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2013年9月 6日 (金)

声量から声質(音色)へ V051

 本当は、声の第一条件は、届くだけの声量があればのことですが、そのまた昔、アカペラだけの頃、問われていた声質(音色)なのです。これは先天的なもの(声質)と思われ、昔は、「声がよい」という基準(これも日本独特の鼻にかかった声のよさでした)でありました。
 今は、「その人らしく(くせが)あればよい」というのが基準なのかもしれません。これが、今のプロを真似て練習をすると、昔と違って伸びない原因になっています。
 音響技術が進歩して、まるでパチンコで打つのが自動化されたかのような、誰でも何でも届けばよいかのようになってしまったからです。ポピュラーのソロに関しては声域の設定は自由なので無理して届かなくてもよいのです。
 そこで、音色そのものに個性がなくなり、発声のくせで、その人らしさを表すようになりました。ものまねは、くせをつけたらよいので、簡単になりました。もっとも、今の「ものまね」は、デフォルメとしてのバラエティ芸です。音色、昔の声質模写というようなものではありません。昔もデフォルメは、相当されていたのですが。
 たぶん、昔は芸人は、限られたところの人であったが一芸を極めていたのに、今や全国から才能で選ばれるので、ずいぶん器用で優秀な人が出てくるようになったということでしょうか。歌手や役者も、タレントという名で一般化しているのは否めませんね。

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