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2020年8月

「訃報 弘田三枝子さん逝去」

「ダイナマイトーミコ」、「和声アメリカンポップスの女王」と呼ばれました。

私が思うに、日本のトップ歌手を美空ひばりとすると、日本人離れした歌手としてのトップは紛れもなく、弘田三枝子さんでした。サザンの桑田佳祐は、オマージュする歌をつくっています。(「チャコの海岸物語」「MICO」)

歌声、パワー、音楽的感性、表現力として英語曲を含めると、尾崎紀世彦など男性歌手よりも上でしょう。

「ヴァケーション」「人形の家」でしのびましょう。(「砂に消えた涙」「ナポリは恋人」「恋のシャンソン人形」「別離」「ウイズアウト・ユー」。721   73歳。

 

※イプセンが、「人形の家」(1879)を書いて、90年後(この曲は直接それと関係はありませんが、1969年日本レコード大賞を受賞)、今年で141年後となります。

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「アメリカのTV」

「アメリカにはワイドショーというものがない」

「コメンテーターというポジションも存在しません。レギュラー出演者のキャスターが23人いて、あとは特派員(記者)。それ以外は、トピックに合わせた専門家をゲスト」(デーブ・スペクター[JUNE ZOZO CYZO92])

アメリカがよいというのではありませんが、日本はどうしてこうなのか、一考を要します。

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「頼りない日本の民主主義」

ベラルーシのノーベル賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチさんが16年に来日したとき『日本には抵抗の文化がない』と語ったそうです」

「日本では、個人で価が決められません。その分野の権威が『いいよ』と言えばそうなる」

「批評文化がない。あえて言うなら日本の芸術界はいまだに権威主義、教養主義、定評主義、西洋至上主義です」

「『空気』などさっさと無視しないと自由な表現など起こらないし、民主主義を邪魔し逆行しますね」ということだそうです。

(「批評文化のない日本」粟津ケン アート・プロデューサー[週刊金曜日2020.5.22])

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「フードロス」

農業機械、化学肥料、農薬、品種改良と4つの革新的進化を遂げた農業ですが、聞いたところによると、日本で一年に捨てる食べもので、サハラ砂漠以南の飢餓で苦しむ人々を十分に食べさせることができるそうです。

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「日本人のあきらめのよさと努力家気質」

感情、思いを重視するゆえの心中、情死、切腹が、かつての日本人の美意識にありました。

病気も死も、生のために価値があるから、無理に治そうとしないことです。不二であるように努めることです。

全ては、変化していくものです。頭や理屈からは離れることです。

未知なものの意味と関係をさぐること、事実と受け止め方を考えること、この二つを大切にしましょう。                       

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「死と闘わない」

心身と一口に言うのですが、心を体が合わさり、身となります。道は、身を学び、身につけるのです。科学を重視しすぎると、心を忘れてしまいます。

大疑団とは、禅語では、大きな疑問をもつことです。

医学は、経験からの勘や直観が大切で、科学であってはいけません。理性や考えすぎは生命力を弱めます。脱力、リラックスで血液循環をよくします。大木になったつもりになると重心が下がります。

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「訃報 外山滋比古さん逝去」

30年ほど前に、講演前と後に、二度お目にかかったあと、

音信だけのおつきあいでしたが、いろいろと日本語に

ついて教わりました。その後、一度、出版社の方から、

拙書の推薦文を依頼していて、結局、出版が早まり、

再会もできずに立ち消えてしまったのでした。

その後、出版不況下でも東大京大生ブランドで、

大ロングセラーを連発されて、

知的生産にも大いに尽くされた方でした。

7/30   96歳。祈冥福。

 

 

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