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2014年3月24日 (月)

外国語の音声 V207

 私たち日本人が外国語の習得、特にヒアリングと発音に弱いのは、アグレッシブとはいえない控えめな性格や、同一民族での農耕生活であったことからの必要のなさ、学び方(教育)の他に、私にはその結果とも思えるのですが、日本語が音声としては、いたってシンプルな体系であることです。それゆえ、より複雑な発音体系を持つ言語は習得しにくいのです。反対に、日本語を学ぶのに、欧米人などが漢字、カタカナ、ひらがなにため息をつき、中国人が、漢字を彼らほど大変と思わないのと同じです。
 母音を5つに、しかも曖昧にしか区別していない日本人が、たとえば、アだけで5つ、母音が26もある英語に悩まされるのは当たり前でしょう。韓国人、中国人は、子音などに強い息を使うのですが、それだけでももう少し日本人よりは楽です。
 長年、日本に住んでいても、どこの外国人かわかってしまう発音のくせや、その組み合わせというのは、だいたい母語にない音です。母語から違う音で最も似たものを代用しているからわかってしまうのです。私たち日本人がLのもRのもラで代用しがちなのはそういうことです。
 とはいえ、人間の発声や器官の構造は、それほど大差ないといえます。機能としては、絶対に発せられない外国語の音はないのです。
 実際のところ、日本語の日常会話のなかでも英語に必要な発音のほとんどは、すでに使っているのです。ただ、認識していないので、そこだけ切り取ったり並べ替えたりできないのです。発音の能力は、この認識ができているかどうかです。それで聞き取りも発音も左右されるのです。

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