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2014年3月 3日 (月)

レッスンでの違い [論7-18]

タイプAのトレーナーは腹式呼吸とか姿勢、舌や喉の改善点を、実例をもって教えてくれるでしょう。
 歌ってもらって、トレーナーは何をどうみているのでしょう。それをどうするのでしょう。私は、生徒さんは言うまでもありません。生徒さんをみているトレーナーも誰よりもみてきました。
 タイプBのトレーナーは、メロディ、音程、リズム、歌詞のチェックをして、声域、声量、メリハリ、ブレスの注意を、ときに見本をみせて歌を教えてくれるでしょう。
 タイプCのトレーナーは、発声スケール練習をして声を出しやすくするでしょう。何回か、歌にのせて、落ち着いて、ゆっくり気持ちこめて、などコメントして、歌い方を教えてくれるでしょう。
 以前に、ケースによってはこのCのトレーナーの方がA、Bよりも使えると述べたことがあります。これは、かつてはもっともオーソドックスなもので、歌手や作曲家、ピアニストなどが先生のときに行う一般的レッスンです。
 楽器、ピアノで例えてみると、Aはピアノの調律、姿勢、指の動きから教える。Bは1曲の頭から仕上げていくタイプです。それに対して、Cはバイエルなどを使い指の動かし方を教える、つまり、日本での幼児とか社会人向けの教え方ですね。
 それに対して、私といえば一流のピアニストの演奏を聞かせるのと、ピアノという打楽器としての成り立ちを学んでもらいます。つまり一音だけきちんと成り立つように鳴ることをやらせます。音楽としての表現の成立する音の流れの世界のイメージを心身に叩き込みます。この二つの対極の矛盾を与えて待つわけです。即ち、一方を完全に成り立たせようとすると、もう一方は全く成り立たなくなるのをよしとして、どちらもレベルを下げずにずっと保たせていくのです。[完]

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