カテゴリー「12)音声と表現の話」の60件の記事

2015年3月29日 (日)

声を若々しくひびかせよう

 多くの人が、声の響きというと、カン高くひびく頭声をイメージするでしょう。しかし、ひびくのは、頭だけではありません(頭のてっぺんから出るような声は、そう使うものではありません)。声は、顔面、のど、胸、背骨と、全身でひびいているのです。  発声では、のどをしめつけがちなので、それをはずすため、顔面(口・鼻)や胸に感じるようにひびかせることを目的としてもかまいません。  のどを開いて、声を出すと、声が自然に伸び、活き活きとして聞こえるようになります。  さらに、体の深いところから、深い息で支えられた声なら、とてもよく相手に伝わるでしょう。

2015年3月22日 (日)

キンキンした声を落ち着いた声に

  電話で奥様方が話すようなキンキンする声は、聞く方も話す方も疲れやすいものです。
 これは、よそいきの声といわれるように、丁寧、上品なイメージなのですが、度を過ぎると不快です。
 一方、生声(のどで雑につくったような声)をストレートに使う人も、疲れやすいという印象を持たれることが多いようです。
 人に安心感を与えるには、おおらかな声がよいですね。体から大きく笑ってみて、気持ちを大きくもち、やや低くゆっくりめに出してみましょう。

2015年3月15日 (日)

声そのものより、状況のセッティングを

 よく幼稚園や学校の先生などから、生徒の騒いでいる声に負けない大きな声を出せるようになりたい、という要望があります。しかし、これは無理な話です。「声には声を」ではありませんが、先生が声をあげると、もっと生徒の声があがります。大人数には勝てません。仮に声で勝ったとしても、聞いてはくれません。
 つまり、声で争うのは、自分の声を聞かせる状況づくりに失敗しているのです。あなたの声を、静かに耳をそばだたせて聞く状況にすれば、本当に小さな声でも50人くらいには聞こえます。昔の先生は、木のものさしで机をバシッと叩き、おもむろに話し出しましたね。落語などでも扇子をバチンとやるでしょう。大声は、出した時点で負けなのです。

2015年3月 8日 (日)

声量で伝わるというのは、勘違い

声量がある人を見ると、誰しも「声量さえあれば…」と思うようです。日頃から大きな声を出している人は、声量が豊かであることは確かです。しかし、それがそのまま生かされないところが声の難しさなのです。
 つまり、人が声を聴いてパワーを感じるのは、声の大きさそのものではなく、受け手の感覚によるものです。声量そのものよりも、声の出方の鋭さや声質、声の変化と考えてください。
 たとえば、声量が60~80の幅でしか変化しない人より、20~70の広い幅で使い分けている人の方が声はインパクトをもって聞こえるのです。この場合、前者の80の声よりも、後者の70の声の方がずっと大きく聞こえます。
 人間の感覚はものごとを相対的な変化でとらえます。最初は大音量にびっくりしても、慣れてくると、そのうち飽きてきます。目一杯大きいと、一本調子になるからです。しまいにはうるさくなって拒絶反応が起きます。
 それに対し、小さい音量から徐々に大きくなっていくと感情が盛り上げられ、高揚します。
 ですから声を大きく出そうとするなら、とても小さいところから使ってください。しっかりとコントロールできていて、乱れない声が出せるようになれば、それだけでもずいぶんと伝わり方が変わるものです。こういう声の効果的な出し方を、考えてみてください。

2015年3月 1日 (日)

声を豊かに使い分ける

お願いごとには、小さくとも声をしっかりと使うのがポイントです。そのためには、逆に、できるだけ大きな声でトレーニングした方がよいのです。次にやや小さな声で、ていねいにコントロールする。そして、少しずつ、小さくしていくのです。
 声が大きすぎるのは、相手を心理的に威圧しやすいからということもありますが、耳が遠いとか、よく聞こえない人もそうなります。地下鉄や雑踏の中、あるいはお酒を飲んだときなどは、あなたの声も大きくなっているはずです。
 声が小さすぎるのにも、心理的なものと機能的な障害原因のものがあります。これは医者やカウンセラーの専門領域です。気持ちを大きくもち、声をうまく使い分けられるようにしていきます。あまりはっきりさせず、やわらかく鼻にひびくような声質の声がよいでしょう。

2015年2月22日 (日)

のどへの負担をかけない

 のどをつぶして個性的な声になったと言っている人がいます。これは例外と考えてください。取り返しのつかないことになりかねませんので、決してやらないようにしてください。
 のどがつぶれるとは、声帯がうまく合わさらなくなることです。また、潤滑油となる粘液が出ない状態もあります。症状としては、息もれ、高音が出ない、しゃがれ声、やわらかに響かない声として表われます。
 つぶれていないのに、つぶしたような声に聞こえるのは、のどに力を入れて無理な使い方をしているからです。威張っている人などが使いたがる声ですが、のどには悪いのです。
 実際に、声帯を振動させる原動力となる息を送り出し、コントロールしているのはお腹です。その発声がうまくいかないと、のどの負担が大きくなります。いつも声帯ではなく、お腹から声を出す感覚で発声しましょう。

2015年2月15日 (日)

声が細くても大丈夫

 あなたの声が他の人に聴き取れないほどの弱々しい声で、日常的な会話に不自由するくらいならば、異常があるということも考えられます。一度、医師に相談してみた方が安心でしょう。
 でも、思い通りにすぐに声が出ないという程度であれば、その必要はありません。
 声は個人差の大きいものです。声量や声質は誰一人として同じ人はいません。気分や体調にも、状況や相手にも大きく左右されます。
 とはいえ、一般的に声が太いと力強く、声が細いとどうしても弱々しく聴こえるものです。
 声が細い人は、それが自分の声が本来もっている特色、個性ですから、無理に太くしようとせず、声の使い方に磨きをかけるつもりでトレーニングをしましょう。細くてもよく通り、張りのある声であれば、充分にどこでも通用するものです。
 逆にいくら太い声で声量があっても、ただことばを発しているだけでは、誰も耳を傾けてくれません。

2015年2月 8日 (日)

声に張りをもたせる

 声のトーン一つで、話の説得力は大きく変わります。
 どんなによいことを言っても、相手に聞こえなければ伝わりませんから、その状況に応じた最低限の声量は、必要です。しかし、声が伝わっても、心地よく感じられるとは限りません。そこには、トーン、声の調子、高さ、やわらかさなどが関係してきます。メリハリとテンポ、スピード感といった変化も大切です。
 いつも声に張りがなく、ことばが不明瞭なのに、人前で話すときだけよくなるということはありません。しっかりと声のトレーニングを続けてください。トレーニングをきっかけに声を意識することで、普段の話し声もよくなります。
 いつもハキハキしていて、きれいにことばを発するように心がけましょう。
 声に張りがあるというのは、きちんと意味を伝えられる生きたことばで、そこにメリハリがしっかりとついて聞こえるということです。ことばのトレーニング、感情を入れて、せりふを読み、はっきりと伝わる声を身につけてください。
またことばが明瞭に聞こえているかどうか、しっかりとそのことばの意味が伝えられているかを意識しましょう。

2015年2月 1日 (日)

クレームの電話に対応するには

 クレームの電話は、相手の顔が見えません。次のようなことを踏まえて、より声の使い方に気をつける必要があります。
・相手の怒りを鎮めるために、まず「申し訳ございません」などのお詫びのことばを入れる。
・「でも」「そう言われましても」といった否定的な表現で相手の話の腰を折らない。
・きちんと相づちを打ちながら話を聞き、クレーム内容をつかもうとしていることをわからせる。
・こちらに非があるときには言い訳をせずにお詫びをする。
・自分の手に負えないと判断したら上司や担当者に取り次ぐ(自分一人の判断で対応しないのも大切なことです)。
・すぐに答えられそうもないときは、いったん電話を切り、対応策を練る。
・取り次ぐときは内容を正確に伝え、相手に二度手間がかからないように処理する。

2015年1月25日 (日)

甘えた声、鼻にかかる声、舌ったらずの声にしない

 どちらのケースも、甘えた声は禁物です。すぐに鼻にかかってしまう人は、「アン、ヤン、ナア、ネエ、ウウン」を鼻にかけないように意識して言ってください。鼻にかからずに発音するコツは、もっと鼻に抜くことなのです。肝心の鼻がつまっていては、無理ですが。
 鼻づまりは、m、nが、b、dになります。たとえば、「ママ」が「パパ」、「ナニ」が「ダヂ」に聞こえます。
 あまりに鼻にかかりすぎてことばがはっきりしないときには、蓄膿症やアデノイドなど、鼻の病気の可能性もあります。耳鼻咽喉科に行ってください。
 甘い声、鼻にかけた声は、舌たらずでラ行がうまく言えません。これは眠いとき、寝起きの声などで、場合によっては色気のある声ともいわれます。しかし強さ、高さがなく、一本調子になりがちです。
 舌たらずの人は、舌の運動をしましょう。サがヒャやタにならないように。セがシェになる人は、スェにしてみましょう。

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