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2013年12月20日 (金)

見取り図 V156

 以前、ここにいらっしゃる人のほぼ9割は、ここで初めてヴォイトレを経験しました。そのとき、私は歌をうまくするのでなく、声をトレーニングする、ということでスタートしたのです。しかし、応用を自分たちで学ばない人が増えると、こちらが手伝わなくてはいけなくなり、どんどんとサブのカリキュラムが増えていきました。いつ知れず、音楽スクールや専門学校のようになってしまったのを経験しています。
 いらっしゃる人の望みにストレートに応えていくとそうなる、というよりは、こちらも若かったのでしょう。そこで、どんどんと何でもサポートすると、サービス業化していきます。当然、最終的にはプロデュース業になってくるわけです。そして、また声という原点が忘れられてしまう、日本の優れた先人たちと同じ轍にはまっていきかねなかったのです。
 今はそこからようやく抜けられました。一方で、この分野も広くなったので、半分以上は、他でヴォイトレをやっていた人や一般の人がいらっしゃいます。プロよりも一般の人を対象にトレーニングすることで、また、同じような轍にはまりやすくなっているのかもしれません。
 ここのトレーナーを把握すると、日本の今の声楽の見取り図ができますが、ここの生徒さんを把握すると、ほぼ全国のヴォイストレーナーや指導者の見取り図ができます。その結果、ここには、日本の声の指導の膨大なデータベースが備わりつつあります。セカンド、サードオピニオンのできるバックグランドは、25年にわたる、このデータベースです。

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