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2014年3月11日 (火)

リラックスの限界 [論8-8]

本番で声が出なくならないように、いえ、常にベストでコントロールできるように、日頃から基礎のことをしっかりやらなくてはならないのです。プロの声はプロの体感覚に支えられています。すべて普通の人とは違うのです。そこはカラオケの上達法と、私の思うヴォイトレの根本的な違いです。
 私は、ヴォイトレ本が売れたために、カラオケの連載もやりカラオケの本も出すことになりました。そのときも、カラオケの歌の上達は、応用から入るようにしました。つまり、ステージでどうみせるか―どう歌うかから直します。どう声を出すか―その声を支える呼吸や体は後回しです。本人が、喉を守るために必要であれば「柔軟体操からクールダウンとして、ヴォイトレをやるとよい」と、声の強化については、あまり触れませんでした。
 丸暗記のピッチやリズムトレーニング、高音域レッスンで音符に声を、全てあてたら、リヴァーブの力で50点くらいの人でも80点になるからです。せいぜい、喉に力が入っているなら、それを解放すれば全て片付く、これがヴォイトレのように思われています。
 欧米のヴォイトレが一見似ているのは、元々声の芯や響きがあり、喉声発声でない、というより、喉声を出していても丈夫、かつ、保たれているからです。表向きカラオケのように共鳴中心にレッスンしているということでも、レベルは全く違います。

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