「ネット化社会」
本は音読するものでした。「イーリアス」から「神曲」まで。
それが黙読となり、共有から個人の所有へと移りました。
そこに個人主義と国民文学が誕生したのです。
日本の識字率は、とても高いので知識、技術の吸収には有利でした。
ネイティブの有利さは、どこまで続くのでしょうか。
今のところ、英語に訳しやすい話と文章が有利です。
家庭―社会が言語教育をしてきましたが、もはや、家庭でもネットで言語教育がなされます。
書けなくとも打てるとなると、どうなるでしょう。
書かなくなりネットことばになると、どうなるでしょう。
今やネットが文章であなたを読みこんでいるのです。趣味、趣向から、性癖まで何もかも。
文学フィクションのリアル化が、バーチャル化として進行していきそうです。
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