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2014年5月 4日 (日)

声は1割 V226

プロなのか、一流なのか、表現者なのか、アーティストなのか、ともかくも、この世界に入ってくる多くの人が目指すレベルのことを成し遂げている表現者、ここの場合は音声でのということですが、そこにおいても「声の占める割合は1割」と、もう20年以上前から述べてきました。
 ちなみに「人は見た目が9割」とか「伝え方が9割」などというタイトルの本が売れていますが、それも私から言わせてもらえば、ここの「人」というのは、「仕事のできる人」ということでしょうが、「見た目」も「伝え方」も占める割合は1割でしょう。ただの人としてなら1割も必要ないかもしれません。それが9割であるというのは、他に何の取り柄もない人とどちらか選ばなくてはならないケースだけです。それは、クラスで班長を選ぶようなもので、接客、介護などでは好感は持たれるでしょうが、仕事では成り立ちません。
 ただし、プロや表現者にとっての1割というのは、とてつもない重みを持ちます。たとえば職人技の工芸品や一流画家の絵のなかで、1割おかしければ、その名声はすべて崩れてしまうでしょう。3割バッターなら強打者、2割バッターなら普通の打者です。
 たかが1割のようでも、そこがあってこそ、全てがのってくるのです。その重みを知るべし、です。まして、とても一所懸命やっている声のトレーニングでも1割ということです。ベースとなるものとしてあり、それでも声は1割とわかった上で、他に9割もやることがあると知らなくてはなりません。

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