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2014年5月27日 (火)

身につける V249

早口ことばは、声の応用例の一つです。声の力がなくても滑舌としてアナウンサーのレッスンなどをしていると器用にこなせるようになります。楽譜に正確に歌うことと同じく、レッスンとしてはやった分、確実に身につくので、スクールやトレーナーにはありがたいメニュです。  ただし、どちらもヴォイトレの中心の声をつくるメニュとは違います。でも、どちらも暗誦するほどにくり返すとよくなることは共通します。複雑なものがシンプルになってくるからです。すると、少しずつ、声の動き、呼吸の動き、体や感覚の動きが感じられ、結びついてくるのです。私が言いたいのは、深めていけるのなら、どんな入口、何をどうやってもよいということです。  正しくできたかどうかを問うのでなく、そこでの声を問うのがヴォイトレなのです。  なのに、そうでないレッスンばかりなのですね。表面的なもの、頭―口の連動からでも、身体に入ってくると、そのうち頭も口もさほど使わなくてもできるようになる。それにつれ、声も少しずつよくなっていくからです。  これとは反対に、無理に高いところや大声で合わないところばかりでやり続けている人が多いのです。その場合、何年経っても、発音や読譜力(初見)は上達しても、たいして声そのものは変わりません。そう教えている人も多いのです。それなのに、ヴォイトレを何年も続けてきたという人やトレーナーがいます。その判断力の方が問題です。

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