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2020年10月

「日本人は青春ノスタルジーに留まる」

1999年、シルヴィー・バルタン(55歳)『ずっとコンスタントに新しいアルバムを出しているのに、日本のレコード会社は発売しようとしない、いつもベスト盤ばっかり。私を“過去”にしたがっているのは、日本だけよ』」

「新作につけられた邦題「Vertan Sessions Acoustiques」は「アイドルを探せ~フレンチ・アコースティック」、2004年発表の「SILVIE」は「永遠にあなたのとりこ~愛しのシルヴィー」と題されている」

(「ミック・ジャガーは60歳で何を歌ったか」中山康樹(幻冬舎新書))

ついでに付け加えておくと、レニー・クラヴィッツがミックの日常を次のように伝えている、とあります。「ツアー中、2週間何もせずにステージに立てば、間違いなく喉を痛める。それがわかっているから、ミックは毎晩トレーニングを続ける」           

(『ローリングストーン日本版』20092月号)[6006]

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「キャバレーの終焉」

「ハリウッド赤羽店」は、201812月に閉店、今年2月には新宿・歌舞伎町の「ロータリー」が53年の歴史に幕、都内からキャバレーは消滅。生バンド入りキャバレーは熊本県八代市「白馬」だけとなったそうです。

 

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「1960年代ポップスのクラシック論」

現在、クラシックの演奏家は、西洋の18世紀から19世紀の曲を専ら演奏しています。そこが「クラシック音楽」と呼ばれているわけです。

それでいくと、日本のポップスで21世紀、22世紀と、将来、「クラシック」となるとしたら、20世紀半ばの曲であるように思うのです。主に1960年代前後を中心とした曲です。

私が若い頃を懐かしむよりも以前の曲が大半ですから、私のお勧めする曲などは、私の同時代的、個人的体験にあまり左右されていないということになりましょう。

つまり、昭和一桁生まれから団塊世代の1020代くらいの頃のものが、歌唱としてはピークといえます。まさにそれは日本の戦後から高度成長期にあたります。[568

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「日本の歌の年代別ミリオンセラーランキング曲数」

1968年~オリコン(ランキング)がスタート

1960年代7

1970年代24

1980年代12

1990年代173

2000年代26

1989年「ザ・ベストテン」終了

2001年iPod発売)             [564

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「リーマンショック」

後になって、どのような意味があったのかに気づくことが大切です。

リーマンショックは、世界のGDP6,000兆円のとき、8京円あったデリバティブ市場から23京円を失ったのです。それは、世界のGDP35年分です。ちなみに、日本のバブル崩壊では、溶けたのは、2,500兆円だったそうです。                 [602]

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「改革できない日本」

日本は、ゲーム大国ゆえネットゲームやeゲームには遅れをとりました。

賞金の上限という規制があったのも原因です。そこは、プロライセンスというやり方で何とか乗り超えたのですが。

何か起きると安全安心のため規制し、何かが起きる前にリスクを心配して、すぐにやめようとするのが、今の日本です。教科書を丸のみにしないことから始めましょう。                    [569

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「日本人の親切心、やさしさ」

日本人は、自分のものを特別に大事にしていると思うのです。家、車、衣食住全てに及んで新品や所有にこだわります。拾ったものを届けるのも、もしかすると、親切心以上に、人のものを自分のものにしたくないのではないでしょうか。               [568

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「森進一の声」

「スクールメイツに所属し、アイドル歌手としてのデビューをめざしますが、声質がアイドル向きでなかったことから方向転換。学生時代にトランペットを吹いていた石黒(東京パンチョスのリーダー、チャーリー石黒)は憧れていたルイ・アームストロングの声をヒントに、声帯を酷使させることで森進一の喉を潰させ、日本には珍しかった個性的なハスキー歌手として世に出します」

(「名曲カルテ 昭和歌謡といつまでも」堀井六郎[週刊ポスト])

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