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2014年1月 1日 (水)

同時に、一瞬に得る V168

ヴォイトレというのなら、声に向きあうことです。まずそこを原点としておいてください。体の肉声を出すこと、その上に発音や声域、声量などもあるのです。
 そのために急がないことです。声に向きあわないのは、覚えることや、そのまま間違えずにくり返すこと、せりふや歌詞に加えて、ピッチやリズムといった楽譜の情報に囚われて、全てを同時にマスターしようとしているからです。
 ある意味では、こういうものは「同時に、一瞬に得る」ものです。それまでは、あるいは、そこを経験したら、また細かく分け、順序だて、一つ上の次元を目指すのです。そのために体を用意し、感覚を磨いて保つのです。
 せりふも歌もそれを仲介するメディアに過ぎないのです。どんなことば、メロディでも、それを正しく再現すればよいのでなく、演者が魂を吹き込み、ありありと舞台にリアリティをもたらさなくてはなりません。やらされている。歌わされている、すごかったもののコピーをしているだけ。それでは、ディズニーランドレベルです。

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