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2014年7月17日 (木)

一流の歌 V300

世界レベルの歌い手は、ことばをメロディにのせて歌っているのではなく、歌との距離をとって、音の流れのなかで自由に声の表現をクリエイトしています。歌のメロディや楽譜にべったりとくっついていないのです。日本の多くのヴォーカリストは30代以降、世界では60代以降は、残念なことに、メロディ、流れの心地よい声が使えなくなり、さらに音楽にも距離が出て、ことばの投げ方に凝りがち、しかもパターン化するようになります。  日本では役者的で、音楽性に欠けてフレーズ感が鈍っていても、そのインパクトとその反動の収め方でステージはもつのです。ステージのバックグラウンドに、若い時からの音楽や世界観が積み重なっていて、ファンは、そこのベースを読み込んでくれるから楽しめるのです。日本のベテランになると、表舞台は最近の歌、ステージなのに、このベースへの観客の優しいノスタルジアでもつことが多く、残念です。でもお客さんが満足しているならよいのでしょうか。

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