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2014年2月 1日 (土)

喉を壊さないという目的の是非 [論5-4]

「壊したら強くなる」この考えは古来より日本に伝わっていました。邦楽、そして、役者では新劇あたりまで、仲代達也さんくらいまでの世代には、違和感のない考え方でした。しかし、これは今のヴォイストレーナーや医者にはほとんど賛同できない考え方となっているのです。
 しばしば私は、「科学的に」、「医学的に」という名の下で、まだ完全に実証できていないことをあまりにも、当然のごとく振りかざす、こういう風潮にも異を唱えています。
 「絶対無理してはだめだ」というのは、「無理」は「理がなし」のですから、今だけをみるなら、その方がよいのに決まっています。でも本当に「無理なことなのか」ということです。声が心配なら、あまり出さない方がよい。でも「声の心配をして、喉を守ること」が絶対的な目的や条件なのですか。本当の役者や歌手なら、いや、声を使う人であれば誰でも、「いつも心配しないで声を出せること、そのようになること」がもっとも大切なことのではないのでしょうか。
 

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