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2014年3月 2日 (日)

やっていくために [論7-17]

 アーティスト気質というのは、マインドの問題が一つ、オリジナリティ、クリエイティビティの問題がもう一つです。一概に歌やせりふの世界と言っても、ピンキリ、それはレベルの差よりも、その人のスタンスの差の方が大きいと思います。
 特に日本では、差が大きいというのも、ほんの一部の人を除いて、ヴィジョンと覚悟が他の仕事の人よりもみえないからです。絶望的なのに本人はいたって楽観的、本人が本人を知らないというギャップ、つまり、厳しい自己評価と補強力の欠如、それは、この20年くらいでさらに変わってしまったことです。
 日常の生活でのせりふさえ伝えられないのに、舞台でどうするのでしょう。日常がだめで舞台でしか生きられないのが役者の発祥当時のありようでした。今や、その社会的地位は上がり、全国から殺到したなかで選ばれるようになりました。その割に声の力は省りみられていません。基礎のなさを注意せずに音響技術でフォローするから、なおさらわかりません。選ばれたあともその力がつきません。もったいないことです。
 実力でなくルックスやスタイル本位というなら、そうでない人こそ、力をつけることです。人前に出るのですから、同じ力量なら、ルックス重視は当たり前でしょう。

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