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2014年1月15日 (水)

標準語から共通語へ V182

「標準語」ということばはstandard language、岡倉由三郎が最初に用いました。(1890年)それが東京語に準拠することになったのは「口語法」(1916年、国勢調査委員会)によちます。とはいえ、最初の国定教科書「尋常小学読本」は1904年、すでに口語体の文章でした。これがラジオ放送(1925年)の開始で普及するとともに、整えられていったのです。私は、飯田橋の凸版の印刷の博物館で、いくつかの教科書をみましたが、よい勉強になりました。
 「共通語」とは、異なった地方の人々が意志を通じ合える言語です。これは、common languageで、第三の言語と考えたほうがよいでしょう。現実としては、私たちは共通語を使って話しているといえます。これが、東京で一般的に使われていることばとは、必ずしも一致しないのは、NHKのアナウンサーを聞いたらわかりますね。
 標準語というのは、理想的で人為的で、上からの押し付けのような感じがあってか、使われなくなってきたのでしょう。最近は方言も復活してきて、方言と共通語のような対比で使われています。

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