« レッスン効果 | トップページ | 観衆ばかり☆ V188 »

2014年1月21日 (火)

ランキング [論4-31]

○電車やバスの中にも、派手なスーツを着た著者の写真を全面に打ち出した広告が山のように掲げられています。そのような著者は、地道にビジネスをやってきた人ではなく、ネット広告で物を売り手数料を稼ぐ「アフィリエイト」というサービスで財をなしたと「自称」する人であったり、まだ若いのによくわからない方法で資産何億円を得た「起業家」という肩書です。なぜか、そういう本に掲載されている著者近影は、人気のラーメン店にいそうな強面の店主に似ているのです。

 また、「ハーバード」「東大」「ケンブリッジ」「外資系」「MBA」「マッキンゼー」などの「一流他大学名」や「カタカナ企業」の名前もずらっと並んでいます。本家ハーバードの授業では教えられておらず、学生は誰も知らないようなことが「ハーバード式」とされています。ケンブリッジ大学卒業生や現在ケンブリッジに在籍している研究者たちが聞いたこともないような「書籍」や「ノウハウ」がこれらの本では「ケンブリッジ大学方式」として紹介されています。
 5日間でマスターすることは絶対無理なはずの「MBA」で学ぶ内容がたった一冊の本にまとまっています。

○日本人の競争好きは、店舗に行くと、やたらと「これは売上げ何位でした」「わが社は業界何番です」と競争をあおるランキングが貼ってあることからわかります。特にヨーロッパでは店舗の壁にべたべたとチラシを貼ることは、インテリアの美観を損ねることもありますし、(日本の人は町や店舗の美観にはあまり興味がないようです)、お客さんも何が売れ筋かなどには興味がないので、ランキングなど貼らないし、だいたいどこの店舗で何がどのくらい売れているかを買う人が気にすることそのものが滑稽なのです。しかし日本では、お客さんは称されたもの=ランキング上位の者=競争に勝ったもの、を好むようです。

« レッスン効果 | トップページ | 観衆ばかり☆ V188 »

16)EiのQ&A(論点)」カテゴリの記事