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2013年7月30日 (火)

声の力 V015

思うに、80年代くらいを境に、ヴォイトレとは言いませんが、ヴォーカルの条件そのものが声量から声域に、特に声のよさ、節回しでなくハイトーンへ変わりました。もしかすると役者も声量が条件でなくなる、というか声の力でなくなってきたのでしょう。オペラも含め、ヴィジュアルの時代の到来、シネマからTVの時代です。特に日本はそれが顕著でした。「どこの国のアイドルも歌手なら歌唱力はあるのに」など言っていたのが懐かしいくらいになりました。
 前に世界を回ってレコードやテープを(懐かしい)買うときは、「イケメンや美人、可愛い子を避ける」のが原則でした。ときにニ物とも持っている人もいますが、ブサイクな魅力の人の方が歌唱力が上なのはどこでも同じです。特にデブ、ふくよかな人がお勧めです。私がこの世界に入った後の最大の転機は、すごい美人の歌手がいくらうまく歌っても、全体重、いや全存在をかけたブサイクデブが出て、すごい一声を発すると、きれいとかうまいとかいった程度のものはすべてが飛んでしまうということです。ひどい悪口のように聞こえるかもしれないので、店の名前まであげませんが、それは、海外でなく、山手線内の駅前のある店での体験でした。私は二十歳になろうとしていた頃でした。

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