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2014年4月10日 (木)

ステージ対応のレッスンを [論9-13]

練習は本番よりもハードでなくてはなりません。声での肉体芸術だとすると、舞踏でもスポーツでも、時間も量も練習の方が多くハードなものです。それは力をつけていく段階のことです。試合前の調整は別です。なのに、ヴォイトレで試合前の調整だけをやっていくように思われ、使われていることがほとんどなのです。このように、レッスン室がステージに対応できていないのは大問題です。
 私は、レッスンで、ここで出す声の最大の声量、最大の声域、最良の音色(あるいはあらゆる艶)、共鳴のなかから選んだものしか本番は使えないということを言います。練習で出せない声量、声域は本番でも出てこないのです。出ることもありますが、それを期待するべきではないと思います。
 練習は本番を楽しく演じられるために、その応用が自在にできるためにパワーアップしておくものだということさえ、最近は成り立っていません。
 常日頃から本番よりも厳しいテンション、心身の酷使なくして、どんなステージが務まるのでしょう。ステージ自体が緩くなっているので、こういう考えを古いというような人さえ、当たり前のようにいます。ただし、ステージでの緊張の高まりなくして客は感動しません。[完]

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