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2014年1月 8日 (水)

日本語は会話向き V175

 日本語は、対話型のコミュニケーションには、不向きな言語です。すでに関係ができている相手に伝えるには、うまく使えるのですが、初対面、特に1対多では、混乱しやすくなります。日本では大人でも人前で話すのが不得意な人が普通でしょう。
 主語を出さず、受け身で婉曲に伝えるようにするからです。伝えるよりは、相手が察していくようなもので、かなり「ハイテキスト」なコミュニケーションといえます。
 言ってみれば、誰でもが知り合いの同郷の徒、つまりrural(田舎)での交遊のためのものなのです。今、使われてよく批判されている「…にほう」「…から」「…とか」という、方向でぼかす婉曲表現も、その一つの例です。主体性に欠ける自己責任を問わない社会、匿名、世間、派閥といった、集団を中心とする社会の特徴がよく表わされているのですね。

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