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2013年7月 7日 (日)

音楽の耳について A001

 音への嗜好幼少のことより脳に入ってきたものに大きく影響されます。遺伝的なものもあるとはいわれていましたが、親が音楽に接しているところに育っているのなら、影響を受けざるをえません。一方で本人の素質、資質、性格などでも取り込み方が違ってくるのは当然で、同じ家で育った兄弟でも必ずしも似るとは限りません。
 1903年カルーソが録音して、ベストセラーとなって、その存在を世界中に知らしめたレコードは、改良を重ねられ、日本でも普及しました。ラジオ放送は、1912年NHKが開始、歌と音楽は生活に欠かせないものとなりました。歌はラジオ、レコードを通じて、全国に広まったわけです。(有線放送の存在も大きかったです)ラジオの時代までは、ルックスではなく、声がよい歌手や役者でないと認められようもなかったわけです。
 初期の頃は生出演ですから歌手も役者も大変でした。録音ができないとので、聞く方も大変です。ランキングの発表などを待ってエアチェックする、あるいはヒットして何十回も一日に流れるものを直に聞くしかないわけです。

もちろん、音楽喫茶(クラシック、ジャズ)や演奏会もそういう機会となったことでしょう。(最初は浪曲や民謡も多かったのです)待ちに待ったものが、次にいつ聞けるのかわからないのですから耳も鍛えられます。心にも残ります。(第一次大戦での「リリー・マルレーン」など)
 そこでは第一に声、第二に節回しです。メロディや詞も大切なものでしたが、すでに知られている歌や、海外から輸入したばかりのものでは、歌手の声が問われたといえます。その傾向は海外でも共通しています。歌手とは、第一に美声の持ち主でした。また、声の大きいこと、響くことが、今からみると、劣悪な音響技術(録音、伝送とも)のなかでは必要な条件でした。

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