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2013年8月16日 (金)

長嶋氏の素振り論と松井秀樹選手 V031

2012年末、松井秀樹選手が引退しました。スポーツ報知(新聞)は、ほぼ全紙面の半分をこの関連記事にあてました。松井のそっくりさんまでが、「まだ引退しない」と出てくるくらいです。その最後に恩師である長嶋茂男監督の談話がのっていました。
 日頃、天才は天才しか育てられないから、私たちは長嶋監督より野村監督に学ぶべきだと述べてきましたが、ここにまた一つ、深いものを感じたので引用しておきます。
 たしか以前に、私が長嶋監督の例を引いたのは、毎晩、帰ったらすぐに素振りを3回して、そこにいつもの音が聞こえたら、やめて食事入浴をする。聞こえなければ、聞こえるまで夜中も振るというような話でした。
 つまり、第一線レベルにできあがっている人の場合、状態のチェックをして仕上がっていれば、そのまま休めておく方がよい。しかし、何か不足していれば補う、つまり元に戻してから休むと。まさに、すべてを五感で捉えて判断する職人技での調整法です。
 イチローなどの打席で構えるまでの”儀式”は、よく例に挙げられますが、長嶋氏のような調整は、客観的に自分の状態のベストを完全に把握していなくてはできないことです。それをコーチに頼るのでも、データに頼るのでもなく、自分の身体だけで確認するわけです。つまり全身センサーのようであり、”野生の勘”と言われたゆえんです。そこでの手段は、特別なメニュや方法を使うのでなく、ただ素振りなのです。

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