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2014年8月 9日 (土)

リセット V323

  歌の基礎は、基本の発声として、2オクターブくらいのスケールやヴォーカリーズ(母音発声)を通じる、近づくことを目的と示していることが多いようです。
 誰にもこれが難しいとは言いませんが、その分、全体が雑になってしまいます。ベストの発声は遠のき、安易に声域を獲得するだけの発声のくせをつけていくことになっていませんか。そのくせのつけ方を、高音では「あてる」というテクニックとして教えているのが大半なのです。
 これは、一概に悪いことではありません。第一歩として、そこに進んだらまた戻って、より確かな第一歩としていけばよいのです。音にあてる高音練習でなく、その音で使える音色で出せていなくてはなりません。なのに、そこを省みずに二歩、三歩とそのままに行く。それでは、くせで固めることで限界を早々に引き寄せてしまう。大体はそのまま1オクターブ以上にいってしまうわけです。これはヴォイトレでなく、音感練習にすぎないのです。
 そこでいったん、解放、自然に戻すようにリセットして、一歩目からやり直すのです。それでこそ基礎なのです。つまり、一つのメニュや方法で一つの形を整え、型となったら、その型を壊して、また次に組み立てるのです。これを固めたままに上に乗せていこうとすると、すぐに限界に当たることになるのです。

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