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2014年5月25日 (日)

相性 V247

あなたが好きなトレーナーは、あなたが好きだからうまくいきます。ただ、それは人間関係であって、レッスンの成果は必ずしも同じではありません。仮に、あなたが合わないトレーナーとうまくやって、そこで成果が得られたら、それはもっと大きいはずです。(ここでトレーナーを方法というものに置き換えてもよいでしょう)  なぜなら、声は日常のこれまでの経験の上に使ってきたものだからです。普段の生活レベルでの習慣や環境はなかなか変わりません。しかし、そこを変えることこそが飛躍のカギなのです。オペラ歌手にとって留学が勉強になるのもそのためです。弟子入りというのもその手段です。  よほどのエネルギーがないと自分では無理難題や不条理なことはやりません。無理とか難題と思っているからでしょうか。いや、イメージにないからです。でも、それは相対的なもので、同じ以上のことを難なくやっている人からみると当たり前のことなのです。  自分のプライベートな生活だけで、そこに必要がなければ誰もわざわざ嫌いな人や合わない人に会いには行きません。仕事なら、必要があれば否応なしにそういう人とも会います。そこでうまく合わせていくうちに、嫌いでなくなったり、合うようになってきます。それは、あなたが変わった、いや、大方の場合、慣れたのです。そういう相手も異常者でないのですから、これまであなたが自分のイメージに囚われていただけです。  表現の仕事のほとんども否応なしのもの、自由に選べるものなどほとんどないのです。自由になるための不自由ななかで自由になれることが必要です。その判断が固まってくる分、若い人に可能性があるというだけで、固めないことが大切なのです。声や歌もそのように考えてみるとよいでしょう。

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