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2014年8月11日 (月)

アラウンド40 V325

 何かしらの実力のギャップに気がついてレッスンにくる、他人に教わる必要を知るというのなら、オーバーワークでののどの疲れは、よいきっかけです。つまり、使いすぎでやむなく来る人は、使えないでくる人よりも、先の可能性が大きいといえます。
 ただし、そういう人の中には、のどが強く、力づくでやれてしまうタイプもいます。そのために、最初から大声の出る役者と同じく、次のステップへ行けない人も多いのです。そこまでに修正が行われない、つまり、克服すべき目的として上がらないからです。すると、あるとき、40代くらいでいきなりのどを壊すことになります。回復力が少しずつなくなり、時間がかかるようになるのです。まして、仕事や出演が増えている場合は、2倍のパンチを食らうわけです。
 あるミュージカル劇団での役者出身の歌い手などは、決まって40歳くらいでのどが回復せず、ここにいらっしゃいます。それは、こういう流れなのです。なまじ、通用してしまったがために正さず、問題を先送りしてしまったのです。
 声優もミュージカル俳優も、ルックス優先になり、こういう問題が後で出てくることが多くなりました。本来、通用していないレベルなのに合格させて、無理な配役をこなさせようとするからです。
 回復しにくくなるなら、回復の必要をなくすこと、つまり、疲れにくくする使い方に変えていくのが、技術なのです。その考え方を発声理論とし、ここでは生理学、音声学的に、というよりは、ストレートに実践しているのです。より自分の心身やのど、声についての感覚を鋭くもち、うまく使えるようにしていくということです。

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