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2014年5月18日 (日)

明らかになる V240

 「できない」とか「うまくいかない」と思うのはともかく、発声や歌で悩んだり苦しむのは逆効果です。レッスンやトレーニングは楽しみましょう。
 できないことをやるからめげるのです。できなくても、うまくいかなくても、先に行けないのではありません。ずっとできないし、うまくいかないかもしれません。しかし、それがわかったら、その先にはいくつも道があるのです。多くの場合、そこが曖昧だから深まらないし、抜けられないのです。
 同じことをくり返す。そして深める。できることをくり返す。そして確かにできるようにしていくのが本筋です。
 日本人はどうも学ぶプロセスに1、2、3…10、11、12、…20と考えがちですが、実のところ1→2→3とうまくいかないから、1→2→6、1→6→2などが起きます。元より、先述したように、声や歌に10も20も必要、基礎の力がある方がいいとはいっても、必ずしもその10、20が必要なのではないのです。両方が人より足らなくても100に近づけることも可能なのです。
 声そのものの可能性に見切りをつけるヴォイトレもあってもよいでしょう。それだけがレッスンでも、まして表現でもないし、人生でもないのです。
 だからこそ表面上に、声が届いたとか届かないとか振り回されて一喜一憂するヴォイトレは卒業しましょう。自分の個性、可能性、限界の全てを明らかにしつつ、より深く丁寧に声の世界を掴んでいくようなスタンスで構えていってほしいのです。

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