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2014年5月21日 (水)

くり返す V243

シンプルな繰り返しをするというのは、そこからシンプルにできることのなかにいろんな試みをして、自分の状態やできたことを把握していくということです。ただ、回数をたくさんくり返すとか、たくさんのメニュをやるというのではありません。
 発声のスケール練習やコンコーネ50などで、全てのパターンを覚えるのは、一つのことだけを何回もやっていては、変じられずに飽きて鈍くなり、気づかなくなってしまうからです。数を増やしたり、バリエーションを知るために、次々にやればよいというのではありません。
 時間で稼げる若い頃には、量だけの徹底も大きな力となります。これは、あとで効いてきます。特に身体の応用や、聴く力は飽きるほどくり返す行為の中で高まります。
 コンコーネ50(ポピュラーなら15番のメニュくらいまででもよい)を発声として使うのは、「コンコーネの1番」ですごい(ポピュラーならおもしろいでもいい)と思わせるためです。日本中の音大生がこの50曲どころか、それ以外に他の教材まで手を出し丸暗唱できるのに、この一曲だけですごいと思わせる人は、全国で1ケタもいないでしょう。スタンスや方向がよくないというのはこういうことなのです。

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