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2013年10月21日 (月)

DJヴォーカル V096

ヴォイストレーナー、特に基本をきちんと勉強したり、声楽科を出た人は、発声や歌唱の正確さ、安定度でだけ、歌い手をみることが多いものです。それは大きな問題ですが、まず歌い手としてなら、その活動でみることです。
 ただ、ヴォイトレで「育てなくてはいけない」と思うと、どうしてもそういう正論のある基準に、そして「安定のためのローリスクな発声」の方向になっていくのは理解してあげてください。
 何もないよりは、こういう技術はないよりもよいからです。と言っても大きな面からみると同じことです。最後に「情熱や衝動」というのは、まさにそういうものなのです。
 あるミリオンセラーのヴォーカリストが、あまりに世界との差を知り、自らの力のなさを知り転向してしまったのを、私はその時期、案じていたのですが、それはネタ切れ、つまり、ステージで次々と即興のフレーズが生み出せない点でした。最初は声の問題でしたが、それを私はトレーナーとして否定しました。今の世の中、声そのものは何とでもなるからです。メインのヴォーカルがDJ、それでよいかどうかは、考え方次第です。でも、日本ではDJの方がはるかに即興性はあります。
 一流のレベルからは不要だが、一流のよいところでは、そこが基準になってしまうのです。芸や才能でみずに、やる気と体力と忠誠心でみているのですから、若いサラリーマン社会のようです。

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