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2013年8月20日 (火)

勘のよしあし V035

私は勘のよい人には安心して、かなりの部分を本人の判断に任せています。できるだけ口を出さずに、材料だけを与えます。そこに工夫をします。そういう環境だけを与えるのは、本人の資質を尊重してのことです。
 当初は研究所もそのような人しかいない環境でしたから、私は場を数倍、高次に整えていればよかったのです。
 「何も教えてくれない」などと言うのは、勘のよくない人ですから、そのまま放任しているとクレーマーになりかねません。「教えてくれる」「教えてもらう」ことで、どれだけ勘を鈍くしているかを、ときには考えてみることです。
 まずは、自分に、その内面に、目を向けなくてはいけないのです。ところがこのことがわからず、古い例ですが、「青い鳥症候群」状態の人が多いのです。「どこかに絶対的に正しい方法、よい方法、正しいレッスン、よいレッスン、正しい先生、よい先生がいる」と。
 レッスンはそういう思い込みに拍車をかけるのでなく、それをストップさせるためにあると思うのです。「正しい」とか「よい」とは何か。そんなものがあるのか、疑問や否定を通じて、自ら問い続けていくようにさせることでしょう。
 でも今は、優しい先生が優しく教えることを求められるため期待に添うようにがんばるほど、どんどん本質からそれてしまうのです。

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