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2013年10月 1日 (火)

声のプロへの仕事 V076

ヴォイトレトレーナーは、一般的に声のプロであっても、偉大な伝説的なアーティストではありません。クラシックはともかく、ポップスでは、偉大な歌手が、歌のアドバイスはともかく、ヴォイトレを教えることは多くありません。楽器のプレーヤーと異なり、活躍した人が必ずしも、そのコツを伝承できるものではありませんし、できません。本人も楽器のように伝えることが、そう簡単でないことを知っているからです。
 また、現役の歌手にとっては、喉への負担が少なくないからです。何よりもヴォーカルとして大成する人の気質はあまり、教師に向いているわけではありません。そこで、指導については作曲家やプロデューサー、演出家などが担当することが多いわけです。
 私はヴォイトレの本質は、中心となる声の発見、発掘、育成と同じく、歌唱のベースとなる声でのフレージングを発見、発掘、育成することだと思っています。
 中心となる声を知るには、表現の最低単位として、フレージングを想定する必要があります。つまり、絵でいうとデッサン、その色と線を見出す、あるいは育てるということになります。
 歌は一色で、線だけでもデッサンできます。色を音色、線をフレージングと例えてきましたが、色は何色も必要ありません。一色でもよいのです。ただ、墨のように濃淡豊かに、緩急をつけて描かれるとしたら、です。

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