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2014年3月17日 (月)

音色と味 V200

私が一般向けのテキストをつくるときは、ことばの意味に加えて、専門である声の使い方を入れています。ことばにならないところは、本では述べられないために、CD付になるまで出せなかったのです。(そうなっても教材として、ことば、発音中心にせざるをえないのですが)語学を耳で発音を聞かずに学ぶと、実際の会話になったときに通じないことと似ています。
 最近のCDには、定型である、あいさつことばを加えています。誰でも「おはようございます」と言っているのですが、どういうものが伝わるのかを学びます。同じことばに違いを出す、そこが声なのです。
 もとい、芸事でも芝居でも、正しく間違えないで言えたかなどは問われません。(間違ったら失敗です。言い直しが多ければ失格です。正しくいえることは前提ということです)
 どう言ったのか、どう伝わったのか、それを決めるのは相手役でなくお客さんだという勝負なのです。落語でも、100席覚えて入門から、二つ目、真打になると、噺の数でなく同じ噺を、いかに客に聞かせられる力があるかが問われるのです。
 それには一つの噺を何百回も練習しなくてはいけないわけです。ただ、数をやればよいのでなく、他人のネタでやっても、自分の味で出さなくてはいけないのです。挨拶も同じです。

 

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