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2013年10月17日 (木)

働きかける V092

 私がオーディションを、客席の前や、特にもっとも後ろからみているようにしていたことは、述べたことがあります。私自身、私なりの見方だけに踊らされないように気をつけてきました。私の仲間のトレーナーや、お客さんの反応もともに受けとめて学んでいったのです。私の尊敬するアーティスト(複数)ならどう聞くだろうというのも、とてもよい観点になります。
 聞いていて、こちらの体が揺れていくか、心が弾んでいくか。つまり、動きたくなるか、踊りたくなるか―というのが、いくつかの判断の基準です。そこは、ダンスをみるのと全く同じです。
 どんなに声がよくても歌がうまくても、働きかけのないものはプロではありません。そこからみると、声のよさや歌のうまさは副次的な産物です。声量、声域などと同じで、プロになる条件とはなりません。
 もちろん、状況においては、きれいな声、うまい歌というのは、とても伝わり、深く感動させます。しかし、仮にそれは悲惨な状況では慰めのことばが心に響くようなものとしてみるなら、そのときその場で言う条件下にあるものとして、別に考えておくことです。(レコーディングの出来のようなものと同じで、ある条件下での評価と生きた歌は、私は異なると思っています)

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