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2014年3月 7日 (金)

再び二極論 [論8-4]

a―状態の調整 応用、統一、バランス、無意識
b―条件づくり 基礎、部分、偏り、意識的
 日本人に対して、私はbの必要性を説き続けてきました。世界の歌い手にあって、日本人に多く欠けている要素だからです。しかし、これまでにも述べてきた理由で、日本の歌手やトレーナーは、音が高く楽に声が出る人でした。なぜなら、外国人が語るように歌う音域でさえ、私たちの多くには高くて、技術のいるものであったからです。
 歌において、唯一絶対の基準は音高しかないから、正しいことを教授するのが好きな日本人には、まず声高だったのです。
 欧米人の歌や歌手が見本とされて、それに似ているということが評価の基準であったこと、この二重性が、日本人の歌の表現やリアリティの問題をずっといい加減にしてしまったのです。これは、その後に私が邦楽や役者、各界のリーダーなどのヴォイトレに携わるにつれ、ますますはっきりとしてきました。
 もう一つ理由があります。歌手は歌でうまくなるのか、ヴォイトレでうまくなるのかというと、元々歌で調整してうまくなれるくらいの人しかプロになれなかったからです。

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