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2014年3月25日 (火)

聴音能力 V208

 誰もが外国語のネイティブな発音にこだわり憧れます。しかし、コミュニケーションにおいては、発声能力の劣っていることの方が、私は問題だと思います。
 先に、声量が第一と述べた通り、いかに発音が正しくとも小さな声では伝わりません。息が強くないと伝わらないことなどが、日本人にはとても多いのです。
 それは日本語が、あまり息を強く発しないからです。日本語は高低アクセントでは音の高さが分かることが必要です。その点、日本語は母音が子音のあとにすぐについて一体化しているので、多くは共鳴(有声化)します。息が強すぎたりハスキーではわかりにくくなります。また、強弱でみると、ほとんどがメリハリなく平坦なのです。
 強弱アクセントでのリズムの動き(チャント)で聞くような欧米人には、この小切れに棒読みしているような日本人のカタカナ英語では聞きづらいのは当然です。まるで、「ダダダダ…」と銃弾のようだという人もいます。私の「日本語の等時性」について述べたものを参考にしてください。どの音も同じ長さに伸びるということです。
 強拍に巻き込まれる子音が連続するような英語などの感覚は、日本語にはないために聞き取れないのが当たり前です。
 外国語の学び方、教育については私が述べるまでもなく、いろんな提言がなされていますが、まず母語である日本語で、自分の考えをきちんと組立て、しゃべることのできるようにするところからでしょう。

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