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2013年10月23日 (水)

オリジナリティ~憂歌団 V098

自分の歌とは、私は「本人だけの声とフレーズ」をもってオリジナリティとします。つまり、自分のつくった歌がヒットしたのでなく、他人と同じ曲を歌っても、その歌手独自のものになるということにおいてのオリジナリティです。
 私が古いものは必ずしも好きでないのに、今もってなお、美空ひばりを最も評価せざるをえないのは、その点において、他に類をみないからです。今の日本のベテラン歌手といわれる人でも、彼女の歌を歌うと彼女の歌い方がもろに出てしまいます。それを自分に置き替えなくてはだめなのです。
 それにしても、日本の歌手はプロでも、他人の歌を歌うと自身のオリジナリティを失い、ただの他人の物まねになりがちでがっかりします。これでは、アマチュアのうまい人と同じ、あるいは物まね芸人レベルです。
 そこは、カバーでも一味も二味も違う、憂歌団の木村さんを見習ってください。
 海外で学ぶ日本のトップレベルのヴォーカリストでも、ただ海外のレベルのヴォーカルを真似ているだけで終わっているものが多いのです。日本では外国人に似た歌い方ができれば、その方が評価されるという、いつもの「二重性の問題」もここでまた出てくるのです。

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