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2014年1月14日 (火)

江戸の語から共通語に V181

 一対多で話すと、おのずと講義調、説教調、演説調のようなスタイルが確立していきます。これは、今の報道、ニュースをみてもよくわかるでしょう。調から体へ、「だ」「である」とか「であります」「ございます」なども文体を経て、話のスタイルができてくるのです。
 問題は、この江戸の語が全国に広まり、共通語になっていくプロセスです。
 明治になり、欧米に追い付くために、日本語は「ローマ字」で統一しようという論議もありました。漢字は知識人によって多く用いられていたので、福澤諭吉は、「漢学制限論」を説きました。
 その後は、漢文直訳体の仮名まじり文から言文一致、つまり、話しことばと書きことばの一致への運動になるのです。
 明治20年代、二葉亭四迷の小説「浮雲」の「だ体」、山田美妙の「胡蝶」の「です体」が、代表例です。それには、江戸落語を大成した三遊亭圓朝の影響があったそうです。彼の「牡丹灯籠」などは速記によって出版、大ヒットしたといます。

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