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2014年1月13日 (月)

共通語の誕生 V180

 日本ではずっと、中央は京(京都、奈良)でした。それに対して、近世に取って替わったのが、江戸(東京)だったわけです。ちなみに、江戸でも初期の頃の文芸、井原西鶴の浮世草子、近松門左衛門の浄瑠璃などは、上方のことば遣いでした。江戸、武士、男ことばなどは、荒っぽく粗野なイメージだったわけです。
 それが、江戸歌舞伎や洒落本を経て混合していき、19世紀の文化文政以降、滑稽本、人情本では、江戸語といってもよいほどの完成を遂げます。公家、僧侶から町人、庶民階級の人々のことばに変わっていくのです。
 一方、大衆を相手にする語り口は、平家物語の頃から、ずっと受け継がれてきたと思われます。森岡健二氏によると、今の標準語が成立するまでのプロセスは次のようになります。
1、 抄物(経文、漢語、古典の注釈)
2、 江戸講義もの(漢字、国語)・説教(仏教)・道教(心学)
3、 明治講義もの
4、 演説

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