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2014年4月15日 (火)

声の力 V215

私は声において、その基礎を習得するのに1万時間以上はかかりました。3~5万時間のトレーニングで安定してきた自覚があります。とはいえ、声は楽器と違い、練習時間だけで判断できないものです。そもそも練習時間を正しく算出できません。人前で弁論し続けてきたとか、役者を何十年も続けたことで、同等レベル以上の声を持つ人はいくらでもいます。(この比較の基準こそ、問題にすべきことなのですが)  同じような育ちで同じ年齢、性別で同じ体をしていても、一方は立派な声、他方は貧弱な声というケースもあります。声には、素質論、環境論(教育論)いろいろ未確定要素に加え、突っ込みどころ満載です。  研究所のトレーナーとして採用した人の共通点としては、2,3時間の舞台で声を出しても、その後に支障がないこと、しかも全力での声で、です。私自身の経験では連日8時間、大声で話しても異常をきたさないというレベルです。野球でいうと力投した上で完投できるということでしょう。でも小学生でもそういうピッチャーはいるのですから、大学かプロの二軍リーグくらいの感覚を、体のレベルで求めているといえばよいでしょうか。その上は、歌唱や演技の技術になり、ヴォイトレからは応用のことになるのです。

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