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No.290

<映画>

フランス映画「8人の女たち」「スイミングプール」のフランソワ・オゾン監督/「アメリ」「ミックマック」のジャン・ピエール・ジュネ監督
この二人の監督の作品。最新作が上映されます。「彼は秘密の女友達」待ち遠しい。(YM)

<本>

「ねずさんの日本の心で読み解く百人一首」小名木善行
小野小町:「花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせしまに」真の女性の美しさは顔貌ではないとよく言われますが、それは何かと問えば、心の持ち方であるとも言えます。
長雨に打たれて桜の花は散ってゆくが、中にはまだ散っていない桜も残っています。
年を経て人は老いてゆくが、私はまだまだ老いていませんよ。これからも素敵な恋をしてみせるから。
サムエル・ウルマンの詩「青春」にも通ずるこの心の持ち方こそ、最高のアンチエイジングかも知れません。
(YD)

西加奈子にはまって立て続けに読んでいたら直木賞を受賞。
吉田修一、上橋菜穂子中村文則…好きな作家はまだまだいますが中村文則の「掏模」が何故映画にならないか不思議。フランスかイタリアの監督に撮ってほしい。「最後の命」「教団エックス」は映画化されているのに…。「掏模」はお勧めの本です。(YM)

「ギタリストとベーシストの為のシステム構築Q&A」林 幸宏
楽器や機材のことを勉強する為に読んでいます。興味があるので楽しいですが、電気の事は難しくてよくわかりません。(KT)

<店>

「CROSS TOKYO(洋食)」六本木
コース主体のお店ゆえか、アラカルトのメニューが少ない。前菜からメインまで一通りを単品で組み立てようとすると選択肢が少なく、コースを頼んで追加で欲しい物をカルトから注文すべきなのかもしれない。お料理の味は、普通。お店一番の名物であるハンバーグは、パンチがなく印象に残らない。美味しいけれど、「ごくごく普通の美味しさ」の域を出ない。盛り付けが洗練されているというわけでもなく、あまり感動を覚えるような部分は見受けられなかった。

「ニルヴァーナ・ニューヨーク(インド料理)」表参道
カレー屋さんではなく、伝統的インド料理屋を謳うお店。「本場の味」を売りにしたカレー屋さんは数多くあるけれど、現地出身の人だけで経営している場合が多い。その点、こちらは厨房とフロアで完全に分業している。お料理を作るのはイメージ通り、インド方面の出身らしき方々で、ホールで動き回るのはきちっとベストを身に着けた清潔感ある日本人になっている。愛嬌のある片言の日本語は客席では聞こえず、インド料理という言葉からはイメージしにくいスマートな接客が提供される。ナンやカレー、チキンディッカなどのメジャーな料理もあれば、聞きなれない豆料理の数々もあり、ラインナップには新鮮味がある。一流のレストランという引き締まった空気がありながらも、ガラス張りの向こうに覗くキッチンからは、どこか街中のカレー屋さんの親しみやすさも感じられる。インド料理は美味しく、楽しく、安い。これほど分かりやすくて強力な武器は、そうそうないだろうと思う。

「アントニオ(イタリアン)」六本木一丁目
70年以上の歴史を持ち、現存する日本最古のイタリア料理店と呼ばれることもある名店。前菜も魚料理も肉料理も美味しいけれど、何よりも手打ちパスタの旨さに圧倒される。麺とソースが抜群に美味しく、その相性も扱いも、非の打ちどころがない。歴史があるというだけではなく未だに高い評価を受け続けているというのは、新たな顧客を掴んでいくだけの魅力を備えている証拠である。ホールを取り仕切っていた方はイタリアとのハーフだという40~50代の男性。どことなく風格が漂い、それは威圧感ではなく安心感に繋がっている。闊達な喋りと、満点の笑顔は、彼を目当てに通う人もいるに違いないと思わせる。一度行っただけではその魅力を知りつくせない。そんな奥深さを感じさせる貫録のお店だった。

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