「外来文化と土着文化の2重構造」
日本文化は、他国から文化を取り入れるとき、昔からあったかのように変えていくのであって、格闘をしないのです。異教を普及した国としては、いわば“泥沼”(遠藤周作「沈黙」より)ということです。
日本人の場合、神と集団(講)であり、神と個人ではありません。頼母子講、無尽講など、相互扶助です。
実利的、無思想、日和見的といわれ、外部をもたないのが日本人です。よそ様とうちとの二重構造と言われます。外を考えるのなら、外―個人に対し、外―内(私たち)となっていたわけです。
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