは東京シャモ、薩摩シャモ、姫っこ地鶏、名古屋コーチン、水郷赤鶏の五種類。姫っこ地鶏というのは初めて聞いたけれど、愛媛の地鶏らしい。筋肉質で引き締まっている肉だけれど、脂が多いので食感として硬さを感じない。水郷赤鶏ほど柔らかくなく、シャモよりは弾力が強くない、といった中間的な印象。こちらのお店は日曜定休のため月曜日に仕入れをして鶏肉を捌くらしいが、ちょうど行った日が月曜日で、希少部位などが充実していた。ソデやハツ元、限レバ(レバー元)などを頂いたけれど、どれもすぐ売り切れてしまうというだけあってそれぞれに個性的で美味しかっ

た。鶏肉という、言ってしまえば無数にある食材のうちのただ一つであるが、その魅力と可能性の広さに、来るたび改めて感心させられるお店である。(HJ

No.278

CD

 

We Sing, We Dance, We Steal Things 

彼の声、フレージング、ソングライティング力全てが参考になります。(TN

 

But Beautiful Boz Scaggs

こういうジャズ・ブルースの曲を、個性的に歌えるようになりたい。

KW

 

virtual insanityJamiroquai

アコースティックバージョンです。めちゃくちゃかっこいいです。

TU

 

「昔流行ったドラマの主題歌」

1.青春時代劇「熱血猿飛佐助」主題歌「熱血猿飛佐助」 主演並びに唄:桜木健一(1972年放送)

佐助(桜木健一)は、連日戸隠山で師・戸澤白雲斎(露口茂)から厳しい修行を課され、同門のライバル霧隠才蔵(篠田三郎)と切磋琢磨していた。

そこに忍び寄る徳川方の伊賀忍びの兇刃を相手に佐助は戦うが、大切な人を失う悲しみを乗り越えなければならなかった。

ついには師・白雲斎までが兇弾に倒れ、「真田幸村公(目黒祐樹)に仕え、豊臣秀頼公を守ってほしい。」と、佐助と才蔵に告げて息を引き取る。

後に猿飛佐助と霧隠才蔵は「真田十勇士」に加わり、大阪夏の陣で幸村と共に散ってゆく。

徳川・豊臣両陣営に挟まれ、やがては戦場に散ってゆく運命が待っていても、まっしぐらに走ってゆく佐助の覚悟を、名作曲家・猪俣公章先生の曲で、激しくも切々と唄い込んでいます。

2.青春刑事ドラマ「刑事くん」第4部主題歌「星を追う」 主演並びに唄:桜木健一(1975年放送)

殉職した父の志を継ぐため、母と二人暮らしの若手警察官・三神鉄男(桜木健一)は念願の刑事になった。

しかし、駆け出しの鉄男を待っていたのは、時村係長(名古屋章)をはじめとする先輩たちの、厳しくも温かいシゴキだった。

それでも鉄男は父の遺志を継いで、犯人を追い、走り続けた。一人前の刑事になることを夢に見て。

転んで躓いても、踏まれ蹴られても、叩かれ揉まれても、負けてたまるか!

俺も必ず、親父のような立派な刑事になってみせる!

そんな鉄男の思いを、菊池俊輔先生の曲で力強く描いています。

YD

 

DVDCINEMATV

 

時代劇「新十郎捕物帖・快刀乱麻」 原作:坂口安吾 主演:若林豪(1973年10月~1974年3月放送)

明治時代中期の東京を舞台に、自由民権運動壮士の名探偵・結城新十郎が難事件を次々に解決してゆく。

まさに「快刀、乱麻を断つ」がごとし。

しかし、このドラマのユニークなところは、各エピソードのサブタイトルです。

<例>

第1話「売る符は狼大明神」(ウルフはおおかみだいみょうじん)

第4話「舞踏会のあとは武闘会」(ぶとうかいのあとはぶとうかい)

第9話「尼りといえば尼りな尼寺」(あまりといえばあまりなあまでら)

第12話「東京人と狂人と兇刃」(とうきょうじんときょうじんときょうじん)

第19話「相撲に気づけば、事件も済もう」(すもうにきづけば、じけんもすもう)

第21話「鳥と鳥とをとりちがえ」(とりととりをとりちがえ)

第26話(最終話)「西郷札は最後殺」(さいごうさつはさいごさつ)

どれを取っても言葉のトレーニングに利用できそうな文言ですが、毎回オープニングでナレーターの佐藤慶さんが重厚に読み上げていたのが見事でした。(YD

 

大映製作映画「釈迦」(1961年) 出演:市川雷蔵、本郷功次郎、勝新太郎 監督:三隅研次

バラモンを階級社会の頂点とする紀元前5世紀のインド。カピラ城でシャカ族の王子、シッダ太子(本郷功次郎)が生まれる。

歳長ずるに至って、婿決めの武芸試合でシッダは従兄弟のダイバ・ダッタ(勝新太郎)に勝ち、后を娶ったが、自分の恵まれ過ぎた生活と、同じ人間でありながら身分差別に苦しむ人々との違いに疑問を抱き、城を出て出家し、苦行の旅に出る。

その留守に、ダッタはシッダの后に淫らな欲望を抱き、乱暴を働いた上に后を自害に追い込んだ罪で、シャカ族を追放される。

シッダは苦行6年の末、帝釈天の化身である村娘ヤサ(京マチ子)の介添えで遂に悟りを開き、「仏陀」、「釈尊」と呼ばれ、多くの人々から帰依を受けるようになった。

その中には、淫らな継母の讒言で無実の罪により追放されていたアショカ王の王子クナラ(市川雷蔵)とその后ウシャナ(山本富士子)もいた。

仏陀の導きにより、クナラ夫婦は父から城に帰ることを許された。

これを妬んだダッタは、バラモンの悪行者(東野英治郎)から恐ろしい妖術を授けられ、両親への不満を抱くマダカ国王子アジャセ(川口浩)をそそのかし、両親を幽閉させた後、バラモンの大神殿を築かせ、アジャセの権威を利用して仏陀の弟子の迫害、処刑を始めた。

しかし、ダッタの教えが偽りであることに気づいたアジャセは仏陀に帰依することを決心したが、怒ったダッタはアジャセを王位に相応しくない親不孝者として排除し、自らが王位に就くことを宣言した。

仏陀の怒りが大地震を起こし、バラモンの神殿は倒壊し、ダッタは地割れに飲み込まれたが、前非を悔いるダッタの命は仏陀の慈悲によって救われる。

その数年後、仏陀は入滅するが、ダッタを始めとする多くの弟子たちによって、ブッダの教え(仏教)はさらに広まっていった。

 

この映画の特徴は、二人の人物の対称性である。

人の生きる意味から問い直して修行に励み、一切の欲望を克服して仏陀となり、善行に勤めることを説いたシッダ太子。

欲望を満たすために悪行を重ねた挙句、欲望に振り回される生き方からは何も生まれないことを最後に悟ったダイバ・ダッタ。

得られたものはいつか失われ、出会った人とはいつか別れる。

欲望や怒り、憎しみからは何も生まれず、人々が拘っているものも所詮は仮の姿ばかり。

大切なことは今、人として正しく生きているかどうかだ。(YD

 

BOOK

 

「聴き方革命 」「天命の暗号」出口 光

人間には四つのタイプがあり同じ話を聴いてもその人の傾向によって解釈が違うという事が書いてある。タイプによって「親・愛・勇・智」に分類されるとあるが、自分と異なるタイプの人にどう接すればよいかという事が具体的に記載されていて為になると思う。自分は思いっきり「智」のタイプに当てはまりあまりにあたりすぎてしまって笑ってしまった。詳しくは本を読んでいただくことをお勧めするが、「智」のタイプの人間は、人の話を単なる情報としてとらえるため、普通の人に対しあまり関心を示さない、才能ある人や特殊な人に非常に強い関心を持つ、というのはよく当たっていた。だから日常生活で感情に流されずに淡々と進められる反面、芸術方面において「感情」とか「情感」を求められるとどうしたらいいか分からなくなってしまう面もあり今後の自分の課題になると思った次第。(MO

 

EVENT

 

「弦楽四重奏の夕べ/フリーデ四重奏団 」

現と元・日本フィルのメンバーの演奏を、息使いまでわかるような間近で、飲食しながら聴く、船橋・ゴリ店ならではの7月恒例コンサート。ヴィオラ奏者が曲を分かりやすく解説してくれるので、初心者でも楽しめます。曲目も多岐に渡り、日本民謡、ドビッシー「亜麻色の髪の乙女」、ハイドン弦楽四重奏曲 変ロ長調「日の出」Op76_4、モーツァルト弦楽四重奏曲 ニ短調「ハイドンセット第2番」K421。解説の中で「ハイドンの晩年の曲で、彼はモーツァルトよりもずっと長生きをしたが、この曲を弾くと長生きはするものだ、長生きしてこそ、ここまで到達したのだと思う」、「深い悲しみというとト短調になるが、このモーツァルトのニ短調は、そこまで深くはないけれど透明な明るさのある悲しみが感じられ、これも良いものだと思う」というお話が心に残りました。一流の奏者は曲を演奏しながら、曲と向き合い、すでにこの世にいない作者と向き合っている。音楽の世界はなんて深いのだろう。(KR

 

「オルセー美術館展」国立新美術館。

マネの「笛を吹く少年」が今回の目玉だった。最後に描いた「ロシュフォールの逃亡」はもっと描きたいという思いと病気によって先の希望を諦めなければならない葛藤があったたそうだ。

マネーとモネ。どちらがどうなのかよく知らなかったけれどマネはモネを精神、金銭、両方の援助をしたそうだ。モネの方がパステルカラーが際立っているような気がする。マネは「婦人と団扇」で浮世絵の影響を受けている。モネの睡蓮の池にかかる橋も日本の太鼓橋の影響を受けている。ジャポニスムだ。

モネは今回「草上の昼食」(何故裸婦なのか)が出ていた。一緒に行った友人は印象派は曖昧な色が好きではないと言っていたが私はパステルカラーの曖昧な色が好きだ。その他、ドガ(バレエの舞台稽古)、ルノワール、セザンヌ、クールベ、ミレー(晩鐘が!)等。混んでいたが(日本人て律儀)風景画は癒されるし、肖像画は表情に惹き付けられた。1020日まで。(FZ

 

<その他>

 

「嘉納愛子さん 」

106歳の現役ソプラノ歌手。存在そのものがもうそれだけですばらしいと思う。一度お声を聞いてみたい。山田耕筰氏の弟子とのこと。年齢がどうの、環境がどうのと言って変わらないための理由を挙げ続ける人が世間の大部分を占めているが、正直そんな話を聞くのにうんざりしている私にとっては、無気力はこびる現代社会にこのような方がいるというだけで元気づけられる。自分もそのような存在になりたいと切に思う今日この頃である。(MO

 

「小林清志」ルパン三世 次元など

自然で深くて渋いいい声で好きです。

私は自分のしゃべり声が浅く軽くてあまりよく思っていなかったので、小林さんの声に憧れていました。

80歳を越えても変わらないのがすごいです。

折に触れ作品を観ます。

最近のではなく1020年くらい前にのものが多いのですが、他の役者さんは段々と変わっていくのですが、小林さんはほとんど変わらないように思います。(HM

 

<店>

 

「うな鉄()」新宿

ただ、純粋に美味しい鰻を食べたいという人にとっては最適な選択であるように思う。レバーやかしらなど、焼き鳥を想像してしまう名前でメニューに載っているものも、すべて鰻。うまきもあればうざくもあり、鰻に関するものに限れば品揃えは豊富。退店時、「鰻はしばらくいいかな」と思うほどの満足感を得られるこのお店は、着席している間、客足が途絶えることがなかった。(HJ

 

「タカノフルーツパーラー(パーラー)」池袋

季節ごとに旬を迎える果物を全国から選りすぐり、「そのとき美味しいもの」を「そのとき美味しい産地」から仕入れて店に並べている。味もさることながら、フルーツのカットは芸術的。常に旬のものを扱うのだから美味しいのは当然で、素材に対して下手に加工をする必要もない。そのため調理ではなく、皮のむき方やまるで生け花のような組み立てを用い、繊細な技術で魅せる。その季節に旬を迎える果物によって来客数が左右されそうではあるが、いつ行っても違うものが味わえるという点では年中魅力が尽きない。(HJ

 

「いせや(すき焼き・しゃぶしゃぶ)」吉祥寺

吉祥寺のいせやと言えば焼き鳥のイメージが強いが、大元はすき焼き・しゃぶしゃぶ等肉料理のお店だったらしい。それだけ、肉には強いこだわりを持っている。同じコースでも提供される銘柄牛はしょっちゅう変わるらしいが、この日は静岡県の黒毛和牛だった。ただ、残念ながらこれがあまり印象に残るものではなかった。不味い肉というわけでは決してないけれども、「普通に美味しい」という程度。脂はのっているけれど、肉の旨みは強くなく、どこか淡白。もしかしたらすき焼きよりもしゃぶしゃぶに適しているお肉だったのかもしれない。前菜やデザートはきちんと作りこまれたもので美味しかったので、必ずしも今回の印象がこのお店の実力ではないのかもしれないと感じた。(HJ

 

「椿山荘(ブッフェ)」目白

ブッフェ形式ではあるものの、食べ放題にありがちな原価を落とした料理ではなく、質の良いものを少しずつ多種類食べることができる。場所柄、客層は年配の方が大半を占めている。そのためレストランとしても、事前に対象としている年齢層を高く設定しているのだろう。大食らいの若者が群れをなして来るわけではないので、こういったブッフェが実現できるのかもしれない。ローストビーフやライブキッチンものではなく、米茄子の鴨炊きが名物というのもなかなか珍しいけれど、これが本当に美味しい。ブッフェ特有のわくわくする感覚を残しながら、食べてほっとする料理が多いように感じた。大人のブッフェ、というよりもさらに一つ上の、年配の方向けブッフェと言っていいのかもしれない。美味しいお料理と、落ち着いた空間。豪華絢爛なようで、どこか身近に感じる味が並んでいる。それが若年層にとって魅力的でないということにはならないのが、料理を作るシェフ達の腕なのだろう。(HJ)

No.277

CD

 

「天樂」和楽器バンド

琴、三味線や尺八といった和楽器とギターやドラム ベースなど洋楽器がそれぞれにおいて頂を目指している。

その結果、それぞれを高め自己自我を出して形として結末としてその場所に一つにまとまったのを感じる。

この曲を聞くと、ボーカルさえも和太鼓やベースと同じく一つのただの立役者に過ぎないのだなと感じさせられる。

その一つ一つの音色が退(しりぞ)くことも退()くところもない主役なんだと感じさせられる。(MH

 

DVDCINEMATV

 

「時代劇ニュースオニワバン!「桃太郎侍」スペシャル」時代劇専門チャンネルオリジナル番組

当チャンネルでは懐かしい時代劇作品の再放送をメインにしており、それらの作品の合間に5分間の情報番組として、時代劇ニュースオニワバン!を放送しております。

今月は、昭和50年代に高橋英樹さん主演で大人気を誇った「桃太郎侍」放送にちなみ、オニワバン!の1時間枠でのスペシャル版として「桃太郎侍」スペシャルが放送されました。

一番の見所として、英樹さんと東映剣会のベテラン殺陣師、峰蘭太郎さんの立ち回りを久しぶりに観ることができましたが、その前に英樹さんが番組司会のえなりかずきさんに殺陣の基本を特別指導しました。

演劇用の刀は竹光ですから目方も軽く、簡単に振り回せそうですが、英樹さんが強調したのは「本物の刀を抜くように重々しく抜くこと」でした。

この一言が自分自身の腹の中にズシリと残りました。実際に合金製の練習刀で「重々しく」抜こうとしても、その重みが実感できないのです。

これは意識の問題ですから、ただ物理的にゆっくり抜くとか、膝を曲げて腰を落とせば良いとか、そんな単純に説明できることではないと思います。

これは自分にとっても、大きな宿題になりそうです。

その他にも、この番組では、主演俳優としての英樹さんの仲間に対する気配り、主題歌を担当した歌手の三波春夫さんから受けた衣装についてのアドヴァイスなど、お芝居作りに関する貴重なエピソードが聴けました。(YD

 

「チョコレートドーナツ 」

まだ同性愛者が偏見で人格が理解されてない頃の話。母親が麻薬中毒患者のダウン症の子供マルコをニューハーフ(オカマという感じだが)のショーダンサー兼歌手が母親逮捕で施設に引き取られそうになっている子供を無理矢理引き取る。恋人の弁護士と愛情を持って育て、3人仲良く幸せに暮らしていたが母親が刑を終えて出てきたのでマルコは母親の元に戻らざるを得なくなった。母親はそのとたんマルコをないがしろにしはじめた。絶望したマルコは可愛いそうな結果に。

こういう物語はリアリティーがないなと思ったら実話をもとにしたそうだ。主役のゲイの人も本物のゲイで現役のショーダンサーだそうだ。女性の声を流し口パクで営業していたが、彼氏の進めで自分の声で歌い出した時の歌は心がこもっていて心を打った。。この人の笑顔はとても優しい。マルコ少年も本物のダウン症の俳優だ。チョコレートドーナツという題名はマルコの好物で3人で暮らしている時、時々、食事として許された。(FZ

 

「かみさまとのやくそく」池川明医師等

前世記憶・胎内記憶をもった子供のドキュメンタリーフィルム。前世があるかないかということに限定されず、いろいろ考えさせられる映画。個人的には確信はないがそんなこともあるかもしれないという認識。子供が親を選んできたとか、数々のリアルな発言には驚かされる。関連図書を読んだりしているが、現時点では、人間は自分の能力(人格や知力等総合的に含めて)が高ければ選択肢が多くなり有意義な人生を歩むことができるのではなかろうかと理解している。(MO

 

EVENT

 

「ドラスコ・ライブ」南青山マンダラ

オリジナル曲を中心に演奏するジャズユニット。鍵盤ハーモニカ、フルート、ギター、ベース、ドラム、パーカッションの各メンバーの音が複雑に絡み合って楽しい。一曲10分近く要しても飽きずに聴ける。ボーカルなしのライブを聞く時、ボーカルの役割って何だろう、といつも思う。今日のようなライブは全ての楽器が対等に影響しあっている。歌と伴奏楽器の関係とはちょっと違う。伴奏は歌を助けてくれるけれど、一緒にやって楽しいと思ってくれてはいない気がする。それは私が下手くそなせいかな。(KR

 

「シモン・ボッカネグラ(ローマ歌劇場 )」

もともとは評判のソプラノ、バルバラ・フリットリを生で聴いてみたいと思い、お財布をはたいてチケットを買いました。しかし、バルバラ・フリットリは急病で降板してしまいました。ガッカリです。けれど、実際の舞台はとても素敵でした。東京文化会館の四階の最後列でしたが、歌い手さんたちの声は十分に届き、声楽の技術とはすごいものだと思いました。バリトンのリッカルド・ザネッラートの声を聴いて、あっと思いました。低音なのに重くない、軽いように聴こえるけれど、ちゃんと聴こえて美しい。今まで、低音は重いという印象があり、自分自身の発声についても、低音は胸声で実音でしっかりした重さがあると思い込んでいました。トレーナーが低音は押さない、と以前からおっしゃっていましたが、このことかと思いました。(KR

 

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」大谷康子(ヴァイオリン)

ミューザ川崎のモーツァルト・マチネで聴きました。指揮者のいない演奏会で、第一ヴァイオリンの大谷さんが指揮者替わりも勤めました。正指揮者のいないせいか?東京交響楽団の管弦楽陣はのびやかな演奏、大谷康子さんはヴァイオリンを弾いているというより、自分の体をのびやかに使って楽器を十分に鳴らしているように見えました。不思議です。以前、津軽三味線の奏者が三味線と一体化しているように見えたことがありましたが、大谷康子さんは自分の体がヴァイオリンの弦のようでした。(KR

 

「白川英樹氏(ノーベル化学賞受賞者)講演会」 

運よく講演会を聞くことができたが、観察力や着眼力にすごく驚いた。子供のころにご飯炊きや風呂焚きの手伝いをしていたとのことでまきを燃やすときの炎色反応が面白くて化学の道に入ったとの話があった。日本国民のほとんどがまきを燃やす生活をしていながらほとんどの人にとってはノーベル賞につながる体験ではなく、単なる炊事に終わっているところに考えされられるところがあった。セレンディピリティの話が取り上げられていたが、幸運をつかむためには圧倒的な知識の量が必要→つまりことの重大性がわかるためには知識が必要ということを強調していたのが印象的だった。

MO

 

<店>

 

「千疋屋総本店(フルーツパーラー)」池袋

高級果物を販売するお店として日本一有名だろう千疋屋、そのフルーツパーラーの池袋店。外装や内装に特別感はさほどなく、意外にもシンプル。メニューはやはり果物が中心で、カットフルーツの盛り合わせや、旬の果実を使ったデザート物が大半を占める。中にはサンドイッチやオムライスのような軽食メニューもあるが、そういった食事ものに関しても、具材や隠し味として、必ず果物が入れ込んである。実際に食べてみると、軽食からデザートからジュースまでの一通りが、どれも濃密な味を持った果物で構成されていることが分かる。全てが果物を活かすための料理であり、盛り付けであり、味付けである、どこまでも果物が中心のお店。一般に普及していないような珍しい果物が使われているわけでは

ない。だから、口に入れてみて知らない味ということもない。誰もが知っている王道の果物、しかしその中で全く質の異なる最高級の果物を扱う。それを、最大限に活かす。偏っているが、特化して突き抜けているがために、「美味しい果物なら千疋屋」という確固たる地位とイメージを築いているのだろう。(HJ

 

「とうふ屋うかい(和食)」八王子

うかい系列のお豆腐やさん。このお店は何をおいてもまず、コストパフォーマンスに優れているように思う。味と空間、サービスを含め、お店で提供されるものとその対価とを考えたとき、これほど安く感じる飲食店もなかなかない。八王子の地下水を使って作られる豆腐は、その水ありきでお店をそこに作ったというだけあって、非常に美味しい。「寄せ豆腐」は初めて食べたが、味もさることながら、量も食べきれないほどにあり、じっくりと堪能できる。美味しいものを一口ずつだけ、というのも贅沢な楽しみ方だけれど、口いっぱいに頬張って思う存分味わうというのもまた、高い満足度を得られる楽しみ方だと感じた。一言で「豆腐」といってもその種類も調理法も無数にあり、豆腐料理だけで飽きの来

ないコース料理を提供できるのがこのお店の強み。季節ごとにコース料理を新しく変え続けても、様々な角度から多様な表情を見せる豆腐の魅力は、尽きることがないらしい。(HJ

 

sky(イタリアン)」東銀座

表向きはイタリアンとのジャンル分けが為されているけれど、実際のところイタリアンとフレンチの折衷のような印象。三井ガーデンホテルのメインダイニングである。料理が綺麗で、美味しくて、サービスの質も高いという、ホテルレストランの見本のようなお店。基本に忠実で、その基本のレベルがとても高い。オープンキッチンの部分があり、厨房の様子が覗けるのだが、またその料理人の愛想が良いので印象も良くなる。自分の目の前に出される料理をどんな人が作っていて、どうやって作られているのか。場所柄、目や舌の肥えたお客さんも多いので、見せることがマイナスになってはならないが、その透明性を付加価値の1つとするだけの自信があるのだろう。着々と料理人の手が進むにつれ、待つ側

には期待感が募る。意外にもここは、美味しさに加えて「楽しい」お店だった。(HJ

No.276

DVDCINEMATV

 

「ミスサイゴン」

Lea Salongaの声は美しい。アジア人にしか出せない声。(TU

 

「アルゼンチンタンゴ伝説のマエストロたち」

どうしてあちらの方は歳をとっても声がつややかなんでしょうか。音楽に対するパッションがすごい。(TU

 

「ミュージックポートレイト」加山雄三×黒柳徹子

人生の節目に感慨深く感じた歌を10曲選ぶ番組。加山さんは若い時に20億の負債を抱え(親の事業失敗の負債を受け継いだと記憶しているが?)土下座までして頭を蹴られたという。回りの人はいなくなり、友達、海の仲間が残ったそうだ。キャバレーを回り、「君といつまでも」を歌っても喜ばれないので「帰り船」や「兄弟仁義」等演歌を歌った。しかし歌えるということは凄い!さだまさしにしても何億という借金を返していくのだから。そしてNHKの「ビッグショー」に招かれ「海その愛」を歌ってアンコールが鳴り止まないほどの凄い反響で陽の当たる場所に復活出来た。その時に歌で人を力付ける使命に気付いたという。

徹子さんの方はよく共演していた坂本九が飛行機事故で亡くなっのが印象に残り「上を向いて歩こう」を選んでいた。死ぬ前に聞きたいテーマでは二人とも偶然に「My Way」を選んでいた。濃厚な人生だと思う。(FZ

 

NHKBSの「マイケル・サンデルの白熱教室」

『日中韓の未来の話をしよう』というテーマで各国の大学生が参加していましたが、少々控えめな日本の学生に比べて、中韓の学生の積極的な発言が際立っていたのが印象的でした。(YE

 

BOOK

 

「ある日 犬の国から手紙が来て」絵・松井雄功 文・田中マルコ

とっておきの一冊です。

汚れのない世界に触れられます。(NA

 

「ビッグイシュー 」

本当に面白い!!(IH

 

福島先生の著書「読むだけで、声と歌が見違えるほどよくなる本」

「参考にしたいボーカリスト」に挙げられているアーティストをyoutubeで毎晩見ております。(YE

 

EVENT・その他>

 

「ラブネバーダイ」

子役の男の子ですが、歌声がすばらしかったです!(SS

 

「ふなっしー 」

自治体非公認キャラクターというのが実にすばらしい。勝手に活動して多くの人に受け入れられるというのがすごく理想的だと思う。

MO

 

「大友良英アンサンブル」

私も二回ほど参加経験あり。とにかく音の鳴るもの(楽器でなくても中華鍋などでもOK)をもって、指揮に合わせて即興的に音楽を作るというパフォーマンス。音楽経験者と初心者、ジャンルを超えて何か新しいものが作られるかという試み。理屈抜きで楽しかった。また指揮も挑戦したが、通常の指揮とは違って(もっともそれもよくできるわけではないが・・・)約束事が少ない音楽なのでどうしたらよいかとまどった。大勢の前で一人で立って方向付けをするのは大変だと実感した。全国的に活動を展開しているようなので機会があればぜひ参加を。音楽の概念が拡大される貴重な体験だと思う。大友氏は「あまちゃん」の中の「潮騒のメモリー」の作曲家。

MO

 

<店>

 

「八王子うかい亭(鉄板焼き)」八王子

鉄板焼きのお店だが、シェフは意外と多種多様な経験を積んでいる方が揃っている。コースにより異なるかもしれないが、鉄板を使わない前菜や冷菜にはフレンチの趣向があった。肉を焼いてくれるシェフを指名できるというだけあって、シェフのサービス力やパフォーマンス力にも自信を持っている様子。会話の中でも絶妙なタイミングで、料理についての説明を挟んでくれる。メインの肉料理に辿り着く前に店の質の高さを見せられるので、肉が美味しいのはもはや当然のようにも思えてしまう。デザートは選択できるが軽めでさっぱりした味のものが多く、それも肉料理の後に食べることに対する配慮なのかもしれない。もちろん、客の年齢層が高めということもあるだろう。コース料理というのは、全皿を通して一連の意図に基づいた繋がりが一本あるものなのだと強く感じた。(HJ

 

「春秋(和食)」恵比寿

店内はお洒落で、洗練された都心のお店という印象。サービスもスマートでお料理も美味しいだけでなく美しい。使われている食器もガラスで二段重ねになっていたりと、出したテーブルでちょっと話題に上がるだろう一風変わったものを使っている。野菜寿司という括りの中で、燻製したニンジンを握りにしたものがあったが、これがお店で燻したものらしく香りが濃密で美味しい。勧められる料理は決してありきたりではない。味やお皿の表現の中で新鮮な刺激を提供しながら、しかし味には安定感がある。親しみのある和出汁の味がベースにあり、そのうえでの「遊び」を楽しんでいるお店なのだろう。若くとも質の高い創作和食店のように思った。(HJ

 

「つな八(天ぷら)」新宿

いわずと知れた老舗チェーン店の総本店。客層は様々で、外国人も多く見受けられる。カウンターから覗く職人さんはほとんどの時間、油に顔を近づけて天ぷらの揚がり具合をじっと見ていた。どの食材ならばだいたい何分くらいという時間的感覚で「そろそろかな」と揚げるのではなく、11つ手元にある食材と直接向き合って、頃合を感じ取ろうとしているように見える。また、揚げる食材によって衣の厚みを調整しているようだった。内装はお洒落なものではないし、サービススタッフもパートのおばちゃんのような印象で、ほとんど訓練されてはいない。それが近所の定食やさんのような居心地の良さを生んでいる。提供される揚げたての天ぷらの味には文句のつけようない。「天ぷら」というジャンルで勝負する古豪の、天ぷら1つに懸ける思いの強さを感じる。(HJ

No.275

CD

 

Wake me up Ed sheeran

言葉で語る感覚がとても参考になる(TN

 

「恋のため息」キャロル・スローン

ややハスキーな低音でゆったりと温かみのある声。派手さはなく、曲に余韻を残す終わり方が印象的。(KR

 

You'd be so nice to come home to」ジョー・スタッフォード

目の覚めるような声。パーンと聴こえる。音程が載っているということなのか、息の上に声が載っているのかしら、トランペットヴォイスという表現に納得。(KR

 

「サラ・ヴォーンVSビリー・ホリディ ヒット20

ふたりの大物ジャズ歌手のヒット曲を交互に配した構成。サラ・ヴォーンは息が太くて低音から高音まで自由自在、どっしり構えている感じ。自分でも意外だったのは、ビリー・ホリディは女性らしいなと感じたこと。細く繊細な、しかしくっきりした線がある。

KR

 

「ワンス・アポン・ア・サマータイム」ブロッサム・ディアリー

子供の声かな?と思うような幼い感じの声。けれど、とてもノリがよくて、聴いているこちらも楽しくスゥイング。解説には「サラ・ヴォーンやカーメン・マクレエをずっと聴いていると、圧倒的にうますぎて、その合間に彼女を聴いて一息つきたくなる」みたいなことが書いてあった。なるほど、そういうこともあるのか。憧れの声を手に入れるというより、自分の声を磨いていくと良いことありそうな気がしてきた。(KR

 

「ガーシュウィン・ソングブック」クリス・コナー

四年ほど前、まだジャズをほとんど聴いたことがない時に、たまたま聴いた彼女のCDは、ハスキーな息の抜けていくような声が好きになれなかった。けれど、このCDの彼女の声からは息の抜けていく感じはなく、スゥインギーで、しかも柔らかく伸びやか。品の良い感じがする。解説を読むと、「彼女は甘さが足りない」という評もあるらしい。いろんな見方があるのだなと思った。(KR

 

大河ドラマ「軍師官兵衛」テーマ曲 作曲・菅野祐悟

日本一の名軍師、黒田官兵衛(演・岡田准一)はいかにして歴史に名を残したか?

このことを考えるとき、彼を使命に目覚めさせた二人の人物との出会いを思わずにはいられない。

 一人は、軍師の鏡とも言うべき、竹中半兵衛重治(演・谷原章介)。

彼は官兵衛に軍師としての生き方を伝えた。...

それだけではない。

官兵衛の友、荒木村重が信長に背いたとき、官兵衛が村重の説得に失敗し、有岡城に幽閉された上、官兵衛の旧主小寺政織が毛利に寝返り、信長までが官兵衛の反逆を疑い、人質になっていた官兵衛の嫡男松寿丸(後の長政)を殺すように命じた。

それでも官兵衛を信じる竹中半兵衛は、命令に従ったふりをして、密かに松寿丸を匿った。

有岡城が落城し、村重が逃走した後、官兵衛は救出されて潔白が証明され、松寿丸も無事だった。

官兵衛が是非に竹中半兵衛に謝意を伝えたいと懇願したが、その時にはすでに、重病に冒されていた半兵衛はこの世を去ったあとだった。

「士は己を知る者のために死す」というが、半兵衛はこの教えを身をもって官兵衛に伝授した。

いま一人は、「日本一の人格者」、毛利家の家老、小早川隆景(演・鶴見辰吾)である。

隆景は官兵衛の人間としての弱点を看破した。

「この御仁は知恵に優れるがゆえに、自分の知らないことでも知ったかぶりをする。知らないことは知らないと自ら認め、素直に人の教えを受ければ、さらに優れた人物になれる。」

この教えを素直に受け入れ、官兵衛は謙虚な心の尊さを知る。

功名を立てることに没頭していた官兵衛は、やがて軍師としての自分の使命に目覚めてゆく。

それは、戦国乱世の終結と、平和への収束である。

菅野さんが作曲したこのテーマ曲から聞こえてくるのは、まさに官兵衛の「平和への祈り」ではないだろうか。(YD

 

DVDCINEMATV

 

「英国王のスピーチ」 

吃音の王がどのようにそれを克服したか、発声練習などの場面もあり、興味深かった。(TU

 

「題名のない音楽会」

歌舞伎舞台下手の黒御簾(くろみす)の中でBGM、効果音を出すのに音楽監督である附師(つけし)という人のがいるのを初めて知った。コンサートマスターのようでもある。邦楽をやっていてもそうなのだから、そうじゃない人もこれを知ると歌舞伎を見るのが楽しくなるかもしれない。「入りにくそうな蕎麦屋みたいな(佐渡裕談)」黒御簾の中は小さいオーケストラボックスのようで三味線方、唄い手、鼓、笛、太鼓を担当し、打楽器奏者は鈴等の効果音も出す。太鼓の小撥の叩き方で雨の音、風の音、幽霊の出現等聴く方は想像力が要求される。昔の人のほうが想像力豊かだったかもしれない。同じメロディで気品を感じさせる花魁の登場、テンポを早めて、お酒を取りに行く場面を演出する。最後は「ロミオとジュリエット」の物語を表現。舞踏会は「元禄花見踊」バルコニーの場面は「なまめき合方」「都鳥」で切ない逢瀬を演出。ジュリエットが亡くなったと思った時は哀切きわまりない「なんまいだ」の唄。生き返ったジュリエットが自分の傍で亡くなっているロミオを見て自刃していく音学は「空笛」で寂しい哀愁を演出。これら最後の音の時に使われる。歌舞伎をよく見るが知らないことも多かった。もっと皆が知る機会があれば時には毛嫌いされる邦楽に理解が向くと思った。

FZ

 

「浅田真央・羽生結弦・町田樹等スケート選手」

世界選手権を見ていると、やはり努力や進化向上をしようとする意志が大切なんだなとつくづく感じされられる。

会社でお客様対応をしていると、自分を抑えて接することを要求されるため(それはある意味必要だと思うが)、場面が変わって芸術活動をした時に自分を表現するということが難しいと思う場面が多々ある。そんなときに彼らの存在が非常に自分にとって励まされる。不景気になればなるほど芸術の役割が軽視される動きがあるがその中でどう活動の場を確保し、世界に向かって主張していくか考えていきたいと思う今日このごろである。(MO

 

BOOK

 

Jazz100年」

名演奏のCD付き、隔週発売のジャズ耳養成マガジン。成り行きでジャズに挑戦中の私にとって、まさにタイムリー。ヴォーカルだけじゃない、各楽器の演奏や歴史を学ぶ助けになってくれそうです。

KR

 

「大きく振り返って」ひぐちアサ

高校野球を題材にしたマンガであるが、リラックスの仕方など、どんな活動にも共通するトレーニング法を細かく扱っているので勉強になる。(AS

 

BURN

音楽雑誌です。内容はメタルやハードロックで、洋楽は勿論、日本で活躍しているアーティストもよく載っています。音楽をやる者としてはかなり参考になる話が多いです。アーティストのインタビュー記事・面白記事・バンドの歴史等を読むと、基礎知識や音楽観人生観、その気になれば何でも学べる濃い雑誌だと思います。(NI

 

EVENT・その他>

 

演劇「ギターマン/劇団ターボ」

アコースティックギタリストの吉川忠英が客演で、記憶をなくしたギター弾き役。セリフをしゃべる声の場所が深いと感じる。本職のギター弾き役だからかもしれませんが、体として舞台空間にしっかり存在しているように見えます。劇中、モンゴルの草原の歌を弾き歌い、ホーミーの発声なのか、2つの音色が聴こえました。張り上げていないのに、声の力がありました。(KR

 

<店>

 

「笠置そば」

JR代々木駅から西口で20秒位です。立ち食いそばです。私は立ち食いそばならこの店が一番すきですね。

廃墟のビルの1階で看板が出ていないと絶対に入ろうとは思えないです。しかしいつも誰かしらお客さんがいます。1人で食べていてもすぐにお客さんがきます。サラリーマンもいますがメインは予備校生のようです。若い客層は店主の方をニックネームで呼んでいますし店主も予備校生の顔と名前が一致しているようなのでかなりの常連組がいる店なのだと思います。

お勧めは「海鮮かき揚げそば」ですね。450円です。(UT

 

Il ghiottone(イタリアン)」祇園四条

日本一有名、かつ予約の取れないことで有名なイタリアンレストラン。八坂神社と清水寺の中間あたりにあるが、小道に入るうえ、民家にしか見えない外観をしているので非常に分かりにくい。お料理は、コースのみ。味はもちろんのこと、皿の上での表現方法が卓越していると感じた。トリュフに見立てて、竹炭を練り込んだパン粉で白子を揚げてみたり、お料理をリボンに包まれた箱の中にいれて提供したり、他のお店ではちょっと見られない試みが多くなされている。

コース内容は月ごとで変わる。このお店が1つ模範ととして、他店の目標に設定される到達点を示していると思う。(HJ

 

「織部(鉄板焼き)」四ツ橋

お世辞にも良いとは言えない立地にあり、訪れたのは平日で時間も遅めだったが、ほとんど満席だった。最初に頼んだ焼き野菜は産地表示がされており、ものも良いものを使っていて、充分にメインになるのではないかというボリュームがある。キャベツのゴルゴンゾーラ焼きがお店の看板メニューだったが、こちらも一皿が大きく、かつチーズの濃厚な味とキャベツの甘味が絡まって、看板商品たる堂々とした存在感を放っている。お好み焼きは専門店のものに引けをとらず、ふっくらとしていて美味しかった。ただ、最初に店員さんにも釘を刺されたけれど、とにかく注文してから提供までに時間がかかる。さらに店主が、アラカルトで注文したものをコース仕立てに組み立てるようで、「注文が入ると同時に

全て作って、できた順に提供する」ということはしていない。く食べられる順番があって然るべきなのかもしれないけれど、客が個々に「今すぐ食べたい」と感じるものもあるはずで、「一品ずつ順番に」というこだわりは必ずしも受け入れられるものではないように感じた。そこさえ問題ないというお客さんなら文句なしのお店で、ここが人気店である魅力は充分に感じ取れた。焼きたてのお料理はどれも、とにかく美味しかった。(HJ

No.274

CD

 

S'wonderful

ヘレン・メリルはハスキーヴォイスでセクシーに、アニタ・オデイはスゥイング感、ケイト・スミスはアメリカ的な明るさと力強さがある、クリス・コナーは素直に歌ってシンプル。今の自分が歌うならクリス・コナーをお手本にしたい。(KR

 

Lover man

サラ・ヴォーンは穏やかな気持ちで聴ける、ビリー・ホリディは独特の声の強さで印象的な切ない歌い方、ケイ・スターはカントリーの雰囲気で。今の自分ならお手本はサラ・ヴォーン。(KR

 

Our love is here to stay

カーメン・マクレエは音域の広さを生かしたフェイクと同音でどこまでも押し通して引っ張る歌唱力。シャーリー・ホーンのフェイクはナチュラルで楽しい。ブロッサム・ディアリーはつぶやくような歌い方がキュート。クリス・コナーはバースから歌って、声を繋げてゆったりとリズムに乗っている。今の自分なら、この曲はブロッサム・ディアリーの歌い方で。(KR

 

As time goes by

ジュリー・ロンドンは柔らかな低い声をやや抜いて雰囲気で聴かせる歌い方。低いキーなのに、高く聴こえる。イヴ・ボスウェルは叙情的な優しい歌い方。映画で歌ったドゥリー・ウィルソンは弾き語りでさらっと、さりげなさが魅力。この歌のメロディをフェイクしているのはキャロン・スローン。お手本に勉強しよう。(KR

 

昭和53年放送の時代劇「風鈴捕物帳」石ノ森章太郎・原作

主題歌「誰も知らない」西郷輝彦・歌 いずみたく・作曲

東日本大震災から3年、YouTubeでこの曲を聴いていて、ふと被災者の方々のことを思った。

人々の心の奥底には、自分以外「誰も知らない」悲しみ、傷跡の痛みが、今も重々しく沈んでいる。

味わった人でなければわからない。

あの日、それまでの色々な思いで全てが、津波というドス黒い濁流に飲み込まれ、失われてしまった。

それでも、後ろを振り向くわけにはゆかない、今まで歩いてきた道はもう戻ることができない。

大切な思い出が失われ、大切な人々までもが失われ、後に残るのは心の傷跡の痛み。

それでも、人は前に向かって歩き続け、生きてゆく。

今まで3年間、心の痛みを抱いて生き続けている方々へ、

幸せを掴むまで、諦めないで生き続けて欲しい。

(注意)この曲は劇中主題歌として作られたものであり、シングル又はアルバムのレコードとしての発売はされなかったとのことです。(YD

 

DVDCINEMATV

 

「バックコーラスの歌姫たち 」

バックコーラスを仕事にする女性たちの生きざまを描いたドキュメンタリー。原題は「スターから20フィートの距離」。バックコーラスの女性たちはみな、ものすごく歌がうまい。楽譜なしでコーラスができ、回りの声と溶け合っていくのが最高という耳の良さ。幼少時から教会のゴスペルで養ったノリの良さで歌えて、踊れる。けれど、ソロシンガーとしてCDを出しても成功は難しい。実力以外のもの、性格の強さ、容姿、そして運もある。また、ソロとして成功することが幸せにつながるとも限らない。出演者の一人の「歌うことは分かち合うこと。競うものじゃない」という言葉にコーラスの魅力が語られていると思った。私自身は合唱・コーラスの経験は中学の授業くらいしかなく、他者と声を合わせて作品を仕上げることに恐怖感がある。歌とは分かち合うもの、と語る女性は音楽の本当の楽しさを知っているのだと感じる。(KR

 

「スイッチインタビュー達人達」超人気声優・山寺宏一×ものまね王コロッケ

豪華な2人の声に関する秘技を披露。山寺さんはボードを見せて十字の線の左は「こもる」右は「ひらく」上は「高い」下は「低い」と書いてあり、「こもる」から「ひらく」まで、たどって声を変化させていった。これだけでも1つの立派な芸だった。

ブラッド・ピットのアテレコをやる時は表情を見て息つぎを合わせる。口の形、目と表情、芝居が合うよう、ブラッド・ピッが日本語を喋っているかのように思わせる。空気感を伝えたい。毎回、オーディションのつもりでやっている。

コロッケは顔の前が押す歌、後ろが引く歌。押す人が美川憲一だったら引く人はピーター。押す人が細川たかしだったら引く人は五木ひろし。これはロボコップに発展して効果音も「契り」に合うものを探すのは苦労したそうだ。五木ひろしも中途半端に物真似されると嫌だけどあそこまでいっちゃうと許せると言っていた。2人共通のお題を出しイメージの声を出していた。「成金」「武田信玄」「武田鉄矢」だった。それぞれオリジナリティがあって笑わせた。(FZ

 

「それでも夜は空ける」

アカデミー賞作品賞ということで見に行った。黒人の人種差別の残酷さをこれでもかとしっかり描いた映画。スティープ・マックイーン監督とあったのが最初、あの俳優かと思ったら黒人の別の人だった。白人の主人が使用人を物として扱う所は容赦がない。お仕置きとして仲の良い仲間に鞭を打たせる所は芝居とはいえ正視出来なかった。木に首をつって綱を爪先立ちになってようやく立てる長さにしたり。途中退場するお客さんも。(別の理由かも知れないが)自由黒人(証明書がいる、そういう制度があるのを初めて知った。)ソロモンはバイオリン奏者として妻子と幸せに暮らしていた。仕事をくれた人が裏切り、彼に酒を大量に飲ませて売り飛ばしてしまった。そこから何をやらせても有能な彼の凄惨な苦しみが始まった。絶望仕切ったぎりぎりのところ、家を建てる労働をしている時に今回、制作者として名を連ねるブラッド・ピット演じる黒人差別徹廃止を唱えるカナダ人労働者が現れ、彼を救いだす。余談だがクリント・イーストウッドやトム・クルーズも監督や制作者をやると皆、格好良い役をやる。自分で役を決めるわけではないでしょうけれど、本人ならへりくだって、地味な役をやるのに、これは英雄等が好きなアメリカ人の特徴だと思う。

黒人が労働歌(彼等の音楽の始まりはここだった。)を歌う時、ソロモンが加わると厚みが増す程、低くて良い声だった。(FZ

 

「ソチオリンピックフィギュア女子 」

オリンピック真っ最中だったので。浅田真央選手のショープログラムの16位、ミス連続の演技から翌日6位まで追い上げたトリプルアクセル成功、力強い演技。魂がなくなってしまったようなショートプログラムの翌日の公式練習で浅田選手の覇気のなさに危機感を覚えた佐藤コーチは彼女を叱り飛ばし30数年前のある選手の話をしたそうだ。その選手は高熱で2日間寝込んで本番の日、気力を振り絞って会心の演技をしたそうだ。テレビでその時の映像を流していたが演技を終えて帰って来たその選手は若き日の佐藤コーチに崩れるように抱き付いていた。それを聞いただけではないでしょうがフリーの浅田選手は甦ったかのような気力あふれる演技をして日本、世界の人々を感動させた。同じ人間が地獄から天国へと心境も、回りに与える影響も変わっていく力は何なのか、何処からくるのか、とても興味を持った。彼女が語ったところによると緊張により心と体を動かせなかった、ということでミスの演技にショックを受け、何が起きたかよく掴めていないようだった。翌日はそんな自分に腹がたってきて「何をやっているんだ」と思ったそうだ。その後の目覚めた演技でホッとしたが、振り付けのローリー先生が何故あの子だけがあんな試練を受けなければならなかったのかと言っていたがのが気になった。(なってしまったものは仕方がないのだが)もう、辛い体験はして欲しくなかった。私の中では良かった良かったで終わらなかった。(FZ

 

BOOK

 

「成功したい女(ひと)は、「結婚」を捨てなさい 」笠井裕予

衝撃的なタイトルです。でも読んでみると、ただ結婚を否定しているのではなく、仕事に対する姿勢や自立することなどについて書かれた、男女問わずお勧めの一冊です。(NA

 

「目標を『達成する人』と『達成しない人』の習慣」嶋津良智

「『仕事が速い人』と『仕事が遅い人』の習慣」山本憲明

違う2人の著者によって書かれたこの2冊の本は表題からして対照的ですが、実際に中身を読んでみると共通している箇所が見つかります。

それはあたかも同一人物によって書かれたかのようです。これを図式にすると、以下のようになります。

目標を達成する人、即ち仕事が速い人。

目標を達成しない人、即ち仕事が遅い人。

なぜこうなるか、そこがこの2冊の本の共通点です。例えば、以下のような点です。

1.明確な目標があるから、その目標に必要な仕事しかやらない。

2.目標を達成する時間を決めてしまうから、時間内で仕事が終わるように工夫をする。

3.必要なものだけを手元に残し、その他の要らないものはさっさと捨てる。

だから、仕事が速くて、目標を達成できる。

別々の人でも、できる人の考え方には、やはり共通点があるようです。(YD

 

「偽悪のすすめ」坂上忍

子役からの叩き上げ俳優であり、無類のギャンブル好き、他人の迷惑顧みず自分の人生論を延々と語り続ける「ウザイ芸能人」としても定評のある俳優、坂上忍さんの人生論を一冊の本ににまとめました。

1.バクチをやるなら有り金全部かける。負ければドン底、勝てば一年遊んで暮らし、金がなくなればまた仕事をして稼げば良い。

2.「いい人」にはならない。「空気」は読まない。「仏の顔も三度まで」の諺通り、3度目までは笑って許しても、4度目は鬼の顔に豹変すれば良い。

3.自分にだけは言い訳をしない。

など、天邪鬼とも言いたくなる程の「坂上イズム」は、テレビでウザがられている坂上さん自身のイメージさえ飛び越す程、強烈にして痛快。

他人の目が気になって自分を見失いがちな人の良い方、

自分の人生に行き詰まりを感じて悩んでいる方、

新しい人生を切り開きたい方

などに、ぜひお勧めしたい一冊です。(YD

 

EVENT・その他>

 

「中村紘子・モーツァルトピアノ協奏曲第24番 」

フレーズのおしまいの弱音での納め方が本当に素晴らしいと思いました。美しくきれいに、というより、そこにそっと置くのは次の一歩のため、というか。置いた瞬間には次の一歩が始まっている感じ。歌もそうかなぁ、と思います。フレーズをうまく納めることだけでなく、その先のために納めるという視点、これがレッスンでトレーナーのおっしゃった、「息の流れを止めない」ということにつながるかもしれません。大きく出してもうるさくなく、大・中・小の音の使いわけ。やや絞った中音が多く、ピアノを技術で弾くというより、音楽の流れの中を生きているという感じがしました。

KR

 

「東京交響楽団:モーツァルト交響曲第41番ジュピター」ミューザ川崎

モーツァルトマチネで聴きました。指揮のユベール・スダーンは今月で10年の契約満期終了。最後という思いは指揮者も楽団員も強かったと思います。ユベール・スダーンは自分の体と呼吸を使ってオーケストラを導こうとし、演奏者たちはその思いに応えようとしていたのを強く感じました。指揮者の腕とオーケストラの腕が一体化しているように見えた瞬間があり、客席の私も心から応援しました。最後の指揮者のお辞儀は本当に心がこもっており、アンコールはなし。なくて良かった。アンコールなんていらない。素晴らしい演奏に立ち会えて、幸せな気持ちでホールをあとにしました。

「エリック・クラプトン来日公演2/28 」前からファンだったわけではなく、たまたま「Over the rainbow」の音源を図書館で探していて彼のCDに行き当たり、たまたま最後の来日公演の宣伝を駅の看板で見て、ブルースを生で聴いてみようとチケットを買いました。私は日頃のYWレッスンでリズム系の出来が悪いので、外国人のビート感も聴いてみたかった。実際のコンサートは楽しかった。どうやったらもっと軽く乗れるかな、お腹で曲のうねりに乗っかる感じで聴いたらとても楽しかった。日頃聴かないいろんな音楽にも生でもっと触れて、自分の世界を広げたいと思いました。(KR

 

「オルケスタ・チェ・タンゴコンサート3/5

一年前にも聴きましたが、今回は本当に素晴らしかった。バンドネオンの醸し出す音楽のうねり、自分が歌って行く時にも、こういうらせん状のうねりみたいなものを作っていきたいと思いました。それから、今年気がついたのは、曲の中のブレイク、無音になる部分は、無音という音楽が進行しているのだということです。私もいつか、無音が歌える人になりたいです。(KR

 

<店>

 

「代々木商店」

代々木駅徒歩1分のラーメン屋です。ラーメン好きの方なら想像つくと思いますが「家系」です。簡単にいうと濃厚豚骨スープです。一番食べに行く店ですね。まぁ私が太ってきた原因の一部では間違いなくありますが…。

家系のラーメン屋は一歩間違うと豚骨臭い店もあるのですがこの店は全然臭くありません。そしてリーズナブル。普通のラーメンでも海苔3枚、ほうれん草、チャーシュー、うずらの卵がついて650です。私が一番食べるのは850円の代々木スペシャルというメニュ。

麺の固さも調節可能ですし、油、味の濃い薄いも調節してくれます。18:00まではライスも無料です。ちなみに私がラーメンとご飯を一緒に食べるのはこの店だけです。

それくらい合います。お勧めです。

でも初めての人は店員さんの元気のよさにちょっと驚くかもしれません。(UT

 

Q.E.D. CLUB (フレンチ)」恵比寿

恵比寿駅から少し歩くので、あまり立地がいいとは言えない。ただ、駅前では作れない雰囲気を作るために、雑踏から離れ、敢えて繁華街から距離を置いたんだという堂々とした空気感がある。さらに外観や内装同様、お料理も丁寧に作られていて、拍子抜けさせることがない。変り種や驚きのようなものこそなかったけれど、地に足のついた、王道料理の中のひとつレベルの高いものが味わえる。シャラン鴨といった扱いの難しい食材も一切の臭みなく処理されていて、かといって肉々しい鴨らしさも失われていない。

ワインの品揃えも圧巻で、ボトルで数十万円する五大シャトーのワインなどが名を連ねている。ワインリストに載っているということは、お店のセラーに常に用意されているということなのだろうけれど、そういった品々を常備できるというだけでもお店の力が窺えるように思う。デザートの種類も豊富で、しれっとケーキ屋さんより美味しいケーキが出てくる。有名店にはドルチェ専門のパティシエを置いていることも多いと聞くので、こちらもそうなのかもしれない。客層はマダムが多く、きっと誰もが訪れるお店ではないけれど、長く続いていくお店のひとつの形なのだろうと思った。(HJ)

 

little kong (イタリアン)」神楽坂

十席程度しかない全席カウンターのこじんまりとしたお店。店員さんも二人しかおらず、料理は店主一人が全て行っている。ワインとイタリア料理を売りにしているが、創作料理の要素もある。品数は少ないものの、リガトーニやオレキエッテといった少し珍しいパスタも扱っていて、無難なイタリア料理屋という感じではない。メニューに載っているオレキエッテのソースはぺペロンチーノだったけれど、注文した際、直前にオイル系の料理が続いていたことから、パスタのソースをオイルベースではなくトマトやクリームベースにもできますよ、という提案を頂いた。こうした気遣いと融通も、大箱のお店でできないことではないはずなのだけれど、実際にできている店舗は少ないだろう。味は本場のものに基づいた正統派というより日本人好みにアレンジされたものが多いので、和風パスタなども置いてあり、万人受けする味付けがされていると感じた。ワインの品揃えも、店の規模にしては豊富なのだと思う。オーブンで焼くオムレツの火入れ加減が絶妙。(HJ)

NO.273

CD

 

「ソロピアノ・リフレクションズ」エリス・マルサリス 

最初に聴いた瞬間から耳馴染みの良い音と感じました。派手なところがなく、柔らかい。音の入り方がとてもシャープなのに鋭さを感じない。続けて3回聴いてしまった。解説書によると、ずっとクラシックを勉強していて、演奏活動は最初からジャズだという。研究所が基礎を声楽に取って、出力は本人の自由というのと似ていると思いました。(KR

 

「胸が痛い」憂歌団

 会報に載っていたので聴いてみました。本当に胸が痛いと言っている!胸が痛いということを、メロディと歌詞で伝えるのではなく、胸が痛いと本人が言っている。このギャップをどう埋めたら良いか、自分で本当に分かれば、もう一歩先に進めると思う。(KR

 

DVDCINEMATV

 

underground」旧ユーゴの悲しい歴史を独特な視点で描いた傑作です。音楽が常に絶えない映画。(TU)

 

「スコラ 坂本龍一の音楽の学校 」NHKEテレ(木曜1125

音楽の定義づけや産業の発達に伴って変遷していく電子音楽の特集があってとても理論的に理解できた。二月は日本の伝統音楽を取り上げるとのことだがどのようなアプローチでなされるかがとても楽しみ。(伝統芸能は口伝で伝えられるが坂本氏が理論的にどう解明するかに興味がある)(MO

 

BOOK

 

「ユーミンの罪 」酒井順子

松任谷由実の曲をそれができた時代背景と照らし合わせて考察している。これを読んで、今まで何気なく聞いていた松任谷由実の曲は、本人の美意識とその時代に好まれたモチーフ、その曲から人に何を伝えるか、など様々な要素を吟味して作られていると感じた。

(AS

 

EVENT・その他>

 

「金子一朗氏 」

数学教師を務めながらピアニストとして活躍。著書を読んだが時間がない中でどうやって練習をするか、どう上達させるかが具体的に書いてあった。音楽理論を学習し理解することが作品を作るための効率的な練習になることが書いてあって納得できた。

自分自身はピアノからはるか遠ざかっているのだが、ひょっとしたらこのように練習していけばまたある程度弾けるのではないかという気がした。(まだ実行に移してませんが・・・音楽理論を学習することで作品を深く理解できるということに魅力を感じています)(MO

 

<店>

 

「金魚カフェ」

JR代々木駅北口1分の小さなカフェで、ギャラリーもやっています。落ち着いて本を読みたい時などにいくのでコーヒーなどが私は多いのですが、軽食もとれるみたいなので、いごごちのよいカフェです。(UT)

 

「ふうが屋」

金魚カフェの隣りの欧風料理のレストランです。あまり大きな店舗ではありませんが料金もリーズナブルでパスタやピザを軽く食べたい時に利用できます。(UT)

 

「串揚げ 串亭」

JR代々木駅北口徒歩1分の串揚げ専門店です。ディナーはそこそこの値段ですがランチが1000円で頂けて、お勧めは、アジフライの定食かなぁ。(UT)

 

「マーブルラウンジ(デザートブッフェ)」新宿

時期ごとに様々なフェアを行う同店、今回はクリスマスフェアが催されていた。来訪は二度目で、前回は良い印象があったのだけれど、今回は残念だった。この時期、クリスマスイベントさえ行っていれば黙っていてもお客さんが来る時期ではあるのかもしれない。でも、肝心の料理に「これは美味しい」と思うものは1つもなかった。ブッフェ台に並ぶデザートはチョコレートものが多く、しかしどれも特徴的ではない。軽食のコーナーには春巻きとサンドイッチ、ちまき、スープがあったが、正直なところコンビニのものにも劣る味。フェアごとにシェフを招聘しているようなのでフェアが変われば味もガラリと変わるのだろうけれど。(HJ

 

「BAR AURUM(フレンチ)」銀座

半分がバーで、半分がレストランといった趣のお店。きちんとしたバーで作られるお酒を飲んでみたいと思い、この店を訪れた。店名にBARと入っているだけに、お料理にはそこまで期待していなかったが、良い意味で期待を大きく外れた。牛頬肉の煮込みやポルチーニ茸のリゾットが特に美味しく、丁寧に作りこまれた味がする。エスカルゴもフランス産のカタツムリを使っていて、ソースだけに頼らない味と食感を楽しめる。カクテルに関してはメニューに載っているドリンクが少なく、こちらとしても知識が乏しかったため、好みに合わせてざっくりと作ってもらう形になった。当然のことかもしれないが、居酒屋の「カクテル」欄に並んでいるようなカクテルとは別物で、同じベースのアルコールでも無数のバリエーションがあるようだった。お料理とも相性のいいものを作って頂き、総じて満足度の高いお店だった。(HJ

NO.272

CD

 

「街路樹 」尾崎豊

アルバムです。狂気や哀しみ、恐怖のような何かが伝わってきます。一般人が使うとありきたり過ぎて胡散お臭くなってしまいそうな歌詞が多いですが、尾崎豊が歌うとクサさを感じません。適当な作詞ではなく、本当に心から思っている言葉を紡いで歌詞にしているのだろうと思います。ジャケットの本人の写真は20代の筈なのに40代ぐらいにも見えます。何を思って生きていたんだろう考えさせられもしますし、逆に鑑賞者である私自身の事を代弁してくれている錯覚にも陥ります。そんな特異な力を持ったアーティストです。

NI

 

「カイ・ハンセン 」

ガンマレイというドイツのメタルバンドのギターヴォーカルです。歌唱にハイトーンを使い、バンド内の作曲はほぼカイ・ハンセンが担当しています。昔のカイは歌が下手だと言われていました。ハイトーンが苦しそうだったり声量が足りなかったりしたようです。しかし昔のCDと現在のものを比べると、現在の方は全く下手だと思えません。数あるハイトーンヴォーカリストが年を取ると声が出づらくなっている中、彼は未だ衰えません。相当訓練を積んだらしいです。なのに決して偉ぶらず、「少しはマシになっただろ」と自分では言っているそうです。いいお手本だと思いました。(NI

 

DVDCINEMATV

 

「エレニの帰郷」

映画を見に行って予告編で見たい気持ちがした。どこも宣伝していないが半世紀に及ぶ愛の叙事詩となっている。「旅芸人の記録」という映画の監督の遺作だと知り期待が高まっています。(FZ

 

「グレイズアナトミー」

英語がとても難しいですが、米語のリアルな音の流れがわかるので、しっかり勉強したいです。(TU

 

「数日前、報道番組の特集」

ある時から、記憶が7秒間しか保てなくなってしまった女性が紹介されていました。

起きている間中、そこで起こったこと、話したことなどをその場で全てメモしながら生活していらっしゃいました。発症してからの数年分でしょうか、ご自宅には記憶の代わりのメモ帳がどっさり保管してあり、思い出す代わりに、何年何月のメモを読むのだそうです。そのメモがその女性にとっての記憶なのだそうです。

文字にして紙に書いてあると当然ですがものすごい量でした。形にしてしまうとものすごい量の、記憶という情報を、自分の脳に納めているのだと思うと、記憶の分野に限ってだけでも、改めて我々の脳の働きのすごさを感じましたし、当たり前に過ごせている日常に改めて感謝しなければと思いました。(OY

 

時代劇専門チャンネルオリジナル番組「松ちゃん龍ちゃんのぶらり探訪東海道」出演 松村邦洋さん 原田龍二さん

現代、新幹線なら東京から京都まで2時間少々で行けるが、当番組では旧東海道を二人で歩き続け、約1年かけて東京(江戸)日本橋から京都三条大橋まで踏破した。あれから1年、京都で松ちゃんと龍ちゃんは再会しました。京都三条大橋までの「五十三次」で終わったかに見えた東海道は、さらに西へと続いていたのです。二人はさらに西へ旅を続けます。それぞれの宿場跡で、いろんな人々との出会いあり、美味いものの発見あり、歴史の意外な事実あり、そして、松ちゃんの大河ドラマネタのモノマネで綴る歴史解説あり、見どころ満載です。歴史好きにも旅好きにも愛された番組の続編が、スタートします。(YD

 

BOOK

 

100万回生きたねこ」佐野洋子 絵・作

二度のレッスンで読んでみましたが、含蓄のあるストーリーでした。

100万回生死を繰り返しても、主人公のトラ猫は充実していなかったようで、生きていることが別段幸せなわけでもなく、死んだからといって別段悲しいわけでもない。

自分勝手な飼い主に支配され、死んだときだけ悲しんで泣かれる。そんな飼い主(人間)たちのエゴイズムに、トラ猫は辟易していたのかも知れません。

とはいえ、100万回生死を繰り返したことは、トラ猫にとって決して無駄ではなかったようで、鍛えられたのか、磨かれたのか、立派な野良猫になり、メス猫にモテモテになってゆきます。そこで、自分を大切にすることに目覚めたようです。やはり一廉の猫だったのでしょう。

ただし、トラ猫は慢心したのか、100万回生死を繰り返したことを自慢し始めますが、一匹だけ、トラ猫にちっとも愛想を振りまかない美形の白猫が現れますが、別にトラ猫が嫌いなわけではなく、むしろ「100万回生死を繰り返したことなど自慢にはなりませんよ」、「あなたにとってもっと大切なものがあるでしょう」と示唆してくれたのかも知れません。

やがてトラ猫は白猫と結婚し、たくさんの子供を立派に育てました。

その後、妻が亡くなったとき、トラ猫は初めて泣きました。本来の素直な心で、大切な伴侶の死を悲しむことができたのでしょう。

ついに、トラ猫は、愛する白猫の亡骸の隣で、本当の自分の生涯を生き切って、幸せの中で大往生しました。

100万回の生死の繰り返しよりも、たった一度だけ本気で生き切った本物の生涯。容姿や実績にチヤホヤする大勢よりも、本気で思いやり会える一人(いや一匹)のパートナー。生きることの意味とは何かを、本気で考えさせてくれた一冊でした。(YD

 

EVENT・その他>

 

「耳よりな…朗読会」松尾智昭・河崎早春

ふたりの役者それぞれの朗読と掛け合い朗読。とくに太宰治の「瘤取り」の掛け合いが楽しい。楽器の効果音を使いながら、ふたりの息の合った掛け合い朗読、絶妙の間、ふたり芝居のようだけど、やはり朗読。面白く聴けます。(KR

 

「狂言・千切木」野村萬斎(太郎役)

20年前の若い時の萬斎は才気が勝って、鋭さと力が目立つ気がしましたが、最近は飄々とした軽やかさがあり、しかも深みもあり、舞台空間の中に生き生きと存在していると感じます。それはたぶん、力んだり尖ったり狂言以外の世界にも関わったことで、器を大きく作って、年齢とともに力みが消えて行ったということではないかと思います。何もない空間から、所作と言葉で相手役と共に世界を作って行くという狂言に比べ、私の取り組んでいる歌は、言葉とメロディで伴奏楽器と共に世界を作る。伴奏のピアノやベースは一緒に世界を作る相手役だと思いました。(KR

 

<店>

 

WINDSOR(ウィンザー)」東京都町田市・ピアノラウンジレストラン~仕事帰りにピアノを聴きながら食事を楽しめるお店~

20代の頃から、音楽を聴きながら食事ができるお店に興味がありましたが、町中の、クラブやスナックが入居している雑居ビルの3階にあります。

初めて入るお店ということもあり、緊張しました。しかし、スタッフの方が親しげに語りかけてくださったお蔭で、すぐにリラックスできました。注文した料理や洋酒を美味しくいただきましたが、終始親切なスタッフの方々に好感が持てました。

ピアノの演奏は、「ムーンリバー」など外国の名曲がほとんどでしたが、さりげなく日本の唱歌「ふるさと」が流れてきた時には、歌が思わず口をついて出そうになりました。あくまでも「安心してお食事を味わっていただきたい」という思いがこもった、優しい音色でした。自分がこのようなお店で「ふるさと」を唄うとしたら、お客さんに各々の「ふるさと」を思い出しながら、お食事と談笑を楽しんでいただけるように、お店の中にそっと添えるように唄いたいものです。(YD

 

「金太郎(鶏料理)」神楽坂

鶏尽くしのお店。この日仕入れられていた地鶏は東京シャモ、名古屋コーチン、薩摩シャモ、水郷赤鶏。名古屋コーチンは脂がのっていて、薩摩シャモは肉の弾力があり、それぞれに違う美味しさがある。前回なかったものとしてはレバーパテといった洋食の料理も取り入れられていた。新メニューだろうと洋食のフレーバーを取り入れようと、やはり、鶏料理である。お料理で一番美味しかったのは、前回と同じく鶏煮込み。ただ、季節によって煮込みに入る野菜などが変わるために味が同じということはなかった。鳥の出汁が染み出ていて、味付けはシンプルだが、このスープが他のお料理のベースとしても使われているので、全体のお料理も年中同じ味ではないということになる。日本酒の扱っている種類は倍以上になり、限定酒やプレミアのお酒なども仕入れられていた。オーナーが二号店を作ってそこに釘付けになってからは十代と二十代の若者だけで店を回しているが、それでも人気がかげる様子はない。(HJ

 

「ひのきざか(懐石)」六本木

ミシュランで1つ星を獲得している懐石料理店。六本木という土地柄もあり、外国人のお客も多いけれど対応はスマート。お料理は繊細に作りこまれており、出汁を基調にした伝統的な懐石料理そのもの。海老真丈と炊き込みご飯が特に美味しく、基本となっているお出汁が秀逸なのだということに気付かされる。素材の質の違いもあるのだろうけれど、同じ昆布と鰹節を使っても、この出汁を引くことは難しいのだろうと思った。料理を提供するタイミングも抜群で、席案内から会計、退店までが全てスムーズに進む。気持ちが良いとかとにかく印象が良いとかではなく、あくまでも自然でさりげなく、気付けば全てが終わっているというようなサービスが凄いのだと思った。(HJ

 

「美登利寿司総本店(寿司)」梅が丘

系列店のほとんどが行列の絶えない人気寿司屋。本店は梅が丘にあり、訪れたのは月曜日だったけれど、やはり二時間ほど並んだ。寿司ネタは大きく、評判通りに美味しい。特に白子が新鮮で美味しかった。カボスブリやカボスヒラメなど珍しいネタも複数あり、貝類などの種類も豊富で飽きない。ただ、マグロなど一部の魚からは冷凍の匂いがした。行列のできるお店としての魅力も充分に分かる。熟練した職人さんの腕前と、若い人ばかりのホールスタッフとのレベル差が激しく、提供される際に引っ掛かりを覚えることがしばしば。冷凍もの以外の味は本当に美味しいけれど、皿の出し間違いやオーダーの通し忘れなどのミスが多すぎて、繁盛店の繁忙期であることを考えても少し酷いものだと感じた。(HJ

NO.271

CD

 

AEROSMITH

このノリは中々日本人には出せないのでは。ロック、バラード、ジャズっぽいものなど色んな曲があるので、引き出しが多いバンドだと思います。(NI

 

「アフター・グロウ」「ブルームーン」カーメン・マクレエ

ジャズの歌い手さんですが、聴いているとシャンソン的なものを感じます。もちろん、シャンソンのように語っているわけではありませんが、言葉の運び方というか、情感があるというか。シャンソン歌手もジャズ的なフィーリングが必要と思うので、参考にしたいと思います。(KR

 

「旅芸人のバラッド/ラ・ボエーム/」長谷川きよし

長谷川きよしからシャンソンのニュアンスを私は感じます。「旅芸人のバラッド」は「僕」という言葉がきれいに成り立っており、「ラ・ボエーム」は自身の訳詞で最後に青春を「なんの意味もない」と言い切ってしまうところに、若さが浮き出たと感じました。(KR

 

DVDCINEMATV

 

「利休にたずねよ 」

最近心境著しい市川海老蔵さんが茶聖「千利休」を演じ父親の市川団十郎さんがお茶の師匠を演じているのが興味深かった。師匠が茶人として芸術的なセンスをも含めて認める場面は演技を認め、これからしっかりやりなさいよと言っているようにも受け取れた。茶人としては表情をあまりあらわにしないだろうがものすごい個性で表情を変えなくても内側から雰囲気がにじみ出てくるところはさすがだ。所作も美しく芸術になっている。切腹するところは歌舞伎役者ならではだろう。しかし、偉くなってからよりは、若い時のやんちゃで放蕩三昧のほうが魅力的だ。クリエイターというか芸術的なプロデューサーの千利休は武士も入り口に刀を置き腰を屈めて入らなければならない小さな茶室を作った。最後は秀吉の思い通りにならないので切腹を命じられ、ひれ伏すのは美しいものだけだという信念を貫き通した強さは、古今東西偉人に共通するものがある。音楽、映像も良かった。(FZ

 

「かぐや姫の物語 」高畑勲監督

ジブリが好きで、今回初めて映画館に観に行き、号泣しました。年輩の方がとても多く観に来られていました。スケールが大きい作品だったので、映画館の方が迫力があると思います。何年もかけて出来る作品は、やっぱりすごいなぁ。(NR

 

EVENT・その他>

 

MIWANODAMAP

観てきました。先行発売で最前列のど真ん中という席が偶然当たったにも関わらず仕事で行けなくなり、歯ぎしりしながら泣く泣く知人にゆずりました。

どうしても観たかったので当日券に並ぶこと2時間。ギリギリで立ち見の席を購入。世の中に多くの楽しみがあふれている中こんなに並んでも観たいと思わせるのはすごいことだと思いました。並ぶ私も私ですが…^^

内容は、三輪明宏さんをモチーフにしたオリジナルストーリーとのことで、あの三輪さんのお声や唄は舞台上でどのように表現されるのだろうかなどとても興味がありました。実際にお芝居が始まり、なるほど!こんな風に!ととても楽しませて頂きました。

子どもの頃の長崎でのストーリーや戦争中、戦後という流れの中を主人公MIWAがひたひたと歩く姿を観てなぜか胸が痛かったですがとても勇気をもらいました。

ヨイトマケの唄ではやっぱり涙がでました。歌詞などの素晴らしさはもちろんですが、自分が親に対して持っている感謝の気持ちやその他いろいろな感情が合わさって、涙がでるのだなと。

2階席の一番後ろの立ち見でも、充分に楽しかったです!出演者皆さん素敵でしたが特に井上真央さんのファンになりました。井上さんの舞台をまた観たいです!ふと、また観たいと人に思わせるってすごいことだな…と思いました。

NODAMAPの公式サイトを見ると来年WOWOWOAされるようなので今からとても楽しみです^^OY

 

「ヌキッパ(行かないで)」田中朗 

ピアノを弾きながら、フランス語で歌いつつ、自身の日本語訳も語ってしまう独特の歌い方。「もしあなたが行ってしまったら、などという優しい表現ではない。絶対に行ってくれるな、という強い表現だ。あなたが私から離れていこうとしている、その原因は私にある、私がいつどこで、などくだらないことであなたを責め立てたからだ、あなたが離れていこうとするのは無理もない。私はあなたに贈り物をする、水のない国の奇跡のしずくだ、贈り物はひとつだけではだめだ、何も持っていない私は両手で乾いた土を掘る、いつかあなたが疲れはてて身を休めたいと思った時に身を横たえる穴を掘る。その時あなたは私に感謝するだろう。その時、私はどこにいたらいいか、あなたの連れている犬の影ではどうか、それもだめならあなたの影の影になろう。私は絶対にあなたの前に姿を現すことはない。だから、たったひとつお願いがある。私は大地に張り付いているのだから遠くへは行けない。だからお願いだ。あなたは遠くへ行ってはいけない。」いわゆるシャンソニエで聴く「行かないで」が、ぶっ飛んでしまう、原曲のニュアンスを語る「ヌキッパ」。聴き終わり、すごい世界に連れていかれたと感じました。(KR

 

「マンハッタン 」

Bar AOTETSUとげがなくまろやかで印象に残るマンハッタンだった。オレンジピールなのも印象的。(NN

 

<店>

 

「ごんすけ(懐石)」高尾

うかい亭系列と比べられる高尾にある懐石料理屋、古い村落のような敷地・空間の造り方もそっくりであり、売りは、囲炉裏焼き。個室の中央には囲炉裏が配置され、それを囲む形で席が用意されている。懐石料理を謳ってはいるものの、囲炉裏焼きのコースしかないため、料理を作りこむというよりも如何に新鮮な素材を盛り合わせて出すかという点に力が注がれる。食材の鮮度は良く、自分で焼き加減を調整するのも面白いが、出てくる料理を楽しむのではなく、囲炉裏を囲んで楽しく過ごす時間・空間を提供する店になっている。高尾のうかい亭と同じく、高尾山の名物である麦とろ飯がコースの食事ものとして出てくるが、その美味しさはうかい亭に劣らない。

HJ

 

「クーカーニョ(フレンチ)」渋谷

店を出るとき、個人的に印象に残っていたのはメイン料理よりもパンだった。もちろんメインのサワラのムニエルも美味しく、かかっていたバターソースも絶品だったが、それもパンにつけることで一層美味しく頂くことができた。おかわり自由のパンは七種類。フルコースでこれだけの種類を用意してくれている店も珍しいものだと思う。フランスパンやミルクパン、トマトパンといったメジャーなものもあれば、両端の尖っている特徴的な形をしたライ麦パンや海藻の練り込んだパンなどもあり、せっかくなので全種類頂いたけれどどれも美味しかった。バターもフランス産の無塩バターを使い、そこに好みで岩塩をふりかけて食べるスタイル。パンにつけるオリーブオイルまでもが複数種類用意されており、パンへのこだわりが窺える。和食がおかずで白米を食べるように、パンを食べるために他の食事がある。フランスのパンは確かに有名だし美味しいけれど、飲食店でそんな感想を持ったのは初めてだった。(HJ

NO.270

DVDCINEMATV

 

「メタリカ・スル―・ザ・ネヴァー」

メタリカというメタルバンドの映画。実際のライヴとフィクションを融合させたものです。バンドメンバーが自分と同じ人間に見えず、360度何処から見ても様になっていました。メンバーは全員既にいい年ですが、オーラを放つ格好良いおじさんたちでした。立っているだけで、一言言うだけですべて芸術でした。(NI

 

「そして父になる」

カンヌ映画祭審査員賞を受賞した子供取り違え事件をもとにした映画。看護婦の妬みによる子供取り替えの為一生重荷を背負わなくてはならなくなった2組の夫婦の物語。間違えたまま6年もたってしまった。母親同志が泣きながら抱き合ったのはどうしようもない苦悩を表現していて涙を誘った。

福山雅治演じる仕事一筋で子育ては妻まかせの一流企業のエリート社員とリリーフランキー演じる小さい電気屋。規則をきっちり守らせ、整然とした静かな家庭と子供と転がるように遊ぶガチャガチャした家庭。後者は6人家族で笑いいが絶えない。交換して自分の本当の子供を試しに預かったが、あまりにも違う環境に育ったためかうまくいかない。昭和40年代に頻繁に起きた事件だそうだ。父親は強引にでも実の子を引き取ろうし母親は育てた子を慈しむそうだ。愛情は一緒に過ごした時間ということでこの物語も生みの親より育ての親ということか?

福山雅治の父親が子供と遊んだことのない仕事一辺倒から愛情あふれる暖かい父なっていくというのと極端に違う家庭の対比でわかりやすいストーリーではあった。随所にグレン・グールドによるゴルドベルク変奏曲が挿入されていた。(FZ

 

NHKEテレ日曜2100から2300までの時間帯にオーケストラ演奏もしくは日本の古典芸能(月一回)」

私はドラマ等をあまり見ないので民法番組をほんのたまに見ると「あっCMがある!」と軽い驚きを感じてしまう。ある意味テレビ断ちも感覚を取り戻すのにいいかも知れないと思っている。(会社等の話題についていけなくなるというデメリットもあるのでそこは天秤にかける必要があるかと思うが、限られた時間自分の有用だと思うところに使ったほうが有意義な生活ができると考えている)。ひまつぶしにテレビをだらだら見るのは有益ではないと思う。

MO

 

「亀田音楽専門学校 」NHKEテレ 

音楽プロデューサー亀田誠治氏がJpopについていろいろな切り口で解説する番組。JPOPについてそれほど興味はないが作曲・アレンジという面からはいろいろ仕掛けが理解できるのがおもしろい。

MO

 

BOOK

 

「古事記完全講義 」竹田恒泰著

36時間講義を文字に起こしたものだが非常に臨場感があって面白い。擬音語擬態語の羅列なので、文章として読む場合は「何だこれは」と思ってしまう部分も多いが、竹田氏の講義風景までも想像できてしまうような雰囲気があってとてもいい。内容的には独断と偏見のかたまり!という感じ。むしろここまで言ってくれると、かえって、「気持ちがいい」とか「もう何でも言ってください」、と思わず言いたくなってしまう。もっとも、本というものはそもそも著者の主観が入るものであり、真に客観的なもの、絶対的な真実は存在しないのだから、これはこれでひとつの解釈で楽しめる。明治天皇の玄孫という立場で言えるような内容を記した箇所も多々あるが、(一般の人が言ったら不敬罪と言われそうな内容が満載)式年遷宮で盛り上がっている今、この機会を利用して古事記を読むのも悪くないと思う。(MO

 

EVENT・その他>

 

「セシル・マクロリン・サルウァント」デューク・エリントン・オーケストラコンサートのゲストヴォーカル

立ち姿がかっこいい。お尻の筋肉で立っている感じ。音域がすごく広い、スキャットなどの高い所はうつむいて出しているから、首の後ろを使っているのかもしれない。同じメロディのところを意識的に地声にしたりミックスにしたりして聞かせる。(KR

 

「中村誠一ボノボバンド」

サックス&クラリネットの中村誠一がピアニストにファンキージャズの吉岡秀晃を迎えてのライブ。中村誠一の自由自在のプレイ、吉岡秀晃の体ごと鍵盤の上を舞うような演奏スタイルが理屈抜きで楽しい。シャンソンの「セシボン」をこんなに楽しく演奏しちゃうなんて脱帽。こういうものを聴くと下手なヴォーカルは曲を野暮ったくするだけだからいらないと思うし、もしここに参加するなら楽器のように声を扱えて、ジャズ理論も知らないとだめだなと感じます。(KR

 

「歌姫・島倉千代子さん逝く」*

「ほうせんか」、「東京だよおっかさん」、「人生いろいろ」などの曲をヒットさせ、生真面目な人柄でCMやバラエティ番組で笑いを巻き起こしていた歌手、島倉千代子さんが、11月8日に亡くなりました。

ネットのニュース記事で、死期を悟った島倉さんが10月末に壮絶な「最後のレコーディング」を行っていたことが、作曲を担当した歌手・南こうせつさんの告白により明らかになりました。島倉さんは歌手として、最後の最後まで命をかけて歌い抜いたそうです。

あの優しい人柄、可愛らしい歌声からは、全く想像もつかなかった。まさに、歌手として命燃え尽きるまで歌い切り、生き切ったと言って良いと思われます。

島倉さんの訃報に接し、歌手の石川さゆりさんなども涙ながらに島倉さんの志を継いでゆくことを誓っています。

ご冥福をお祈りいたします。(YD

 

<店>

 

「リストランテ ケン ヴェンティクワトロ(イタリアン)」表参道

表参道から一本細い道を入った先にあるお店。KIHACHI出身で著名な料理人である宮川健一シェフが総料理長を務める。しかし期待に反して前菜やスープは、普通だった。見た目も綺麗だし普通に美味しいけれど、普通かな、という印象。ただ、自家製生パスタの“フィットチーネ”と“マッファルディーネ”が絶品だった。フィットチーネは最近では見かけることも多い平うち麺だけれど、マッファルディーネは初めて耳にした。ちぢれた平たい麺で、麺そのものからレモンの香りがする。聞いてみたところ、瀬戸田レモンという国産レモンを練りこんでいるらしい。くどくなりかねない海老の濃いソースを、この麺が爽やかに食べさせてくれる。フィットチーネももちもちの食感で美味しい。また、このお店はドルチェに定評があり、ドルチェの食べ放題などのコースも用意されているが、注文したティラミスは王道のものだった。味も定番そのもので、独創性はないけれど美味しく、レベルの高いものだった。(HJ

 

「アクアパッツァ(イタリアン)」広尾

雑誌やテレビでも引っ張りだこである、日高良実シェフのお店。系列店が幾つかあるが、当日、シェフ本人を店舗で目にすることができ、嬉しかった。平日の昼間に訪れたけれど、予約客だけで満席の様子。客層はほとんどがおじいちゃんおばあちゃんという年齢の方々で、在席時間が長いのでランチに限っては一テーブルに一組案内するのが限界だろうと思える。ビジネスランチで回転を売りにするお店もあれば、当然こういうお店もあるのだろう。それに合わせて、サービス陣もスーツを着用した中年の男性が多く落ち着いている。バーニャカウダや前菜、ドルチェは小さなものが幾つも盛り合わせの形で提供され、とにかく見た目が美しい。また、上階に系列店のジェラート屋さんがあり、そこのジェラートも出てくる。主食には燻製サーモンのクリームソースパスタを頼んだが、トッピングされている揚げキノコが焦げた苦味しかなく余計だった。クリームソース自体は本当に美味しかったので、焦がしてしまったものなら新しく揚げ直すか、乗せないくらいでもいいのにと残念に思った。ジェノベーゼのパスタにいたっては、味自体があまり美味しくなく、拍子抜けした感じ。(HJ

 

「青山 星のなる木(懐石料理)」青山

 こちらは訪れてみるまで知らなかったのだけれど、メディア露出が多く有名なお店だったらしい。「新懐石」を謳う、気鋭の店舗である。新懐石とは何か、というのは、コース料理を食べてみると分かる。10品のコースで注文したが、一つとして無難や定番といった言葉の使えるものがなかった。とにかく一品につき何か一つでも「新しい」ものを提供する、というようなことがこちらのお店の明瞭なコンセプトなのだろう。一番印象に残ったのは、茶碗蒸しを食べる木のスプーンにトリュフオイルを染み込ませ香り付けしてあったこと。トリュフオイルは直接かけると香りが強すぎて気持ち悪くなることさえあるので、スプーンから香るくらいでちょうどいいのだと思った。見目新しいものばかりが揃うが、確か

に懐石料理であったし、どれも美味しく、外れがない。さらには店名でもある「星のなる木」という焼酎は年間800本限定で生産し、天皇陛下に献上したこともあるのだという。飲んでみたかったが、当日体調があまり優れなかったことと、芋焼酎なのにアルコール度数が40度以上あることで断念。(HJ

 

「ラ・プロヴァンス(フレンチ)」竹芝

ホテルインターコンチネンタル東京ベイの一階にあるフレンチレストラン。日曜日だったこともあり、挙式の関係者らしき客で溢れていた。有名なのは、パレットアートオードブルと名づけられている前菜の盛り合わせ。その名の通り、パレットを模したお皿に、色とりどりの前菜が並ぶという一風変わった趣向。ただ、味より見栄えを取った前菜だと感じた。南瓜のポタージュは濃厚で美味しく、季節感も強い。グリエールチーズの泡がスープの上に乗っており、甘いスープに泡の塩味がちょうどいい。サーモンのグリルは備長炭の薫りが香ばしく、個人的には提供されたバルサミコ酢よりも濃い味のソースで食べたいと思ったが、それでも美味しかった。付け合わせで出されるパンにオリーブオイルが添えられる

ことは多いが、ここではそのオイルが三種類ある。海老や貝、アンチョビやにんにくの香りのするオイルが美味しかった。(HJ

NO.269

CD

 

「雨のち晴レルヤ」ゆず

朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」主題歌

人生には思い通りに行かないこと、予想を裏切ること、たくさんあります。しかし、それらに一つとして無駄なものはない。

止まない雨はない。悲しみや苦しみもいつかは終わる。晴れ渡った青空のように、笑顔に戻れる日が来るから。

そんなメッセージが込められた新しい朝の連続テレビ小説の主題歌は、温かく心に響いてきます。(YD

 

DVDCINEMATV

 

「五線譜のラブソング 」

コール・ポーターの自伝的映画。出ているミュージシャンがそうそうたるメンバー。(TU

 

「クロワッサンで朝食を 」

ジャンヌ・モロー主演。あこがれのパリで家政婦を頼まれたエストニア人の女性の話。エストニア出身で気難しい女主人フリーダがジャンヌ・モロー。家政婦アンヌは紅茶をわざとこぼされたり、スーパーで買ったクロワッサンを食べてもらえなかったり、夫を亡くして6年、母親を亡くしたばかりの苦労人だから我慢できたのだ。アンヌはフリーダが友達がいなくあまりにも孤独だったのでエストニア人が集まる教会に行き、フリーダの昔のコーラス仲間を「病気で会いたがっている」と嘘をつき集める。病気でないと不信に思った友達とフリーダは喧嘩してしまい、友達は怒って帰って行く。フリーダになじられたアンヌはやりきれなくなってエストニアに帰って行く。しかし途中で思い直し帰ってくる。寂しがってアンヌを捜すフリーダはやっと素直な気持ちを持てるようになった。嫌われ者のフリーダがアンヌによって人間らしい優しさを取り戻した。意固地さもいい加減しないとと思わされた映画だった。往年の名女優があまりにもおばあさんになっていたのでなんとも言えぬ気持ちになったが。(FZ

 

BOOK

 

「『心の疲れ』がスッキリ消える簡単ヨガ」綿本彰

姿勢に関して言われているけれど、なかなか人間の身体として自然な状態がわからない時に読みました。この本は自然なボディーバランスの体得法を各パーツごとにわかり易く記載しています。紹介している体操は難しいものではないので、すぐに活用できると思います。(EB

 

「歩くような速さで」

是枝裕和カンヌ国際映画祭にて受賞『そして父になる』の監督が綴ったエッセイ。「作品も感情もあらかじめ世界に内包されていて、僕はそれを拾い集めて手のひらですくい、「ほら」と見せているに過ぎない。」「作品は世界との対話(コミュニケーション)である。」(本文抜粋)活字化された思想を読んだ上で、作品を観てみるのも面白いです。(EB

 

「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」鴻上尚史

誰しもが持っているのにほとんど関心を持たないモノを、魅力的にするためのヒント集。感情、声、体、言葉の4テーマから自分が既に持っている素材に問いかける。この本で体の教養という言葉を覚えた。日常的な心のエクササイズに利用していました。(EB

 

EVENT・その他>

 

斉藤和義

ライブで聴くとCDよりも楽器の音量も大きく、よりロック調になっている。その中で斉藤和義の声は全く負けずに聴こえてきて迫力があった。(AS

 

小池マリ子

仙台在住の歌い手さん。銀パリ閉店にショックを受け、歌手活動を辞めていたが、カルチャーの講師を引き受けたことからまた歌い始め、今回は自由が丘・ラマンダでソロライブ。胸から声が出ている感じ。身体は下にグッとなっている。呼吸で歌を作っている。何曲も聴いて飽きない。良い歌い手さんだと思いました。(KR

 

田中朗

上野・ライブスペースQui、盲目の歌手長谷川きよしライブのゲストで出演。自分でピアノを弾きながら、フランス語で語ったあと日本語で語り、時々歌う。活動弁士のような語り口。80歳というが、ヨレヨレしたところは全くない。銀巴里で歌っていた頃、組んでいたピアニストが突然亡くなり、他のピアニストでは納得できず、それ以来自分で手習いのピアノを弾きながら歌っている。水夫の魂がカモメに姿を変え、天国へ行く前に自分の亡骸にありがとうを言ってから行こうとするが、亡骸が見つからない。それでカモメは海の上をぐるぐる回り、くたびれ果てて落ちるまで鳴き続ける。独特の世界観、こんな歌い方のシャンソン歌手は初めて。アンコールの「いない人」が素晴らしかった。長谷川きよしのギター伴奏で、その亡くなったピアニストの葬式で歌ったというもの。昨日まで一緒に飲んでいた仲間が突然消えた。生前、あいつはもし俺が死んだら、お前たちは悲しみで俺の旅立ちを汚すな。俺の飲んでいた杯とお前の杯と2つを手に持ち、俺の旅立ちに祝杯を上げよ、と言った。そうしてやろうと思うのだが、しかし、今、

手に持つこの杯のなんと重いことよ。あいつの存在が空いていることの重さよ。フランス語に日本語を交えて田中朗が友の死を悼む。それを聞いていると、音程やリズムの正しさなど大した問題じゃない、40年も前の友の死を今も悼む、その心が歌なのだと感じ、ブラヴォを送りました。(KR

 

古賀力・芳賀千勢子

地味といえば地味、粋といえば粋なおふたり。古賀さんは80歳を越してらっしゃると思いますが、この軽妙酒脱さは他の人には感じられない。「いざり」「めくら」など放送禁止用語入りの歌のシニカルさも様になる。9つか10の女の子の歌は本当にこの人は女の子に恋をしたのかも、と思わせる。芳賀千勢子さんは派手さはないけれど、いい歌を歌うなぁと思う。歌にでこぼこがない。彼女が歌い終わると、良い物語を聞いたという気持ちになります。(KR

 

活動英語の発音矯正講座に参加しています。まだ初歩的な段階ではありますが、音声学的な考え方もあり、興味深く授業を受けています。(SG

 

起業セミナー「恋愛上手は企業上手」ソラフィッシュ株式会社Happy起業アドバイザー 南川まなさん

先日、起業家向けのセミナーを聴きに行きましたが、その中で特に興味深かったのがこのセミナーでした。

以外に知らない人が多い「好き」と「愛」の違い。

いくつかの解釈の例として、以下のような考え方があります。

1.「好き」は下心、「愛」は真心。

2.子供が自動車に轢かれそうになったのを見たとき、「危ない」と感じる(だけにとどまる)のが「好き」、助けに飛び出してゆくのが「愛」。(つまり、「好き」はただ心の中で思うだけ、「愛」は行動に出るレベルとも言える。)

3.「好き」はもらうもの、「愛」は与えるもの。

では、なぜ恋愛上手は企業上手なのか?

恋愛と起業には以下の共通点があると南川さんは言います。それは、「情熱」、「喜び」、「豊かさ」という共通点があるということ。

 舞台に立ち、観客に向けて何かを表現するということは、観客に「情熱」、「喜び」、「豊かさ」を伝えることであり、それこそが客席で聞いてくれている観客への「愛(又は愛情)」というものであり、逆に観客に「情熱」、「喜び」、「豊かさ」を伝えたつもりで実は自己満足しているだけで何も伝わっていないのが「好き」であるとも考えられます。

歌や朗読、台詞など、観客に向かって表現する者は、この「好き」と「愛」の違いを間違えてはいけないと感じました。(YD

 

活動演技のワークショップ

どんな役にも、現在に通じる過去や背景があり、それが見えていなければ立体的な人間像にはならない。ということを学びました。

EB

 

<店>

 

「マーヴェラスパラディ白金(フレンチ)」広尾

神戸に本店があるお店の、二号店。店内はうるさいくらい花柄小物で溢れ、アンティークの家具が飾られている。これを「可愛い」と感じるのは若い女性ではなく年配の女性の方々だろうと思える。実際、店のターゲットはそこに設定してある模様。そして内装同様、お料理も他との差別化が徹底している。こだわっているのは意外性や独創性の部分。前菜の「秋茄子と帆立のモザイク仕立て」は食材がカラフルなモザイク柄に並んでおり、その後のリゾットは栗の粉で作ったクレープで包んだもので、鯛のソテーにはムール貝のスティックが添えられている。いずれも花柄の皿に、お洒落な盛り付けである。ただ、王道の料理と比して味で勝るとは感じなかった。美味しいけれど、味よ り見た目で楽しむといった料理を提供するお店かもしれない。月曜日の夜の利用で、他に客がおらず、少々気まずい思いをしたのが残念。(HJ)

 

「マドラウンジ(イタリアン) 」六本木

六本木ヒルズ内にあるイタリアンレストラン。平日ランチでの利用だったが、客層は老若男女様々。前菜のマカジキのマリネは魚臭さが鼻に残り、あまり美味しくない。逆に、鰯とういきょうのシチリア風スパゲッティは鰯の臭みがなく、オレンジの皮を摩り下ろしたものとパン粉を和えて上に乗せているのでむしろ後味は爽やかだった。メインは牛か鶏かで選ぶことができるが、お肉は山葵のソース、鶏はミックスハーブのソース、その後のデザートにもパッションフルーツのソースがかかっており、コース全体で見て、意図的にあっさりした味で統一されているのか、濃厚さに欠けるような気がした。盛り付けは綺麗で、色鮮やかなソースを味付けの軸にしている辺り、フレンチの趣 向に近いものがあると感じた。(HJ)

 

「渡風亭(懐石料理) 」目黒

秋の懐石料理を堪能。前八寸は月見ウサギをイメージし、百合根でウサギ、塩糀キュウリで杵、素麺ですすきを模した皿盛りになっており、繊細な季節感が表現されている。イチョウの形をしたレバーの煮凍りは特有の臭みがなく、一口サイズを口に含むのが名残惜しいほど。椀盛りは、お椀の蓋を開けると蛤が丸まる一つ。その殻を開けると中から蒸し雲丹やウド、岩茸などが現れる。出汁も極めて薄味だが蛤の旨みと相まって美味しい。お造りは、大根に包まれるような形で提供され、前出の椀盛り同様、客の期待感を煽る。甘鯛を茶葉で焼いたものは香ばしく、牛タンやナスを煮込んだ皿も味が染みていて美味しい。銀盤という富山県の吟醸酒と合わせて頂いたが、お酒そのものも 料理そのものも両者の相性もすべて良く、箸もお猪口も進んだ。お料理は確かな技術に裏づけされたものであるが、古く格式ばったものばかりではないし、お酒に関してもスパークリングの日本酒など最近出回るようになったものも置いてあり、田楽味噌のような濃厚な味のものとは特によく合うと思う。高級有名店の暖簾の上に胡坐をかいていない感じが、とても好感の持てるお店だった。ただ、仲居さんのお料理説明が随分ざっくばらんとしていて、それに引っかかりを覚えるか親近感を覚えるかは人によると思う。(HJ)

NO.262

CD

 

「オルケスタ・チェタンゴ 」

ヴァイオリンが泣き、バンドネオンが唸り、ピアノが歌う。甘く切ないタンゴがすでにそこにありました。タンゴを歌うというのは、この上にプラスできる何かを歌い手が持たなければいけないのだと思いました。(KR

 

Fly me to the moon」トニー・ベネット

広い宇宙空間を感じさせる声。無限の宇宙と、今地上にいるあなたと私の二人とが、つながっている感覚。時空間の広がりを感じます。これと同じ感覚をシャンソンの芳賀千勢子の「庭」で感じたことがあります。ジャック・プレヴェールの詞にジョセフ・コスマが曲をつけました。永遠は今の一瞬の中にあって、あなたと私との距離も、地上と宇宙との距離も等しい、ような不思議な感覚です。アインシュタインの相対性原理って、この感覚に近いかも、などと思います。

KR

 

「奇妙な果実」ビリー・ホリディ

1939年の若い時の録音、1945年のライブ、1956年の録音それぞれを聴くと、後期のものは歌うというより語っていると感じます。言葉が際立っていて、言葉と言葉の間を情念のようなものが埋めている。若い時の録音はそれよりも、歌うことに比重が置かれている。ライブ録音は声に惹き付けられる。自分は後期のものが好きでした。「Lover come back to me/ビリー・ホリディ」歌っている、リズムに乗っているというより、音楽の中にこの人がただ立っている感じがしました。(KR

 

「枯葉」サラ・ヴォーン
これが枯れ葉?シャンソンで聴く枯葉とは全く別物。最初から最後まで全部スキャットで高音から低音まで自由自在。これだけ歌ってくれたら、こちらは恐れ入りました、と言う他ありません。彼女の歌声は頭声が入っていると感じます。(KR

 

「ザ・ニアネス・オブ・ユー」ヘレン・メリル

聴いているうちにふと、高い声はこんな風に出せばいいのかなと思いました。どこをどうとは、具体的にわからないのですが。バースから丁寧に歌っていて、とても雰囲気がよく上品です。この人はハスキーヴォイスと言われていますが、自分にはハスキーだと感じられません。ということは、自分もハスキーヴォイスの傾向があるのかもしれません。(KR

 

I have nothingWhitney Houston

ホイットニーさんはどうやって声を出しているのであろうか、という疑問を持たざるを得ない程の歌唱力を魅せつけてくれます。特に若い頃の歌声は、声を出そうとした分の全てが声に変わっている印象で、無駄がありません。大きな声でも張り上げているという印象はなく、同じポジションで声を出しているように感じます。バラードなので普通に歌うと力が入りやすい曲ですので、アレンジをどう効かせているかも参考になります。(SG

 

「白穴」チリヌルヲワカ

メジャーな雰囲気は全くなく、完成度が非常に高い曲ばかりです。ドラム・ギター・ベースを聴き分けながら鑑賞するととても楽しめます。全ての音が精密に絡み合うようなアレンジ力も半端ないと思います。(NI


「誰も寝てはならぬ:テノール・オペラ・アリア集」米澤 傑

専門家にはどう評価されているのかよくわからないが、お医者さんなのに、こんなにすばらしい歌声なのはすごいと思う。(TH

「大楠公の歌」(唱歌) 落合直文作詞・奥山朝恭作曲

 鎌倉末期から南北朝時代に活躍した武将楠木正成が、天皇に献策した必勝の戦略を退けられ、やむなく勝ち目のない決戦で討ち死にを覚悟します。

 桜井の陣中で、今まで共に戦ってきた嫡男正行(まさつら)に後事を託し、故郷河内に帰るよう諭します。拒む正行に対し、父の死後も天皇に忠義を尽くし、母や弟たちを守ってほしいと、涙ながらに正成は正行に懇願し、息子も涙を堪えて頷き、親子は別れます。折から聞こえてくるホトトギスの血を吐くような思いで・・・
 やがて摂津湊川で正成とその弟正季(まさすえ)は朝敵足利尊氏勢を数回撃破しますが、多勢に無勢、楠木勢は敗退し、兄弟そろって「七生生まれ変わっても、帝(天皇)に尽くし、朝敵を打ち払おう。」と誓い合い、刺し違えて息絶えます。

 戦後は国粋主義、軍国主義の象徴のように悪く考えられていた楠木正成ですが、その私利私欲のない、大切な人々を守ろうとする純粋な心は、今の日本人が失った宝のように思います。

 男の子が逞しく成長することを願う端午の節句も近づいた季節、「青葉茂れる桜井の・・・」で始まるこの歌が似つかわしい季節です。(YD

DVDCINEMATV

「王になった男 」

イ ビョンホンの声の使い分け、お芝居がすごかった。

笑わずにはいられなかった。(II

 

「クライドアトラス」

トムハンクスさん 何役も演じていましたが、全て別人でした。
特殊メイクで外見はもとより、声から動きから存在まで全て別人でした。(II

「世界にひとつのプレイブック」

妻に浮気され会うことを拒否されてもまだ妻への追慕を絶ちきれない男と交通事故で夫を亡くし心が荒んでいる女との出会いから心の傷を乗り越えるまでの話。ヒロインはアカデミー賞主演女優賞を受賞しただけあって最初の登場から氷ついた風変わりな表情を見せる。彼女は嫌がる彼を巧みに操りダンスコンクールに出演するまでにこぎつけてしまう。男が精神科の病院から退院というところから始まる。この脚本は粋というかユーモアがあって彼の退院の日、友達が退院出来ないのにどさくさ紛れに迎えの車に乗り込んできてしまう。しかし、車に電話がかかってきて又病院にもどり病院で降ろされた。彼は退院してきてから彼らのダンスコンクール出演のレッスンの素晴らしいアドバイスする。最後はダンスコンクールに友人、家族を巻き込み、賭け事をされ、応援も盛り上がり大騒ぎになる。賭けの低いハードルが笑わせた。(FZ

 

「ファーストポジション 夢に向かって跳べ 」
プロのバレリーナを目指して日々努力する少年少女8名を追ったドキュメンタリー映画。皆がいろいろな環境で夢に向かって一生懸命に努力している姿がとても美しいと思った。(MO

 

 「東京カワイイTVNHK総合土曜夜

いろいろなアイディア雑貨やファッションを特集しているのが面白い。特に素人の人が作った作品で自分には思いもつかない作品ができているのが楽しみ。音楽とは直接関係がないが、新しいアイディアや発想が出ている様子はとても刺激になる。(MO

 

 「にっぽんの芸能 」NHKEテレ 

歌舞伎能文楽等。毎週金曜日1000より特集。ダイジェスト版で解説もあるのではじめての方も見やすいと思う。(MO

 

BOOK

 

「身体意識を呼びさます 日本語のちから 」高岡英夫

ここに載っているゆる体操は、トレーニング前の準備体操にちょうど良いです。西洋医学も凄いですが、東洋医学的考えのこの本一冊でちょっとした不調や精神の不安定さ・性格のゆがみまで直るのではないかと思います。(NI


「宮本武蔵の立ち姿(熊本・島田美術館蔵 自画像に描かれた姿)」

<参考文献> 「宮本武蔵は、なぜ強かったのか?」高岡英夫 講談社

武蔵に関する武道の本や歴史の本に武蔵の自画像が写真で掲載されていますが、時代劇で描かれている武蔵のイメージとは全く違い、強そうに見えません。

むしろ、闘いなどやる気がないような、ヨレヨレの立ち方に見えます。上半身は殊更胸を張るでもなく、背中を丸めるでもなく、ただ天空から吊るされているような姿で、「闘いのときにこんなんで本当に大丈夫なのか」と心配になりそうなくらいです。

つまり、ピンと体の軸は綺麗に伸びているものの、それを筋肉の緊張した力で構成している訳ではなく、それが良い証拠に、両の方は左右に引っ提げられた大小2本の刀の重みに任せてダラーンと下げ、膝もやっと体重を支えているかのように柔らかく曲がっています。

対して、足は爪先を浮かさず、猫の足が土を掴むように足指を力強く曲げて、踵で地面を踏んでいるように見えます。

武蔵自身は、その著書「五輪書」の第2巻「水の巻」で、「水の如き」心持ちの重要性を論じています。殊に足遣いについては、「爪先で進もうとするな」とか、「(現代人の言う)良い姿勢はダメ」と、我々の「常識」を覆すような理論を述べているのです。

人体はその半分以上が水によって形成されており、水の心(意識)で体を働かせることは、現代スポーツの運動理論とは違った意味で「合理的」なのかも知れません。(YD

 

「悪役の名優 成田三樹夫の自負」

<参考文献> 「日本の社長は、なぜ責任を取らないのか」佐高信 毎日新聞社

佐高さんにとって同郷山形県酒田市の先輩にあたる人に、元大映の名悪役、成田三樹夫さん(19351990)がいました。
1982
年の某週刊誌に成田さんの「大放言」が掲載され、これを読んだ佐高さんは快哉を叫んだといいます。

「最近の役者はいやらしいのが多すぎるよ。総理大臣主催のナントカ会にニコニコしながら出かけて行って、握手なんかしてるだろ。権力にヘタヘタする役者なんて意味ないよ。」

「俺も一言でいえば流れ者、世間でいう余計者じゃないかな。昔の河原乞食が好きなんだ。社会から追い立てられても権力をバカにするような芝居やってたわけだから。これは性根の問題、なぜ役者をやるかという問題よ。カネや名声、権力が欲しいなら役者やるなって言いたいわけよ。」

「周りも、(権力などを欲しがる役者たちを)おかしいと言わなきゃダメよ。人気スターさんです、美人女優さんです、なんてチヤホヤするから、バカがどんどん図に乗るんだよ。ハハハ」

「仁義なき戦い」で共演した菅原文太さんは、めったに役者同士で飲みにゆくことはなかったのですが、成田さんとは気が合って、何度か酒を酌み交わしたそうです。

成田さんの葬儀の際、弔辞を読んだ菅原さんは、成田さんにこう語りかけたそうです。

「あなたは芸能人ではなく、俳優であり続けたのです。」

他人に媚びず、自分の考えを持ち、妥協せずに芸を磨き続ける成田さんのような「漢(おとこ)」をこそ、自立した大人と言えるのかも知れない、そう思います。

若くして亡くなったのは残念でしたが、もし成田さんが長生きしていたら、切れ味の鋭い織田信長を演じてほしかった。ファンの一人としての希望でした。(YD

 

「他人と違うことをしなければ生き残れない」岡野雅行(岡野工業代表社員)

この本の中で、岡野さんは「(今のモノづくりについて)『気持ち』をみんな忘れてる」と訴えています。
例えば、ある部分の寸法が「公差±0.01」と図面に書かれていれば、プラスマイナス100分の1ミリまでの誤差は大丈夫ということを意味します。

しかし、実際にはその中でも「気持ち、プラス側に寄せた方が良いのじゃないか」ということがあります。例えば、そうした方が、化粧品の容器の蓋が「パチン」と良い音を立ててしっかり閉まるのではないか、ということがあります。

しかし、そんな「気持ち」というものを図面上には書き記せない。大学の理工系を出た所謂「優秀な人」のやるハイテクの仕事の限界です。

その限界を超えるために、自身の創造性を活かしてより良いものを作るには、ローテクが必要になります。「ほんの気持ちもう一舐め」、「ほんの気持ちもう一擦り」というようなわずかな意識の加減が、質の良いものを作ります。これはもう図面にも作業指図書にも品質仕様書にも書き記すことができないものです。

ボイストレーニングも同じことで、練習を積み重ねても、こうすれば間違いないとか、これで満足というものには永遠にならないでしょう。むしろ、進歩、上達を目指せば、自分の今までのやり方とは違う方法に挑戦し、思うように行かずに不満が募ったり、本当にこれで良いのかと不安に陥ったりしながら、それでも生きている限りさらに上を目指して研鑽を続ける。これしかないのです。例えそれが、結果として何の報酬に与れなかったとしても。(YD

coursera(webサービス)

アメリカの大学の教授がこのサービスのために行う講義を無料で受ける事が出来ます。バークレー音楽院の授業も幾つかあるのでおすすめです。ただし、英語での講義なので完全な理解は難しいかもしれません。私はsongwritingの講義を取ってみようと考えています。(HO)

NO.261

<CD>

「フォーセンティメンタル・リーズンズ」リンダ・ロンシュタットジャズとポップススタンダードのアルバム。レッスン日の朝に聞いて、地声での高音がきつく聞こえましたが、レッスンで地声ばかり出した後で聞いたら、きつく聞こえませんでした。自分がどんな声を使うかによって、聞こえ方も変わるのかもしれません。(KR)

「この世の果てまで」ブレンダ・リー
最初に聞いた時はソフトに歌っているように聞こえました。何回も繰り返し聞いて、その後少し離れた所で洗濯物を干しながら聞いていたら、さっきより離れているのに声の輪郭がくっきりと聞こえ、声自体は強いことに気がつきました。(KR)

「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」エラ・フィッツジェラルド
三年前に聞いた時は良さがわからなかったけれど、今聞いたら、スゥイングのノリが楽しいと感じます。Wレッスンの効果で、リズムが感じられるようになったと思います。(KR)

「宇多田ヒカル」
昔聴いた時は、苦しそうな歌い方をする歌手だと思いました。でも、癖になります。
この歌い方は単なる歌ではなく、別物という感覚がします。個人的な感想ですが、歌詞は普通という印象なのに歌でしっかり伝わるので、凄いヴォーカリストだと思っています。(NI)

唱歌「スキー」 時雨音羽作詞・平井康三郎作曲
今この季節に唄ってみたい唱歌です。スキーと言えば昔も今も若者向けのトレンディなスポーツですが、この歌は唱歌らしく歯切れの良い歌詞に力強いリズムの曲が合せられており、ゲレンデの寒ささえ忘れてしまうほど元気になれる歌です。
久しぶりにこの歌を唄って、最近の寒波を吹き飛ばしたいものです。
(YD)

<DVD・CINEMA・TV>

「"世界最強"伝説 ラスベガス 世紀の一戦」NHKスペシャル 
フィリピン出身の天才ボクサー、マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)にまつわるお話です。
ご存知の方も多いかと思います。 彼は6階級制覇を成し遂げた、史上2人目のボクサーであり、アリ、タイソンに並んで、歴史に残る天才ボクサーです。 そして同時に、1試合何十億(!)というファイトマネーを手にし、貧しい故郷、ミンダナオ島の発展に資金とエネルギーを注ぐ、フィリピンの国民的英雄でもあります。
いつか白黒映像で、街頭で力道山の試合に熱狂する戦後の日本人の姿を観たことがありました。フィリピンにおける彼の試合の視聴率は、時に60%を超えることもあったいうのですから、まさにその状況です。ガチの”国民的英雄”なのです。”国民的美少女”といった売り文句とは質が違うのです。ガチなのです。 
しかしそんな彼にも転機がやってきました。昨年12月、ついにマットに沈むのです。年齢の問題もあり、ピークを過ぎたとは言われていたものの、あそこまでの派手なKO劇を、誰が予想できたでしょう。 
試合の映像は、この番組の中でも流れます。フィリピン国民と彼とのつながり、さらにはその背景を見させられた後に、です。「やめてくれ~。負けんといてくれ~・・・。」という願いのような気持ちが、自然と込み上げてきました。映像は何度も見たし、結果も知っているがゆえに、何とも切ないのです。 彼はもはや1人のボクサーではなく、国民の期待を一身に背負った英雄。時間にしてたった20分。一瞬で決まったその勝ち負けは、技術論を超えて、ひたすら重い・・。  失意を胸に帰国するパッキャオ。国民の期待に応えられなかった無念。 そんな彼を迎える国民の反応はいかに・・・   
彼はボクシングを、「闘鶏と同じようなものだ。」と語ります。闘鶏とは、足にナイフを付けさせた軍鶏を戦わせる賭博。片方が死ぬまで、戦いは終わりません。観客はどちらかに金を賭け、その勝敗の行方に一喜一憂し、我を忘れる。 彼が国民的英雄であることは紛れも無い事実。しかしその反面、彼は人々を熱狂させ、その憂さを晴らすために命のやり取りをする、哀れな一羽の鶏に過ぎないのかも知れません。
国民的英雄と、一羽の軍鶏。ラスベガスと、ミンダナオ。富める者と、貧しい者。勝つ者と、負ける者。持てる者と、持たざる者・・・。  それらの、哀しいまでに極端な対比が織り成すドラマを、見せ付けられた気がします。 皆さんも、お時間あったら是非ご覧になってみて下さい。(HR)

「レ・ミゼラブル」
表現、声、俳優の気迫ともに圧倒的でした。
あくまで気持ちがあっての歌なのだと再認識できました。
伝えたいこと、感じたことが声に乗るとは、こういうことをいうのだと感じました。(MY)

「題名のない音楽会 」
校歌の特集でいくつかある中、東北大震災で全校生徒犠牲者を出さなかった釜石小学校の校歌が感動を呼びます。徹底した防災教育で子供達がぐずぐずする親や祖父母を泣きながメールを送ったり早く高台に逃げるように誘導して命を救いました。釜石の奇跡の訳は?

【釜石小学校校歌】
 井上ひさし作詞
 宇野誠一郎作曲

まさに津波の時はこの校歌が役立ったと思います。校歌って懐かしく思うばかりではなかったのですね。命を救った校歌です。ちなみにこれを作ったのは「ひょっこりひょうたん島」の歌のコンビです。私の家の近くの高校が日本一難しくて簡単に歌えない校歌に選ばれていました。合唱曲になっていました。歌の力はすごいです。(FZ)

古典落語「あくび指南」 五代目古今亭志ん生
好奇心旺盛なのは良いが何をやっても長続きしない八っつぁんが、友達の熊さんを誘って習い事に行こうとする。何の習い事かと思えば「あくび」だという。
あくびなんぞ習うほどの値打ちもないといって嫌がる熊さんを無理やり連れて「あくび指南」という看板のある一軒の家に入門を願い出て稽古を始めた八っつぁんだが、先生のお手本のように上手くはできない。挙句には何を間違ったかくしゃみをしてしまう有様。
外から稽古の様子を見ていた熊さんが業を煮やし、「おめえたちの馬鹿馬鹿しいやり取りを見てるおいらの立場になってみろい。退屈で退屈でならねえや。ファーーーッ」とやった瞬間、先生が「こりゃお連れさんの方が筋が
よろしいようで」といったところでオチがつく。
思えばこの落語のネタを書いた人は話術や健康法としての「あくび」の重要性をテーマにして書いたのではないのだろうか。そんな気がしました。(YD)

<BOOK>

「中野剛司」
かなりお勧めです。多角的に政治や経済を語っていて、分かり易く面白いです。(KY)

「 高岡英夫は語る すべてはゆるむこと」松井浩著
武術、スポーツ、勉学や芸術など全ての達人は皆体がゆるゆるにゆるんでいるという本です。発声含めあらゆることに通じる内容です。具体的にどうすればいいかというのは書いてありませんが、気付きの為の書物です。(NI)

「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」城山三郎訳・新潮社
研究所の言葉のトレーニングにも掲載されています。
朗読のトレーニングにも使えるばかりか、内容が人生への挑み方など生きる指針となる本です。(MY)

「人生二度なし」森信三著・致知出版
昭和初期の教育学者・哲学者の本です。
あくまで現実に立脚し、自分の天分を生かして、生きることの大切さを説いています。
覚悟を決めていくことの大事さを痛感しました。(MY)

「38歳までに決めておきたいこと」小倉広著・日本実業出版社
組織コンサルタントの方の本です。
この方の本はどれれも自分の失敗談を事例に書かれているので、
非常に共感しやすいです。
自分が36歳というタイミングもあり、手に取りました。
40代で生き方の腰が定まっていないことへの危機喚起をしてくれる本です。
天命といって大げさに構えるのではなく、自分の仕事の中に見つける事ができると説いてくれます。(MY)

「 よりよき人生」
その人にとって何が幸せなのか
何を選択するか
とてもとても心に響き、とてもとてもリアルでした。(II)

「朗読ダイエット」ドリアン助川
研究所のレッスンを自分の身体を通して、素敵な言葉にしています。わかりやすいです。腹式呼吸は「横隔膜を友にする」。息を吐くイメージは「息の上に大きなシャボン玉が乗っていて、息の勢いでくるくる回る」。「お腹に大きな空気袋があり、それが胸を縦に貫く肉管楽器につながっている」「体の中にエッフェル塔を立てる」「声は縦に発射する」。そして「大地からエネルギーを得る」というこの部分は以前、会報のレッスンレポートに載っていて、なんて素敵な感覚をレッスンでつかみとっているんだろう、と感じていました。その人がこの本の著者だったのですね。私も大地と繋がりたいものです。読後、早速マイ譜面台を買いに行きました。両手を自由にするために。どうして今まで気がつかなかったのか、と思います。
(KR)

「スタンフォードの自分を変える教室」ケリー・マクゴニカル・著 神崎朗子・訳 大和書房
潜在能力を引き出すための「意志力」即ち「やる力」、「やらない力」、「望む力」を強くするにはどうしたらよいかを、心理学、脳科学の観点から説明している面白い本です。
まず人間は自分が本当に幸せになるための目標を考えます。しかし、その目標も様々な妨害に遭って、いつしか目先の利益にばかり釣られるようになってゆく。
その中でも特に人間はどのような誘惑によって、尊い将来の目標よりも、つまらない目先の利益に釣られてゆくのかを考察し、目標を達成するために必要なことを「やる力」、有害なことを「やらない力」、本来の自分の目標を継続的に「望む力」、即ち「意志力」鍛錬の戦略を提案しています。(YD)

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