「リベラリズムと日本の現在」
リベラリズムは、個人の自由、平等を普遍的な権利として扱います。
これまで日本は、自由を市場競争で実現するネオリベラリズムを選んできました。
その権利のための義務としては、共同生活を営む一員として、ふさわしくあること、つまり、コミュニティの一員であることです。
しかし、日本では、個人主義を支えるコミュニティをきちんとつくってこなかったのです。
利益を追求しつつ、多様なあり方に自由に認め、権利を与えることを正義とします。
でも、ささやかな幸せよりも大きな幸せを求めて、不幸になってはいませんか。
自国は自国の軍隊が守るという原則が、日本では崩れて久しいです。
西欧の神よりも日本の神々の方が、早く崩れてしまったのかもしれません。
3.11、東日本大震災での故郷の消滅は、それを象徴します。
鎮守の森や神社への畏れをなくし、欲が肥大したのです。
その象徴が都市化と過疎化です。田中角栄で、小泉純一郎で、私たちの国土、里山への無関心です。
道理に従って義を果たす。これで、日本人は、欧米の神や理性に対してきたはずだったのに、です。
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