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2014年7月13日 (日)

体を例に V296

 達人の手技をもつ先生が来所されました。その元で体験したことは、武道にも通じる、神経というか経絡というか、ある感覚を思い出しました。誰しも年齢を経ると日常のなかで、これから進行していく老化に抗うことを考えます。1年に1パーセントずつ、筋肉が動かなくなっていくという説もありますが、それでは私自身どのくらい、これまで全身を動かしていたのかと考えてみると、人間としての可能性の半分以下でしょう。たとえば、幼いころから又割りをしていたら180度開脚できていたでしょう。脳にいたっては使っているのは1ケタパーセントと言われていますね。
 発声も肉体が楽器ですから、同じことがいえます。私は「老化で発声が悪くなった」と言ってくる人には、発声のよかったと本人のいう頃の体力と気力を戻すことを条件としています。
 どんなに若くとも、理想的な動き、体の使い方や動き方が完全にできている人はほとんどいません。発声に使う喉の周辺の筋肉の動き辺りが、最初は注目されていますが、私がみる限り、全身との兼ね合いの方が、より根本的な問題です。
 

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