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「排除しない」

意味のあるものだけに囲まれているということは、意味のないものを排除しているということです。

断捨離は、アメリカまでも巻き込んで大ブームらしいですが、それは、清貧の生活とは違うように思います。小池知事の大失言「排除」を想起させるというと、言い過ぎでしょうか。

とはいえ、今の時代に、余剰は分化、“消費は美徳”とまでは私もいいません。

 意味のあるもの、それは、自分にとって、ということですから、自分の生活=私生活では、自分が判断してもよいのです。でも、果たして、生活は、自分だけのものなのでしょうかと思うのです。

一人で引きこもっているとしたら、そこには、必ず引きこもれる状況を許してくれる誰かがいるのです。公共の世話になっていないと言いつつ、一歩、外に出たら歩く通路は、公のものです。水道代は払っているといっても、それも公のもの、公共サービスです。こうしたものの維持と負担が、今や大きな問題となりつつあるので尚さらです。

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