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2014年8月19日 (火)

不可知 V333

 何かしらわからないもの、それはトレーナーがではなく、トレーナーの指し示すもの、そのものでなく、方向のようなものでよいと思います。そういう世界を、そういう存在であるがままに受けとめればよいのです。未知の魅力を安っぽく解釈して貶めるべきではありません。
 トレーナーを尊敬しろとはいませんが、学びたいのなら一歩下がって立てておきましょう。トレーナーでなく、トレーナーの向こうにある世界へのリスペクト、それがなければ、何ら本質的なことを学べないと思うからです。
 トレーナーの言うとおりにしなさいとは言いません。まったく逆に学んでもよいのです。ただ、トレーナーの言うところの理や、するところの理を読む努力はするべきだと思います。さまざまなアプローチはありますが、とにかく、あなたを変えるため、感覚なのか理なのか、あなたのなかにないものを身につけるために、トレーナーはレッスンを処方します。
 あなたの今をもってしては、どこにもいけない頭も体も、それが基では身につきません。体は量と時間で変えられるのですが、頭はストップをかけてしまいがちなのです。するといつまでもくせがとれません。体のくせ、発声のくせもまた、考え方のくせやイメージのくせから来ていることも少なくありません。

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