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「美声の神」

美声の神は、天津児屋根神(あめつこやねのかみ)です[天児屋神(あめのこやのかみ)ともいいます]。藤原氏(中臣氏)の祖先神です。「中臣」とは、神と人との間を取り持つという意味で、この一族は宮廷の神事を統括しました。

 天孫降臨で邇邇芸命に従って、日向の高千穂の峰に降臨し、天岩戸に天照大神が籠もられたとき、その前で太祝詞(フトノリト)を読み上げました。これが、日本人の言霊(コトダマ)信仰のルーツとなったのです。

 言葉には、吉凶をもたらす神秘的な霊力があると考えられています。祝詞や寿詞は、その言葉によって吉をもたらし、凶を避けられるのです。

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