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2020年5月

「美声の神」

 美声の神は、天津児屋根神(あめつこやねのかみ)です[天児屋神(あめのこやのかみ)ともいいます]。藤原氏(中臣氏)の祖先神です。「中臣」とは、神と人との間を取り持つという意味で、この一族は宮廷の神事を統括しました。

 天孫降臨で邇邇芸命に従って、日向の高千穂の峰に降臨し、天岩戸に天照大神が籠もられたとき、その前で太祝詞(フトノリト)を読み上げました。これが、日本人の言霊(コトダマ)信仰のルーツとなったのです。

 言葉には、吉凶をもたらす神秘的な霊力があると考えられています。祝詞や寿詞は、その言葉によって吉をもたらし、凶を避けられるのです。

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「情報論」

プライバシーの情報は、自分のものでなく、自分と他人のとの関わりの中にあります。相手に不利益が生じると自分にも不利益となることも多いです。

情報は、すでに個人のものでなくなりつつあります。元より、誰かが公になるのを止め、秘匿しているから価値があったのです。

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「幸福論」

おもしろくない、つまらない、何をやりたいのかわからない、動けない、疲れている、すぐに疲れる、心が弾まない、憂鬱、重い、だるいなど、これは、困った状態ですね。

 これだけモノが溢れ、食べ物にも不自由なく医療も進歩しているのに、豊かになっている実感がない、それどころか、それに翻弄されたかのように病んでしまうのは、気を病む人、引きこもる人まで増えているのは、どうしてでしょう。

富の配分などという経済的政策が至らないせいでしょうか。いや、たとえ、ベーシックインカムが導入されても、むしろ、それにより事態はさらに悪くなりかねないのではないでしょうか。働く必要があって心身を使う人が、働く必要がなくなって心身を使わければ、病いへまっしぐらです。そうならないように生活を楽しみ、仕事も能力も活かして楽しみましょう。 

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「生命と宇宙」 

いろんな心身解放のテクニックがあります。

38億年もの生命の流れとして、地球、宇宙の広がりの中での自分をどう捉えるのかでしょう。それは、あなたの考えや意志をも超えてあります。

私たちもしぜんの一部ですから、そうしたパワーを取込み、一体化して活かせるのであれば理想的でしょう。

声には、ストレートに宇宙のエネルギーが反映します。ですから、よい共鳴板、伝導板にならなくてはなりません。                    [517

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「対人関係論」

相手が何人いても、ある一時を取れば、一人の人と対しているのです。

具体的な事柄でみること、その人の属性を取ってみることです。

これは、属性でしか人をみていなかった人には不得手なことでしょう。そういう人には、肩書のない人の話を聞いているのか聞いていないのかさえ感じられない人もいます。

でも、おもしろいもので、逆によく話を聞いたり、関心をもってくれる人は、誰に対しても、八方美人なこともあります。相手の対応にあまり影響されないようにしましょう。

自分を待っているものがある、待っている人がいる、そこを意識してこそ生きる意味が生じてくるのではないでしょうか。

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「チームづくり」

心身の調子、人間関係、生活、仕事、ハプニングなど、まわりのものすべてが、パフォーマンスには影響します。予防まで考えるなら、主治医、セラピスト、フィジカルトレーナー、弁護士なども必要です。広報から食事担当も入れて、いわゆるVIPの組むツアーの体制を考えてみるとよいでしょう。

 日頃からリスクに備えておくことです。衣食住にお金と時間の管理、さらに、人との関わりも、他人事としてとらえずに自分とのセットで関わってつくっていくことです。

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「ネットと世間と師」

世間も組織もネットも、責任を取らないところから発言されているということでは、本来、もっと無力のはずですが、日本では、同調圧力となって、しばしば個人を圧迫します。

世間というのが、庶民、大衆の声、声なき声というのでなく、集団的なもの、漠然としたものとして成り立ち、相手にするにも、ただよう空気や引きずり込まれる沼のようなものとなっているのです。

師弟なら師が責任者、ゆえに師の許容したなかでは、無茶を言えるのです。突き詰めると、コミュニティにおける権限と責任の問題です。そこから、このネット社会を考えることが必要だと思います。

世間というのは、誰がどう決めたか、そこに個人がいないか見えないから、責任の所在がないのです。それは、つまり、自立した人間の社会らしからぬと思うのです。

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「ジョージ秋山さん逝去」

512日、ジョージ秋山さん逝去。1973年からの「浮浪雲」からは多くを学ばせていただきました。

研究所ライブラリーにも作品が残されています。

 

 

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