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2013年9月

2013年9月30日 (月)

レッスン効果

赤とんぼの出だしの夕焼けの「ゆ」の時に教わった、すべてイが基本というのを普段文章を読む時にやってみると、変にしゃくれたりせず思った以上にスムーズに最初の言葉を発音できると気づき、嬉しい驚きです!30分間のレッスンの最初と最後で声の出方が違って驚きました。(OY)

日常的に深く呼吸することを意識したことで、少しずつ腹式呼吸ができるようになってきた。
高音で詰まったような声に聞こえるのは舌根が上がってしまっているからだということを、初めて知った。
口を開けすぎないようにすると、歌いやすくなることが分かった。(TK)

歌レッスンの感想

スタッカートで、サッ(4回)、シュッ(4回)、ヒッ(4回)、スィー(サ)。 
息を吸ってお腹を膨らませた状態で、スタッカートをすることで、
息を声にする感覚がつかめてきました。
続けていくことで自然にできるようにしていきたいと

精度と安定度 V075

私は、よく「トレーニングは、ベターをベストに高めるために行う」と言っていますが、ベストに高めていくには、ベターが再現できないと積み重なっていきません。シンプルに何百回も重ねて精度を高めていくのです。
 ベターが確実に再現できると、ワーストが少なくなってきます。どんなにひどい心身の状態になっても最低限、カバーできる実力(この場合、声でよいのですが)を保つことができるようになります。これがトレーニングの最大の効果であり、そこまでは確実に約束できる成果ともいえます。
 長年やっていても、自分のベストがプロとしてのベストにならない人もいます。それでも、プロの仕事は、いつでも確実にこなせることに重点がおかれます。ヴォイトレの最大の目的は、才能をマックスに発揮できることよりも、安定した声が思い通りに出せることにあります。

応用について B038

ステージが違ったり客が違ったり、ケースが違うとすべて異なる。そこで何とか応用して凌ぐのがプロなのです。それを応用のしかたで覚えてしまうと、ただのコミュニケーションになってしまう。それは他のプロのステージをみてまねればできるのです。形ではできるのです。握手したり声をかけるとかでは、そのかたちが芸になるようなところにはならない。何をもってキャリアだと思うのかですね。

2013年9月29日 (日)

「アマリア・ロドリゲス 」CD お勧め

「アマリア・ロドリゲス 」 
初めて聴いた時は柔らかい声と思いましたが、スタジオを借りて大音量で聴いてみたら、とても印象に残る声でした。強く押し付けないから、柔らかく聴こえたのだと思いました。音の跳躍に不自然さがなく、「ラララ」だけで歌っても一本調子じゃない。伸ばしたあとの声の切れ上がりが良いと思いました。(KR)

声質が声の感じを決める

声のなかでも声質は、とても大切です。話の動きの部分、リズム、メリハリ、ノリのまえに、まずこの声質によって、私たちは相手の話を受け入れる気持ちになるかどうかが決まるのです。
 たとえば、怒ったり、ヒステリックになったときの声質では、誰もその人と関わりたくないと思うでしょう。同じ人でも、その声質を変えただけで、受け入れられなくなるのです。
 話のなかで、最後までずっと声での伝達のベースを支配するのは、声質です。途中でかすれたり、上ずったりしては、続けて心地よく聞くことができません。
 声質は、話を聞きやすくするばかりか、聞き終えた後の印象まで左右します。声質を保つためには、ヴォイスコントロールが必要です。

自分を知る V074

すべてにおいて一流なら、それは理想ですが、現実的に自分は、どの分野がどのくらい得意なのか、苦手なのか。そのなかでどういうポジションがよいのかは大きな問題です。自分の素質とプレーに必要な条件を、どのようにみていくかは、個別に研究していくしかありません。
 そのときにトレーナーにつくのは、自分のまわりでは自分がすぐれていても、自分がやっていく世界では、本当にそうなのかがわからないからです。
 就職や結婚と似たようなもので、自分の才能、素質、性格、性分を自覚してスタートできるような人は稀です。価値観や思想(考え方)は、学んで大きく影響されているくらいの状態では、自分のものとはいえないからです。
 ですから、他人とまみえることで自らを知ることです。それもまわりの人とでなく、そういう世界で生きている人たちに広く、次に深く接することです。それによって自らを早く相対化することができるからです。そこからもいろいろな選び方の留意点があります。
 
 指標の一例
・好き、自分に向いている
・楽、やりやすい
・苦でない、すぐできる、少したてばできる
・確実にできる
・稼げる
・目立てる
・長くやれる、後までやれる、続く

自分の出口 B037

それぞれに専門の分野の人がいて、それなりにすごい人たちがいて、それぞれのキャパシティを持っています。それが重なる部分で勝負するとしたら、案外と大変なことになるのではないかという気がします。毎日やっていることや続けてやっていることにしか負うことはできません。それをきちんとセッティングすることです。それも誰もわからないという部分では、ある意味では開き直るしかないと思います。もしかするとそれが一つ抜けてくるとわかるようになる。自分と世の中の両方に出口を持っていないとなかなか難しいと思います。

2013年9月28日 (土)

デザイン お知らせ

この「ヴォイトレレッスンの日々」の色をオレンジにカラーを変えました。

明るく、みやすくなりましたでしょうか。

声レッスンの感想

1.発声 
息がなくなるにつれて、身体が前落ちてこないように
小さくてよいので、楽に、喉など、どこにも力入らず解放する
息をだして、前に
50音 身体使って
か行 子音をもっとはっきり出す
ら行になるころ、下がっていかない
ひとつ上で、大きくなって力であがらないように、丹田くらいから指令が出て上がるように意識する
口のまわりが固まってくるので、しっかり中を動かして、子音をはっきり息とともに出す
子音のあとに母音がくるを意識する
P66 7音
さ行?た行 子音がでてから母音が出る
ひとつテンションをあげて、前にむけて身体をつかって、はっていく
2.わたしのいもうと
そしてまた、としつきがたち の1行
1語1語、お腹の息で、もっと子音が出て母音
棒読みになっている。
お姉さんの言葉と妹の言葉の感情の変化が
もっと変化をつけて、表わすなど、構成したほうがよい。
入りきらないように、感情はあるけど
離れたところから自分をみられるように
3.課題
第一声が、不安なため、きちんとでない。出す。
子音を意識しすぎて、ぎゅっとしない。
お腹の息で、子音が出て母音を努力する。
P84-85 結婚披露宴 
少しずつ、滑舌がよくなってきたようです。少しでも前にすすめて、とても嬉しいです。(II)

イメージトレーニングをしましょう。

みなさん声を出す時に多くの方は喉や口の開け方、呼吸法を考えながら歌われていると思います。もちろんこれらはとても大切なことです。
ただ、あまりにもその事に集中し過ぎてしまうと、一生懸命なあまり、喉や口に力が入ってしまったり、身体を硬直させて歌っていらっしゃる方を多く見受けます。また、声を出そうとすると緊張が高ぶってしまい、上ずった声が出てしまったり、呼吸が苦しくなったりされる方もいらっしゃいます。
そんな時は細かいことは、ひとまず置いておいて、憧れの歌手になったつもり、素敵な声の俳優さんになったつもり、自信がたっぷりある人、等、具体的にイメージしましょう。そのひとがどんな姿勢で、どんな表情なのかを思い描きながら声を出すことで、ひょいとよい声が出てくることがよくあります。
かくいう私も以前、かなりのあがり症で本番でぼろぼろになっていましたが、ある時、自信のある人の振りをしてみようと思い立ち、舞台でゆっくり歩き、ゆっくりお辞儀し、目線をキョロキョロさせないようにしていたところ、バクバクしていた心臓の鼓動が落ち着いてきて、自分を見失わなくなりました。(♯μ)

個性化 V073

総合化のメニュの半分は、音大入試から音大4年間の発声におけるカリキュラムまで、ほぼ賄えると思います。これは歌唱だけでなくせりふやスピーチの声も同じです。役者(俳優という方がいいでしょうか)声優から一般のビジネスマンまで、それを基礎は通用します。若干、発音、ことば、せりふのトレーニングを補うとよいでしょう。
 総合のなかに入っている個別のメニュをそれぞれに使って実力アップさせていくとよいのです。もちろん、総合というのですからトータルにつかんでいくというのもあります。歌っているうちにうまくなればもっともよいのです。ただ、歌の表現とそれを支える発声は、目的が違うので、トレーニングとしては分けるべきです。
 フジコ・ヘミングはリストの名手ですが、リストの曲を使って基礎の練習をするそうです。そういうことのできる人もいるということです。
 歌での練習は勘違いしやすいというか、片寄りやすいので、注意が必要です。

 

自分を知る B036

2,3年や5年で通用することと、それを飛びこえてやっていけるということは、かなり違うものですね。
 器といったら変ですが、それを今よりまとめて引いて自然にするのがいいのか、今より大きく加えて、一時不自然にするのがいいのか、そこは人によるし、よくわからないのです。歌や音楽、ステージングのこと、どこにおいて自分が勝てるかということを、勝つという言い方はまずいかもしれませんが、知っていくしかない気がしますね。

2013年9月27日 (金)

イブ・ノーベル賞 祝 お知らせ

イブ・ノーベル賞で「心臓移植したマウスにオペラを聞かせると長生きする」で日本人グループ(帝京大医学部)が「医学室」を受賞しました。おめでとうございます。(9月12日)

歌レッスンの感想

1.音が跳躍しても、近くの音という感覚を持つ。
2.腕をたらして手を振りながら発声することで、力んでいる箇所がわかる。
3.ブレスのあとの子音が甘くなりやすい。
手を振りながらの発声をすることで、どういうときに力むのかがわかった。
ブレスの後の子音をしっかり発声することで、支えがしっかりし、フレーズが安定する。(SZ)

「総合カルテ」をつくること V072

こういう個別の完成について、私は次のような点でみています。
総合的なデータ(他人と共通であり、比較できる)から自分の適性、レベルを知って、個別のメニュにするのです。

a)声域、最適高音、低、中、高音域
1.1音~半オクターブ
2.半オクターブ~1オクターブ
3.1オクターブ~2オクターブ

b)声量(振幅):量感、ダイナミックさ、メリハリ、pp<ff(p、mp、mf、f)
1.体
2.呼吸
3.声、共鳴、
それらの結びつき、体―息―声―共鳴
c)ことば:共鳴、構音(調音)
1.1音、母音、
2.子音、ことば、
3.せりふ、歌詞(周波数)

d)長さ、ロングトーン、レガート
1.1つのフレーズ
2.Aメロ/Bメロ/サビ
3.1曲(1コーラス、フルコーラス)

e)その他
1.入出:ひとこと(フレーズ)を言い切る
2.間:メロディフレーズのあとの余韻
3.展開:離し方と次の入り方の組み立て

歌のプロ B035

歌というのは結果的にどういうふうにスタンスを持つかということ、客がわからないといっても、しかたのないこと、根性を出してここまでやるというのを見せるのもひとつ。プロということでいうと、はっきりとハイレベルのことをやらなければいけない。客が絶対できないようなことをやらなければいけない。
 ステージングでの歌ということになってしまうと、歌唱そのものの部分を問わないままに終わってしまうことが多いのです。それを問うたらあまり受け入れられない。その受け入れらないところにどこまではまりこむか、本当はそこから先の勝負ですね。

 

事実よりイメージ [論3-3]

体のマッピングも、リアル=現物(実物)のイメージ通りにもつのは、解剖学や医学では大切ですが、スポーツやアートでは、プレーに役立つイメージの方が大切なのです。もちろんトレーナーがその人の上達に役立つ方向で与える知識は、レッスンやトレーニング上の必要があれば、とても大切で役立つと思います。
ただ、ピアニストが調律師のまねをしないのと同じく、声を扱う人が、のどそのものの構造やメカニズムを中途半端に知ってもどうでしょう。  
最近は、多くのトレーナーや医者がそれが基本として必修のようにいいますが、発声の器官についてはまだまだ明らかになっていないのです。それゆえに、器用に小賢しくなるなら、逆効果です。
学説、理論、論文がこれだけ増えたのに世界トップレベルの人材が出ない現状は、体や感覚という毎日しっかりとやるべきことをやらずに、理論や方法へ逃げているようにも思います。

2013年9月26日 (木)

お寿司屋さんができました お知らせ

研究所の並びに「鮨のだり半」が開店しました。
代々木にはお寿司屋さんが少ないため、頑張ってほしいです。ちなみに、三件隣の千代田寿司は、2つの大きな賞をとっています。

声レッスンの感想

舌根に力が入らないように声を出す
舌の奥に指を突っ込み、強い息を吐いても舌根が上がらないようにする
舌根が上がらないように指で押さえながら「あ、い、う、え、お」
声を出す時に意識するのはウンチをする時にいきむ箇所、咳をしたときに動く筋肉
舌根の力を抜く練習
アクビをする状態で強い息を吐いても舌根は上がらない
アクビ状態で反復練習してみようと思います。(OM)

お勧め 映画

「ビルカニンガム&ニューヨーク」
NY在住82才のファッション・カメラマンのドキュメンタリー。
セレブか一般人かに拘らず、そのファッションが面白いか魅力的かという自分の感性に正直に、NYのファッションを収め発信し続けている。表現(写真、ファッション)と仕事に対する情熱が溢れている映画でした。(TM)

10年のキャリア V071

他人に教わり、あるいは他人を真似て人並みになるところ、この人並みは、へたな人に対して言うことですが、やった分だけえられるビギナーレベルです。プロならプロでのビギナー並みということです。たとえると、野茂やイチローが高校野球においてトップレベルに達したくらいのところ、およそ10年ほどのキャリアを示します。そこまでは基本を守るわけです。
 次の5~10年が本人の本人であるための葛藤であり、破です。これは、しばしば、基本通りにしろというコーチ、監督の思惑と対立します。多くの人は、言いつけを守って対立しませんが、一つ上に行くには、他人を疑い自分を否定するということで、飛躍を求めることです。人間として共通の体での理想のフォーム、レベルから、その上での個性、個人としての理想のフォーム、レベルに進む必要があります。大体の優等生は「破」れません。
 一人ひとり、体も心も、考え方というのも違います。その差異のレベルに入って、そこをつきつめ、拡張していくのです。それはやがて本人にしか許されないという破格のフォーム、型、形として結実します。破格とでたらめは全く違います。

体力仕事  B034

ぎりぎりでせっぱつまった状態の中でやらないとつかめないものは、そこでつかんでおく。スポーツは一日でもトレーニングしなかったら、ガタガタと落ちるはずなのです。けれども、案外そういうものでないということもある。そのかわりやらなければいけないというときに、日頃の準備がものをいいます。歌はそういうアプローチがよい。そういう体力が元の仕事ということではあるのでしょう。

2013年9月25日 (水)

歌レッスンの感想

1.ナの発声(ドレドレド、ドレミレド、ドレミレドレミレド、ドミソミド、ドレミファソファミレド)
2.アの発声(ドレミレド、ドレミファソファミレド)
高音域に入った時、舌根に余計な力が入って声をこねくり回してしまう(ダンゴ声)。それは喉で無意識のうちに踏ん張ってしまう「苦役労働」になっているため。
そうなると、声が低い位置に落ちてしまう。同時に、無表情になっている(死んでいる)。
物理的には、舌を思い切り前に伸ばした状態をキープする練習方法も有効だが、この方法をやめると元に戻ってしまう。
軟口蓋を上げようとしただけで、舌根が奥に入ってしまう。
トレーナーのご意見では、軟口蓋から下は「使わない」くらいの意識で丁度良いとのことだが、自分自身ではもっと致命的欠陥を改善しなければならないことに気づいた。
それは、以下3点。
(1)下顎が後ろに引っ込み易い。
(2)上唇(上前歯の辺り)の意識がない。
(3)後頭部が広がりを失い、強張って死んでいる。
これらが、口から鼻までの空間を、刑務所の独房のように狭くしている。
しかし、これらの欠陥を解決して口腔を広げても、そこに「息」が通らなければ意味がない。通すための広がりだから。
それはまた、体全体の、ゴム風船のような柔軟性のある広がりでないと、声は硬い「死んだ声」になってしまう。
総体的に、体の動きが全て後手後手に動いている。
自分が何を伝えたいのか、伝える気があるのか、やらされているのではなく、自分の意志で表現という仕事に取り組んでいなければやるだけ無駄だ。
それが、「生きている」ことだからだ。
3.楽曲「青葉茂れる桜井の」
一文字ごとにブツ切れになったり、逆にフレーズの区切りがなくなってダラダラする。傍から聞いていると「ヤル気あるのか」と言いたくなる。
区切りをつけて歌うには、次の子音を意識しながら、曖昧にしないように歌う。
歌詞を朗読してみると、何を伝えようとしている歌なのかがわかるはず。
では、自分はこの歌の何を伝えたいのか、なぜこの曲を選んだのか、そこを自分で明確にすること。(YO)

総合化とスーパースター A11

(天童よしみ、和田アキコ、森進一、桑田佳祐さんほか)
具体例ならいくつもあるのですが、たとえば、歌唱力では、現在、日本では最高レベルといってもよい天童よしみさんが、美空ひばりの歌においては、美空ひばりバージョンになってしまうのです。私としては、ヴォイトレでの表現というなかでの考え方として、ここまでは大切なことなので踏み込んでいるだけで、これ以上の言及はしません。ファンが「ひばりテイスト」を望むのでしょう。
 ただ、「誰の歌を歌っても、○○さんは○○さんの歌になってしまう」というのを、総合化のオリジナリティとして、私はみています。
 そこで選曲や歌い方としてみるなら、その曲がメロディ(詞はともかく)が、その人の声の独得さで、創唱者の作品を超えるとき、個としてのオリジナリティとして最高の評価をしています。
 一例として、和田アキコさんの「スローバラード」(忌野清志郎)などをあげています。森進一さんの「影を慕いて」(藤山一郎ほか)も絶唱です。桑田佳祐さんと森進一さんは、発音を別にして声の表現のオリジナリティとしてみると、とても興味深いものがあります。
 

個別化と「我」 V070

個別化は特殊化ですが、それは決して「我」ではないということです。まして、オリジナリティというときに「初めて」とか「他人と違う」のではなく、それは本人の資質の延長上にあるものでということです。つまり、自分がそうやりたいとか好きとかいうところのものではない、むしろ否定されたあとに生じるものです。一部の天才は、そのままに自我の世界をつくってしまいますが、それは動機としてあって、多くは、他人との差異で修正されているのです。いえ、正しくは、人間としてのベースを極めたところに出てくる差異なのです。(このあたりは「守、破、離」で述べたことを参考にしてください)

声から歌へ  B033

声を目立たせることで勉強しているわけではないが、ある時期、そういうことをしてみるとよいでしょう。声のいい人とか出る人ほど声におぶさっていく。ずいぶん私は注意をしたのですが、その時期はわからない。人の歌を聞かなければいけなくなったときに、自分がやっていたことはやりすぎていたとわかってくる。
 スポーツをやっているときは外から見えないから、自分が何をやっていたのか全然わからない。ビデオで見たり、それが終わってからわかる。勝負を捨てて、楽しむようなかたちでやるとすごく楽にいろいろなことがわかり、できるようになる。能力も上がってしまうのです。

2013年9月24日 (火)

任天堂 山内溥氏逝去 お知らせ

9月19日に85歳で亡くなられました。
任天堂を世界的企業に育て、「ファミリーコンピューター」や「ゲームボーイ」を世に送り出しました。
また、メジャーリーグのマリナーズのオーナーとして、イチロー選手を誕生させました。

声レッスンの感想

朗読練習(金子みすずの詩)
1.「こころ」
言葉が流れてしまわないように、1つ1つの言葉を、音にして、1音1音を丁寧に読む!
2.「わたしと小鳥とすずと」
ゆっくりと慌てずに、一語一語大切に、息ではなく、音を1つ1つ置く感じで、読む!
3.「こだまでしょうか」・「つゆ」
詩の内容をしっかり把握して、題名から、しっかり心を込めて、読む!
詩の世界観が伝わるように、静寂な中の時を感じる読み方をする!
課題
・言葉1つ1つを大切に、立たせて、勝手な癖の節はつけず、シンプルに読む!
・詩の内容をしっかり把握して、心を込めて、人に伝わるように、読む!
…日々の発声&話し方に、課題多し(息ではなく、はっきりとした音に)!!
…感性豊かに、詩の内容をしっかり把握するために、想像力&敏感な感覚が大切だと痛感、課題大!!
(FJ)

総合化と個人化 V069

これまで述べてきていることを総合化と個別化ということでまとめておきます。
 スポーツでいうとこの2つは、チーム力と個人プレー、個人競技なら、オールマイティと得意技、一人の選手でいうとトータルの力量と、何か一つ抜きんでた力量となります。
バランスがよいのは、総合力。力を高めるときにトータルを強くするのが総合力。たった一つでも特別に強いのが個別力となります。総合化とは、総合力をつけることです。人間や生命としての共通ベースから得られる本質に迫ります。それに対し、個別化とは本質を究め、オリジナリティをつけるものです。

声で歌いすぎない B032

歌い方でも、全力ではピッチが下がっているとかあんなに張り上げてとか、マイナスの評価になってしまうと思うのです。6割くらいで歌うのが、特に日本の場合はいいです。多くの場合は、トレーニングをした人は歌いすぎていますね。
 ここもいろいろな人がいましたが、歌いすぎて失敗する。本人はまだ歌えないと思うのに、それで十分すぎるくらい声は出てしまっている。そのために伝わらなくなっていることのほうが多いのです。
 声自体があまりなくても、よいとなると、声以外のことしか考えなくなります。特に日本のプロというのは、声がなくても伝えることのほうを優先している。そういう人たちと比べられてしまうと、未熟な印象しか残らない。

2013年9月23日 (月)

レッスン効果

少し前までは舌根を下げるのが難しかったのですが、上顎の中心のところを親指で触りながら発声する練習で喉の奥の開け方が分かってきたお蔭 で、その効果 もあり、少し舌の動きが抑えられたようです。 口の中の形が少し分かってきた みたいです。
家にピアノがないのでどの音からどの音まで出るのかすら知らずに漠然と練習していましたが、今回、高い音は上のラまで(頭声・ファルセット で)、低い音は下のラまで出ていること、上のドからミの辺りが地声と裏声の切り替わりポイントであることが客観的に分かりましたので、意識し ながら練習してゆきたいと思います。
(SI)

歌レッスンの感想

1.ナでの発声練習(ドレドレド、ドレミレドレミレド、ドレミレド)
・息を吸う時に終わらせないで、そのまま息を吸う。
息は上顎や上のほうへ空気を沿わせる感じ。あくびした時の喉の感じなど、体の中のパーツを感じてみること。
録音を聞いて、上のほうへ息を沿わせていない、出だしから低いなというのが分かりました。
・ドレミレドレミレド、で一つと考え息のパワーを使って出す。リップロールを同じ音でやってからナでもやると少しやりやすかったです。
・音と音のつながりかわあると良い。
・出だしからいきなり全開でなくて良いので、次につながり広がっていくような始まりかたをすると良い。
2.イーエでの発声練習(ソファミレド)
3.イーアでの発声練習(ドレミファソファミレド)
イーア、イーエのレッスンでは、アやエで下がらないこと、暗くならないこと。
エは、口の中が狭くなり潰れてしまうので口の中を広く。
アは、つまらなさそう関心がなさそうに聞こえてしまうので、もう少し積極的な感じに聞こえる明るい「ア」のほうがよい。…録音を聞いて全くその通りだと感じました。自分では大げさかなと思う位明るくしてやっと普通位になるのではと思います。
4.あかとんぼを歌う
地声に戻せる所は戻す。
一度震わせ始めた声帯の動きやテンションをやめない、パッパッパッとかえないで歌ってみる。
息でつなげる。言葉を話す時と同じで、ただ時間が長くなっているから続けにくい。
「ゆうやけ」の「ゆ」…なんでも「イ」が基本。イの形からユへつなげるイメージ。
一語一語、ワンフレーズで途切れず、息でつなげることをもっと意識したいです。
一度震わせ始めた声帯の動きをやめないこと、「イ」が基本、上顎のほうに息を沿わせる(私の場合は低い)、関心のなさそうな「ア」など、私の思いとは異なった音が出ていること。(OY)

軸 V068

基本デッサンが主軸、そこからの変化が旋律となります。
 芯―響き、これは、軸となって、その動きはつっぱしらず、しなやかになっていくようです。
 私は、声楽や声(ヴォイトレ)の問いに、ときどき大きな距離を感じています。
 売れているプロよりも、ここに通う人、通った人の方がわかっている、できているということもいえるからです。(完)

うまいとステージの違い B031

何も考えないでカラオケのように機嫌よく歌っているのが一番うまく聞こえる。素人の声でも一フレーズくらいで争うとプロとかその辺でやっている人のほうがダメです。すごく自然な気持ちでうきうきと参加した人の声が、一番いいわけです。そういう場での価値と、ある舞台の上で状況がせっぱつまっているところで1時間、問うことは、全く違います。
 学校のサークルやコーラスというのは、周りの空気の同調したほうがいいし、とけ込んだほうがいいし、抑えたほうがいいでしょう。そのこととソロで自分のステージをやるということは別のことです。
 いつもオリジナリティのことで言っているのです。そこですぐに認められる方向をとり合わせること自体が自分の勝負できないところとは言わないけれど、一番強いところを逸してしまうことになってしまう。

2013年9月22日 (日)

美空ひばりさん お知らせ

美空ひばりさん13歳のアメリカ公演CD発売
その師ボードビリアンの川田晴久氏との共演のもの、1950年ワイヤレコーダーでのクリアな音質です。
「ひばり&川田inアメリカ 1950」(9/18発売)

「もう一度話したい」と思わせる声を心掛ける

すべてのビジネスコミュニケーションは、“次”へつなげるためのものです。「あなたともう一度話さなくては」と相手に思わせることが大切ですから、相手に印象よく、記憶に残りやすい話し方をしなくてはなりません。声のテクニックは、抑揚などが重要です。会話の流れを壊さずに、キーワードだけを強調する発声練習をしましょう。ただ、あまりに芝居じみると逆効果ですが・・・。

限界と両極を知る  V067

 限界を知ればよいのです。両極を知ればよいのです。極端を知ると中庸がわかります。問題、矛盾を起こすことで気づくこと、そして、それを常にキープすることが大切です。
 いつもトレーナーや私に質問がたくさんくるのです。ことばでは何かを説明しますが、解決しなくてよいのです。解決しないからよいのです。それを役立てて作品や表現になればよいのです。そこに理解や解釈は不要です。それは私の分担すべき仕事のつもりです。

真のレッスン B030

 本当のレッスンやトレーニングというのは、すごくやる気のある人があまりに暴走してしまうがために、戻ってこれなくなるのをスピードを緩めさせるとか、ここはカーブだから前にブレーキを踏んでおけとか、だいたいそんな形になるのです。主体は本人なのに、当人がそれをやりきらないでのろのろしているのを抑えていると、形だけそういうレッスンやトレーニングになるのです。本当の意味では効果が出てこない。そうなってくると本人のやる気しだいみたいになってしまうのですが、まさにそうです。

2013年9月21日 (土)

田中将大さん 新記録22連勝祝 お知らせ

シーズン負けなしでいけるのか、また楽天イーグルスが初優勝できるのか、期待が高まるばかりです。

そういえば、バレンティン選手は王選手のホームラン記録を更新しました。野球がベースボールになる日がきたのでしょうか。

声レッスンの感想

息を一杯に吸い、お腹を凹ませ、横隔膜を膨らませて発声することで安定した声を出すことができる。
今回、お腹を凹ませ、横隔膜を膨らませて発声することで、体は疲れましたが、のどは疲れず、安定した声をだすことができました。
今後は、体も疲れないようにしていきたいと思います。
鼻で共鳴して、発声することで通る声が出ること、また頬骨を上げて(笑顔を作る感じ)で発声することで、鼻で共鳴する感覚をより掴むことができました。
顔や頭の中には、鼻腔以外にも空間があり(おでこ等)、響かせることでより声量のある声が出せることが分りました。(KO)

鼻呼吸の勧め

これから、どんどん空気が乾燥し、風邪が流行る季節となりますが、
風邪をひいてしまう原因は様々です。その中の原因の1つとなる「口呼吸の人は風邪を引きやすい」についてお話したいと思います。
以前、毎日会う人の中に、いつも口が開いていて口呼吸している人が何人かいました。
とても気になり、こっそり観察をしていると、その人たちは喉風邪をひき易く、ひくとなかなか治りにくいという共通点がありました。
風邪予防に「うがい」というのは有名ですが、せっかくうがいして喉を潤したり、ウィルスを防いでいたとしても、常日頃、口を開けて呼吸をしていると喉は乾燥し、ウィルスが吸着しやすく体内にたやすく入ってしまいます。
また口呼吸の人は呼吸が浅いため、呼吸回数も多く、その為、ますます喉は乾燥し、ウィルスは入る一方なので中々治りにくいのだと思います。
一方、鼻呼吸は鼻毛がフィルターの役割をするので、口の中が乾燥しにくく、ウィルスも入りにくい。何より、いつも口がポカンとしている人より、口を閉じている人のほうが締まった顔になり、人に好印象を与えます。ぜひ、皆さん、食事をする時、話す時、歌う時以外は口を閉じる事を心がけ、鼻呼吸をしましょう!(♯μ)

あえて矛盾させる  V066

私がレッスンで何人かトレーナーにつけているのも、早くあなたや声のなかの問題を矛盾であぶり出すためです。
 違うトレーナーがついて同じ見解、同じ方法、同じようなメニュで解決していけるテーマというのは基礎であって、それは課題にはなりますが、できてあまりまえのことにすぎません。
 そこは地道に平均点をアップをして、優秀に思われるレベルまでやっていけはよいのです。これを「レッスンとトレーニングでの実力の底上げ」と言っています。
 しかし大切なのは、その先、トレーナーたちの矛盾が出てくるところをどのように自力で解決していくかです。そこにその人独自の世界観が顕れるのです。
 ですから、vol.12で「バランスを崩すことを恐れるなら、むしろトレーニングではレッスンで整えたバランスの崩れを拡大してみること」を述べました。

歌わない B029

 「先生がいつもおっしゃっている、歌わないということが、少しわかってきました」
 徐々に日常化していくことは悪いことではないと思うのです。歌でも歌おうと思うからそこにギャップが出てきてしまう。どこかでトレーニングとわけておかなければいけない部分というのは、あることはある。周りの気配や空気に埋もれてしまうのが日常化とすると、今度は作品として出てこない。
 トレーニングというのは、必要悪です。効果的なトレーニングでいい方法だったりすればするほど、その副作用はあるわけです。薬と同じです。癌の治療でも、それを殺すために他のものも殺してしまう。でも、髪の毛が抜けてしまったり副作用が出てしまう。問題なのはそれが終わったときに、そのままにしてしまうこと、元に戻すことが大切です。
 器も自分で決めてしまうと、そこで決まってしまうから、結局こういうところに来て、自分で思い切りやってみたとき、より大きくする。

2013年9月20日 (金)

歌レッスンの感想

1.呼吸法
2.発声練習:レガート(ミエア、ブロイ ルロルロルロルロルなど)、それぞれスケールで音域を広げる。
目的
1.声を楽に前に出す、その為に声(息)の流れる良いポジションに確実に当たるようパーセンテージを上げる
2.息をしっかり流してナチュラルな明るい声を手に入れる
結果
心身共にリラックスした状態になると、声を楽に前に送り易くなった
また、そうなる事で声が明るい響きに近づいている
更に発声の精度を上げ、息が下から頭の後ろを通り前に抜けるイメージを持つ(MS)

あいまいから脱する V065

レッスンでは、まずは、あいまいなままの状態からの脱却です。あなたの問題が具体的に浮き上がってくればよいのです。
 できないことができるようになるといっても、その解決法を知って1,2回のレッスンで、すぐ直るようなら、それは問題でさえありません。すぐに解決しないことが問題というものです。ですから、それをきっかけに自己変革のためのトレーニングが必要となります。それによって実力がついていけばよいのです。問題そのものは、刺激になれば解決しなくてもいいくらいです。

呼吸の問題 B028

吸うのが間に合わなければ遅れてしまうので、結果的には瞬間的に体に入れることなのです。呼吸法とは、あまりトレーニングしていると、今度は不自然になってくるので、体の原理まで戻します。体の中の圧力がなくなったら、なくなったところに真空のもののふたを開ければ入ってくるように吸い込まれる、そのくらいの感覚です。
 喉のところで何もしないで口も開いていたら、外側と内側の気圧は同じになるわけです。歌っているときは、出すから内圧がなくなってくる。それが元に戻るのに、あなたが中の圧力を高めようということは、必要はないですね。
 瞬間的に声を出したりするときに、そういう調整はありますが、それは息をよりたくさん吸っておいて調整するのではない。たくさん吸いすぎてしまうと調整できなくなる。息が戻っていたら、その中で肺というよりは、横隔膜など呼吸が、そこでやっているということです。
 ほとんどの場合は呼吸の問題です。
 それがあらわに出るのは、吸うときに時間をとって、吸ってから吐くときのタイミングのとり方が遅れることです。それは体の状態なので、普通で生きていたら大丈夫なのですが、筋力が弱いのであれば、トレーニングをするとよいと思います。

2013年9月19日 (木)

研究会 お知らせ

村松先生をお招きしての研究会を行いました。トレーナー、ゲスト歌手、邦楽家、声楽家、言語聴覚士も含む11名で4時間に渡りました。追って皆さんにその成果を還元いたしますね。

声レッスンの感想

1.風姿花伝 ミスが多すぎ。
2.P59 ことばのトレーニング
3語ずつ
発声 Zu ずずず 
す&S をなくして、「Z」子音だけお腹を持ち上げて、お腹を使って発声する。
「す」にならない。お腹が持ち上がるように。
大きな声と意識すると、喉にきがちなので、Zu Zu Zu で台本を読んでから、ことばを読んでみる。
横になって、ウエイトをお腹に、  Zu Zu Zu と言った時と同じくらい、重さを感じ、お腹が動くように。
P65 50音のトレーニング<1>
3.課題 
ノーミスで
部屋に入った瞬間から発声の準備ができてるように
発声練習をしていない状態と、した状態での差は歴然で。
自分が良い状態からスタートをするのは当然のこと。
目が覚めた感じです。(II)

ベストは100/+α点 V064

 ベストを100点超としましたが、ベストとは100点+αなのです。ベターを目指すレッスンは、100点から何点足りないかを知り、それを埋めていくようなものです。つまり減点法です。
 満点になったからといって、それで何かできるわけでないのです。70点でも芸術センスが50点であれば、100点を超えるのです。フィギアスケートの大会と同じで、規定だけでは勝てませんが、規定がだめでは、自由も苦しい戦いになるということです。そこに基礎レッスンの必要性があります。

使えない個性 B027

個性といっても特別にとことんひとりよがりで、世の中にから離れているような個性というのは使いようがない。個性というのはわかるとしても、舞台や歌では使えない。
 日本語でもこれ以上崩してしまったら、そこは日本語としては無理で、音として聞くしかないというような限界線はいろいろあって、許される範囲、ラインはあります。そのかわり、その限界を超えても、他のところがすごければ、許される部分はあるわけです。だからアーティックなことというのはそこになりますが、作品は結局どこかで編集されたものです。
 こういうところもひとつの場所で、ハードルみたいなものをくぐっていかないと。自分でいろいろなものを発表するのはいいが、それがオンしているかどうかというのは、誰かが判断するわけではないが、どこかの場にいって、そこで通じた通じていないということの感触を自分で得てみなければいけない。自分のほうで、こういうふうに評価されるとか、これは大丈夫だとか、これは全然ダメとか、そういう基準を設定しては学びに行く。

2013年9月18日 (水)

歌レッスンの感想

1.口の中は開けて、縦に開ける感じで
2.声は下から鼻の付け根、目の下に抜けるように
3.笑顔で
声の響き方を意識するようになった。
丹田を意識するようになった。(TU)

あなたは誰なのか A10

芸事の世界は、最後は、「あなたは誰なのか」が問われるのです。
 ポップスの、最初から「誰」かである人たちは、それゆえ、ポップスであり、すぐれていると評価したいものです。
 でも、そういう人は他人の歌や自分の得意でないものでは、いきなり素人並みになることがあります。日本のプロの場合は、残念ですが、それが著しいのです。実力の不足のこともありますが、本質を学んでいないことも多いのです。
 それは客のレベルにも左右されます。
 一流のプロといわれるベテランが、他人の曲で自分の才能と関係なく、好き嫌いで選曲したり、創唱したシンガーそっくりになるのは、お客がそれを求めるからでしょう。それで満足してしまうからでしょう。
 歌はボーダレスなのですから誰が何を歌っても構いません。でも、選曲やアレンジが音楽の才能やオリジナリティを活かせていないことはもったいないことです。
 演歌歌手がポピュラーを歌うと、ポピュラー歌手よりうまいことがあります。ただうまいだけで、本人のよさがでていないことには唖然とすることもあります。
 

問題を顕わにする V063

私が思うに、問う力をつけるためにレッスンをするのです。答えを求めたり、正解を覚えるのではないのです。私のところでは、わからないことや知りたいことは初日、もしくはレッスン前のレクチャーで、すべてお答えしています。何年もやらなくてはわからないことは、ことばになりませんが、それ以外のことは、できるだけすべてについてお答えしています。ただ、本人の可能性、これは大体わかるのですが、その変化については、本人の努力しだいで大きく変わるので、何ら述べられません。本人の取り組みやスタンスが大きく変わることもあるからです。

知る B026

 今、聞いたらこういうふうにしか聞こえないけれど、来年聞いたらこんなふうに聞こえるとか、聞こえ方はどうでもいいけれど、自分がこういう材料をもらったら、こういう歌い手と違う、こういうかたちの歌い方なんかができる。その歌い方というのは、原則的なところでいうと外れていないというところです。一人よがりにはなっていない。
 それには、常識的なことを知っておかないと、アイディアが何かもわからないわけですね。よく若い人で自分はアイディアをたくさん持っているというけれど、ほとんどのアイディアは誰かがやっていたり、すでにつくっている。そうかといって、全然誰も思いつかないアイディアというのは実行性や有用性がないことが多い、本当に認められるアイディアというのは、そのギリギリのところにあるわけです。
 ということは、ギリギリのところということは、常識のラインも知らなければいけないということです。

2013年9月17日 (火)

声レッスンの感想

1.ゆっくり深く息を吸って発声練習、あせって息が深く吸えていないと声が持たなかった
2.先生に促されてゆっくり落ち着いてすった後は息をしっかり出して楽に発声できた
3.口を横に開けないよう両手を添えて発声して口の形を確認しつつ発声、癖で口を横に開きがちで声がつぶれたようになってしまうのがよくわかりました。(AO)

スターが出ない V062

底上げしただけでスターは出ません。日本人の気質が、レッスンでさえ、同質化、均一化されていきつつあります。それは同時に異質の排斥になってしまうのです。
 ヴォイトレも条件を大きく変えようとせず、状態だけを調整するローリスクローリターンのトレーニングが多勢になってきました。これなら、ハイリスクハイリターンの自主トレでやれることです。自分でやるべきことをやらずに、トレーナーとやっていても、平均点以上の進歩は望めません。
 ハイリスクハイリターンからハイリスクだけをとるのがトレーナーなのにローリターンにする。レッスンがこれでは困ったことです。スターが生まれなくなったゆえんです。

 

時間より集中 B025

詞を書くときに、本当に作品をあげなければいけないときには、一つに何時間もかかる。何回も何回もやり直さなければいけない。それはかなり集中していないとできない。しかし、違うことを優先させなければいけないときには、10個でも20個でも毎日つくっておくと決めたほうがいい。そのほうが時間的にはかからない。1,2ヶ月たってみて、そこからいいものがあれば選べばいい。
10個20個とつくることも大切な勉強です。その中のひとつを選び、それをきちんとした作品に仕上げるというところのプロセスが、より問われるのですね。そこでデッサンの勉強こそが必要なのです。
 最近はスケッチのために、全体的にどういうふうにおいていくかというところから、どんなデッサンが必要なのかを見るほうが、こういう世の中だと必要な気もいたします。

育った環境と脳に入っているもの[論2-6]

参考として付言すると、テンポは呼吸や心臓音、鼓動、脈拍とリンクしていると言われます。ただ、必ず♪=60とか♪=80で歩くロボットのような人を除いては、絶対的な数値は出ないと思います。若い人がロックを、年配の人がワルツなどを好むのも、こうした生理的なことの例として出されますが、育った時代にもよると思います。今の私たちにとって3時間や5時間の映画、芝居などが苦行と感じられるとしたら、それも現代の生活や環境のせいです。
 映画も芝居もドラマも、アナウンサーの話すテンポも速くなりました。音楽のテンポも早くなり、ピッチも上がりました。音は振動ですから特定の音が人体に何らかのプラスの働きをすることはあるかもしれませんが、それは曲や歌の問題からは外れると思います。ある音楽がその人を元気にしたり癒したりすることは、現実としてあります。しかし、それはどんなものを聴いて、どう生きてきたかにもよることも大きいでしょう。
 
 (参考)ちなみに440HZの1オクターブ高い音は880HZ、低い音は220HZです。
 ラが440HZなら半音高いラのシャープ(シのフラット)は440×[2の12乗根(1.059…)]、466HZくらいです。(この高さでは、次の音と26HZくらいの差です)ドは523.3HZとなります。

2013年9月16日 (月)

レッスン効果

あくびの時の口の中の形が、実際歌うときに意識できるようになってきました。エラ・フィッツジェラルドが憧れで沢山聴いて練習しているのですが、高音も綺麗な響きでだせるようになり、音が上下する難しいフェイクも発声が難しい感じがしなくなって自然に楽しんで声が出せるようになってきました。
11月の発表会では、アップテンポでIt don't  mean a thing  (If it ain't got that swing)を歌うことにしました!(AO)

喉の奥を広げてから発声する事で、ゆるい音(薄い息)のまま高音まで出せた
息を吐き切ってから脱力する事で自然にブレスできた(MS)

歌レッスンの感想

1.ミックスボイスを出す練習を行った。
首と頭の付け根辺りの後頭部を開ける感覚で声を後頭部からまわして前に曲げて出す。また高音を出す時、少しのけぞることを学んだ。
2.ミックスボイスを出すために、床に寝てみぞおちあたりを押しての発声を行った。
3.コンコーネ一番の「高→低→高」と音程がなっているところは、高いポジションを保ったまま音だけ下げることで二つ目の高音を出すことを学んだ。
ミックスボイスを初体験できた。まだまだ、おなかの支えが足りていないことを実感した。(HO)

平均化の障害 V061

まさに日本の教育のようなことがヴォイトレで起こっているのです。エリートをつくるよりも、おちこぼれをなくすことで、エリートが出ない。金持ちをなくしても、貧しいい人は豊かになるわけではありません。たくさん使う人がいるために弱者救済ができるというのが人間社会なのです。芸事の世界でもそう言われて久しいですが、ヴォイトレでも同じこと、むしろ、さらに悪いのです。ここ20年は、この傾向が強まるばかりです。養成所はスクールに、体育会はサークルになってしまったからです。誰もが育つ、誰もができるようになる方法など高いレベルではありません。

オンする B024

たくさんの楽曲をやるとかレパートリーをもつというのは、長く生きていたらできるわけです。ところが本当の力をつけるというのは、オンすることです。オンするということは本当に集中できるときに起こる。時間よりは集中度ですが、それでも1曲や1フレーズに、とことん時間をかけなければいけない。
 そういう精神状態にあってやりたいものです。大体、余裕がないときもやらなければいけないのだけれど、そういうときには、そういうものから何かをつかむことがあります。
 たとえば他のところに精神的に比重がいって、集中するにも他のことに台詞を覚えるとか、今やらなければいけないことに使わなければいけないときがあります。そういうときは、全曲を、逆に量をやることです。

2013年9月15日 (日)

大型台風18号接近  お知らせ

大型台風18号が東日本に上陸するとのことですが、今日のところは雨も降らず、無事にレッスンが行えました。
明日は状況をみながら、対応したいと思います。

服装や持ちものについて

慣れない服や靴は、声にも緊張を強います。公の場で話すときも、できるだけ、いつも使っているものにすることです。それが無理なら、日ごろから身につけ、慣らしておきましょう。
ジェスチャーを自然につけてみましょう。手や指の動きはとても目立つので注意して、効果的に使いましょう。
日頃から、呼吸が浅くならないように、ウエストをきつくしめすぎないようにしましょう。

自己評価してみる V060

今のあなたの点数を平均50点として
a、 ベスト100点超(理想)
b、 ベター60点(現状の上)
c、 ワース40点(現状の下)
d、 ワースト20点(劣化)
とすると、
1、 bとcの現状をaの理想にしていくべきなのに
2、 dをcにすることしか考えないと、今のベターであるbよりよいものが出ても、そのままbに留めてしまう。むしろよかったはずのbが、よくないcに影響され50点になってしまう。
つまり、成績の低い人をアップさせること(d→cおちこぼれ救済)だけを成果とみると、結果として、平均点は上がるが、最高点は下がるのです。本当は、b→aにすることでc→bとなるべきであるのに、です。c→bをすればb→aになると思いがちですが、aは100点超なので、そこからは出てこないのです。

悩まない B023

お笑いの人はその辺の歌手よりも、案外いいものを歌えたりします。それは素人ではできない。素人にはない経験や集中力を持っていたりするわけです。
 だから自分が直感的に選んでやっていることをすればいい。自分が選んだのだから、意味があると信じられるかです。
 課題を持ってきて、それでやっていくのも一番いいですね。あまりせこせこ考えると何もなくなってしまいます。悩むのが一番、声に悪いです。悩んだら声は出ない。はったりでも何でも自信をもって、絶対に私はこうなるというかたちで取り組んでいく。結局は、その説得力なのです。
 私はここまでのことをやったというところからしか力は出てこない。台詞もそうでしょう。どんなに声をコントロールして、付け焼刃的に、その高さの声を同じにそろえても、出ているだけで伝わらない。つくっているなとか、何か居心地が悪いなどとみられてしまう。
 あまり複雑に考えないほうがいいですね。後は、生活のシーンから声を見直してみてください。どういうときにどんな声が使われているか。そこからです。

2013年9月14日 (土)

お神輿 お知らせ

研究所の前の通りをお神輿をかついだ子供たちが通りすぎていきました。

代々木でもこうしてお祭りがあります。

声レッスンの感想

1.あくびノドにするためのストレッチ。首の後ろ辺りの筋肉を動かすストレッチを30分するといい。風を引いている時にも有効。のどの奥の充血が取れるから。
2.上記の発声を行う際は後方に引っ張られるように。
3.ノドが荒れているときのケアのさまざまな仕方。寝るときにマスクが外れるなら二枚重ねるなど。
自分の発声が「なっていない」ことを再認識できた。
会話を通して自信の付け方などもレクチャーしていただきました。(BB)

多くのトレーナーの指摘を活かす

レッスンをしていて感じるのは、やはり数多い他のトレーナーのレッスンを受けるチャンスがあるということのメリットです。僕自身レッスンをしていて、生徒の皆さんの成長力や対応力、豊かな感受性に驚くことがしばしばあります。声楽を学んできているプロセスにおいて強く思うことですが「自分で決める」ということはとても大切です。知らない世界や何かを始めようと思ったことを食べることに例えますと、まずはそこで起こることを「何も考えずにたくさん飲み込んでいくこと」が必要になってくると思います、なにしろそこにどういうものが含まれているかはまだ判断できませんよね。そしてしばらくのあいだたくさんのものを飲み込んだ後、ある時期から今度はそれ以降に食べるものがどんなものかどうかを「Choise」できるようになってきます。Choiseするのに必要なのは「味の違い」です、そして細かな味の違いはたくさんの味を比べる中でしか育ちませんし、これは全てのことに通じることだと思っています。(♭Ч)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

ヴォイトレの目的 V059

もっとも入りやすいところから入り、他をそれと同じにするのが、よくある発声練習、ヴォイトレと呼ばれているのです。しかし、私は、そうではなく、そこから他を揃えるまでに、もっとつきつめること、そして、その声をベターかつベストにしていくことが、トレーニングの目的だと思います。つまり、
1、 ベターをベストにする
2、 ベターに、そうでないものを揃える
目的には、この2つが必ず伴うべきなのに、大体はここまでいきません。いえ、できていると思って、甘いチェックで通り過ぎてしまうのです。2は1のために必要なのに、2は2で終わってしまい、1のベターがベストでなく、ベターでさえないものに劣化して、揃っていく傾向が、多くのトレーニングしている人にみられるのです。

 

無駄、無意味をよしとする B022

皆、早く効率よく出したいというけれど、ほとんどの結果は、訳のわからない時期に訳のわからないことをやって、どこまで他の人がやらないおかしなことをたくさんやっていたみたいなことが財産になってきます。どんなに学校でやっても、ベテランの人が場数を踏めるところにはかなわない。するとなんでお前はそんな変な勉強ばかりをやっていたのだということを重ねていることのほうが、結果的に強くなる。
 「ハイ」を10年やっていくんだくらいでいたら、5年くらいで変わっていく。頭で考えてやめてしまうことがよくない。「こんなことやっても何もならないんじゃないかな」とか、そちらのほうが問題なのです。ほとんどの場合は無駄でも、結局そういうものが生きて仕事になったり、人に働きかけていく。どんなにうまく演技ができても、そこに何らかの人間味やリアリティが感じられなければいけない。そのことはその人がどれだけ手間隙をかけ、無駄や意味のないようなことに人生を使ってきたかというところにあるのです。

2013年9月13日 (金)

歌レッスンの感想

1.「オオオオオオオオオー」ドレミファソファミレドーで。

2.「オオオオオオオオオー」ドレドレドレドレドーで。

3.「オオオオオオオオオオオオオオオオオー」ドレミファソラシドレドシラソファミレドーで。

最高音が立ち上がり切れていない。

上に付けた舌をもう2ミリ位後ろに。

4.「オッオッオッオッオッオッオー」ドミソドソミドーで。スタッカートで。

口が横にいかないようにして。お腹を持ち上げて。

5.「オオオオオオオー」ドミソドソミドーで。レガートで。

もっと後ろに引いて。乗降形は割と良い、下降形が喉にきてしまう。

舌が前にこないように。

6.コンコーネ2

舌の位置が上の硬い所よりもっと奥、柔らかい所まで持ってこれると良い。

高いドで舌が前にきてしまう、我慢して。

立てた舌より後ろに息を当てようと思って。

7. ORFEO

Oh DioOhDioの間に小さいツを入れて、Diを二つ分。Rispondiは巻いて。

benが前にきてしまう。エ母音が前にき易い。全部後ろで。

イタリア語は語尾にエ母音が多いので気を付けて。

ne dal ciel、後ろ使って。

ちょっとしゃべり過ぎ、もっとぼさっとしていい。

ChefaroCheをあまりぶつけずにぼさっと入ってきて。

最後の方のbenの上がるところは身体を後ろに反ろうと思って。それで口は縦に。

課題はエ母音、エ母音は喉にき易い、もうちょっとア、オに近いと思って。(OK

 

同質化を目指す V057

1、スケール(声域ミ―ド―ラ―ド―ミ)
2、ハミング=母音 あるいは ラ(ナ、マ)
3、子音=共鳴、n、m、y(ia)、w(ua)、k-g、s-z、t-d、h、p-b、r
 この3つの組み合わせは、無限にあります。
 発音は声を発するときに生じるものですが、共鳴上で発音していくように感じて行う方が自然によくなっていきやすいものです。
 最初から喉でなく共鳴で声が出るというレベルのイタリア人なら、日常に話すところでもっている共鳴感覚で、そのまま移行できるかのようです。私たちはそういう発声を自然のレベルに捉えるのに、けっこうな時間がかかるものです。

戻す B021

気持ちが入りすぎたり、気持ちでもっていこうとしたときには、楽器が鳴らなくなってしまったり、うまくいかなくなる、繰り返しができなくなる。一回の演技はうまくできるけど、10回それを繰り返すとなったときに、5回目からかすれて入らなくなったら成り立たなくなる日常だったらかすれてもいいわけです。ところが観客を、相手との掛け合いを元にするから、その分だけ力が必要になるわけです。今やってほしいのは、その範囲を確実に、より深く、より強く、より太くでもいいですが、そう考えればトレーニングとしてとりやすい。「ハイ」でできていることを「ラララ」でも「ナイ」でも「観自在」でもいいです。言葉に近づく。すると、必ず喉に来たり、上に響いてしまったりいろいろなことがおきる。そこはやらなくていいから、また「ハイ」をやってみる。

聞く能力での制限[論2-5]

人間の声域には個人的にも制限があります。そこで高さの効果をあげるために、低い音が効果的に使われているのです。つまり、高低は相対的に捉えられているものです。

 

人間の声は45オクターブ出るのですが、ある程度の完成度をもつのは2オクターブくらいですから、歌唱曲の大半は12オクターブで描かれています。

 

シンセサイザー以降、ピアノよりも広い音域でたくさんの音を重ねられるようになりましたが、それほどオーケストラの編成や曲づくりが変わったとは思えません。また、20世紀に出尽くした感のある実験音楽の試みやアバンギャルドなものからは、絵画などと異なり、むしろ、元に戻っていったように思います。 人間が心地よく聞ける音楽としてはDNAもですが、生まれて育ってきた環境も外せません。特に歌唱は人間の声ですから、およそ話声域のマックス内(この場合、感情を入れた声ということで)の2オクターブ内に留まります。

2013年9月12日 (木)

声レッスンの感想

1.以前の発声練習では、背中でもふんばることができなかったが、今回は少しできるようになったことが実感できた。

2.R(巻き舌)を使った呼吸練習では、途中からアゴに力が入るのか、Rのまま処理できなかった。

3.母音アとエが交互にくる発声練習の場合、アからエへの切り替えがはっきりしずぎている。

アからエへの切り替えを自然にするために、頬に手を当てて声を出したらスムーズにできた。(SZ

 

「NHK WORLD 」(インターネットストリーミング放送)

「世界の中の日本」、「英語を話す」という2つのことが分かる番組。日本が世界に向けてアピールしたい文化的、政治的なこと、世界の中での日本のポジションが分かり面白い。日本国内向けの放送には無い魅力だと思う。また、放送ではネイティブ、非ネイティブの人々が話す英語に触れることが出来る。ネイティブのアナウンサーやリポーターの人をとても深い位置で話しており、聴いていて心地よい。さらに、眉を上げるなど日本人があまりしない表情をよく見る。この辺りも発声のヒントになるかもしれない。非ネイティブの人からも学べることがある。英会話では発音や深い位置で話すことより、リズムがとても重要だと言うことである。放送に登場する様々な国の非ネイティブの人は、発音が悪くとも言いよどむことが少ない。意味の切れ目で呼吸し、リズムよく話すことの重要性を感じることができる。

PC、タブレット端末、スマートフォンで無料で観る事が出来るのでお勧めです。(HO

ある日のレッスン V056

私のある日のレッスンでは次の3つが中心でした。

1、 ハミング         ソ―ド―ド―ミ(声域、2オクターブ弱)

2、 ハミング+母音(またはmやn) ファ―ド―ド―レ

3、 母音           ミ―ド―ド

 わかりやすくするために全てのメニュを、同じ声域にすることもあれば、声の質を重視して、悪くなってから2,3音上がったら(下りたら)止めることもあります。

 このように、もっとも大切なスケールやヴォーカリーズが、ポップスや役者の発声練習では、準備体操や競争のように形だけで行われているところがほとんどです。私は、最近は研修に行くと徹底して、ていねいに扱わせるようにしています。以前はリラックスや伸び伸びやるために、どちらかというと気にかけずに大きくたくさん、から始めていました。

 

  シンプルであることにとりくませることこそが、ヴォイトレの本質ともいってよい基本のメニュなのです。ただ、その前に、体や呼吸を使ったり気力や集中力のために、勢いで行うことが必要なことも、ときにはあるのですが。

声を表現する B020

楽器として考えられないのなら演奏面を考えてみると、今の声でも使える。

高いところばかり使うと、低いところは出にくくなる。低いところをやると高いところが出にくくなる。そういう時期がある。外国人のものを、真似ようと思わないで、体から表現しよう、気持ちから表現しようと思っても、そうなる。

 声がとれてもとれなくても、表現が成り立っていればいい。そちらのほうが大切です。かすれようが、あなたが言うとおり低い声が出なくても、それが相手の心に非常に伝わるような結果になっていればいいわけですから、ある意味、気持ち優先なのです。

2013年9月11日 (水)

歌レッスンの感想

アでスケール。高い音だと分かりにくいかもしれないけど、裏声と地声はちゃんと出来ているので自信をもってしっかり出す。高い音から低い音になった時、喉の位置をしっかり戻す。真ん中あたりの音は出しにくい分、裏声になりやすい息のロングトーン声でやると一生懸命のどが太くなろうとしているのがわかる。それがしっかりしてくる〈太くなる〉と低い音を出すのが楽になる。息を使って大きな音を出す長さより強く大きく息を出す。息のロングトーン後に声で出すと、通りがよくなって良い声になる。高い音は閉める低い音は押し広げる感じで出す

一流とオリジナリティ

一流とは、他人がおいそれと真似できないレベルのことを自然にできるレベルです。私がこれまで述べてきた「その人だけがやれば正しくて、他の誰がやっても間違いになってしまう」ものがオリジナリティなのです。アーティストとは作品をそこまで昇華させた人です。 そこでの声の完成度、基礎の度合いは、日本人の場合は明らかにレベルが低いのですが、作品はトータル力の世界なので、トレーナー以外は、そんなことを気にしなくてよいのです。まずはつくりまくればよいのです。 よく昔、マスコミから桑田さんやユーミン、中島みゆきさん、忌野清志郎さんなどの声や発声のことを聞かれました。何の意味もない質問です。ファンがたくさん、長い期間いる人たちは、存在レベルでOKです。他の人が、その歌い方や発声を真似て同じことができても、それは何もなりません。先に述べた通り、全く同じになることはありません。もし同じになったとしたら、「あなたがあなた本来のものから間違った」ということです。なのに、この間違った像を目的にがんばっている人が、とても多いのです。(詳しくは拙書「自分の歌を歌おう」音楽之友社刊を参照のこと) 

最初のメニュ V055

最初のメニュから違います。私どものところも一人ひとり、全てのトレーナーが違いますが、初回は本人の力のチェックと目的への方向性を探るところからです。 初回のトレーニング 1、 挨拶(およびコミュニケ―ション) 2、 情報交換や質疑応答(私のところは、毎回、時間短縮のためや、喉の保全のため、シ ートでの提出にしています) 3、 母音スケール(子音のスケール)での昇降  ドレミファソファミレド、ドレミレド、ドミソドミソド、ドドドドド、ドドドなど(半音ずつ昇降) 大体は、同じ音程をつけながら、母音(ヴォーカリーズ)でのスケールで昇降させるのです。このときに調子をみたり、チェックするのに広めに声域を使うことが多いのですが、これは肩慣らしのようなものです。軽く声の状態、コントロールのチェックを本格的なレッスンの前にするのです。  ここでは実力以上の声域を取ることも少なくありません。いずれ、マスターすべき域の目安を示し、チェックしたり、試行していることもあります。このチェックとトレーニングの混同をしないことについての注意は、拙書(「ヴォイストレーニング基礎講座」などにかなり詳しく述べました。

効率化 B019

体がやわらかくなるとか筋肉がつくということでいえば、息を吐くことにおいて、他の筋肉のように目立ちませんが、それでもそういう要素はあるし、声自体が響くように腹筋を鍛えたりすると、やわらかい体よりは筋肉質な体のほうがよいと思われます。それはオペラ歌手の世界で、マイクのある世界ではないかもしれない。ボディビルをやってみてムキムキになったら声が響くということはない。そういう要素、筋力がまったくないという人よりは有利ですね。物体として有利なわけです。小さい人より大きな人のほうが、低い声なんかは出やすいとか大きな声が出やすい。でも小さくてもそうではない人もいる。

そこでトレーニングというものがあるわけです。ストレッチや柔軟、そういう目安としては息が吐ける体になっていく。たとえば20歳から20年かけてそれをやっている。それと同じようなことを、トレーニングということでやったら、早く近づける可能性はあるということです。物体として、楽器として考えてみる。

2013年9月10日 (火)

英語と日本語 お知らせ

英語を使った仕事をしているNRさん。発声練習では日本語より英語の方がでやすいため、
英語の発声をベースとして取り組んでいらっしゃいます。

声レッスンの感想

1.上体の力を抜く
下腹を意識する
あくびの時の口腔
2.下腹部の意識、上体の脱力、あくびの時の口腔、フレーズの意識
3.腹筋にもっと力を集中
口腔内の開け方と下顎があがらないよう注意
ボールが落ちてから歌う、準備を早く(AO)

最初のレッスン V054

さて、本番に向けての自分の声の調子を整えていく方法を知るのは、レッスンの隠れた目的の一つです。レッスンを本番リハで使うのか、基礎に使うのかは、いくつかの分類を示して述べました。
本番の日は、レッスンをしないのが原則です。このあたりの、本番前のトレーニングやレッスン前のことについては、「共通Q&A」や、これまで私が述べたことを読んで比べてみてください。
 
自己流のトレーニングを禁じて、レッスンだけで、発声の感覚を気づかせ、仕上げていくトレーナーもいます。
レッスンでトレーニングのやり方を教えたり、トレーニングの実際をチェックするトレーナーもいます。トレーニングのサンプルのようにレッスンをして、そのまま持ち帰らせ、復習させるトレーナーもいます。
レッスン前の発声については、レッスン時間にもよります。60分以上あるなら、不要かもしれません。
このあたりの考え方にはトレーナーにおいても、かなりの差があります。

条件づくり B018

習得する目的があれば、そのことに対してできているできていない、今のはできたけれど、さっきのはいい加減とか、どこが響いているとか、どういうふうに意図してどういうふうに使われている、それはどういうことだ、喉が外れている理想的な状態に近いか近くないかわかる。それを確実に出せるために100回やるとしたら、それだけの強い体と息と、それからちょっと狂ったときにそれを元に戻す感覚があるという条件が必要です。
やっていくと10回くらいでかなり狂ってくると思います。
修正ができる人とできない人だったら、修正できる人のほうが有利なのです。ベテランの人が100回やったらできる。ここのやり方というのは材料であって、優れた人がきたら、あなたよりそのことは簡単にできてしまう。あなたが苦労する。それが明確なギャップとして、トレーニングの目的になるわけです。そうでなければ、台詞も言えているし、プロをやっているのだから、ここでやることはない。

スケールで決まる[論2-4]

もう一つの理由は、音楽はスケール(調)でできています。クラシックは調律まで決めますが、ポピュラーでも平均律のスケールを使っていますから、一つの音がどの高さということよりも、ドレミ…(1オクターブ12半音)の音の組み合わせでイメージが決まります。平均律に正しいことが不快ということで、純正律で演奏している人たちもいます。
 どんどん高くしていけばよいということにならないのは、人間が使ってきた声や耳での捉え方という人類のDNAがあるためでしょう。ただし、このDNAについては、人類とか民族などとかでは、簡単に述べられません。DNAに特定の音の高さやテンポが反応するというのは、それぞれに比較すればもっとも大きな値の出る音高やテンポは出てくることでしょう。しかし、それを単音でなく基準音にした音楽となると、スケールの問題も入り、関係がなくなります。
 曲は全体の音の組み立てによってできていますから、ピッチとテンポを上げたら高まるというのは、かなり安易な手段の一つでしかありません。

2013年9月 9日 (月)

レッスン効果

合唱のときになるべく教えていただいたことを実践しようとしている。おかげで、合唱がより楽しくなってきた。(TH)

これまでに教わったことをできるかぎりやってみようと思います。先生のおっしゃった「やってきたものはどこかにある、どこかで出てくる」 という言葉を信じて、本番は自分らしく歌えればいいなと思っています。(SI)

今まで軟口蓋を開けるのに苦労していたのが一気になくなった。軟口蓋の高さを高音でも保てる様になりたいです。(NI)

歌レッスンの感想

曲を入れるためには、歌詞や曲のストーリーをきちんと理解することが大切であることを学びました。今までは課題曲を選ぶとき、メロディ-が入ってくるかで選んでいましたが、今回はストーリーがイメージしやすいものを選びました。そのため、聴いている段階から、この歌詞の部分はどのように表現するのだろうというように、考えることができました。ただ、歌手の表現のなかでおさまってしまったようにも感じました。自分が歌うからこそ良い部分が表現できなかったので、今後は曲をもっともっと体に染み込ませるようにします。(SG)

負担をかけない V054

表現することで発声練習だけなら平気な人にもステージでは負担はきます。本来はそうであってはならないのですが、歌唱では、その人の安全な域をはみ出すことも少なくありません。
安全なところ(ベース)なら8時間くらい出せる力を身につけておきたいものです。それに耐えうる発声法が、私の考えるヴォイトレのベースです。
発声にことばなどをつけると、やはり少し負担がかかります。
以前から、注意していることですが、くれぐれも仕事以外には声を使わない、控えることです。打ち上げなどは細心の注意が必要です。カラオケでも声を壊す人の大半は、歌の大声や高音域がきっかけですが、アルコールや食事、おしゃべりで、数倍悪化させていることもあるのです。

問題 B017

台詞と歌というのは、できていたらできるのだから、できていないということは見えないところでいろいろな勘違いがあったり、体がついていなかったりバランスが悪かったり、いろいろな問題がそこにある。まったく他の人のようなことはできないかもしれない。あなたがやれたことは、あなただけの力でやれている。この場にきたら、レッスン場にこないとその状態が出ないという人もいる。それならレッスン場に行けばいい。それがだんだん自分でもレッスン場のようにできるようになるはずです。そうなるようにそれをきちんと習得していく。

2013年9月 8日 (日)

2020年東京オリンピック お知らせ

2020年のオリンピック・パラリンピック開催地が東京に決定しました。招致の成功祝いに、この近くの国立競技場で、1964年のときと同じ聖火台に点火されました。前のオリンピックの中心は、代々木でした。地理的には原宿なのですが、地名は、代々木がつきました。
あと7年、東京は、皆さんは、どう変わっているでしょうか。

宮本武蔵「五輪書」 お勧め

宮本武蔵「五輪書」 水の巻「「兵法の身なりの事」」

ここには、武道(兵法)における姿勢の基本が記されていますが、その中でも発声、発音にも役立つポイントを列挙してみました。
(1)鼻筋を真っ直ぐにする。(息の通り道)
(2)下顎(おとがい)を少し前に出す。
(3)首の後ろの筋をまっすぐ伸ばす。
(4)両肩を下げて背筋をゆったりとくつろがせる。
(5)腰が引けぬように腹を張る。
武蔵先生はこれらを「常の身」(普段の姿勢)とすべしと指摘されています。
結論は、体の各部分が水のように柔らかく流れていることが基本ということです。(YD)

アイキャッチで視線を合わせる

 目の焦点を、相手にピタッと合わせましょう。
 相手が複数のときは、もっとも重要な人か、真ん中の人にします。

 大人数の前で話すときは、自分とあいそうな人や、よく頷いてくれる人にするとよいでしょう。
 すると早く落ち着き、自分のペースがもてます。視線を定めることで声も出やすく、聞き取りやすくなります。
 多くの人が、自分自身を見ていると思わせるように視線を使います。全員を見なくても、左後ろ、右後ろ、まん前と、三方向に目を配せば、充分です。あなたの手を動かしてみてください。その動きに視線がどのくらいついてくるかで、話にのせることができているかをチェックできます。

喉の疲れと解放 V053

 ともかく声を泉のように無限に出してくる、世界のレベルのアーティストに比べると、日本人の喉は総じてまだまだ弱いでしょう。
 残念ながら現実として、私は日本人の9割の人に対して喉は消耗品と考えるように言っています。喉には耐久時間や絶対量があり、そのなかで仕事を終わらせることが問われるということです。
 もちろん、月一回、週一回の出番なら、ピッチャーのように翌日から休めて回復させたら大丈夫ですが…。ステージは発声のよさを問うわけでないので、少々の無理や喉への負担がかかるのは仕方がないともいえます。売れっ子ほどハードな日常にさらされるので負担ゼロが望ましいとはいえ、トレーナーの理想論だけでは通じません。
 とはいえ、体で支えられているところまでは習得しておくこと、あとは体調に万全を期すことが条件でしょう。
 毎日が、声の仕事という人は、喉に疲れを残さぬように回復させたいものです。翌日には元の状態にしておかないと、そのうち無理がきます。もっとも大敵は睡眠不足やメンタル面での心配事、おちこみです。でも、気が張っていて、ステージだけもっている声はハイリスクで、いつもハラハラしてみています。

10個のメニュ B016

 「10個くらいトレーニングが浮かんだ」とすると9個は無駄、喉のためにも悪いのだから捨てなさい。1個のことに10倍かけたら、他の人が10年かかることを1年とはいわないけれど、半分でやれる。考え方としてはそういうことです。
 そうでなければ訳がわからなくなってきます。
 あなたがやるべきことは今の範囲につながる感覚で、大きな声で台詞を読んでみる。台詞の節まわしにはついていけないし、いえない発音や浮いてしまったりおかしなことがおきるものです。それがないということはすべてできているわけですから続きます。ここにきても、直らないといわれても、少しずつでよい、そんな早く直ってしまったら嘘です。

2013年9月 7日 (土)

声レッスンの感想

1.学んだこと
1)口腔内で母音が響く場所が分かってきた
2)息を吐く時に、腹式でも凹ませる方法と膨らませる方法があった
3)高音を出すには、上半身は上へ下半身は下へと引っ張られる
2.気づいたこと
1)僕の場合、オの母音がこもってしまうが限りなくアに近づける事で声が前に出る
2)僕の場合、前に明るくストレートに声が出る事が絶対条件
3.課題
1)発声時に、自分の息を流すスウィートスポットに、もっと確率よく息を流す
2)息をもっとしっかり吐き切る
心身共にリラックスした状態で迷いなく発声すると声が前に出る
(MS)

声を鍛える

中音域というのは曲でもっとも使う部分でありこの部分をおろそかにして高音域だけ習得しようというのは無理なはなしです。なのでまずは中低音の充実からなのです。また最近はポップス自体の声が軽く薄くなっているせいか新規の生徒さんは声が軽く浅い人が多いように感じます。
もっている声が軽い人ならばそれでもいいのですがそのような声をもっていないのに軽く歌っている人の多さにはおどろかされます。自分の声でうたわなければ何も表現できませんし何もつうじないでしょう。
これらの考えから私のレッスンでは中音域の充実をメインに生徒さんが持っている声を鍛えるということをレッスンしています。
(♭Σ)

レッスン前の発声について V052

 本番前の状態を整えるには、バランスをとることをしておけば充分です。それ以上、喉を疲れさせるべきではありません。
 最初からベストで出られるようにするオペラと、ライブの経過とともに調子を上げていくことの多いポピュラーとは、若干、異なるかもしれません。ポップスといっても1,2曲だけの出番というなら、歌う直前にベストにしておくのがよいわけです。
 私は多くの他の人のステージを表から裏までみてきたので、歌というものの怖さを知っています。リハーサルでベストが出ると、本番はかなり神経質になって、天にも祈る気持ちでみています。とてもよいできであっても、リハーサルを超せないことが多いからです。
 客席が埋まっていないリハでは、聞こえ方も違います。そして、ライブでは問われるものも違います。作品としての完成度よりもステージとしての完成度の方が問われます。
 ともかく確かな技術がある人の場合でも、楽器のプレーヤーのように番狂わせがないということがない分野だと思います。どんなにレッスンでよくても、本番が必ずしもそうなるとはいえないし、逆に前日やリハではどうしようもなかったものが、二度とできないほどのベストの仕上がりになることもあります。一流のプロやベテランよりも感動を与えるデビュー新人の一曲や、素人のビギナーズラックということもあります。

見極めの目安 B015

 役者でも歌い手でも、皆がトレーニングや発声を、先生にみてもらっているわけではありません。独力で無我夢中でやっていきます。もちろん、自分で才能がないとか能力がないと思ってあきらめてしまう人も多いのです。
 こういうところはそのリスクをなくそうとしています。あなたがやったようなことも、「できることはできる」「できないことはできない」とある程の目安をつけます。
 10人のうち9人は失敗するかもしれないけれど、1人くらいは当たる。そういうトレーニングが必要だとは思わない。役者ならすべてのことをやらなければいけない。すべてのことを自分を中心にしていく。

2013年9月 6日 (金)

声も歌も お知らせ

ナレーターで活躍されているOYさんが、歌のレッスンを追加なさいました。
「いつになるか分かりませんが、歌を一曲歌えるようになりたいです。歌を1曲しっかり歌えるよう体作りをしたいです。」と目標を掲げ頑張っていらっしゃいます。
最近では、声優さんやナレーターさんでも歌のレッスンを追加する人が増えています。

歌レッスンの感想

1.基礎発声 Ga, Ge, Gi, Go, Guで低いソから高いミまで、
胸からの音を意識して繰返し。
マの音で、声量をおさえてロングトーンぎみに低音から高音まで。
ハミングで、低音から高音まえ。
歌唱「詩人の魂」日本語とフランス語を混ぜて。
「低い声域のブロックと、高い声域のブロック。
それをどう肉体的に意識してつなげていくか」
「今後、声による世界をどう創っていくのか」
2.低い声域時のブロックと高い声域時のブロックをどうつなげていくのか。
地声のままこれが自然とできるなら悩みはしないのですが、残された時間がそう長くはない今、やはり意識的にとらえた方が良さそうです。
どんな表現も、偶発性に頼るよりは確信があるだけいいのだと最近自分もわかってきました。
あいまいになりがち、肉体にまかせがちな表現については、自己責任というものがきちっとあれば、ふわふわとした可能性と時間に丸投げするより、よほどいいのではないか、と思うのです。
「詩人の魂」、ただおのれの肉体を通して歌っているだけで、そこにはハンドルもクラッチも付いていません。どうハンドルを切り、どう加速するのか。
それを自分で意識的にやらないで何の産物なのか。
3.声ひとつ、歌ひとつ。
それも、本来なら自分でデザインしていかなければならないこの人生の一片。
ただレッスンを受ける、漠然とうまくなればいいよな、ではなく、
あらためてもう少し意識をもって望みたいと思います。
この研究室に通わなければ、曲の数々を知ることもなかったはず。
感謝しております。(SK)

声量から声質(音色)へ V051

 本当は、声の第一条件は、届くだけの声量があればのことですが、そのまた昔、アカペラだけの頃、問われていた声質(音色)なのです。これは先天的なもの(声質)と思われ、昔は、「声がよい」という基準(これも日本独特の鼻にかかった声のよさでした)でありました。
 今は、「その人らしく(くせが)あればよい」というのが基準なのかもしれません。これが、今のプロを真似て練習をすると、昔と違って伸びない原因になっています。
 音響技術が進歩して、まるでパチンコで打つのが自動化されたかのような、誰でも何でも届けばよいかのようになってしまったからです。ポピュラーのソロに関しては声域の設定は自由なので無理して届かなくてもよいのです。
 そこで、音色そのものに個性がなくなり、発声のくせで、その人らしさを表すようになりました。ものまねは、くせをつけたらよいので、簡単になりました。もっとも、今の「ものまね」は、デフォルメとしてのバラエティ芸です。音色、昔の声質模写というようなものではありません。昔もデフォルメは、相当されていたのですが。
 たぶん、昔は芸人は、限られたところの人であったが一芸を極めていたのに、今や全国から才能で選ばれるので、ずいぶん器用で優秀な人が出てくるようになったということでしょうか。歌手や役者も、タレントという名で一般化しているのは否めませんね。

つぶすな B014

 「もっと大きな声を出せ」といわれて、そうやってはつぶれて、直って習得していく人もいます。通用する人には通用するものの、ほとんどの人には遠回りのやりかたです。それでも5年10年とやっていくと、何かつかんで一つのかたちになっていくわけです。それを「合理的になるだけ無駄なところをなくしてやっていこう」というのがトレーニングです。
 そこを最悪と考えてみたら、何をやってもよいのです。「響きについてわかってくる」ということだって、そういう世界があること自体もわからなくて、トレーニングをやっている人が多いのです。ただ、そんなのはトレーニングでも何でもないわけです。

絶対値ではありえない[論2-3]

 平均律でつくられている今の音楽では、半音高さが異なると次の音(高低とも)になります。しかも、声も楽器も純音ではないので、440HZの基準音でも440HZだけを出しているのではありません。かなり高低も強弱も揺れています。(まして歌い手の声であれば、かなりぶれていることも少なくありません)そこで、その音と半音高い音(半音低い音)、のどちらに近いかで判断されます。結果として、すぐれた歌い手は、厳密なピッチでなく心地よい動かし方をしています。(ピッチビブラートと強弱ビブラート)
ちなみに絶対音感といっても、多くの場合は440HZがわかるのでなく、AフラットとAシャープの間の辺りのAの音がわかるだけです。(その他の音も同様)
 440HZと444HZを比べて、444HZが高いとわかるくらいですから、およそ444分の4、100分1くらいの感覚値?となります。つまり、私としては、444HZ(A)とか528HZ(C)という絶対値の意味を認めていないということです。(これは似たケースで「テンポ=110」のよさというのを私が認めていないことと同じです)ポピュラーなら転調できるケースで、半音あげて演奏すれば昂揚感は高まるということでしょうか。

2013年9月 5日 (木)

藤圭子さん お知らせ

8月22日お亡くなりになりました。

藤圭子さんの追悼文の投稿がありましたので、下記に掲載しています。

声レッスンの感想

1.ことばのトレーニング 「は』行にて
2.自分の口が横開きになりやすいことではっきりと聞こえづらい言葉を発していたことが、まだ2回のレッスンですが実感できました!カラダをほぐして声を出しやすくする事を癖付けれるようになりよかったです!
3.すこし時間があいてしまっているので元通りになっていないように気をつけるようにしたいです!(KK)

藤圭子さんの追悼文 

人々の悲しみに寄り添い続けた「怨歌」歌手、藤圭子さん逝く

 可憐な美貌からは想像もつかない、ドスの利いた、それでいてたまらなく悲しげな歌声。日本の歌謡曲の中に「演歌」という、当時としては新しいジャンルを産み出した草分け的な存在として活躍した歌手であり、また若年層からは人気ポップス歌手宇多田ヒカルさんの母として知られ、その活躍は間違いなく芸能界に大きな貢献をしていました。
 しかし、私生活は少女時代から最期にいたるまで、幸せとは縁遠いものだったといわれ、そんな前半生を歌にしたのがヒット曲「圭子の夢は夜ひらく」であったといいます。
 少女時代から孤独で悲しみに耐えてきた分、歌の中身も高度成長の繁栄から取り残された人々の悲しみに寄り添ったものであり、世の中への怨みを歌い上げた「怨歌」として高い評価を受けています。
 それでも、「怨歌」を歌い続けるために、彼女は薄幸であり続けなければならなかったのだろうか?そう考えるとやりきれない気分になります。人にはそれぞれ持って生まれた定めがあるとはいえ・・・
 せめて来世で、藤圭子さんの夢が幸せとなって花開いてくれることを祈るばかりです。 (YD)

優先とするもの V050

 

表現から入るとシンプルなことが、基礎から入ると迷路のようになることがあります。私は、プロの「歌唱」や「せりふ」のなかの声の目安を、「仮に」として、必ずどこかにおいています。これをマトリックスの縦に置くと、横に置かれるのは、それぞれの要素(声域、声量…)となります。3次元でみるなら、時間軸が必要です。器として大きくしていくにも、どこを優先するかによって違ってくるからです。
 昔は、第一優先条件が、声量(共鳴含む)であり、比較的、到達度合がわかりやすかったのですが、その後、日本では、あたかも声域のようになりました。これは個人差があり、また、素人は届けばよいが、プロは、使えなくてはいけないと言いつつ、その程度がわかりにくいものです。なぜなら音響技術でカバーできるからです。もちろん、声量が第一でなくなったのは、声量こそが音響技術でカバーできる度合が、もっとも高かったからでしょう。というまでもなく、元々、ボリュームを増すためにマイクやスピーカーは発明されたのですから。

熟達する B013

 まわりが年配の人だったら、かわいくみせていこうと、そういう線で勝負できないのなら、40代くらいのベテランの人がやるのと同じことをやろうということでしょう。すぐには無理としても、そういう人が年月を過ごしてできていることを早くできるようにするのです。
 あなたの中でまったくそういう声がなければ、「それは難しいが、違うやり方がある」と見る。そういう声がないのではなくて、使っていないだけならそれを使えばいい。
 体から、役者と同じように、マイクにではなくて全身の中で泣いたり笑ってみたり、演技をしてみましょう。実際にあなたが吹き替えで使っているものは、ここでキンキン響いたりするかもしれない。本当の意味でこのスタジオの中に充満させる声はない。
 自然な声のほうが力があるわけです。2つの声と考えるよりも、その間のつなぎをきちんとつけなさいということですね。ここのところからはあちらもできるし、あちらからは急にこちらにもできるし、こちらからは簡単にできる、今のは日常、だから。それは体が変わっていくことによります。いろいろな意味で。

2013年9月 4日 (水)

本場徳島ラーメン お知らせ

研究所から渋谷区千駄ヶ谷五丁目歩道橋にでる通りに、本場徳島ラーメンの「可成家」が東京初進出とのことでオープンしました。
ラーメンに生卵とライスが徳島スタイルだそうです。生卵というのは珍しいですね。

歌レッスンの感想

1.片足のかかとに重心をかけての発声トレーニング。
少年時代を用いてのトレーニング。
2.目的:のどの開閉を意識して、自分の声を出すこと
結果:自分の得意な音域では上手く出来たが、高音になると維持できなかった
感想:のどが上手く鳴った時は快感があった。今までは、その声が歌になるとは思っていなかったので、不思議だ。色々な歌手の歌を改めて聴いてみるとのどが鳴っている事に気付いた。今までは、高音の伸び等にのみ注目して歌を聴いてきた事が分かった。
また、今までやってきたトレーニングで頭がいっぱいになりつつあると感じた。一度、全て忘れて、自分の感覚に素直に声を出してみようと思った。
不足点:高音域で自分の声を出す事。最近は、脱力しての発声に注力していたが、下半身の支えを使っての発声もしていきたい。
3.次回への課題
高音域で自分の声を出す事。
少年時代の歌詞、音程を覚える事。
自分の感覚に素直に声を出す事。
ミックスボイスの定着。(HO)

カラオケバトル(日本人編) A008

 日本人では、カラオケの点数で低いが伝わる歌手と、点数で勝るものまねの歌い手(歌手、芸人、素人)、本物の(元歌、ヒット曲をもつ)の比較が、表現というものを考えるのに面白い材料となります。この前は、点だけを稼ぎにいく歌い方のえなりかずきが、最高点で決勝に残りました。カラオケの機械をみながら練習しつくした形がどういうものかを示してくれました。
 上手な歌というのは、下手なところがないこと、よほどよい歌を聞いている人以外はたまに聞くと、いいなあと感じるものです。半年もピアノを聞かないと、そこそこの音大生のピアノ演奏でも感じ入るのと同じようなものです。この基準をリセットする能力(どんなときも客観視できる絶対的に近い観点)をトレーナーはもたなくてはなりません。また、そういうアドバイザーのいない歌手もです。

「初めて」の対処 V049

 どんなベテランのトレーナーでも、これまでに「初めて」のタイプには、やってみないとわからないときもあります。
 「初めて」というのは、細かくみると一人ひとり皆違うので、本当はトレーナーは「誰に対しても初めて」なのです。一見似ているけれど異なったり、全く異なるタイプと思っていたら、誰かと似てきたり、いろんなプロセスをたどります。
 (もっているものともっていないもの)のうち、f.やg.は、その人の限界をどこにどう見極めるかということにもなります。h.はトレーニングの目的にする必要はありません。このa~hについては、いずれ述べていくつもりですが、それぞれについて、この機会にまとめてみてはいかがでしょうか。

声の2条件 B012

 よく聞かれるのはどの声が正しいのか、そんなものはないのです。最終的には繊細に使えて、しかもタフな声、そんなことはやっている間に変わってくる。
 次の日に出ない声というのでは仕方がないから、そこに2つの条件がいる。完全にコントロールができて、しかも説得力があったり耐久性がある声は、喉で出すわけにはいかない。それを支えているのは全身でなければいけない。
 今の声がいい悪いとかは、あなたが好き嫌いとかは別にして、あなたが喋っている声よりは全身を使えている。体の中心から出している。
 その声を最終的に使うか使わないかという前に、その声を出せるようにしておくことは、とても有利なこととなります。口先でつくらなければいけない役の声であっても、その後、ベースに戻せる。風邪をひいても、元々自分の体にある声なら、最後まで崩れにくいですね。
 浅くくせのついた声は、風邪をひいたりするとすぐに出なくなってしまうわけです。そういうリスクに対してのマネージメントできるための声トレです。

2013年9月 3日 (火)

復帰のご連絡 お知らせ

ギターヴォーカルのバンド活動が忙しく、お休みしていたNIさんから、レッスン復帰の連絡が入りました。
トレーナーともども、お会いするのが楽しみです。

声レッスンの感想

かかとで立つトレーニング
ラレラレラ~(ソファミレド)
今月は主にかかとで立つトレーニングでした。
背中とお尻がくっつくようにというポイントを意識して1ヵ月過ごしました。
原稿を読む前に意識しています。
脚の感覚をつかむ事をしましたが、これが一番勉強になりました。上半身を片足にせーのでふっと乗せるというものですが、最初はぐらぐらして片足では立てませんでした。ただ、脚の付け根の前側の筋肉を使う、ということを教えて頂き意識してみると、ピッと立つことができ、体が揺らぎません。今まで使って来なかった筋肉です。ここも使うのかと、驚きました。歩く時、歯磨きする時など、日常でも意識するようになりました。この筋肉を意識して生活していると、お尻と背中が分かれないようにしやすいような気がします。お尻と背中が分かれないようにすると、どっしり安定・安心した心持ちで原稿を読めるような気がしています。
実践ではまだまだですが、レッスンでは、お尻と背中がつながっている時といない時とでの、同じ声を出した場合の違いが少し分かったように思います。
左右どちらかに決めて立つ事なども初めて知り、勉強になりました。
背中とお尻が分かれないように気を付ける。その状態を感じながら声を出すことを続けたいです。(OY)

もっているもの、もっていないもの V048

 何事も10年、20年と経ってみなくてはわからないことがあります。
 ですから、トレーニングの時点で、私はその人のもっているものと、もっていないものについて考えるところから始めます。あなたもここで自分自身について考えてみてください。
(もっているものともっていないもの)
a. 自分のもっているもの
b. もっているのに出せていないもの(使えていないもの)
c. もっているが出さない方がよいもの(使わないもの)

d. もっていないが補えるもの
e. もっていないが補えるかわからないもの
f. もっていないが補っても使えないもの
g. もっていないが補えないもの(理想的には欲しいもの)
h. もっていないが補う必要のないもの

 レッスンにおいては、その人のもっているもの、もっていないものを確認していきます。トレーニングでは、それを踏まえての、もっと長期的かつ革新的な取り組みが必要になります。
 「発声を直す」などと簡単にいうのは、c.を封じb.を導いていくことにあたります。多くのメニュはd.の不足を補うこと、その補強にセッティングしています。
 e.は、声においての到達点には個人差があるということです。

トレーニングの目的 B011

 ものを考えないで喋ったら人には嫌われる。公の場なら、せりふを書いてきちんと準備しないと。さらにテンションを高めてやらないと、もしそのままでできるとしたら、天才的な素質か育ちが違ったかということになる。仕事になれば集中力も必要、そのため、無理にいろいろなことを習得していきます。
 ただ無理にやっていっても、そのままでは体というのはうまく動かない。トレーニングというのは、そのときに無理をしなくても、体が動くためにやっておくのです。柔軟や体操みたいなものと似ています。
 今やらなければいけないことは、声につながるようなイメージづくり、単純にいうと素直でストレートな声です。

高音化による昂揚感[論2-2]

 音楽の持つ昂揚感の要素には、ピッチ(音の高さ)が関わっていることは言うまでもありません。歌唱が話声域よりも総じて高くなるのは、そのもっとも顕著な例と言えます。サビには多く高音が使われています。また、くり返しや2番、3番で転調して半音、または何度か高くする、あるいは部分的にアドリブを入れるなどもこの例です。
 現在、オーケストラの基準音(オーボエのA)は442~444くらいではないかと思います。以前はA=440と言われており、古い演奏では438、436などもあったそうですから、444HZは、特に驚くべきピッチではありません。
 クラシック曲は楽器の制限もあり、原調で演奏されますからピッチはけっこう大きな問題となります。あまりに大きな変化では楽器を加工しなくてはいけないかもしれませんし、歌い手も、最高音がギリギリの人や絶対音感をもとに固定度で歌っている人は調整に無理があるかもしれません。しかし、そこまで心配することはないかと思います。

2013年9月 2日 (月)

竜巻発生 お知らせ

埼玉の越谷で竜巻が発生しました。
今年は異常気象が続いています。

レッスン効果

腹筋をしたまま楽に声がでた感じを忘れずにいると、楽に声がでるようになりました。
後ろに歩きながらの発声も口腔が後ろに広がり、迷ったらこれらの方法で基本を確認しやすくなりました。(AO)

息のロングトーンから声のロングトーンで、喉をきゅっとする事や音程に合わせて喉を調整する事、その練習のポイントがより詳細に分かった。自主練習がいかに雑だったかが分かった。
背中の反り過ぎに気を付けるとハイチェストがまだまだ出来ていない、普段の姿勢から気を付けたい。(OK)

力が入らないように口を大きく開ける感覚が初めて分かりました。そうすると声が楽にでていました。
それに関係あるかわかりませんがその後首凝りが減っていました・・・。(MM)

歌レッスンの感想

1. - 背伸び呼吸
- 発声
・スタッカート ドミソミド hahahahaha
・ハミング ソラソラソファミレド
・イエアオウ 同音
・マメマメ ドレミファソファミレド
- "Sento nel core"
2.すぐに浅い声になってしまうので、深い呼吸とお腹の土台を意識しようと思いました。
特にe母音はつぶれがちなので、縦に発声できるよう意識したいと思います。
また、深い呼吸をする為にも、息をゆっくり丹田まで入れるよう練習したいと思います。(TO)

こだわる  V047

 私は、10年、20年、30年と「シンプルに一つの声だけを磨いていける」のは、それだけで一つの才能だと思います。「他の人がもうできた」と通りすぎていくところで、何かをみつけて、こだわり続けていくことは、並大抵のことではありません。
 私自身、「声がライフワーク」といったのは、こうして探求し続けているからです。
 悩んでいるトレーナーには「10年、20年たったら、今よりもよくわかるようになる」と言ってあげたいように思います。
 幼いということは、まだみえていないということです。こういうときはコツコツと地道に我慢することが、一流になる人の器ともいえるのです。

素材の声 B010

 生まれ持ってきた素材の中で、今まで育ってきたところであまり使っていないけれど、使えるところはここまであり、ここまでのところまではものになる可能性はある。もっとやっていくともっと使えるものが出てくるかもしれない。
 そこはやらないかぎりはわからない。この声と、ここの声までの差があります。この間に声はたくさんあるわけです。これを使えるようにすれば、違ってくるのです。たまに踏み込んだりする。ほとんど上にはいきやすいのですが。

2013年9月 1日 (日)

避難勧告テストメール お知らせ

本日は、防災の日のため、渋谷区も訓練として避難勧告メールが届きました。

【訓練(DRILL)】避難勧告
これは訓練です。(This is a disaster DRILL)
本日8:00に発生した地震により各地で火災が拡大しているため、渋谷区全域に避難勧告が出されました。落ち着いて避難場所へ避難してください。

【本日は渋谷区総合防災訓練(情報発信訓練)を実施しています。】
実際の災害時には身の安全を確保し、適切な情報に基づき避難してください。

会報9月号は久々に44ページの特大号になりました。新連載「Eiの論点」や一般向けのQ&Aを充実させました。会報会員は、http://www.bvt.co.jp/hanbai/toi_tsushin.html を参照ください。

「I don't want to miss a thing」 お勧めCD

Aerosmith映画「アルマゲドン」のテーマ曲です。壮大なイメージがあり、ドラマ性を高めるため、テレビでもBGMとして使われることが多い曲です。ただ、イメージとは違い、ただ単に歌うだけでは薄っぺら意曲になりがちで、表現が難しいです。Aerosmithが歌うものとほかの人が歌うものを聴き比べると勉強になるでしょう。(SG)

話し始めるまえに

 話もまた、出だしのところで決まります。そこで聞く人の態度が形成されるからです。
話し出した直後のイメージがよければ、話はとてもよく伝わります。聞く人は、最初に抱いたイメージをもって聞いていくからです。
 逆に、出だしで一度失った信頼は、取り返しにくいのです。そういう状態でジョークなど言っても、失笑で、場をしらけさせかねません。つまり、一言目でアピールする声の力は、是非とも欲しいところです。
 そのためには、話し始めるまえに、ニッコリと微笑みましょう。ほおをリラックスさせて、一呼吸おいて、おもむろに、落ち着いてゆっくりと切り出すのです。それがよい声を出すコツです。

幼いトレーナー V046

 仮に「自分の方法が合っている」というなら、世界一の実力がある人を出したということでしょう。教えた人がNo.1になったというのであれば、ある条件のもとでは他を否定してもよいかもしれません。でも、そういうレベルで学べる人はどんなレッスンでも活かせるので、こんなことは言いません。
 つまり、こういう波風立てるのは、いつもそれをよい方に使えていない、私からいうなら、本当の意味では、できていない、自立していない、かつ、時間のある人たちなのです。
 彼らは今の自分をすごいと思い、5年、10年あとにイメージが及びません。10年、20年と続けてきた人を簡単に否定します。それは、後5年でも10年でも、彼ら自身がすごくなってから言えばよいのです。
 10年、20年たってみないと、どうなるかがわからないから、何でも言えるのは、若い人だけの特権です。しかし、まだ、何ら実績をのこせていないのに言うのは、若いというより幼いだけなのです。

声をつくる B009

 感覚と体の使い方はまだ覚えていない。ひとつの音の「ハイ」はできるけれど、続けて他のことはできない。やり終わったら、元に戻る。普通に生活しているのですから、あなたが望むしっかりした声や太い声というのなら、「今の『ハイ』というところでしゃべってごらん」ということですね。
 たとえば、この「ハイ」以上にトレーニングすることによって、より深くなることもある。今のあなたに最大限、深く低く使える声はこの辺です。舞台であっても今の大きさで充分に通用する。
 つくっている声、これが使えない人もいる。どなったり泣いたりいろいろなことをしたら、声がかすれかねません。日本の舞台だったらそのままでも、外国人の吹き替えでは弱い。もっとしっかりとなると、ここでやっていること自体が、実践に必要です。外国人と演技でやったら浮いて、抑えられない。
 あなたが弁護士の役で、徹底して討論しなければいけないときに、その貫禄を声でしめせます。キンキン声になって、後でかすれる。

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