01.人・生き方・ことば・職人

ムダをせよ (森毅 氏)

「長唄、三味線にも凝った。
若者はムダを嫌いすぎる。
ムダを覚悟で変わったことしてくれんと、若者にならない。

ムダが人生にとってゆとりを生み出す。
人生は20年×4回、1回くらいどうでも、次がある。

安心を求めるのは、固定した世界を求めすぎ。

数学は芸能。
正しさは人に伝わらないが、楽しさは伝わる。
正しさはどうでもいい。
正解を求めたがる傾向が強まっている。

わからないまま、自分で考えるのが苦手になってきている。
どうなるかわからんが、だんだんわかってくるというのが減っている。
正しいことを、因果関係を求めたがる。

わかんないことがあり、すぐ答えがでないのが、あたりまえ。
あと50年経つと、全くわからんことが出てくると考えるのがふつう。
わからんことがあるから、楽しい。」

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○声をみる

 自分の声のなかに何をみるのかが私の仕事です。鏡もみます。しかし、かっこよくもない顔や体型でなく、そこに心を刻み込みます。多くの人は、人にどう見られるかを鏡でチェックするでしょう。乱れがあったら、直しますね。それは外見です。他人と比べて自省するのはよいことです。しかし、姿形だけを整えても、それは、本当の評価ではありません。

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桑田真澄論

桑田投手の信条
1.あいさつと返事を大きな声でする
2.物(者)を大切にする
3.努力と感謝の心をもつ 常に全力を尽くすこと 結果より努力が大切

「日本の野球は、心の野球」そこには、犠牲がある。
精神的に弱いからこそ、やってこれた。

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帰るところがある 歌home(2)

自分ががんばればよいのではなく、(すべて)一気に背負った上でやること。
歌が年齢を超えて届く。その父も高い声をしている。
歌の中に魂が出てくる人、子育てのことを歌える歌手、
「ダメでも向かっていく父の姿をみせなくてどうするのか」と、
作曲家、多胡氏が支えた。そう、一人が支えたら、世の中を変えられる。

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帰るところがある 歌home(1)

木山裕策さんは、サラリーマンで、4人目が生まれた子持ち。
悪性腫瘍の手術で決心する。今まで歌ってこなかった、いつでも歌えたのに。
最終オーディションで落ちる。フルコーラス化して、合格。
「あきらめなければ、いつか夢が叶う。」

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玉三郎50年

一歳半で小児麻痺で右足に後遺症、幼いときから病弱、7歳から舞台。
小さいときから「舞台に立つ体でないと思っていた」と。
身長高すぎ、舞台で笑われる。背の高い女形の写真をみて研究する。
19歳で主役に抜擢。1日5演目、30ヶ月休みなし。
24歳心が折れる。うつ症。売れなくなったらと思い、30歳演出や監督業。
いつもまっすぐ帰り、ケアして、「明日のことだけ考える」
「今日から明日に向かうため」  (『プロフェッショナル』)

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創造と挑戦

「創造し続けようとする人間には、変化しかありえない。
人生は変化であり、挑戦だ。」(M.デイビス)

ファンはその変化を嫌い、また新たなファンがつく。
それを繰り返せる力を持つのは、大変なことだが。

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文化財修復技術者 鈴木裕さん

「ふにゃふにゃする」「なければつくる」「習熟するな」
「考えながらやる手を示す」
「体で考えたままでありえない」
職とめぐりあえて、天職にまでするのは、その人の力しだい。
(『プロフェッショナル』)

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素材からつくる料理

「ヌキテパ」(行かないで)の店長、いつも素材がきてから考える。
一つのメニュだけ。全てお任せ。支持されないと、ただの変わりもの。
それには正しい料理法が必要という。
屋台でためた200万円をもって渡米。
2つ星レストランに行くが、語学も料理もできず、断られる。
そこで全てのメニュを食べつくし、金がつき、とうとう「ラストタイム」というと、
シェフに呼ばれた。そこから修行。まずは最高の食材からスタート。
(シェフ 田辺年男 ドキュメンタリー)

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靴職人 山口千尋の挑戦的継続(6)

プロフェッショナルとは、「人に信頼してもらえる力を身につけた人。
その信頼よりも、期待よりも、もっとよい答えがあると、
それを目標にしている人のことをいう。」

(プロフェッショナル)

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