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2013年9月 7日 (土)

レッスン前の発声について V052

 本番前の状態を整えるには、バランスをとることをしておけば充分です。それ以上、喉を疲れさせるべきではありません。
 最初からベストで出られるようにするオペラと、ライブの経過とともに調子を上げていくことの多いポピュラーとは、若干、異なるかもしれません。ポップスといっても1,2曲だけの出番というなら、歌う直前にベストにしておくのがよいわけです。
 私は多くの他の人のステージを表から裏までみてきたので、歌というものの怖さを知っています。リハーサルでベストが出ると、本番はかなり神経質になって、天にも祈る気持ちでみています。とてもよいできであっても、リハーサルを超せないことが多いからです。
 客席が埋まっていないリハでは、聞こえ方も違います。そして、ライブでは問われるものも違います。作品としての完成度よりもステージとしての完成度の方が問われます。
 ともかく確かな技術がある人の場合でも、楽器のプレーヤーのように番狂わせがないということがない分野だと思います。どんなにレッスンでよくても、本番が必ずしもそうなるとはいえないし、逆に前日やリハではどうしようもなかったものが、二度とできないほどのベストの仕上がりになることもあります。一流のプロやベテランよりも感動を与えるデビュー新人の一曲や、素人のビギナーズラックということもあります。

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